人生の中で10年の間の長い空白の時期を経たものの、ジャネット・フレイムにも、イビザ島で出会った詩人志望のアメリカ人青年とのひと夏の恋の思い出があります...
結果的に、刹那的な恋となり、あっさり別れてしまう(妊娠するが流産... かなりシビアな別れ方)ことになるのですが、10年ほど病院に閉じ込められていたジャネットにとっては初めての恋の記憶であり(彼女は詩人なので、常に、森羅万象にときめきを感じ、恋をして、言葉を綴っているのだとは思うけど、初めての、生身の人間との恋の思い出...)彼女にとってその思い出はかけがえのないものであるはずなのです...
たとえ別れたとしても、その思い出がないよりはずっといいのかもしれない...。(彼女は経験を得たから。その経験を胸に生きていけるから。)
エンジェル・アット・マイ・テーブル [DVD] | |
ジャネット・フレイム,ラウラ・ジョーンズ | |
東北新社 |
エンジェル・アット・マイ・テーブル | |
ドン・マックグレシャン,デビッド・グーエリン,ルル・カラティアナ・クインテット | |
ビクターエンタテインメント |
エンジェル・アト・マイ・テーブル〈1〉 | |
Janet Frame,中尾 まさみ,虎岩 直子 | |
筑摩書房 |
詩人、作家ジャネット・フレイムの自伝、エンジェルアットマイテーブルは22歳の夏にハマり込みながら読んだ記憶があります... ニール・ボールドウィンのマン・レイの本と同じ時期に...(...という話は何度も繰り返ししている。。。) ジェーン・カンピオン監督作である映画の方は、(一生ものというほどお気に入りの本)映画の魅惑でレビューを読んで惹かれて観た...。 多分、まず映画を観て雷に打たれ、原作も探して読んだ という順序...
追伸:これは生涯で初めて知ったのだけど(何においても詰めが甘いもので。。。 ファンタジー脳故。。??)、映画「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の元となったジャネット・フレイムの自伝は、『イス=ランド(島へ)』『エンジェル・アット・マイ・テーブル』『鏡の町からの使者』の三部作から成っているそうです・・・