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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(告知)春の甲野善紀先生のイベント(音楽家講座関連)

2024-02-17 15:28:28 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
いよいよ明日は、音楽家講座特別企画「甲野先生の課外授業」in稲毛音楽室が開催されます。

お陰様で、沢山の皆様からお申し込みいただきました。
本当にありがとうございます。

とても楽しみです!

キャンセルのご連絡があったこともあり、後、5名様程、可能です。
思い立たれた方は私までご連絡ください。
明日午前中まででしたら対応可能です。
karadatoongaku@gmail.com









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今後春の音楽家講座関連の甲野先生のイベント予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

★第135回音楽家講座 in 鶴見
4月3日(水)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com


★加藤眞悟 明之會 特別事前講座
4月20日(土)14時~16時
国立能楽堂大講義室
対談「能と剣の体幹について」
能楽師・加藤眞悟氏による能楽の解説と甲野先生との対談・実技。
参加費2000円(5月5日の本公演チケット購入者は半額)
お申し込みは加藤眞悟さままで。
  Tel/Fax 045(481)8704 katoshingomeinokai@gmail.com










★第136回音楽家講座 in鶴見
5月21日(火)19時~21時(18時30分受付開始)
横浜市鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
グランドピアノ有り 飲食不可 
参加費4000円(当日受付にてお支払いください)
 コンサートホールならではの響きで、ご指導前後の違いをより味わうことができます。
お申し込みは白川まで。 karadatoongaku@gmail.com





(告知)『加藤眞悟 明之會』(5月5日 国立能楽堂)・【特別事前講座】(4月20日 国立能楽堂大講義室)

2024-01-19 22:50:48 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
今年も、音楽家講座の常連・能管奏者の金子のり子さまより、ご案内いただきました。

5月5日(日・祝)午後1時30分より国立能楽堂で能楽師・加藤眞悟氏主宰の「明之會」が開催されます。

今年も、豪華な演者、演目です。





5月5日の能楽の会に先立ち、甲野善紀先生と能楽師・加藤眞悟氏の対談が4月20日(土)午後2時~4時に国立能楽堂大講義室にて開催されます。




今年の演目は「定家」。

去年の「芭蕉」も、事前に加藤氏のレクチャーを聞いたお陰で、とても楽しむことができました。
甲野先生との対談もエキサイティングだった。

今年もとても楽しみです!

お問い合わせ、お申し込みはいずれもチラシ裏面下に記載されている加藤さまのアドレス、電話等にお願いいたします。


(告知)音楽家講座特別企画『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室 2024年2月18日(日)14時~18時

2023-12-05 23:00:20 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
稲毛音楽室の海寳(かいほう)氏が素晴らしいフライヤーを作ってくださいました!



個別指導希望および写真撮影録音録画については、
こちらのリンク先にある、よくある質問と注意事項をご覧ください。
 https://blog.goo.ne.jp/pipipipi/e/65253a38e619d631cee98a81de29d689


どうぞよろしくお願いいたします!

(先行告知)『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室 2024年2月18日(日)14時~18時

2023-11-10 22:08:40 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室 
             (特別企画 音楽家講座と交流会)

2024年2月18日(日)14~18時(開場13時30分 適宜休憩あり) 
会場:稲毛音楽室(稲毛園倉庫)℡043-243-7736

千葉県千葉市稲毛区稲毛東5丁目1-30  
   京成稲毛駅徒歩1分  JR稲毛駅徒歩8分

音楽家講座&交流会 6000円(個別指導受講は+1000円)
前半の音楽家講座のみ 5000円   
  (いずれも当日受付にてお支払いください)


講師:甲野善紀 こうの よしのり
1949年東京生まれ。武術研究家。武術を通じて「人間にとっての自然」を探求しようと、78年に松聲館道場を起し、技と術理を研究。99年頃からは武術に限らず、さまざまなスポーツへの応用に成果を得る。介護や楽器演奏、教育などの分野からの関心も高い。著書『剣の精神誌』『古武術からの発想』、共著『身体から革命を起こす』など多数。

          



(ご挨拶) 白川真理 (音楽家講座主宰・フルート奏者)
甲野善紀先生を迎えての音楽家講座も21年目となりました。
今回は特別企画『甲野先生の課外授業」として千葉県の『稲毛音楽室』での開催です。

ピアニスト・吉岡由貴氏と稲毛園店主・海宝氏が主宰する『稲毛音楽室』は元々創業99年目となる老舗のお茶屋『稲毛園』の倉庫。
その後改修され合気道の道場となり、現在は土間にグランドピアノが鎮座し、畳の上にはカーペットと椅子が置かれコンサートや様々なイベントが開催され地域の方々から親しまれています。
正に「武術と音楽」が融合したユニークな場所で、音楽家講座にはぴったりの会場です。

前半の『音楽家講座』では最新の甲野先生の技、術理のお話と実演、希望者による公開レッスン形式の個別指導となります。

後半は、甲野先生を囲む交流会。ご自身の食べ物、飲み物(アルコール可)をご持参ください。寛いだ雰囲気の中で先生の様々なジャンルに渡るお話をうかがい、技を受け、参加者同士の交流を深めたりすることの出来るひと時です。

またその場で思い立っての参加者の皆様による余興演奏(1人5分以内)なども歓迎です。音楽家の方も音楽家でない方も、甲野先生と触れあい、目から鱗の「常識を覆す」身体運用法を体験してみてください。

楽器などご持参の上、動きやすい格好でお越しください。有意義かつ楽しいひとときをご一緒できるのを楽しみにしております。


お問い合わせ・お申し込み 
稲毛音楽室主宰・吉岡由貴 yukiyuutamiu@gmail.com     
音楽家講座主宰・白川真理 karadatoongaku@gmail.com

第133回音楽家講座~甲野善紀先生を迎えて~in鶴見 11月2日(木)

2023-11-05 17:55:03 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
11月とは思えぬほどの暖かな一日でした。

先生は「もう気が狂いそうなくらいの忙しさ」と仰っていましたが、あの酷暑だった夏の頃に比べると、顔色もよく、お元気なご様子に安堵しました。

とはいえ「身体は元気でも、最近は特に気持ちが塞ぐことが多くて」とも。

昨今の世の中の様々な問題を正面からいつも受け止めておいでで、それも先生だからこそ、とは思うものの、少しでもお気持ちが安らぐひと時があればと願います。

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(お話)
言葉で伝える、ということに限界がある。それは1対1の対応だから。
「ことば」も順番を入れ替えると「こばと」となり全く違うものに。
話を流れの中で前のものと絶えず組み合わせる中で理解しようとする。
同時にいくつものようそが絡んでいる、それをどう捉えたらよいのか?
それをどう習得したらよいのか?
最近よく言われる「科学的エブデンス」はそもそも言葉に対応しているもの。
2つならよくても、3つが対応しているともう解けない。
昔の迷信を笑うけれど、今の科学も同様。
違う概念を伝えるのに、言語はあまりにも違う。
言葉とは違う手法を開発していくしかない。
木の上に水が上がってくることひとつとっても、何故そうなるのかはよくわかっていない。
「生きているから」というが、では「生きている」とはどういうことか?
説明は、限定するからこそできる。
個々の認識や感情によって違い、複雑に絡み合っている人体をどうやって捉えていくか。
身体の状態が意識に影響を与えるし、その逆もそう。

今の時代、あったこともなかったことにする風潮がさらに強まっている。
生きていく気力がなくなるが、半世紀前に気付いたこと(「運命は決まっていて自由」?)が自分を支えている。
自分の気分が落ちているところから新たに見えてくるものがあるかもしれない。
今のおかしさを究明させないマスコミを始めとした世の中の風潮、何が真実か?
80年前の大本営発表よりも酷い。
気持を暗くさせる、そういう時代なんだ、とそれを経て「技」で以前は出来なかったことが出来るようになってきた。

(木刀で組み太刀)
通常はテコの原理でどうしたって敵わないはずの状態が、押しているのではなく斬る、それも微妙さで、相手に触れていくと崩れる。

(手刀で)
同様に接点と、この動きで行う。
触れているのはあそこだけれど、全体にどう関わっているか?で崩れる。

(木刀で鹿島神流の構え方の実践)
「ソの字立ち」で前重心にし、剣先が円を描きながら落ちた時、ピタっと揃う。
この動きは、揃うと気持ちが良く、何度でも、ずっとやれるし、やりたくなる。
毎回変化している。

人は僅かなことも実は感じとっている。紐トレもそう。
ほんのわずかな、今の科学ではわからない微細な情報を人間は感じ取っている。

音楽の演奏でも、ほんの僅かな差が大きな差となる。これは何なのか?

(この構えをすると)左の肩が落ちる。心臓があるからか、不安がなくなる。

左手はやる気なしで。

我を忘れて没入できるか?自分が抜けていけば、上から降ってくる。
如何に自分を消してやるか?と取り組むこと自体が人が人として生きている意味となるのではないか?

(払えない手)
やろうとすると気配が出来る。あ(相手に対峙する)左手は他人、気配なく右手で。
非日常の感覚・・楽しくなる。

紐も、四方襷のかけ方ひとつで、また、丸紐か平紐かで、きついか緩いかで、全く効果が違う。理由はあるだろうけれど、科学ではわからない。

人間の五感を越えた感覚、凄い能力はみんなにある。
過去2000人以上に紐トレを体験してもらったが、全て変化が起きた。

メジャーなマスコミなどでは、「科学的エビデンスがないものはダメ」というが、それは傲慢というものだろう。
命の働きは不思議でわからないことだらけだ。こうしたことが自分の身体で聞けるようになるのが一番良い。

基本をしっかり身に付けよう、というのも違う。
私の周囲の何人かもみな、基本は自分で作っている。そこが今の教育で一番問題が多いところだ。
本来、職人の伝統的な教え方というのが良い。
その雰囲気の中に置いて、何も教えない。

鏡を見て動きを真似てなぞる、というのも物凄くまずい。古来から武術ではNG.
見て大脳でやるというのは、言葉でやるのと同じ。

「努力」はだめ。せめて恥ずかしそうに言わなくては。
結果として自分の中に没入してやるものであり、「苦役」となってしまうのは違う。

どうしたらそうなるのか?と関心と志をもってやれば、(「努力」でやっているよりも)
遥かに別世界に行ける。

(その一例として、門人・田島大義氏による技の紹介)
相手に寄り掛かってもらうと軽くなるが、自分が押しにいくと重くなる。



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(個別指導)
①ピアノ  身体を鞭の様に使って波動を出したい。

「まず、鞭の様にというのはあまりよい身体の使い方ではない。勢いにはなるけれど、もっと微妙に変化していくものの方が良い。」と先生。

指紐で変化。

身体全体に支えが出来、心にも安定感が生れ、感覚が変化とした、と本人からコメント。






②声楽
高い声が苦手。

胸紐で、より艶やかに。
虎拉ぎでさらに肩が下がり、喉が変化し出しやすく。


③うた
赤ちゃんや鳥みたいにラクに自然に声を出したい。

胸紐で呼吸がラクになり変化。

「後頭部から背中にかけて感覚を持っていくと、もっと人に届くようになりますよ。」と先生。

④うた
声をおしこめる傾向があるのをなんとかしたい。

祓い太刀で変化。


⑤ピアノ
アマチュアコンクールに出ているのだけれど、緊張で手が震える。テンポの速いところでころばないようにしたい。

腰紐と指紐で変化。


⑥ヴァイオリン
顎の力が強くて歯茎が下がってきてしまったのをなんとかしたい。

右肘を内側に入れてから背中側から回すやり方を伝授。
その折に腕だけでなく、足の向きの工夫もすることでさらに変化。
前になる足先を外に向けて。


⑦うた
途中からは没入できるが、歌いだしや、最初の方ではそれができない。
最初から没入するには?

蕾の手の内で鎮心のツボをへこませ、
それをグっと掴んでおいてパっと開く様にする、というやり方で変化。


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最後に、先生に真剣による鹿島神流の構えを実践していただきました。





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今回も皆さまの変化の大きさに驚きの連続でした。
先生の進展と共に、参加者の皆様の紐による変化もより著しく反応している気もいたします。

久々にお会いした先生の技の進展にまず驚かされました。

言葉では伝えきれないことをなんとか伝えようと、じっくりと言葉を選んでお話される先生のご様子にも心打たれました。

今回は講座内で私が受講できる時間はなかったのですが、会場からの道中、先生に最近の「ソの字立ち」による構え方のやり方のお話をし、見て頂きました。

「ソの字立ち」で体幹はねじれなくなるので20年ぶりに左足も前に出せるようになったと報告したら、「ああ、それはそうですね!」とすぐさまうなずいてくださりました。
その他の微細なやり方にもコメントいただき、現在やっているやり方で大丈夫と確認でき一安心。この折、鹿島神流の刀の構え方、そしてヴァイオリンの方へのこの日のご助言を再度お話してくださり、そのお陰で、翌日、さらに大きく変化することが出来ました。
・・・足りなかったのは上下の調和・・

今回も熱心な皆様のお陰で、充実のひと時となりました。
ご参加ありがとうございました!

会場スタッフの皆様、スタッフの五十嵐くん、鈴木さん、そして甲野先生、
本当にありがとうございました!

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次回は2月18日(日)14時~18時
千葉県稲毛の、「稲毛音楽室」にてのスペシャルイベントとなります。

音楽家講座特別企画
『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室

詳細決まり次第アップいたします。どうぞお楽しみに!