雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

5月1日-ベネツィア

2006-05-10 21:36:16 | 旅行
まずはサンマルコ広場へ向かう。ホテルからすぐである。
一番に鐘楼に登るための行列に並んだ。朝早いこともあり、それほど待たずに鐘楼にのぼることができた。鐘楼の上からベネツィアの街を眺め、十分にベネツィアを見たような気分になった。



次はサンマルコ寺院である。正面に長い列ができていたので、その最後尾に並ぶ。
ベネツィアは地盤沈下が進み、サンマルコ広場は満潮時に水浸しになるという話を知人から聞いていた。しかしガイドブックにはそのようなことは一切書かれていない。どうなっているのかと思っていたのだが、行列の後に並んだ日本人団体のガイドが、「満月の日には水浸しになる」ようなことを言っていた。大潮の満潮時に限ってサンマルコ広場が冠水すると言うことだろうか。
そのうち、後にいたガイドが「この列は団体専用ですよ。個人はあちらの列です。」と教えてくれた。個人の列は寺院の横方向に延びていて気付かなかったのである。
時間をロスしてしまったがやむを得ず並び直す。

寺院の中の印象はどうもはっきり覚えていない。「パラ・ドーロ」と名付けられた金銀細工は記憶がある。
疲れてきたので、ドゥカーレ宮殿もコッレール博物館もパスした。なお、時計塔は工事中らしく、正面がカバーに覆われていた。

サンマルコ広場に並ぶ売店で土産物を購入し、広場から出たその辺の路地の食堂で昼食をとった。店員がみな東洋人であるという変な食堂だった。サンドイッチとピザを注文した。

ベネツィアといえばゴンドラである。ガイドブックによると、料金は一艘あたりで決まるので、4名程度で乗るのがよいと書いてある。小運河を行き交う観光ゴンドラを見ると、きちんとした席は2名分だけであり、残りは補助椅子のようなのが置いてあるだけだ。これはやはり二人乗りが基本であろう。せっかくここまで来たのだから、二人で一艘をチャーターすることとした。ガイドブックには一艘50分で73ユーロ程度とある。ところが、客待ちしているゴンドリエーレ何人かに声をかけたが、ノーマルが100ユーロ、ツーリストが80ユーロ、ビッグが120ユーロということでどこも共通している。一度リアルト橋まで行き、またサンマルコ広場方面に戻る途中で、客待ちしていたゴンドリエーレに頼み、100ユーロのコースで乗ることにした。
コースは、小運河を経由してリアルト橋の上流側で大運河に入り、リアルト橋(左下の写真)の下を通り、また小運河をたどって元に戻る。途中、有名な建築物について説明してくれたが、よく覚えていない。


予定では、翌日の午前もベネツィアを見物し、午後に鉄道でフィレンツェに移動することにしていた。しかしベネツィアにも飽きてきたので、できたら鉄道の予約を早い時間に変更しようということになった。そこで、サンマルコ付近でヴァポレットに乗り、サンタルチア駅に行って予約変更の交渉をすることにした。
ガイドブックによると、各駅停車のヴァポレットに乗って大運河の景色を楽しむのがお勧めだそうである。しかしゴンドラですでに大運河を見ているので、ここは急行に乗ることとする。
駅の切符売り場で交渉したところ、我々の持っている切符は予約変更不可ということであった。
その後、サンタルチア駅からスカルツィ橋とリアルト橋をわたってホテルまで、歩いて帰ることにした。
ベネツィアの街は、路地から路地、ところどころに小さな広場があるのみだ。ところどころで小運河を橋で越える。どの路地も同じようだ。観光客の雑踏でごったがえす路地と、観光客がいない路地とがあるのみである。サンタルチア駅-リアルト橋-サンマルコ広場を結ぶ線上にある路地が観光客でごった返している。

ベネツィアに滞在して見かけた人といえば、観光客と、観光客相手の業者、それだけである。観光と関係のない人は居住していないのではないか、そのような印象を受けた。

夕食はホテル近くの店で食べた。家内の胃の具合が良くなかったので、リゾットを希望し、リゾットがあることを確認して店に入った。リゾットは最低人数が2人で、料金が22ユーロと出ていた。一人前22ユーロでもやむを得ないと思っていたのだが、勘定書によると2人前で22ユーロであった。聞いてみると勘定書にはサービス料が含まれていないとのことだったので、勘定書に「+6.0」と書いてクレジットカード払いとした。

テレビで「クイズミリオネア」のそっくり番組を見たのはこの日だったと思う。同じ4択問題で、回答者が考えている間のBGMもそっくりだった。ほとんど終わりかけのタイミングだったのだが、画面右上には2つか3つのバッテンがあり、オーディエンスやテレホンを使い終わった後といった感じだった。「ファイナルアンサー」の替わりになんと言っているのかと注目したが、その点は不明のままだった。
今日のテレビ映画は、クリントイーストウッドの「荒野の用心棒」のようだった。マカロニウエスタンをイタリア語吹き替えで見れるとは思ってもいなかった。しかし本日は途中で見るのを止め、早く寝ることとする。

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