
6時頃、母親がモゾモゾと起き出して目が覚める。
窓の外からは雨音がする。

ホテルの食堂で四人揃って食事。
バイキングの内容は簡素だが、普段朝食を食べない自分にとっては十分。

08:05 ホテル出発。
カゼをひいたらしく、昨日から鼻水が止まらなかったところ、気の利くMさん(母親の仲良し)がカゼ薬をくれた。

まずは徒歩にて街の中心にそびえるシュテファン寺院へ。
モーツァルトも結婚式をあげたという大聖堂。
(写真)
展望台からウィーンの街を一望。
三年前より少し整備が進んでいた。
エレベーター係の陽気なオジサンは、たぶん三年前と同じ人。

続いてホーフブルグ王宮の博物館へ。
王族の暮らしぶりを見学。
前回来た時に見た気でいたがどれも初めて見る気がして、どうも見ていなかったらしい。

日本語にも対応する音声ガイド機があって助かる。
しかし電話の受話器をずっと耳に当てている状態なので手がつらく、イヤフォンがほしい。
この解説を聞きながら館内を二時間強歩き回る。

シュテファン寺院そばの『ONIX BAR』という店でランチ。
窓からの眺めがよく高級な雰囲気でお値段高めだったが、どの料理もそれに見合う美味しさで皆満足していた。
自分の注文は、定番のシュニッツェル(デカくて薄いトンカツ)。

ランチの後は、各自気になる店を覗いたりしながら街をそぞろ歩き。


次の予定まで少し時間があったので、『Cafe Museum』という店で休憩。
ケーキやエスプレッソをいただく。
ケーキは四人で一個で十分。

今回の旅行のメインイベントとも言うべき、楽友協会大ホールでのウィーンフィルの公開リハーサルを四名で鑑賞。
モーツァルト「プラハ」の序奏が終わってアレグロに入る所では、ゾクゾクきて思わず涙が出てしまった。
至福の時間を過ごす。
音楽に疎い母親でも
「普段聴くのと全然違うわ」
と漏らしていた。
三年前はホール内、一切撮影禁止だったが、今回は何も言われなくなって記念撮影し放題だったのが以外。

楽友協会を出た後は、三名と別行動で次なる目的地に移動。

地下鉄に乗って、目的の駅が来て
「さて降りよう」
と思ったところ、何故か列車は駅を素通り。
これには愕然としたが、次の駅で折り返して改めて降りたところ、片方のホームが工事中で閉鎖されていた。
時間に余裕を持って移動したので問題無かったが、もし時間ギリギリで移動していたら危なかった。

オペラ劇場「フォルクスオーパ」に到着。
劇場のゆる~い雰囲気は相変わらずだった。

オペラの演目はモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」。
あまり馴染みの無い演目だが、かなり斬新な演出でもあり楽しめた。
もっと予習すべきだったがその暇が無かった。

開演から終演まで、休憩やカーテンコールを含めて約三時間半の長丁場。
モーツァルトの音楽を浴び続けて、劇場を出た後もモーツァルトが頭の中で鳴りっぱなし。


帰り道に、知人にオススメされたていたビアホール「7 stern brau」に寄ってみた。
残念ながら食事は既にオーダーストップで、夕食はブレッツェルのみと、少々ひもじい思いをするハメに。

ホテルの部屋に帰りついてみると、母親が缶ビールを窓の外に出して冷やしていてくれていた(部屋には冷蔵庫無し)。
こんなところで母心を感じるとは。

01:30 冷たい缶ビールを空けてから就寝。