藤子・F・不二雄の漫画の中で、僕が当時すごい!と思った話を紹介していくシリーズです。
今回は「エスパー魔美」から、「わが友・コンポコ」という話。
今だと、藤子・F・不二雄大全集のエスパー魔美1巻に収録されています。
あらすじは、
崩れた洞窟の中に生き埋めにされた人を助けようと、魔美が洞窟の中にテレポートする。
しかしテレポート用の仁丹(魔美はブローチに入れた仁丹を自分に向けて発射することでテレポートする)が切れて洞窟から出られなくなり、絶体絶命のピンチに。
しかしケンカしていたコンポコがこのピンチを察知し、必死に高畑さんを呼んできて魔美を助ける。
というものです。
コンポコの活躍を描いた話ですが、この時高畑さんが魔美を助けるためにしたアドバイスに、当時小学生の僕は「スゲー!」と思いました。
「ひょっとしてきみは仁丹が切れたためテレポートできないでいるんじゃないだろうか?」
「もしそうなら話はかんたんだ。そのへんの小石を自分にぶつければいい。べつにブローチを使わなくても、原理は同じだから。」
高畑さんすげえええええ!さすが天才だぜええええ!
当時はただただスゲー!と感心していたんですが、
今思うとこのオチのすごさは、無駄なコマがなくテンポよく話が進むF先生の漫画そのものの持つ魅力ゆえだと思います。
脱出するために試行錯誤する様を長々と描くのではなく、魔美がピンチだということだけが描かれて、話はスピーディに展開する。
それで余計なことを考えることなくどんどん読み進めて行くと、話に入り込んで魔美の閉じ込められた恐怖、絶望に自然と共感していく。
そしてその共感の熱が冷める前にスッキリと問題が解決する。状況の深刻さと真逆のあっさりすぎる解決法で。
閉じ込められてから解決するまでわずか6ページ。
この絶妙なスピード感とオチを何気なく自然に描いてしまうのが、F先生の真のすごさです。
確かな構成力と、構図を含めた圧倒的な画力があればこその神業と言えると思います。
今回は「エスパー魔美」から、「わが友・コンポコ」という話。
今だと、藤子・F・不二雄大全集のエスパー魔美1巻に収録されています。
あらすじは、
崩れた洞窟の中に生き埋めにされた人を助けようと、魔美が洞窟の中にテレポートする。
しかしテレポート用の仁丹(魔美はブローチに入れた仁丹を自分に向けて発射することでテレポートする)が切れて洞窟から出られなくなり、絶体絶命のピンチに。
しかしケンカしていたコンポコがこのピンチを察知し、必死に高畑さんを呼んできて魔美を助ける。
というものです。
コンポコの活躍を描いた話ですが、この時高畑さんが魔美を助けるためにしたアドバイスに、当時小学生の僕は「スゲー!」と思いました。
「ひょっとしてきみは仁丹が切れたためテレポートできないでいるんじゃないだろうか?」
「もしそうなら話はかんたんだ。そのへんの小石を自分にぶつければいい。べつにブローチを使わなくても、原理は同じだから。」
高畑さんすげえええええ!さすが天才だぜええええ!
当時はただただスゲー!と感心していたんですが、
今思うとこのオチのすごさは、無駄なコマがなくテンポよく話が進むF先生の漫画そのものの持つ魅力ゆえだと思います。
脱出するために試行錯誤する様を長々と描くのではなく、魔美がピンチだということだけが描かれて、話はスピーディに展開する。
それで余計なことを考えることなくどんどん読み進めて行くと、話に入り込んで魔美の閉じ込められた恐怖、絶望に自然と共感していく。
そしてその共感の熱が冷める前にスッキリと問題が解決する。状況の深刻さと真逆のあっさりすぎる解決法で。
閉じ込められてから解決するまでわずか6ページ。
この絶妙なスピード感とオチを何気なく自然に描いてしまうのが、F先生の真のすごさです。
確かな構成力と、構図を含めた圧倒的な画力があればこその神業と言えると思います。