パース日本語キリスト教会

オーストラリア西オーストラリア州パースに有る日本語キリスト教会の活動報告を掲載いたします。

火曜聖書研究会 2017年10月24日

2017-10-25 11:23:37 | 火曜聖書研究会
聖書箇所:ヨハネによる福音書4章1節~26節
研究ノート

・イエスはパリサイ人たちの注目を離れ、宣教を続けるためにガリラヤに向かわれた。
・イザヤ9章のメシア預言の中にも、ガリラヤが光栄を受けたという記述が有る。
・バプテスマを授けていたのは弟子たちであるという記述は、バプテスマのヨハネがイエ
 スを紹介する時に、旧約を引用して、「聖霊によってバプテスマを授けるかた」と言っ
 たためであろう。
・地理上ガリラヤに直線的に移動するには、サマリヤを通る必要が有った。迂回路も有っ
 たが、摂理の内にサマリヤを通ることになっていたということも含まれる。
・ヨセフの与えた地所という記述は、創世記48章のヤコブの遺言に見いだされる。入植時
 の割り当てでも、ヨセフの子孫マナセの半部族の領土に入っている。
・6時頃というのは、正午頃と理解される。昼のパレスチナ暑く、移動は疲れたであろう。
・水汲みは女性の仕事であったが、通常暑い時間帯を避けて朝夕に行われた。この女性が
 一目を避けて昼を選んだことがうかがえる。
・ユダヤ人とサマリヤ人は商売上、社会活動的な交流はしたが、個人的な交流はしなかっ
 た。だから、弟子たちは町に買い物に行くことはできた。また、ラビは女性に話しかけ
 ることをしなかった。それで、女はイエスに声を掛けられて驚いたことだろう。
・水を求めることから始めて、イエスは自分がメシアであることを手順を追って少しずつ
 明かしていく。神の賜物とは、メシア、救い、聖霊の働き全部を示すと思われる。
・女は井戸は深いと言った。資料によると25mぐらいの深さが有った様子である。
・イエスの生ける(湧き出る)水を与えるという10節の言葉から、女はイエスがヤコブよ
 りも偉いのかと尋ねる。
・イエスは神とのつながりが新たにされ、人の霊的根源と意義が明確にされ、聖霊による
 永遠のいのちの力が与えられることを示した。同様の表現をイエスは7章37、38節でも
 用いている。しかし、女はまだ物質的な水の話と捉えて、その水を求めている。
・イエスは、人間の内面、霊的な領域に関わる部分に目を向けさせるために、夫を呼ぶよ
 うにと言う。女は夫はいないとだけ回答する。
・サマリヤ人もモーセの律法を守っていた。男性が離婚状を書けば簡単に女性は離縁させ
 られた。女性に何らかの問題が有ったのかもしれない。異教徒の間では同棲や事実婚は 
 有ったかもしれないが、律法の下では忌むべきことであった。女性が昼に水を汲みに来
 たのもそのような事情によるかもしれない。
・真の預言者は、初めて会った人の素性を言い当てることができると信じられていた。だ
 から、女はイエスを預言者だと思った。しかし、ここで彼女は自分の内面を省みるので
 はなく、別な話題を持ち出す。自分のことから目を逸らしたかったのか、それだけ質問
 の内容に関心が有ったのかは定かでない。
・「この山」とはゲリジム山である。申命記27章12節で、この山から祝福が祈られたこと
 また、その時、ヨセフの部族の代表がその山に登ったことから、サマリヤ人はその山で
 礼拝をした。そこに神殿も建てられたが、紀元前109年にユダヤ人に破壊されている。
・サマリヤ人の起源と礼拝の背景については、列王記Ⅱ17章27節を参照。基本的には彼ら
 の礼拝は形式的なものであった。
・礼拝が、形式や場所への拘りによって捧げられるのではなく、神との心からの関係によ
 ることが明らかになるときが来る。
・22節の「あなたがたは知らないで礼拝しています。」という言葉に言い返すためか、女
 はメシアが来ることを知っていると答える。女の表現は申命記18章15節の預言を反映し
 ていると考えられる。
・ようやくイエスは自分がメシアであることを明かしている。パリサイ人の目が有るユダ
 ヤでは、このような告白は危険であったかもしれないが、サマリヤにおいては明らかに
 語ることができた。

ごく簡単なまとめ
・イエスはメシアであるという結論が大事なポイントである
・このメシア、イエスによってのみ我々は永遠のいのちの水を得るのである。
 聖霊が自己存在の霊的根源と意義の理解を与え、それを永遠に喜ぶことが含まれる。
・神との関係と礼拝は、人間的形式や対抗意識ではなく、心からの神への信頼によらなけ
 ればならない。
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