思いつくまま

思いついたことを書いています。

勝間和代著『まじめの罠』(光文社新書)を読む。

2012年04月29日 23時56分56秒 | 読書
昨年出た本で、タイトルを見て前から読んでみたかったが、連休になって禁を破って自宅でこの本を読んでみた。(普段本を読むのは電車の中だけ)
当たり前のことばかり書かれていて、けっこうアバウトな感じの根拠のない記述もあって、思ったていたほど面白くはなかった。

「まじめな人」は、与えられたものに対して逆らわない、知らない価値観や意見をついつい批判してしまう(ホリエモンに嫌悪感を持つ)、まじめではないのに結果を出している人に対して敵意を持つ、やたらメモを取る、レポートに線を引きまくる、努力する自分に酔う、などなど。
検察官は無謬(むびゅう)だから絶対に間違わないということで、厚生労働省の村木厚子さんは起訴されてしまった。
他にも、日銀のデフレ政策、TKK(東大・京大・慶応医学部出身の医師)、想定外の原発事故、昔の対米開戦など枚挙にいとまがない。

自分にも当てはまるところがある。例えば、将棋の棋士で金髪・野月や、佐藤ナンチャラ(佐藤康光永世棋聖ではない!)とかいう生意気な言動でNHK杯でボコボコにやられていた棋士に嫌悪感を抱いてしまう。将棋と言えば真面目できちっとした人が強いという先入観があるから。
また、マスコミの報道で漢字が間違っていたり誤報を出せば、ツッコミを入れたくなる。(例:紅葉(コウヨウ)狩りの季節になりました。村上佳奈(菜)子さんが優勝しました。 アホか?)

「まじめな罠」に対するソリューション(処方箋)
1 失敗を恐れるな
2 問題設定そのものを疑え
3 動物的な勘、身体感覚を養え
  運をよくする法則①チャンスを最大限に広げる、②虫の知らせを聞き逃さない、③幸運を期待する、④不幸を幸運に変える
4 独立した経済力を持て
5 自分のまじめさや常識を疑え
6 正しい自己認識を持て

まぁ、こんなところかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森繁和著『参謀』(講談社)を読む。

2012年04月28日 23時28分28秒 | 読書
昨年まで中日ドラゴンズの落合博満監督の元で8年間コーチとして一緒にやっていた森・元コーチが書いた本で、落合博満氏の『采配』http://blog.goo.ne.jp/piopure/e/fb0e6401b5943935caa28b8f294cfed5を読んだ後に読むと、中日ドラゴンズの強さの秘密がより一層よくわかって、すごく面白くて一気に読めてしまった。

森繁和氏、現役時代は西武で活躍していたことぐらいしか知らなくて、横浜の投手コーチをやっていたことなど全く知らなかった。
森コーチと言えば、毎イニング、投げ終わってベンチに戻ってきたピッチャーを掴まえては、何やらいつも手帳を片手にお小言を言っているイメージしか無かった。もちろん、昨年のMVP・浅尾きゅんがナイスピッチングで戻ってきてもである。

2007年秋の日本シリーズ、パーフェクト寸前のウルトラセブン・山井の交代理由もはっきりと書かれていた。ついでに楽天に行って活躍している鉄平を放出した理由も。 

横浜からドミンゴ投手が移籍してきたのも、この森コーチが横浜から中日に来たからだった。
全くコネの無かったドミニカに単身で乗り込んで、マルティネスやネルソン提督といった投手、それに大砲のトニ・ブランコを安い値段で引っ張ってきたのもこの人だ。
落合監督と一緒に中日にやってきて、どんどん中日投手陣が素晴らしいものになって、中日ドラゴンズが強くなって、その実力は認めざるをえなかった。川上、チェン、山本昌、守護ネ申・岩瀬、岡ブー(岡本)、暴れ馬中田、朝倉劇場、小笠原やる夫、ウルトラセブン山井、吉見、浅尾きゅん、高橋あっきー、コバマサ、クネクネすーさん、ネルソン提督などを上手に使いこなしてきた。
なので落合監督のクビを切る時に、このコーチだけは残しておいてもらいたいと思っていた。結果はダメだったが。

8年前にあっと驚く開幕戦で、(中日では給料泥棒の)川崎健次郎を先発させたのは落合監督だったが、あとはすべて森コーチがローテーションを考えていた。相手チームの裏をかくことも多かったが、今年からアホな予告先発制度をセ・リーグも導入して、この楽しみは我々から奪われてしまった。

マスコミにマル事項を漏らしてしまう中日OBコーチは次々にクビになって、ほとんどいなくなってしまったのも納得できた。

森コーチの言わば裏話、昨年までなら絶対に表に出ないことがいっぱい書いてあった。  

詳しいことはここでは書かないが、中日ドラゴンズが8年間に黄金時代を築けたのは、落合博満監督とこの森コーチがいたからに違いないって確信できる内容だった。


これを読むとさらに面白い。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32434

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊佐未森さんの名古屋でのコンサート、cafe mimo ~桃節句茶会~Vol.12

2012年04月07日 21時00分00秒 | 遊佐未森

遊佐未森さんの名古屋市千種文化小劇場 (ちくさ座)でのコンサート、cafe mimo ~桃節句茶会~Vol.12に行ってきた。
暗い中でメモったり、あとから思い出しながら書いたので、内容は実際とは異なっているが(MCの順番も違っているが、遊佐未森さんが話されたことをどうしても残しておきたかったので)、ご容赦を。


2月のMEMORY&MELODIESで沖縄に行っている時に、ある方から行きませんかと誘っていただいたが、その時は4月以降の予定が立てられなかったのでお断りさせていただいた。
3月下旬になって行けるかなぁと思ったので、急きょ一般発売のチケットを取って行ってきた。
名古屋の桜は満開だが、4月とは思えないような寒さ(2月の気温)で、外で開場を待っている間は風もとても強くて寒くて、沖縄のMEMORY&MELODIESの時のことを思い出していた。

会場は円形の251席の会場で、入場者は200人弱くらいで、当日券も発売されていた。
http://www.bunka758.or.jp/chart/chikusa_zaseki.pdf
座席は一般発売のAブロックの4列目ながらも、グランドピアノに向かう遊佐未森さんの正面だったし、スタンドマイクの時も未森さんが左を向いて歌うことが多かったため、非常によく見えた。(FC会員やほかの優先予約チケットの人は正面となるBブロックのようだった。)
客層は老若男女幅広く、自分と同世代のおじさん・おばさんもいたし、昔の遊佐坊のような帽子を被ったレディやもっと若い子もいたが、以前よりは若い子が少なくなって自分としては全く違和感が無かった。w

遊佐未森 cafe mimo~桃節句茶会~Vol.12
2012年4月7日(土)
名古屋: 名古屋市千種文化小劇場(ちくさ座)
open 17:30 start 18:00  終了は20時10分過ぎ

◇member
遊佐未森 (ボーカル&ピアノ演奏)
楠 均 (ドラムというかパーカッション、バンドマスター)
西海 孝(ギター)

ゲスト 渡辺 等(ベース)

未森さんの衣装は、白をベースにいくつもの銀の丸い飾りがギラギラする半袖のワンピース

黒いグランドピアノに向かって
1 「桜、君思う」 
2 「春の雨」
3 「ミラクル」
MC まだデビューしたての頃、FM三重で「ひなたVOX」をやっていて、名古屋から近鉄で毎回津まで行っていた。(もちろんこの番組は聴いていたし、中日新聞に「スター候補生」ということで取り上げられていたことも知っている。)
オレンジとグリーンに色が変わるペンライト(あれはサイリュウムというが、ペンライトというところが自分と同世代らしい)を持った人を見て、ペンライトのオリジナルグッズを作らないといけないですね。
デビューから今年が24年目、カフェミモは12年目
名古屋は桜が咲いている。(鶴舞公園辺りで)帰りに見ることができるといいんだけど。
ここは円形のホールで、どこを向いて歌ったらよいのかわからないが、みんなに見えるように歌いたい。
すごくお客さんが近くて、ちょっと緊張する。
スタンドマイクで
4 「poetry days」 
ピアノのソロで
5 「Snow Rose」 淡雪の花の説明
スタンドマイクに戻って
MC 1人3役をこなすということで、3人X3=9人分、キリのよいところで10人、いや、サッカーのユサミモジャパンで11人。
6 「山行きバス」
メンバー紹介
大正・昭和期の日本の名曲のコーナー
7 「銀座カンカン娘」
「これ~が銀座のカンカン娘~」という部分を会場も合唱
民謡のコーナー
8 イタリア民謡「はさみとぎのうた」(昔、NHKの「みんなの歌」で流れていた曲)
未森さんは縦笛を吹きながら歌ったが、出だしの歌詞を間違えたようで、もう1回初めからやり直し!
「お金はあとだ、仕事が先だ!」という歌詞、お金が先で仕事があとじゃないのかというバンドメンバーからのツッコミ
ゲストのベーシストの渡辺等さんも加わる。
9 沖縄の民謡「安里屋(あさどや)ユンタ」(あさどらえんか(空耳)のように聞こえた。) ほとんど現地の言葉で歌われた。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/yunta.html
10 「ミナヅキ」
11 「いつでも夢を」
壇れいさんに声をかけてみたら、快く引き受けてくれた。アルバム「淡雪」では壇れいさんとデュエットしているが、今回はバンドの男性とのデュエットで橋幸夫さんバージョンだった。
12 「僕の森」
MC 「カラフル」と「風の自転車」の話
NHK教育TV「大!天才てれびくん」という番組で浅賀玲音(あさかれお)君に「風の自転車」を歌ってもらったが、直後に声変りをしてしまった。
13 「カラフル!」
14 「一粒の予感」
15 「風の自転車」

アンコール
衣装替え、いつもは未森さんが遅れてしまい、バンドの2人がトークをするが、今回は間に合った。
みんな上はTシャツ(Sが普通のMサイズ、MはLサイズ)、遊佐さんは桃色のTシャツに、ピンクのひらひらのついたスカート、靴も変わっていた。
第79回NHK全国学校音楽コンクールの課題曲の小学校の部の課題曲の作詞の話
東日本大震災後に故郷の仙台に行った時の悲しい雰囲気に包まれた話、歌い始めたとき、お客さんの表情が変わって、悲しみの思いみたいなものがバッと伝わってきて、震災直後は他のアーチストもそうだったが、本当に歌なんか歌っていていいのか考えた。しばらくは曲が書けなかった。
今後の予定、東京で3回カフェミモ、その後最近行ってない岩手にも行く、そのほか札幌や金沢でもコンサート
ピアノに向かって
16 「欅 ~光りの射す道で~」
涙のあとも 眠れぬ夜も ずっと答えを 探すけど 声にならない 言葉にできない だけど 新しい朝は来る
いつか わたしも 青くそよぐ ケヤキの木のように 誰かのために しなやかな歌を 届けたい
明日(あした)の空に歌うよ 希望をのせて歌うよ 光の射す道で
明日の空に歌うよ どんなに 風が吹いても 光の射す道で また 歩きだす

       

とにかくもう10年以上も遊佐未森さんのライブには行ってなかった(cafe mimo ~桃節句茶会も名古屋で行われるようになったのはここ3年くらい、営業の人がすごく良い会場を探してきてくれた)ので、なんだかとても懐かしかった。遊佐坊のMCも良かったし、もちろん声も透き通って、高音もバッチリ、声量もあって、パフォーマンスも素晴らしくて、また、1月18日にリリースされたニューアルバム「淡雪」からもたくさん歌ってくれたので、すご~~~く楽しめたし、感動・感動・感動、アンコールの「欅」の時には、東日本大震災のことも思いながら聴いていたら涙が止まらなくなってしまった。


遊佐未森さん、素敵なコンサートをありがとうございました。
また、機会があったら行きたいです。





4月28日には壇れいさんが登場


FROM MIMORI5月5日のところ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする