思いつくまま

思いついたことを書いています。

適菜収著『いたこニーチェ』(朝日文庫)を読む。

2011年11月05日 22時33分44秒 | 読書
哲学者のフリードリッヒ・ニーチェが、青森県恐山の「いたこ」のように降臨して、三木・ミッキーに乗り移って、オレ・吉田武昭の洗脳を解くという物語。

オレの先祖はプラトン、パウロ、カントといった哲学者らしい。哲学は妄想にすぎない。結果から原因を導き出そうとしているだけ。

プラトン派の哲学者は、原因と結果を取り違え、「普遍的真理」や「神」といった空っぽの作り上げた概念を前に置く、それを前提に議論を始める。
でも本当は「神」なんて存在しない、「普遍的真理」は存在しない、自分勝手な理想というか妄想から現実を導き出しているだけ。
この世はあっても、あの世なんて無いんだ。世界は自分の見た世界が存在するだけ、あの世に希望を託して、いつかメシア(救世主)がやってくると信じ込んでいるだけ。現実を直視しろ。

キリスト教は、人間の「生」そのものを否定、宗教は人間の心の弱みに付け込むだけ。
オウム真理教の信者が受けたマインド・コントロールみたいに。

当たり前って何だ、どこで決まっているんだ、何でも疑ってかかれ、オレにはオレの世界しかない、唯一自分の世界を切り開け、健康な肉体で己の真理を捏造せよ。

この本の最後の方で、唐突に「動物と超人のあいだ」のあたりからオレの洗脳が解かれていくのが少し違和感があったが、ニーチェの思想は面白くて好きだ。
宮台真司さんにもつながっている。

成功を収めたエライさんをいくら真似しても、誰でもがエラくなれるわけではない。こうすればうまく行くではなくて、勝ったやつが強いんだ。

「ツァラトゥストラかく語りき」って、こんな内容が書かれていたのか。

ここに出てくる「オレの母」のような人いるんだよなぁ、こういうオバハン。

自分の住んでいるマンションの最上階にバーがあって飲めたり、そこからいろいろなものをお取り寄せできたり、いいよなぁ。

読んだ内容が整理できず、ちゃらんぽらんな内容になってしまった。

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