ハルナは不思議そうな顔をしながら俺を見ると、
「ホントにどうしたの?今日のかずにぃ、ちょっと変・・・・・・」
と、言った後、「ごめんなさい。北尾さん・・・・・・」と、すまなそうに頭を下げた。
「ああ、いいの、いいの。オ、僕は慣れてますから・・・・・・」
そう言いながらも、北尾の視線は丁度目線の高さにあるハルナの鎖骨から胸の流線をなぞっていた。
オレはついかっとなってハルナの腕を掴むと、
「お前は黙ってろって言ったろ?!出来ないんなら帰れ!」と声を荒げて立ち上がった。
だけど、そう言った瞬間オレは後悔した。
ハルナの目からは大粒の涙がポロポロと零れていたからだ。
「あ、ごめ・・・ん。ちょっと言い過ぎ・・・・・・」
「何よ・・・・・・何よ!かずにぃのばかぁぁぁ!!!」
ハルナはそう言いながら、手元にあった銀のトレーを両手で鷲掴むと、渾身の力を込めてスイングし、オレの左頬に強烈な右ストレートを
ドゴォーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
と炸裂させた。
そして、呆気にとられたオレをキッ!と睨むと、立ち上がり、そのまま玄関へと駆け出した。
「わっ!わっ!バカ!待て!走るな!!アカンボが流れるぞ!!」
オレはソファに腰掛けている北尾の前をピョーンと飛び超えると、玄関へ猛ダッシュした。
俺たちの顛末を見ていた北尾は正に鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてソファから立ち上がった。
「・・・・・・あ、アカンボ??」
オレは玄関で抵抗するハルナの腕を掴むと、引き寄せ、抱きしめた。
「分かった。ごめん!オレが悪かった。興奮すると腹の子に良くないって。とにかく落ち着け!」
オレがリビングに目をくれると、口も目も真ん丸になった北尾と目が合った。
「・・・・・・と、言う訳だから今日は帰ってくれ」
放心状態の北尾は「なんだよ・・・・・・それ・・・・・・」と、ぼそりと呟くとカバンを肩から掛け、フラフラと玄関まで歩き、靴を履いた。
オレはリビングのソファーにハルナを腰掛け宥めると、北尾を見送りに玄関までやってきた。
そして、扉を開けながら、北尾を睨みつけた。
「オレの女を視姦してんじゃねぇーぞ、たぁぁこ」と中指を立て、軽くヤツの頬に左ストレートをお見舞いした。
・・・・・・しっかし、ハルナはキレルとオレよりこぇーかもしれないと、疼く左頬を擦りながら一瞬身震いした。
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「ホントにどうしたの?今日のかずにぃ、ちょっと変・・・・・・」
と、言った後、「ごめんなさい。北尾さん・・・・・・」と、すまなそうに頭を下げた。
「ああ、いいの、いいの。オ、僕は慣れてますから・・・・・・」
そう言いながらも、北尾の視線は丁度目線の高さにあるハルナの鎖骨から胸の流線をなぞっていた。
オレはついかっとなってハルナの腕を掴むと、
「お前は黙ってろって言ったろ?!出来ないんなら帰れ!」と声を荒げて立ち上がった。
だけど、そう言った瞬間オレは後悔した。
ハルナの目からは大粒の涙がポロポロと零れていたからだ。
「あ、ごめ・・・ん。ちょっと言い過ぎ・・・・・・」
「何よ・・・・・・何よ!かずにぃのばかぁぁぁ!!!」
ハルナはそう言いながら、手元にあった銀のトレーを両手で鷲掴むと、渾身の力を込めてスイングし、オレの左頬に強烈な右ストレートを
ドゴォーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
と炸裂させた。
そして、呆気にとられたオレをキッ!と睨むと、立ち上がり、そのまま玄関へと駆け出した。
「わっ!わっ!バカ!待て!走るな!!アカンボが流れるぞ!!」
オレはソファに腰掛けている北尾の前をピョーンと飛び超えると、玄関へ猛ダッシュした。
俺たちの顛末を見ていた北尾は正に鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてソファから立ち上がった。
「・・・・・・あ、アカンボ??」
オレは玄関で抵抗するハルナの腕を掴むと、引き寄せ、抱きしめた。
「分かった。ごめん!オレが悪かった。興奮すると腹の子に良くないって。とにかく落ち着け!」
オレがリビングに目をくれると、口も目も真ん丸になった北尾と目が合った。
「・・・・・・と、言う訳だから今日は帰ってくれ」
放心状態の北尾は「なんだよ・・・・・・それ・・・・・・」と、ぼそりと呟くとカバンを肩から掛け、フラフラと玄関まで歩き、靴を履いた。
オレはリビングのソファーにハルナを腰掛け宥めると、北尾を見送りに玄関までやってきた。
そして、扉を開けながら、北尾を睨みつけた。
「オレの女を視姦してんじゃねぇーぞ、たぁぁこ」と中指を立て、軽くヤツの頬に左ストレートをお見舞いした。
・・・・・・しっかし、ハルナはキレルとオレよりこぇーかもしれないと、疼く左頬を擦りながら一瞬身震いした。
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