Cottonwoodhillさまが、私が、ピンク・フロイドの「狂気」を聴いて、ルネ・ラルーの映画「ファンタスティック・プラネット」を思い出したとの記事を読んでくださって、“七福神”というお名前で、2001年に書かれた「ファンタスティック・プラネット」のレビューを当ブログに貼付けて下さいました!
Cottonwoodhilllさま、ありがとうございました☆☆☆
私が、「ファンタスティック・プラネット」を知ったきっかけは、21歳の時に買った、1冊の本からでした。
メタローグ社の「映画の魅惑」という本なのですが、表紙の絵は、版画家山本容子氏によるもの、そして、この本の編集をしたのは、カリスマ的編集者である、安原顯氏でした。
彼の晩年はいわくつきで、病気の宣告により死期をさとった彼は、聴力が衰えていく中、完全に聴力を失う前に、とにかく最高の音で、好きな音楽を聴きたいと、オーディオに財産をつぎ込み始めたそうです。その時に、オーディオの師範となったのが、ジャズ喫茶「メグ」のオーナーで、ジャズ評論家の寺島靖国氏だそうです。なんかすさまじい晩年ですね・・・。感動します・・・。編集者としてだけではなく、安原氏自身が書いた文章もかなり面白いそうです。
そのいわくつきのカリスマ編集者、安原顯氏がプロデュースした映画本「映画の魅惑」は、やはり、一風変わったものでした。
大学教授、評論家、デザイナーなどの文化人が、それぞれ、文芸映画、青春映画、ミュージカル映画、B級アクション映画などの各ジャンル(ひとりにつき1ジャンル)で、自分にとってのベスト50の作品をレビューするというもの・・・。
私はこの本を、10年以上に渡って愛読し(買った当時は、安原氏のことは知りませんでしたが・・・)すでにボロボロになってなお、花嫁道具として実家からこの家に持って来ました。(見終わった映画から、片っぱしから○印をつけていってます。)
この本の中のSF&ファンタジーという項目に、「ファンタスティック・プラネット」が紹介されていました。(レビューを書いたのは、コリン・ウィルソンの著作品の訳者としても知られる評論家の風間賢二氏でした。)その他に紹介されていたのは、「メトロポリス」「フリークス/神の子ら」「オズの魔法使」「美女と野獣」「遊星よりの物体X」「博士の異常な愛情」「ミクロの決死圏」「バーバレラ」「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「エル・トポ」「惑星ソラリス」「ロッキー・ホラー・ショー」「ブラック・ムーン」「イレイザー・ヘッド」「エイリアン」「サブウェイ」「ブレードランナー」「レポマン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「未来世紀ブラジル」「カイロの紫のバラ」「ラビリンス」「アリス」「デリカテッセン」(年代順)などなど。独特な、私情の入ったレビューで面白く、このレビューをきっかけにほとんどの作品を見ました。
ごめんなさい・・・。「ファンタスティック・プラネット」の話・・・。その本に書いてあった、「ファンタスティック~」に出てくる生物の姿が、わたしにとってすごく興味をひくもので、ずっとずっとこの映画を見たいと思っていました。
“身体を変体させて、精神をシャボン玉のように飛ばして瞑想する異星人”
“アリ喰いのように人間を食べる怪鳥”
“脳ミソのようなシワシワの道”
“服を編む虫”
その念願がかなったのは、「映画の魅惑」の中の「ファンタスティック・プラネット」の記事を読んでから3年後。その頃始まった、パーフェクTVで、当時あったチャンネル〈スカイ名画座〉にて見ました。
私は“不思議の国のアリス”のような、ファンタジックな幻想世界をイメージしていたのですが、(でも、実はルイス・キャロルの書いた“不思議の国のアリス”の原作は、多くの人が持っているであろうイメージとは違う、隠喩含みの言葉遊びだらけのナンセンス文学で、一筋縄ではいかないものですよね。)「ファンタスティック~」を見て、幻想的なのですが、かわいた感じのする悪夢の世界というイメージを持ち、トラウマになるほどでした。しかし、実際、強烈な印象を残した作品であり、今でもあのイメージが頭を離れません。もう一度観てみたいです・・・。そして、1番衝撃だったのが、人間をペット、奴隷として支配するドラーグ人の正体・・・。あのシーンが幻想的で美しく、忘れることができません。
Cottonwoodhilllさま、ありがとうございました☆☆☆
私が、「ファンタスティック・プラネット」を知ったきっかけは、21歳の時に買った、1冊の本からでした。
メタローグ社の「映画の魅惑」という本なのですが、表紙の絵は、版画家山本容子氏によるもの、そして、この本の編集をしたのは、カリスマ的編集者である、安原顯氏でした。
彼の晩年はいわくつきで、病気の宣告により死期をさとった彼は、聴力が衰えていく中、完全に聴力を失う前に、とにかく最高の音で、好きな音楽を聴きたいと、オーディオに財産をつぎ込み始めたそうです。その時に、オーディオの師範となったのが、ジャズ喫茶「メグ」のオーナーで、ジャズ評論家の寺島靖国氏だそうです。なんかすさまじい晩年ですね・・・。感動します・・・。編集者としてだけではなく、安原氏自身が書いた文章もかなり面白いそうです。
そのいわくつきのカリスマ編集者、安原顯氏がプロデュースした映画本「映画の魅惑」は、やはり、一風変わったものでした。
大学教授、評論家、デザイナーなどの文化人が、それぞれ、文芸映画、青春映画、ミュージカル映画、B級アクション映画などの各ジャンル(ひとりにつき1ジャンル)で、自分にとってのベスト50の作品をレビューするというもの・・・。
私はこの本を、10年以上に渡って愛読し(買った当時は、安原氏のことは知りませんでしたが・・・)すでにボロボロになってなお、花嫁道具として実家からこの家に持って来ました。(見終わった映画から、片っぱしから○印をつけていってます。)
この本の中のSF&ファンタジーという項目に、「ファンタスティック・プラネット」が紹介されていました。(レビューを書いたのは、コリン・ウィルソンの著作品の訳者としても知られる評論家の風間賢二氏でした。)その他に紹介されていたのは、「メトロポリス」「フリークス/神の子ら」「オズの魔法使」「美女と野獣」「遊星よりの物体X」「博士の異常な愛情」「ミクロの決死圏」「バーバレラ」「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「エル・トポ」「惑星ソラリス」「ロッキー・ホラー・ショー」「ブラック・ムーン」「イレイザー・ヘッド」「エイリアン」「サブウェイ」「ブレードランナー」「レポマン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「未来世紀ブラジル」「カイロの紫のバラ」「ラビリンス」「アリス」「デリカテッセン」(年代順)などなど。独特な、私情の入ったレビューで面白く、このレビューをきっかけにほとんどの作品を見ました。
ごめんなさい・・・。「ファンタスティック・プラネット」の話・・・。その本に書いてあった、「ファンタスティック~」に出てくる生物の姿が、わたしにとってすごく興味をひくもので、ずっとずっとこの映画を見たいと思っていました。
“身体を変体させて、精神をシャボン玉のように飛ばして瞑想する異星人”
“アリ喰いのように人間を食べる怪鳥”
“脳ミソのようなシワシワの道”
“服を編む虫”
その念願がかなったのは、「映画の魅惑」の中の「ファンタスティック・プラネット」の記事を読んでから3年後。その頃始まった、パーフェクTVで、当時あったチャンネル〈スカイ名画座〉にて見ました。
私は“不思議の国のアリス”のような、ファンタジックな幻想世界をイメージしていたのですが、(でも、実はルイス・キャロルの書いた“不思議の国のアリス”の原作は、多くの人が持っているであろうイメージとは違う、隠喩含みの言葉遊びだらけのナンセンス文学で、一筋縄ではいかないものですよね。)「ファンタスティック~」を見て、幻想的なのですが、かわいた感じのする悪夢の世界というイメージを持ち、トラウマになるほどでした。しかし、実際、強烈な印象を残した作品であり、今でもあのイメージが頭を離れません。もう一度観てみたいです・・・。そして、1番衝撃だったのが、人間をペット、奴隷として支配するドラーグ人の正体・・・。あのシーンが幻想的で美しく、忘れることができません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839800081/qid=1136270369/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/503-1611195-0411918
「フリークス/神の子ら」「遊星よりの物体X」「博士の異常な愛情」「ミクロの決死圏」「バーバレラ」「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「エル・トポ」「惑星ソラリス」「イレイザー・ヘッド」「エイリアン」「サブウェイ」「ブレードランナー」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「未来世紀ブラジル」「ラビリンス」「アリス」「デリカテッセン」、、、、
みんな私の好きな映画ばかりですね。子供の頃から特撮物がすきだった私は子供の頃はよくTVで海外のSF映画やホラー映画をよくみましたよ。
「宇宙水爆戦」「禁断の惑星」「宇宙戦争」「アンドロメダ」「地球の静止する日」「妖星ゴラス」「サイレントランニング」、それにエドガー・アラン・ポー原作のホラーや、ハリーハウゼンの手によるダイナメーション映画、マイオ・ヴァーヴァ映画等。
子供の頃は私はTVっ子だったんです。映画はTVで知りました。1960年代初頭生まれの私はそういう世代です。
昔から孤独な人間でしたからね、私は。ブラウン管や音楽が私の友達でした。
すみません・・・。Cottonさまが書かれたSF映画、全部見たことないです~
ハリー・ハウゼンは、見たことないのですが、小耳にはさんでました!「恐竜100万年」に出てくるラクエル・ウェルチがポロリしそうな超ビキニの原始美女姿で、うなされそうになるという話を聞いたことがあります!
私は、映画はほとんどレンタルビデオで見ました。
あと、パーフェクTVで・・・。
劇場に行くのは本当に特別な映画だけで、しかもひとり・・・
TVは、幼い頃、週1回だけと決められてたんですよ。
チャンネル権は主に兄たちにあり、自動的に私はウルトラマンなどの特撮ものを見てました。
くせになってしまい、ウルトラQは、15歳位の時に深夜やっていた「泉麻人のウルトラ倶楽部」で、ビデオに録ってまで見ました(←オタ)
洋画はハタチすぎてからでした・・・。
私も自分を孤独だと感じてました。
その時期は、文化との蜜月の時でもあったのですが、仕事に戻り、日常生活を送る時、切り替えが下手で、苦労しました
「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」「アリス」は、『シネマコレクション』でレビューも書きました!
ネットで調べてみたのですが、ハリーハウゼンって、作家のレイ・ブラッドベリと仲良かったみたいですね・・・
http://www.timburtoncollective.com/mars.html
この映画はSFオタクでもあったティム・バートンが1950年代の映画やダイナメーションのレイ・ハリーハウゼンに敬愛の念をこめて制作した映画でしたね。
この映画の円盤がニュロニョロと飛ぶシーンは「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」(1956年)でのハリーハウゼンのコマ撮りシーンをワザワザCGで安っぽく制作したものですし(「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」のハリーハウゼンの特撮を見ていない人には、何故こんなちゃちいCGにしたのか、意味がわからないでしょう。あれはティム・バートン流1950年代映画へのオマージュだった訳です)、頭デッカチの宇宙人は「宇宙水爆戦」(1955年)に登場したエイリアンを思い切りデフォルメしたデザインに仕上がっていました。最初は友好的である事を訴えながら、手の平を返したような酷い仕打ちはロバート・ワイズ監督の「地球の静止する日」(1951年)に登場する友好的な人間型エイリアンを最初に想像させておいて、直ぐにヒックリ返してしまうという激しいパロディ場面として演出していました。
「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」
http://www.generalworks.com/databank/movie/title2/earth.html
「宇宙水爆戦」のエイリアン
http://www.physics.hku.hk/~tboyce/sf/films/This_island_earth.html
レイ・ハリーハウゼンのダイナメーション映画は殆どTVで見ました。「原子怪獣現わる」(1953年)は日本盤ゴジラの元になった映画ですし、「シンバッド七回目の航海」(1958年)でのガイコツ騎士と人間の戦闘は数十年後の映画「ハムナプトラ」の中で蘇りました。「アルゴ探検隊の大冒険」「恐竜100万年」「シンドバッド黄金の航海」「タイタンの戦い」など、みんな楽しんで見る事ができました。CGや特撮テクニックが未発達だった時代には、このようなチープな技術でも夢を見る事ができましたよ。
「フリークス/神の子ら」は人によっては気分を害する映画かもしれません。出演しているのが全て本物のフリークスの皆さんなので。
今、ネットで調べてみたら、ティム・バートンってリサ・マリーと離婚して、ヘレナ・ボナム=カーターとの間に男の子が生まれたって書いてありました!(しかも03年)うぅ~・・・もしかして私、情報知るの遅いですか??
ヘレナ・ボナム=カーターは、ケネス・ブラナーの「フランケンシュタイン」での、フランケンシュタイン伯爵(怪物の名前がフランケンシュタインなわけではないんでした・・・)の恋人役で、怪物に殺され、恋人の手によって復活させられる姿がせつなくて涙出ました。文字通り死美人です。
フリークスというと、タブー視されることが多いんでしょうけども、「オズの魔法使」に出てくるマンチキン(小人族)なんか大好きですこちらも本物の皆さんだそうです。
「フリークス/神の子ら」も見てみたいです
コメントとかTBとか、そんなに堅く考えなくてもいいんじゃないですか。
私の場合、相手に失礼にならない程度で、といっても自己規準ですから、
相手からしたら、「何言ってんだ、こいつ!」なんて思われるかもしれませんが。
明らかに勘違いをされているコメントでも、こっちの書き方が悪かったのかな?
なんて思うようにしています。
「時の支配者」「ガンダーラ」もご覧になりましたか?
上で挙げられている本で書かれてる映画は、半分くらいしか見てません。
その中の「アリス」って、チェコのヤン・シュバイクマイエルの、ですか?
「エル・トポ」ホドロフスキー好きですね。ホラー映画っぽい「サンタ・サングレ」も好きです。
ビデオを持ってるのに、DVD-BOXまで買ってしまった馬鹿(笑)です。
ハリーハウゼンの映画はあまり見てなくて。
師匠のオブライエンと一緒に作った「猿人ジョー・ヤング」は好きですけど。
人様のブログで、しかも初対面なのに愚痴をこぼして申し訳ありませんでしたm(__)m
ファンタスティック・プラネットとゴキブリのことを書かれていたので、ついなれなれしくなってしまいました。
あのコメント、消して下さいませ。
そして、お手数ですが、よろしかったら、こちらの方にもTBお願いしますm(__)m
「時の支配者」「ガンダーラ」、未見です。
「アリス」はヤン・シュヴァンクマイエルの、です。
ホドロフスキー、私は「サンタ・サングレ」が未見です。
「エル・トポ」は好きです。
「ホーリー・マウンテン」は、最後のオチで、テーブルひっくり返しそうになりました。
ハリー・ハウゼンは、Cottonwoodhillさまがお詳しいのであって、私は、あまり知らないのです・・・。
言ってたそばから…、すみません。
ルネ・ラルーの「時の支配者」「ガンダーラ」もいいですよ。
ただ、普通のセル画アニメになっているので、そこは、考慮して下さい。
切り絵アニメには、懲りたんでしょうね。
「ガンダーラ」は、北朝鮮・平壌のスタジオで作られたアニメなので、
別な意味で、興味深いかもしれません。
「ホーリーマウンテン」のラストは、確かに。
私も。ちゃぶ台ひっくり返しそうになりました(笑)。
色が強烈ですよね。とにかく。
それより、トラバ!トラバ!(←ひっこしおばさん風)
くっぞこさんの「ファンタスティック~」の記事、TBしてくれへんか~?(←極道の妻たちの岩下志麻風)
心待ちにしてますよ~ん♪
「時の支配者」「ガンダーラ」も見たいですよ~。
社会主義圏で作られたアニメって面白いもの多いですよね~。昔見た、キューバのアニメもそうとう前衛的でした。
TBしました。
共産社会圏は、基本的に貧乏人はいないはず、ですから。
がんばっても、がんばらなくても、金持ちになれないですし。
だから、自由主義の国では、金にならないような芸術をやっていても、
共産圏の国では、食っていけるんでしょうね。
社会主義→自由主義になって、金にならない芸術は死滅した、
と言ってもいいかもしれません。