ハルナはあれから膨れっ面でソファの上で丸まっていた。
「さっきはごめんって」
オレが謝って顔を覗き込もうとする度、不機嫌なだんご虫はずりずりとソファの反対側に陣取って相変わらず丸まったままになっていた。
はぁ~。
こう言う時の女は男達にとっては(つか、オレだけ?)お手上げだ。
・・・・・・何て言やぁ機嫌直してくれんだよ。
貧困なボキャブラリーを総動員してオレは謝ったぞ!
「ごめん」「悪かったよ」「許して」「もうしません」
・・・・・・そして、挫折。
頭を掻きながら、途方に暮れていた。
・・・そうだ!!
だんご虫には殺虫剤。ハルナにはアイスクリームだ。
オレは財布を掴むと、「ちょっと出掛けて来る。直ぐ戻るから」と言う言葉をハルナに残して外に出た。
オレは謝るだけ謝って外の風に当たり冷静になると、逆に段々ムカついてきた。
しかし、あいつは何であそこまで男に無防備なんだよ!
でもって、何であんな体のラインが出るような服を着て来るんだよ。
しかも今日に限って・・・・・・。
もっとブカブカなワンピースを着てきやがれ!
オレは思わず道端の小石を蹴飛ばしていた。
・・・・・・やべ。強面のおっさんの足に当たった。
さりげなくシカトして、コンビニの自動ドアを摺り抜けた。
「2年と会わないうちに少し艶かしさが加わって来てて『女』って感じになってきてさ・・・・・・」
それはオレ自身があいつに感じていたことだった。
小さな蕾が今、仄かに色づき甘やかな匂いを放ち、その蜜で男を誘う。
だけど、その花はオレが無理矢理手折ってしまったために、頑なに花を開いてくれなくてなってしまったのだけど・・・・・・。
時間を掛けて肥料を与え、水を遣り、気持ちの良い音楽で彼女を誘うが、敵はまるで難攻不落の要塞のように強固だ。
でも、頑張るさ。
夫婦になると言ってくれたその一言がオレに無限の可能性を与えてくれたんだ。
オレはマンションに戻ると、アイスクリームをハルナに差し出した。
エサはヤツの大好きな「ピノ」。
「あのさ。仲直りしたいんだけど・・・・・・ピノ食うか?」
だんご虫はピクンと動いて、腫れ上がった目をこっちに向けた。
「ぷっ!ひっでー顔」
オレは思わずホントのことを言ってしまった。
慌てて口を塞いだが、クッションが宙を舞い顔面を直撃した。
恋に夢中なあなたに贈ります♪アルファポリス
楽しい小説を読みたい貴方へ
「さっきはごめんって」
オレが謝って顔を覗き込もうとする度、不機嫌なだんご虫はずりずりとソファの反対側に陣取って相変わらず丸まったままになっていた。
はぁ~。
こう言う時の女は男達にとっては(つか、オレだけ?)お手上げだ。
・・・・・・何て言やぁ機嫌直してくれんだよ。
貧困なボキャブラリーを総動員してオレは謝ったぞ!
「ごめん」「悪かったよ」「許して」「もうしません」
・・・・・・そして、挫折。
頭を掻きながら、途方に暮れていた。
・・・そうだ!!
だんご虫には殺虫剤。ハルナにはアイスクリームだ。
オレは財布を掴むと、「ちょっと出掛けて来る。直ぐ戻るから」と言う言葉をハルナに残して外に出た。
オレは謝るだけ謝って外の風に当たり冷静になると、逆に段々ムカついてきた。
しかし、あいつは何であそこまで男に無防備なんだよ!
でもって、何であんな体のラインが出るような服を着て来るんだよ。
しかも今日に限って・・・・・・。
もっとブカブカなワンピースを着てきやがれ!
オレは思わず道端の小石を蹴飛ばしていた。
・・・・・・やべ。強面のおっさんの足に当たった。
さりげなくシカトして、コンビニの自動ドアを摺り抜けた。
「2年と会わないうちに少し艶かしさが加わって来てて『女』って感じになってきてさ・・・・・・」
それはオレ自身があいつに感じていたことだった。
小さな蕾が今、仄かに色づき甘やかな匂いを放ち、その蜜で男を誘う。
だけど、その花はオレが無理矢理手折ってしまったために、頑なに花を開いてくれなくてなってしまったのだけど・・・・・・。
時間を掛けて肥料を与え、水を遣り、気持ちの良い音楽で彼女を誘うが、敵はまるで難攻不落の要塞のように強固だ。
でも、頑張るさ。
夫婦になると言ってくれたその一言がオレに無限の可能性を与えてくれたんだ。
オレはマンションに戻ると、アイスクリームをハルナに差し出した。
エサはヤツの大好きな「ピノ」。
「あのさ。仲直りしたいんだけど・・・・・・ピノ食うか?」
だんご虫はピクンと動いて、腫れ上がった目をこっちに向けた。
「ぷっ!ひっでー顔」
オレは思わずホントのことを言ってしまった。
慌てて口を塞いだが、クッションが宙を舞い顔面を直撃した。
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