いよいよ日本へ帰る日である。
飛行機は18時20分発だから、昼間は観光の時間がある。
最初の計画では、ホテルをチェックアウトした後トランクをホテルに預け、市内観光の後にもう一度ホテルに戻り、荷物を受け取って空港へ向かう予定にしていた。しかし、空港行きのバスは市街の中央、カタルーニア広場から出発する。一方、ホテルは市街の中央からちょっと離れている。それであればカタルーニア広場には荷物預けがあるに違いないから、荷物を持ってホテルを発ち、荷物はカタルーニア広場で預けようということになった。ホテルのフロントで「カタルーニア広場に荷物預けはあるか」と聞いたところ、分からないが多分あるのではないか」ということだった。
荷物を持って地下鉄に乗り、ウルキナオナ駅で降りる。カタルニア広場のインフォメーションは、地下にあった。下の写真の左上がインフォメーションへの入り口、右下が出口である。インフォメーションで列に並び、荷物預けについて聞くと、「ここにはない。歩いて10分の鉄道の駅にある」との答えだった。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal2-s.jpg)
インフォメーション
さて、地上に出たは良いが、その鉄道の駅がどちらにあるのかが分からない。広場の中で、地下鉄以外の鉄道を探す。広場の西端に郊外電車の駅があるのでそこへ行ってみた。地下で係員に声をかけると、そばのオフィスを指し、「あちらで聞け」という態度である。またそのオフィスで列に並ぶ。そして聞くところでは、「荷物預けはサンツ駅にしかない」という答えであった。ここから遥かに遠い。
今からホテルに戻るかどうするか。私は、荷物を持って市街を歩いて回ることとした。
カタルニア広場から、南に向けて歩き出した、つもりであった。ほどなくしてカテドラル地区に着くはずである。しかしいつまでたっても着かない。道を間違えたようだ。街路名を地図で確かめようとするが、地図の中に見つからない。やむなくちょっとだけ戻った。すると、本日降車した地下鉄のウルキナオナ駅が見つかったではないか。ほとんど歩いていなかったことになる。
すると急に腹が痛くなってきた。トイレを探さなければ。ここからだったら昨日行ったデパートが近い。デパートの最上階のレストラン街で、昨日と同じトイレを利用した。
さて、随分時間を浪費してしまった。しかし気を取り直して、取り敢えずは荷物を引きずってカテドラル地区へ行くことにする。
道を確かめながら歩いたところ、今度はすぐに到達した。
市歴史博物館へ行ってみる。荷物を預けなければ入れない。受付で、「この荷物を預かってくれるか」と聞くと、大きな押入状の荷物入れの鍵を開け、この中に入れろという。そこには、他の客の荷物もたくさん入っている。荷物を入れたが、預かり証をくれるわけでもない。押入の鍵を締め、「これで大丈夫だ」という態度である。
荷物が心配なので、早々に中を見学することにする。
この博物館の地下には、ローマ帝国時代の遺跡が残っている。地下全体が遺跡発掘現場、といった趣である。1枚だけ写真を撮った(下の写真)。後で確認したら、撮影不可のマークが付いていた。
荷物も心配だし、集合時間のこともあるので、さっさと見て回って外に出た。受付で申し出ると、押入の鍵を開け、「どれだ」というから自分の荷物を指さし、受け取ってくる。いい加減なものだ。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/prtal-s.jpg)
市歴史博物館の地下 カタルニア広場から南へ
デパートで家内と落ち合い、最上階の食堂街へ行く。窓際の見晴らしの良い席に座るのが目的である。しかし昼時で、カフェテリアは客が多く、とても窓際の席は取れそうもない。仕方なく、併設されているレストランの方へ行く。窓際の席は取れた。左下の写真が、そこからの景色である。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal3-s.jpg)
カタルニア広場 デパートのレストラン
メニューには英語があるが、イメージが湧かない。知っている単語が並んでいるメニューを選んだ。
家内が、「ヌードル、シュリンプ」とあるメニューを選んだところ、右下の写真のものであった。昨日と同じではないか。
私は「ブラックライス、ロブスター」とあるメニューを選んだ。ウェイターが皿に盛り(右上写真)、出てきたのが左下の写真である。
とても食べきれなかった。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal5-s.jpg)
デパートのレストラン
空港行きのバスは、デパートの近くから頻繁に出発している。無事に乗り込み、時間の余裕をもって空港に到着した。
まず税金の払い戻しだ。マドリッド三越での買い物について、払い戻し書類をつくっている。
チェックインの前に、カウンター近くにいた係員に聞くと、あっちの左だ、と方向を示された。そちらに歩いていったが、税関のオフィスらしい入り口は見つからない。うろうろしていたら、別の白人観光客が銀行窓口で質問し、場所を教えてもらっていた。銀行のすぐ横の壁に小さな窓が閉まっており、そこが開いて壁の向こうにいる係官が顔を出した。その窓が窓口なのだ。
窓口で用紙を出すと、すぐに判をついてくれた。その用紙をもって隣の銀行に行き、ユーロの現金と交換する。今回はこれで終了だ。
チェックイン後は、買い物をしたりアイスクリームを食べたりして時間を過ごす。
ゲート前の待合室で搭乗を待つ。電光掲示板に20分遅れと出ている。しかし、予定時間から20分を過ぎてもまだ搭乗の気配がない。結局、1時間以上遅れて搭乗した。しかし、全員が搭乗したにもかかわらず、今度は飛行機が出発する気配がない。どうも、パリ付近に嵐が発生し、それがおさまるのを待っている様子だ。われわれはパリドゴール空港で乗り継ぎに3時間以上の余裕があるので、比較的冷静である。しかし、乗り継ぎできなかった場合を考えなければならない。
「とにかく出発する」とのアナウンスで、飛行機は離陸した。2時間遅れか?
バリに近づいた。嵐に突入するかと気をもんだが、飛行機はそれほど揺れずにドゴール空港に着陸した。
乗り継ぎ便に急ぐ。それほど距離のないウィングのようだ。道案内に従って進むと、今までドゴール空港で利用したことがないような薄暗い変な通路を通った。
この空港で出国する。出国チェックのところに、何やら荷物検査のデスクがある。先に家内がそのデスクに呼ばれ、手荷物チェックを受けている。私も当然のようにそのデスクへ往き、手荷物のファスナーを開けた。「これは何か」と聞かれ、「チョコレート」と答えると、「オー、ノー、チョコレートはダメなんだ」という。ふざけているのだ。そのうちにリンツのチョコレートを見つけ、笑いながら自分のふところに隠そうとする。よっぽど退屈していたのだろう。
やっと開放され、乗り継ぎ便のゲートに到着した。
ゲートに到着して驚いた。溢れている人たちのほとんどが日本人だ(当たり前だが)。この1週間、日本人の大集団にほとんど遭遇していなかったので、なんか日本人に酔いそうである。
我々が乗る東京行きAF278便(定刻23時25分発)も、結局は30分遅れとなった。ヨーロッパの各地からこの便を目指して乗り継いで来た人のなかには、この30分遅れで助かった人も多かったに違いない。助からなかった人もいたようだ。人は搭乗できたものの、荷物が間に合わなかった人も何人かいるようだ。
飛行機は無事成田に到着した。成田空港は空いている。荷物受け取り場も動いているコンベアは2つぐらいだ。税関を簡単に済ませ、外に出た。
まずレンタルの携帯を返却し、帰りの切符を購入する。成田エクスプレスもリムジンもすぐに予約ができそうだ。今回はリムジンバスを利用する。
新宿からはタクシーに乗り、無事わが家に帰還することができた。
戻る 続く
飛行機は18時20分発だから、昼間は観光の時間がある。
最初の計画では、ホテルをチェックアウトした後トランクをホテルに預け、市内観光の後にもう一度ホテルに戻り、荷物を受け取って空港へ向かう予定にしていた。しかし、空港行きのバスは市街の中央、カタルーニア広場から出発する。一方、ホテルは市街の中央からちょっと離れている。それであればカタルーニア広場には荷物預けがあるに違いないから、荷物を持ってホテルを発ち、荷物はカタルーニア広場で預けようということになった。ホテルのフロントで「カタルーニア広場に荷物預けはあるか」と聞いたところ、分からないが多分あるのではないか」ということだった。
荷物を持って地下鉄に乗り、ウルキナオナ駅で降りる。カタルニア広場のインフォメーションは、地下にあった。下の写真の左上がインフォメーションへの入り口、右下が出口である。インフォメーションで列に並び、荷物預けについて聞くと、「ここにはない。歩いて10分の鉄道の駅にある」との答えだった。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal2-s.jpg)
インフォメーション
さて、地上に出たは良いが、その鉄道の駅がどちらにあるのかが分からない。広場の中で、地下鉄以外の鉄道を探す。広場の西端に郊外電車の駅があるのでそこへ行ってみた。地下で係員に声をかけると、そばのオフィスを指し、「あちらで聞け」という態度である。またそのオフィスで列に並ぶ。そして聞くところでは、「荷物預けはサンツ駅にしかない」という答えであった。ここから遥かに遠い。
今からホテルに戻るかどうするか。私は、荷物を持って市街を歩いて回ることとした。
カタルニア広場から、南に向けて歩き出した、つもりであった。ほどなくしてカテドラル地区に着くはずである。しかしいつまでたっても着かない。道を間違えたようだ。街路名を地図で確かめようとするが、地図の中に見つからない。やむなくちょっとだけ戻った。すると、本日降車した地下鉄のウルキナオナ駅が見つかったではないか。ほとんど歩いていなかったことになる。
すると急に腹が痛くなってきた。トイレを探さなければ。ここからだったら昨日行ったデパートが近い。デパートの最上階のレストラン街で、昨日と同じトイレを利用した。
さて、随分時間を浪費してしまった。しかし気を取り直して、取り敢えずは荷物を引きずってカテドラル地区へ行くことにする。
道を確かめながら歩いたところ、今度はすぐに到達した。
市歴史博物館へ行ってみる。荷物を預けなければ入れない。受付で、「この荷物を預かってくれるか」と聞くと、大きな押入状の荷物入れの鍵を開け、この中に入れろという。そこには、他の客の荷物もたくさん入っている。荷物を入れたが、預かり証をくれるわけでもない。押入の鍵を締め、「これで大丈夫だ」という態度である。
荷物が心配なので、早々に中を見学することにする。
この博物館の地下には、ローマ帝国時代の遺跡が残っている。地下全体が遺跡発掘現場、といった趣である。1枚だけ写真を撮った(下の写真)。後で確認したら、撮影不可のマークが付いていた。
荷物も心配だし、集合時間のこともあるので、さっさと見て回って外に出た。受付で申し出ると、押入の鍵を開け、「どれだ」というから自分の荷物を指さし、受け取ってくる。いい加減なものだ。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/museu-s.jpg)
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/prtal-s.jpg)
市歴史博物館の地下 カタルニア広場から南へ
デパートで家内と落ち合い、最上階の食堂街へ行く。窓際の見晴らしの良い席に座るのが目的である。しかし昼時で、カフェテリアは客が多く、とても窓際の席は取れそうもない。仕方なく、併設されているレストランの方へ行く。窓際の席は取れた。左下の写真が、そこからの景色である。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal1-s.jpg)
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal3-s.jpg)
カタルニア広場 デパートのレストラン
メニューには英語があるが、イメージが湧かない。知っている単語が並んでいるメニューを選んだ。
家内が、「ヌードル、シュリンプ」とあるメニューを選んだところ、右下の写真のものであった。昨日と同じではないか。
私は「ブラックライス、ロブスター」とあるメニューを選んだ。ウェイターが皿に盛り(右上写真)、出てきたのが左下の写真である。
とても食べきれなかった。
![](https://xs629720.xsrv.jp/blog2/spain/catal4-s.jpg)
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デパートのレストラン
空港行きのバスは、デパートの近くから頻繁に出発している。無事に乗り込み、時間の余裕をもって空港に到着した。
まず税金の払い戻しだ。マドリッド三越での買い物について、払い戻し書類をつくっている。
チェックインの前に、カウンター近くにいた係員に聞くと、あっちの左だ、と方向を示された。そちらに歩いていったが、税関のオフィスらしい入り口は見つからない。うろうろしていたら、別の白人観光客が銀行窓口で質問し、場所を教えてもらっていた。銀行のすぐ横の壁に小さな窓が閉まっており、そこが開いて壁の向こうにいる係官が顔を出した。その窓が窓口なのだ。
窓口で用紙を出すと、すぐに判をついてくれた。その用紙をもって隣の銀行に行き、ユーロの現金と交換する。今回はこれで終了だ。
チェックイン後は、買い物をしたりアイスクリームを食べたりして時間を過ごす。
ゲート前の待合室で搭乗を待つ。電光掲示板に20分遅れと出ている。しかし、予定時間から20分を過ぎてもまだ搭乗の気配がない。結局、1時間以上遅れて搭乗した。しかし、全員が搭乗したにもかかわらず、今度は飛行機が出発する気配がない。どうも、パリ付近に嵐が発生し、それがおさまるのを待っている様子だ。われわれはパリドゴール空港で乗り継ぎに3時間以上の余裕があるので、比較的冷静である。しかし、乗り継ぎできなかった場合を考えなければならない。
「とにかく出発する」とのアナウンスで、飛行機は離陸した。2時間遅れか?
バリに近づいた。嵐に突入するかと気をもんだが、飛行機はそれほど揺れずにドゴール空港に着陸した。
乗り継ぎ便に急ぐ。それほど距離のないウィングのようだ。道案内に従って進むと、今までドゴール空港で利用したことがないような薄暗い変な通路を通った。
この空港で出国する。出国チェックのところに、何やら荷物検査のデスクがある。先に家内がそのデスクに呼ばれ、手荷物チェックを受けている。私も当然のようにそのデスクへ往き、手荷物のファスナーを開けた。「これは何か」と聞かれ、「チョコレート」と答えると、「オー、ノー、チョコレートはダメなんだ」という。ふざけているのだ。そのうちにリンツのチョコレートを見つけ、笑いながら自分のふところに隠そうとする。よっぽど退屈していたのだろう。
やっと開放され、乗り継ぎ便のゲートに到着した。
ゲートに到着して驚いた。溢れている人たちのほとんどが日本人だ(当たり前だが)。この1週間、日本人の大集団にほとんど遭遇していなかったので、なんか日本人に酔いそうである。
我々が乗る東京行きAF278便(定刻23時25分発)も、結局は30分遅れとなった。ヨーロッパの各地からこの便を目指して乗り継いで来た人のなかには、この30分遅れで助かった人も多かったに違いない。助からなかった人もいたようだ。人は搭乗できたものの、荷物が間に合わなかった人も何人かいるようだ。
飛行機は無事成田に到着した。成田空港は空いている。荷物受け取り場も動いているコンベアは2つぐらいだ。税関を簡単に済ませ、外に出た。
まずレンタルの携帯を返却し、帰りの切符を購入する。成田エクスプレスもリムジンもすぐに予約ができそうだ。今回はリムジンバスを利用する。
新宿からはタクシーに乗り、無事わが家に帰還することができた。
戻る 続く