ナナ日記

ミニチュアダックスのナナは16才9ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
この頃は庭仕事と時々読書。歴史好き。

『仇なれども』

2005年01月23日 | BL本感想とか
剛しいらさん.ill今市子さん(キャラ文庫)
BLには珍しい題材で、幕末から明治初頭までの時代を舞台にした(でも、新撰組じゃないよ~)青年たちの話。
レーベルの特徴かもしれないけど、キャラ文庫での剛さんの作品は、チャレンジャーな感じで当たりはずれがあるなあと思ってたけど、これはよかったです。こういう作品がBLで書ける人ってすごいと思います。
相思相愛の二人だったが、時代の激流の中で悲劇が襲い、兄とも恋人とも慕う相手を実の兄の敵として追わなければならなくなる・・という物語。
別れがくるとも知らない二人が、夕闇で蛍取りをするくだりがよかったなあ。
以前から書きたかったけど、なかなか書かせてくれるところがなかったとあとがきに書かれてました。キャラ文庫さんありがとう。いい作品でした。
剛さんのキャラでの作品だったら、去年の「顔のない男」がすごくよかったです。読んでいて怖さを感じるほど、ゾクゾクさせてくれる小説でした。

PS.今日のささやかな喜び。買い物していてハウルのクリアファイルを見っけ
思わず内心キャーって感じでGET!ああ、幸せだった。ハウル、かっこいい~。