ナナ日記

ミニチュアダックスのナナは16才9ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
この頃は庭仕事と時々読書。歴史好き。

『影あるところに』 西田東

2005年03月04日 | BL本感想とか
なんとなく2月は面白いBL本に結構当たったなあ・・と思いつつ、ふと「この頃じんわりと泣ける本を読んでないなあ・・」と思いました。
で、その後すぐに読んだ本がこれ。選んだわけではないのですが、泣けました。じんわりと・・。
心に沁みこむようなマンガでした。
西田さんは、リーマンものとかで、忘れがたい話を描かれる方で、好きな作家さんです。
今回のは、恋人に死なれた男と、その恋人の息子との話なんだけど、いろんなシーンで何度も涙が・・。
人の縁に薄くて、一人で生きていく孤独と悲しみに一人で耐えようとしている男を、本来なら憎むべき立場にあるのに、なぜか気がかりで気が付いた時は惹かれていく息子。
時々コミカルなシーンも交えながら、淡々と(絵柄のせい?)二人の関係を描いていく物語は、本当に心に沁みました。
セリフのないシーンに、セリフ以上の想いがあふれているのは、絵のうまさかなあ。表情豊かな絵ではないんだけど。
書き下ろしの「風呂あるところに」には笑わせてもらいました
大人の恋という感じでした。

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