大人になってピアノのレッスンを再開して初めての発表会が終わった。
曲はショパンのワルツop.64-2。
二週前くらいから何度か街の練習室のグランドピアノで練習したりしたのですが,前記事の通り,発表会数日前にひどい発疹に見舞われてしまい,まあ,むしろそっちに気を取られ,過度の緊張に苦しむことはなく済み,とても素敵な体験
だったので,ちゃんと気持ちを書き残しておこうかと。
色々な意味で子どものころの発表会とは違った。
外的なことから言えば,
参加者は二十数名で二十名弱は小さなお子さん
,大人は4,5人だったかな,場所自体がホールっぽくはなく,段差もないサロン風であったこと,呼ばれたら自分の席から出て行けばよい感じ,それに到着するとちっちゃい子たちがわちゃわちゃしていたこと,楽譜有での演奏だったことなどがまず違った。
そして,何より精神面の違い。上手く弾かなくちゃ!とかっていう気持ちを持たずに済んだこと。「発表会」なんだから日ごろの成果を出すだけ,それ以上によく弾けるわけもなく,普段の7割くらい出せれば十分だろうって。だって,練習だってノーミスはほぼなかったし(笑)あえてそう心掛けた部分もあったけど,あくまで自分の練習の成果を出すだけだから・・・と。
思えば,小さいころは良く見せようって凄くプレッシャーかけて出てたんだろうなあ。頑張り屋だったのかな,いいかっこしいだったのか,気の小さいところもあったしなあ(笑)。
大人だけの発表会ならもっと緊張したと思う。むしろお子さんメインの発表会だったから,ほのぼの,お客さん
も基本的には自分の子どもたち
にしか興味ないよね!?って思っていたのでね,それはよかった。
おかげで,小さなころのあの,頭が真っ白になる
,今思い出しても,ふわっと頭から血が弾いてしまうような嫌な思い
をせずに済んだ。そもそもはこれが嫌で発表会は二度と嫌だって思ってた。でも,あまりにも先生が素敵な方なので断れず・・・。
念のため,安定剤は飲んでおいたけど,それでも前ならもっとひどい緊張になったはず。後で書く,ピアノの鍵盤との相性以外は,手が冷たくなることも,震えで指が動かないなあって思う感じもあんまりなかった。
さてさて,発表会が始まると,名前を呼ばれた,就学前や低学年の子
たちが,ぴょこっと頭下げて,椅子に座った途端に弾き始め,弾き終わるやいなやピアノから降りて退散しようとするのを,すぐ近くで控えてる先生から「お辞儀,お辞儀」と言われて,ぴょこっと頭を下げる。
一曲忘れて降りようとする子を,「○○くん,もう一曲」とか,もう普通にレッスンのように先生が小声で「ド,レ」とメロディー謳ってたり,もう可愛い,可愛い
。ひとり2分もなく終わってしまうので,あっというまに終わってしまいます。数十分で前半終わって,休み挟んですぐに後半。
少し大人部門。ジャズを弾いている人は見るからに楽しそうだし
,大人になって習い始めたんだろうなって人も努力を想像すると本当に素敵で,たっくさんたっくさん拍手したい気分に。
そして,私の番。そもそもリハーサルとして事前にピアノに触れたのが1分!ピアノはスタインウェイのマットな鍵盤。初めて知ったのだけれど,私はこのマットな鍵盤,凄く相性悪いんだ。。。
早くなるところの5小節目から「ドレドラレ(下の音)ド」「ドレドソド(下の音)ソ」「ソ,ソ(下の音),レソラソ」のこの下の音に行くときに,どうやってもすべってしまいがちで・・・で,このフレーズ,繰り返しを含めて6回も出てきて・・・もう,途中から諦めたけど,修正できず何か所もミスった
。。。
ここで躓くことなかったのに。。。あとで先生に話したら,やっぱりスタッカートをゆっくり弾く練習で鍵盤を斜めからではなく,上から捉える練習が効くのよね
・・・とのことだった。確かに。。。
この手のピアノを置いているところで練習したいけど,今のところないなあ。。。
でもまあ,あとで録音を聞いてみたら,全体としての曲の雰囲気はかろうじて保ったんじゃないかと。。。
何より,再開1年弱でお子さんに混じって発表会って(笑),私エライ!!!
自画自賛。
子どもたちが一生懸命ピアノを弾くのを見られたし,やっぱり小学生以降だと,ああ,この子には短調が似合うなあとかもあって,本当に楽しくよい時間が過ごせました