雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

前立腺炎

2020-03-29 11:33:42 | 健康
5年前にはじめて、前立腺がん腫瘍マーカーであるPSA検査を受けた。4以下は正常、10以上は異常、と判断される。5年前の結果が4を超えており、すなわちグレーゾーンであった。
エコーで前立腺肥大がわかり、生検では前立腺がんは発見されなかった。
その後ずっと、経過観察をしていたのであるが、半年前にとうとうPSAが10を超えた。
再度の生検では陰性、ただし生検時のエコーで前立腺の肥大程度が大きいので、この辺で前立腺を切除する手術をしましょうか、という話になった。
手術を4月2日に控え、3月16日(月)に、膀胱鏡検査を受けた。尿道を経由して内視鏡を挿入し、膀胱内の状況、前立腺の状況を目視確認する目的のようだ。
膀胱鏡検査は終わり、3日分の抗生物質(レボフロキサシン)を処方された。

3日分の抗生物質摂取が終わったあと、金曜の昼に、突然熱が出た。熱が出るというと、まずはインフルエンザ、風邪を想定する。しかし、のどの痛み、咳などの症状は全くない。おかしいなと思いつつ、ヒョッとしてと考えて、ネットで「膀胱鏡検査で熱が出る」で検索してみると、あるではないか。膀胱鏡検査後に熱が出ることがあるようだ。
あいにくその金曜(3/20)は祝日だ。夕方に病院に電話し、祝日の当直医に症状を説明した。「病院に来てくれ」ということで、5時過ぎに病院に到着し、夜間診療を受けた。
当直医(泌尿器科ではない)に、膀胱鏡検査を受けたこと、熱が出ている(7度2分~8度3分)こと、そういえばおしっこの出がちょっと悪いような気がすることを説明した。膀胱鏡検査後にもらったと同じ抗生物質を2日分処方され、「翌日再度受診してくれ」と言われた。
夕飯後から、抗生物質を摂取した。熱は、夜中の4時頃に6度台に降下した。
熱が急に上がったのは金曜の昼頃だったが、実は前日の夜、風呂に入ろうとしたらちょっと寒気を感じた。これは熱が上がる兆候か、と思って体温を測定したが、6度4分であった。そこで頻繁に熱を測るようになった結果、翌金曜の昼に急に発熱したことを察知できたのである。

熱は下がったものの、尿の出が悪いという症状がだんだん激しくなるようだ。

土曜(3/21)に再度受診した。当直医は眼科医だった。尿の出が悪いことを説明した。当直医は泌尿器科の医師と電話連絡を取った上で、尿検査、おなかの触診などを行った。尿に白血球が増えていた。このことから、今回の発熱が泌尿器系の細菌感染起因であることが濃厚となった。主治医の外来日が火曜であることから、火曜までの追加の抗生物質(今までと同じ)を処方され、火曜日に診察予定が入った。

火曜(3/24)、主治医の診察を受けた。尿検査では白血球が見られた。エコーで残尿量検査を受け、50CCであった。今回初めて、直腸内の触診を受けた。多分、直腸を通して前立腺を触診したのだろう。痛みを聞かれたので、「普通の痛さです」と答えた。今までと同じ抗生物質を処方され、次回外来診察日である金曜に受診するように言われた。翌週に予定されている前立腺肥大の手術可否は、まだ未定である。

その日以降、排尿障害が漸次激しくなっていった。常時、残尿感がある。寝転んでいると少し楽だが、起き上がると途端に、切迫した尿意を催す。トイレに駆け込んで排尿すると、排尿時に痛みを感じ、排尿後も痛みがずっと継続する。すぐに尿意が出るが、排尿量はわずかである。熱も若干上がり始めた。水曜は一時7度3分まで上がったが、その後は7度弱が継続した。
あまりに症状が激しいので、木曜(3/26)に病院に電話した。泌尿器科受付の看護師に症状を伝え、その日の外来医師に聞いてもらったのだが、「本日来診しても良いし、翌日に主治医外来受診まで待っても良い。」とのことだった。取り敢えず、翌日まで待つことにする。

金曜(3/27)、主治医受診。尿の白血球は前回よりも増加した数値になった模様だ。エコーでの残尿量は50㏄で全開と同じ。即座に、前立腺肥大手術は中止となった。
診断は「前立腺炎」である。今までの抗生物質が効いていないという判断で、抗生物質が変更になった(セフカペンピボキシル塩酸塩)。水分をよく摂取するようにとのこと。
症状があまりに激しいので、当方から「入院して尿道にカテーテルを入れ、点滴で抗生物質を摂取した方がいいのではないか」と問うたが、「カテーテルを入れると、かえって感染症によくない。治るまで我慢してくれ。」とのことであった。
採取した尿の培養を指示していたので、次回には感染した細菌の種類が判明しているだろう。

本日は日曜(3/29)だが、症状はだいぶ改善されてきた。頻尿の頻度は減り、排尿時と排尿後の痛みはあるものの、排尿後にちょっと休んでいると痛みは解消する。

「前立腺炎」という病名がついたので、ネットで調べて見た。

ドクターズファイル
尿道から侵入した大腸菌などの細菌が、尿の流れとは逆行してその上流にある前立腺に感染して起こる疾患。
38度以上の高熱を生じるとともに、悪寒・戦慄や倦怠感、関節痛、筋肉痛などの全身症状が出る。前立腺は大きく腫脹し、排尿困難、残尿感、頻尿、排尿時の痛みなどが生じる。細菌感染により発症すると、自然排尿した尿の中に原因となる細菌と炎症性細胞である白血球の増加が認められるため、尿検査で診断する。合わせて前立腺分泌物の検鏡を行うこともある。また前立腺は直腸から触診することが可能。医師が肛門から指を入れて触診し、患者が圧痛を感じると急性前立腺炎が疑われる。

前立腺炎
排尿の回数が増えて急に排尿したくなることがあり、排尿すると痛みや焼けつくような感覚が生じることもあります。
直腸から触診すると、特に急性細菌性前立腺炎では、前立腺が腫れていて、触れると痛むことがあります。

前立腺炎
肛門から指を入れる直腸診で前立腺を診察し、前立腺に圧痛があれば前立腺炎と診断します。
細菌感染性の場合は、起炎菌(炎症を引き起こす原因の菌)に有効な抗生物質を投与します。

前立腺炎
感染症は、炎症が起きている部位に現れる白血球およびその原因になる細菌などの病原体との両者を検出する(本疾患では尿中)ことで診断します。

前立腺炎
急性細菌性前立腺炎の症状は、寒気を伴う発熱と会陰部(外性器と肛門との間の部分)の痛みがあります。頻尿(尿の回数多くなること)、排尿時の痛み、残尿感(排尿後にも尿が残っているように感じること)もみられます。

以上のネット情報を参照すると、今回の私の症状は、「急性前立腺炎」の典型的な症状であった。
ただし、火曜(3/24)の主治医受診時は、熱が下がって平熱になった時期であり、かつ前立腺炎の症状が明確に出現する前であった。直腸経由の触診でも痛みを感じなかった。そのため、「前立腺炎」との診断がつかず、次回まで様子見になったのであろう。
コメント
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