思いつくまま

思いついたことを書いています。

サッカーアジアカップカタール大会、日本が史上最多の4度目の優勝に輝く。

2011年01月30日 02時33分33秒 | サッカー
準々決勝まで
http://blog.goo.ne.jp/piopure/e/0924f769cdeca8808c5dae46af3ff73c

準決勝
1月25日(火)、22時20分過ぎからの日本韓国戦。
準々決勝でイランを延長の末下してきた宿敵・韓国が相手、もう5年半も勝っていない強敵。
日本のスタメンは、右サイドに内田が戻り、出場停止のマヤに代わりセンターバックに岩政が入った。
主審は0対5で大敗のサウジアラビア、副審はイラン、中東の笛が日韓戦を台無しにするところだった。
開始早々から日本が試合を優位に進めた。韓国はパスがつなげずロングボールを放り込んでゴリゴリくるいつものつまらないサッカーだった。
それでも16分、韓国の左FKからのボールを右手ぎりぎりで川島が弾いたが、そのはね返りをヘディングシュートされ、無人のゴール前で何とか今野がヘッドでクリア。
逆に17分に日本が左サイドで香川・遠藤・本田圭がからみ、遠藤のスルーパスに長い距離を走り込んできた長友が左からクロス、中で岡崎がヘディングシュート、GKが手で触り、ポストに当たったがゴールならず。
22分、韓国の最終ラインからロングボールが出され、ペナルティエリア内でパク・チソンに今野が肩で当たったが、パクが上手に倒れて中東の笛、ありえないPK、失点。  
せっかくの日韓戦が、いきなりつまらない試合になった。 
29分には、ペナルティエリア内でパク・チソンが前田に倒されたが、これはノーファウル。
今大会の日本はいつも逆境をはね返してきた。
36分、左サイドで本田圭がディフェンスを引き付け、親の七光り・車ドゥリの裏を取った長友にスルーパス、長友が左から切り込み中へ折り返し、走り込んできたJリーグ2年連続得点王・前田がシュート、ゴ~~~~ル。    同点。
44分にも前田がどフリーでシュートを打ったが、枠の上だった。
前半は1対1、日本のパス回し・ポジションチェンジについていけない韓国、韓国のロングボールについていけない日本という構図か。最後は人間力で決まる。(Twitterより)
後半は日本のサイド攻撃を韓国に封じ込まれ、徐々に押し込まれた。
8分に内田、39分に長友、40分に相手の肩に手をかけないとジャンプできない岩政にイエロー。
さらに足を痛めた香川も42分に細貝と交代し、1対1のまま延長戦へ。
延長後半6分、本田圭のスルーパスを受けようとした岡崎が韓国DF2人に邪魔され相手ペナルティエリア寸前で倒れたように見えた。ここであろうことか中東の笛がPKの判定、ありえへん。
このPK、PK職人遠藤(勝つつもりなら遠藤のコロコロPKだろう)ではなくてこの試合MVPの本田圭が蹴ったが、カタール戦に続き無策でGK真正面、しかしGKが弾いたこぼれ球に鋭く反応した細貝モエッ~~~(本当はハジメ)がシュート、代表初 ゴ~~~~ル。 
ロスタイムにザック監督が前田に代えてイノハを投入、5バックにして守った。
延長後半も一進一退、12分過ぎからは相手コーナー付近で時間を稼いだ。
さらに、足がつった長谷部に代えて本田拓を投入して逃げ切りを図った。
がっ、終了間際に本田拓のファウル(何しに入ったのか)、韓国の左からのFKをクリアしきれずに5バックがごちゃごちゃしていたら、  最後に押し込まれ、失点。        
120分戦って2対2(中東の笛が無ければ1対1、いや延長が無ければ1対0で勝っていた。)のまま、またまた韓国に勝てずにPK戦へ。
PK戦は、日本が本田圭・岡崎が決め、韓国1人目・2人目を川島が止めドヤ顔、長友が外したが、韓国3人目も外し、最後にハッピーバースディ・今野が決めて試合終了。
日本が韓国に2対2、PK3対0で勝った。
日本は勝つには勝ったが、勝ち試合を逃げ切れずに追いつかれ、中東の笛と韓国のロングボール+ゴリ押しだけでやられてしまって、全くつまらない試合だった。 

決勝戦
30日(日)午前0時過ぎからの日本オーストラリア戦。
決勝は、準決勝でウズベキスタンを6対0で下してきたオーストラリアと対戦することとなった。オーストラリアは、ここまで韓国に引き分けた試合での1失点のみ。
主審はウズベキスタンのイルマトフ。中東の笛を気にしなくて済むのが大助かり。
ドイツWカップで負けた時に活躍していたQL(キューエル)やKヒル(Cahill)が健在、GKがシュウォーツァー38歳、グランパスFWのジョシュア・ケネディがいないのがちょっと寂しい。
香川が右足小指の第5中足骨骨折でリダリダ離脱なり。
日本のスタメンは、センターバックに吉田マヤが戻り、香川のところは藤本、岡崎が右から左に回った。
試合は、オーストラリアがあまり出てこず、ロングボールをQLやKヒルに当てて勝負してきた。日本は後ろでボールは持っているが、早いパス回しで崩すこともなく、なかなか相手ゴール前には入れず。
それでも、30分に本田のスルーパスに走り込んだ岡崎がシュートを打ち、相手DFの右手に当たったがノーファウル、前半は0対0。
後半開始早々3分にピンチ、相手の右からのフワッとしたクロスがポスト直撃、そのはね返りもギリギリでゴールラインを割らせなかった。
11分に藤本に代えて背の高い岩政を入れてDFを安定させた。そして、岡崎を右に戻し、左には長友を1つ上げた。
21分、長友の左からのクロスに走り込んだ岡崎がヘッド、わずかに枠の右に外れた。
その後もあまりこれといったチャンスも無く終盤は相手の高さを使ったパワープレーに押されたが、何とか守った。
90分戦って0対0。
延長前半、9分、前田に代えて李投入。
13分にGK川島が右手でファインセーブ。
0対0のまま延長後半へ。
4分、左から長友が相手を振り切ってクロス、これを真ん中でフリーの李忠成が左足でダイレクトボレー、ゴ~~~~ル。    李は代表初ゴール。
7分の遠藤のFKはGKがキャッチ。
14分、内田に代えてイノハを投入。
ロスタイムにゴール前で相手FK、これを何とか防いで試合終了。
日本がオーストラリアに1対0で勝って優勝。

日本が史上最多の4度目の優勝に輝いた。 

    

大会MVPは本田圭佑
長友・香川・長谷部・川島・岡崎もMVP級の活躍だった。

ドーハはもう悲劇の地ではなくなったぜぇぃ。   
試合毎にヒーローが入れ替わった。
ザッケローニ監督の前へ前へという攻撃的スタイルで勝ち取った。交代で出場した選手も非常によく働いた。
サウジアラビア、地元・カタール、韓国、オーストラリアを下しての優勝は素晴らしい。欲を言えばイラン、イラク、ウズベキスタンともやりたかった。

これでブラジルで行われるコンフェデレーションズカップにも出られることになった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝間和代・宮崎哲弥・飯田泰之著『日本経済復活 一番かんたんな方法』(光文社)を読む。

2011年01月24日 00時00分10秒 | 読書
これは約1年前に出た本なのだが、今でも十分役に立つ。

この本(3人の対談)は、デフレと円高を解消して日本経済を復活させる提言がなされている。
結論から先に言えば、日銀がきちんと金融政策、すなわち、インフレが2%を超えるまでゼロ金利を継続する、日銀自身が国債を購入して、資金を市場に提供する・貨幣供給量を増やす、を実行することが一番簡単な方法なのだ。

勝間さん曰く「おカネの供給を増やせばいいのです。そのためには日本銀行という選挙で選ばれないエリートたちを動かす必要があります。それは政治の役割です。私たちがデフレの害をしっかり認識して、声を張り上げていけばその声は政治を動かし、結果的に日銀のエリートたちも無視できなくなります。そして、将来この過ちを繰り返さないために、政府と日銀が目標を共有する枠組み、仕組みをしっかりと法律として成立させましょう。」
日銀は、国民のエージェント(代理人)として国民の利益のために行動する義務がある。なのに日銀が依頼人である国民の利益に反して日銀自身の利益を優先した行動をとっている。日銀は選挙の洗礼を受けず、世論とメディアに適当なことを言って批判をかわしていれば、直接国民の怒りに触れることが無い。

自分は大学では経済学を専攻していたが、一昔も二昔も前の近代経済学をちょこっとかじった程度だったので、不況と言えばY(国民所得)=C(消費)+I(投資)+G(財政支出)のうち、Yを増やすにはCやIが伸びない中ではGを増やすしかないということで、財政政策が重要だと思っていた。
しかし、この本によればデフレもインフレも金融政策だけで解消できると書いてある。
にわかには信じられない極端な意見のような気もするが、客観的な経済統計などエビデンスに基づいて分析すれば金融緩和は当たっているようだ。

第1章の「「失い続ける日本」の課題」、なんだかグダグダしていてほとんど頭に残らなかった。
でも、第2章の「デフレは百害あって一利なし」、第3章の「正しい金融政策を実行せよ」は明快でわかりやすかった。

円高、海外の労働者に比べて日本の労働者の給料が割高になり、雇用が海外に逃げてしまう。特に製造業に影響が大きく、愛知のように製造業依存度が高いところでは影響が大きい。
1ドル90円が130円にまで円安になれば、農業だって関税をかけなくたって海外からの農薬にまみれた輸入野菜の価格が相対的に高くなって、安全な国内産を消費するようになる。

一部のエコノミストなどが主張している、消費はもはや飽和に達していて誰もモノを欲しがらなくなったのがデフレの真因だとか、経済成長はあきらめて貧しくても楽しく行こう、などという考えは間違いだそうだ。

昨晩の「デキビジ」でも同じことをおっしゃっていたなぁ。
もっといろいろ良いことがたくさん書いてあったが - - -。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サッカーアジアカップカタール大会の日本戦(1次リーグ+準々決勝)

2011年01月22日 01時20分00秒 | サッカー
カタールの首都、あの「ドーハの悲劇」のDohaで行われているサッカーアジアカップ。
ザッケローニ監督になって初の公式戦。
日本はB組で、1次リーグをヨルダン&シリア&サウジアラビアと戦うことになった。
まるでガルフカップ状態、アウェイの中東の地で中東のチームばかりと対戦するのは相当シンドイ。(インド くらいと当たりたいよ。)

1次リーグ
1月9日(日)22時過ぎからの日本ヨルダン戦。
先発は欧州組が8人を占め、Jリーガーは3人、FWは前田の1トップ、攻撃的MFに香川、本田圭、松井、ボランチが遠藤、長谷部、DFが左右に長友、内田、センターに今野、吉田マヤ、GKが川島。
試合は、元名古屋グランパスでVVVフェンロの吉田マヤの、吉田マヤによる、吉田マヤのための試合だった。何しろ中日スポーツに1か月に1回連載のチューリップ通信をお休みしての参戦だからね。(ブログは更新しているのに。)
吉田マヤ、昨年1月に日本のテレビ局が全く放映しなかった アジアカップ予選、アウェイのイエメン戦でヤング岡田ジャパンの一員として代表デビュー。
2試合目の先発出場になったこの試合、前半25分、CKから長谷部がミドルシュート、GKが弾いたボールをマヤがシュート、ゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイドで幻の代表初ゴール。
終始日本がボールを支配したが、前半終了間際にヨルダンの選手がスライディングした遠藤をかわしてシュート、対応が遅れたマヤが足を出したが、その足に当たってコースが変わり川島も触れずネットに吸い込まれ失点。 いわばマヤのオウンゴールでリードを許して前半終了。
後半も引いて守るヨルダンを攻めあぐねたが、終了間際のロスタイムに左からの長谷部のクロスに吉田マヤが右ファーから飛び込んでジャンピングヘッド、ゴ~~~~ル、代表初ゴールが日本を救う値千金の同点ゴールとなった。
結果は1対1の引き分け。

1月13日(木)深夜1時過ぎからの日本シリア戦。金曜日も仕事だったが、3時半くらいまで観戦した。
中東の笛を吹かれようが、退場者を出そうが、何が何でも勝たなければならない試合だった。
先発はヨルダン戦と全く同じメンバー。
前半35分、右からゴールライン付近まで突破した本田圭の折り返しから香川、シュートはGKがファインセーブをしたが、はね返りを松井が落とし、最後は長谷部が右足でシュート、ゴ~~~~ル
前半は1対0で折り返したが、追加点が奪えない中、後半27分、長谷部のバックパスがゆるく、これを川島が蹴り返したボールが相手に渡り、オフサイドポジションにいた選手にパスしたが、この選手を倒してしまった川島が一発レッド、PK献上。
交代出場GK西川は落ち着いて対応したが、失点。中東の笛、イラン主審が副審のオフサイドの判定を認めなかった。 
1人少なくなった日本だったが、果敢に攻め、交代出場の岡崎が遠藤のロングパスを受けて、相手ペナルティエリア内でDF2人に挟まれ倒れたところで、何と今度はイラン主審がPKを取ってくれた。 あれくらいでは普通PKは取らんよ。
このPKを「持ってる」本田圭がど真ん中にシュート、ゴ~~~~ル、この得点が日本代表通算1000得点だった。
ロスタイム6分・長~~~~~い、相手も1人退場となり、何とか逃げ切った。
日本がシリアに2対1で勝った。
日本は1勝1分ながらも総得点で首位に立った。サウジが2連敗で1次リーグ敗退が決まった。

1月17日(月)22時過ぎからの日本サウジアラビア戦。
川島が出場停止、本田圭と松井がケガで外れ、トップ下にテクニシャン柏木、右に岡崎、GKは西川が先発。
瀕死のサウジ相手にJリーガーも頑張った。
前半8分、遠藤のボールにオフサイドぎりぎりで飛び出した岡崎が浮かしたシュート、GKの上を越えてゴ~~~~ル
13分、左から香川がクロス、またまた岡崎が右からダイビングヘッド、ゴ~~~~ル
19分、左の長友からのクロスに中に走り込んだJ得点王・前田が右足アウトでシュート、ゴ~~~~ル
後半から珍しく雨、内田に代えてイノハ・代表デビューを右SBで投入。
6分、そのイノハの右からのクロスにJ得点王・前田がヘディングシュート、ゴ~~~~ル
35分、相手ゴール前で前田からのパスを受けた岡崎が反転して抜け出してシュート、ゴ~~~~ル
岡崎ハットトリック  
本田拓也も代表デビュー。
日本がサウジアラビアに5対0で勝った。
B組を首位通過。 Jordanが2位、Syriaが3位。

準々決勝
1月21日(金)22時20分過ぎからの日本カタール戦。
A組2位の地元カタールと中東のアラビックなアウェイの中での準々決勝で、主審はマレーシアのスブヒディン・モハド・サレー(SUBKHID DIN MOHD SALLEH)・この大会を最後に定年退職。
カタールは、フランス人メツ監督が率いる多国籍軍で身体能力の高いアフリカや南米からの帰化選手が多く、会話はアラビア語よりも英語、昔のQatarではなかった。(「Q」というユニフォームの時にはなぜか日本が勝てなかった。)
内田が累積警告で出場停止で、右サイドバックはイノハ、本田圭とGK川島が復帰した。
試合は前半、相手のカウンターで何度もピンチを招き、12分、右から抜け出した(あとでビデオを見たがオフサイドではない)セバスチャンに右から持ち込まれ、吉田マヤが簡単にかわされシュート、失点。
28分、岡崎が本田圭のパスから抜け出しGKの上をフワッと浮かし、最後は走り込んだ香川がヘッドで押しみ、ゴ~~~~ル。  岡崎に子供が生まれてゆりかごパフォーマンス。
前半は1対1。
後半開始早々、マヤにイエロー。 さらに16分にマヤが右コーナー近くでファウル、イエロー2枚目で退場。  スブヒディン、お前も中東の笛か。
このFKをちょうど開けていたニアに直接決められ失点。 
日本は1人少なくなったが、それでも諦めずに少ない人数で攻めた。
25分、岡崎と香川の頑張りで、香川が抜け出しGKと1対1、これを左足で冷静にシュート、ゴ~~~~ル。 日本が再び同点に追いついた。ザッケローニ監督も大喜び。
その後はカタールのカウンター攻撃にヒヤッとさせられる場面があったが、終了間際の44分、長谷部からのパスを受けた香川がまたまた抜け出し、DFに倒されたところで、こぼれ球を何故か上がっていたイノハが右から代表初ごっつぁんゴ~~~~ル
ザッケローニ監督も再び大喜び。
1人少ない日本がカタールに3対2で逆転勝ちした。

中東のアウェイの試合で印象に残っているのは、ワールドカップアメリカ大会の1次予選のUAEでのUAE戦(1対1)や、レバノンアジアカップ決勝戦のサウジアラビア戦(1対0)、どちらもハンドマイクでアラビア語の声援が飛ぶ本当にすごい雰囲気の中での試合だったが、今回のカタール戦はTVの音量との関係もあったりして、入場者数も2万人を下回り、ウェーブが起こったり、雨まで降ってきて、いまいち中東でのあの独特な雰囲気が感じられなかった。(ライブを見ていた時は何とも思わなかったが、あとで落ち着いてビデオを見たら、特に後半の雰囲気はやはり中東らしいものがあった。) 

準決勝・決勝に続く~~~~~、文字数が多くなりすぎたので別記事へ
http://blog.goo.ne.jp/piopure/e/0f9b87c41b93d653a86fe940d707c70a
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田村修一著『オシム 勝つ日本』(文藝春秋)を読む。

2011年01月02日 04時00分00秒 | 読書
この本は昨年途中まで読んで、ほったらかしにしてあったのを正月休みの宿題として読んだ。
好きなサッカーの本だからもっと簡単に読めるかと思っていたが、本自体がデカくて300ページ近くあって、内容も非常に濃いものだったので、なかなか読めなかった。

これは、オシム氏が日本代表・世界のサッカー・監督論などについて著者に語ったもの。日本のサッカーに関わる人達全員に読んでもらって、考えてもらいたい内容が盛りだくさんあった。

・日本代表のサッカーを強くするには、他国やヨーロッパの強豪チームのモノ真似なんかではなくて、また、監督に言われたことをやるだけではなくて、はたまたサーカス(単にボール扱いが上手いだけ)ではなくて、もっと厳しい状況(ヨーロッパや南米のチーム)に身を置いて経験を積んで、目的に向かって勇気をもってプレーすることが大切だ。
・世界のサッカーの分析にも長けている。イングランドのプレミアリーグ・ドイツのブンデスリーガー・イタリアのセリエA・スペインリーグ、オランダリーグやフランスリーグ、それにそれぞれのリーグを代表するビッグクラブの選手や監督に関する分析など、なかなか読み応えがある。
どうも日本人にとってはスペインサッカーが合っているようだ。
・ただし、ヨーロッパはもうカネまみれ、莫大なカネがサッカーにつぎ込まれている。スポンサー・会長・GM・監督・選手・サポーターとの緊張関係、ビッグビジネス化の問題点も指摘している。
・日本人ファンが今でもアーセン・ヴェンゲルさんを日本代表監督として心待ちにしていることもよくわかっている。Jリーグのチームでは、鹿島のオリベイラ監督、名古屋の愛弟子・ピクシー監督の評価も高いし、日本人監督の中では、ガンバの西野朗監督と川崎フロンターレ関塚隆(元)監督(アジア大会を制覇したU-21日本代表監督)を高く評価している。
今のJリーグには、以前のようなヨーロッパリーグでも通用する外国人選手がいない。
ただし、以前プレーしていたピクシーやジーコやレオナルドやドゥンガやスキラッチは結果は残したが、それに続く彼らに匹敵するような日本人選手の輩出には至らなかった。Jリーグでは日本人選手がレベルアップできる外国人選手を獲得すべきだ。
・監督論のところでは、オシム氏は選手を買い集めて即席チームを作るよりも、未熟な選手を時間をかけて成熟させることに興味があるとのことだった。
選手はもっと監督と議論すべきだし、Jリーグの監督同志で議論する場をもっと設けたり、ヨーロッパのビッグクラブの優秀な監督の考え方・哲学も聴くべきだ。

他にも、オシム氏がどのようにしてサッカーの監督に就任してきたのかとか、メディアやレフリー(選手が、相手選手の特徴だけではなく、試合当日に笛を吹くレフリーのクセなどもインプットすることなども当たり前のことだと思うが、これができていない選手もいる。)についても書かれている。

とにかく、オシム氏が自分の人生のすべてを賭けて真剣に取り組んだサッカーについて、ある時は大学教授のように、またある時は哲学者か数学者のように著者(田村氏)に語ったもので、非常に重みのある内容だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする