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ナナ日記

ミニチュアダックスのナナは16才9ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
この頃は庭仕事と時々読書。歴史好き。

『あずさ弓の如く』 苑場 凌

2013年10月10日 | 歴史
先日の毎日新聞の「女の気持ち」というコラムに掲載されてたのを読んで、興味を持ってたんだけど、今日仕事帰りに寄った書店で発見。一応入口すぐのコーナーに平積みしてあったけど、残り少なくて、ちょっと迷ったけど、買っちゃいました。(ちなみにHONTOとかでは扱いがない)
こういう自費出版系のものは見つけた時買っとかないと手に入りにくくなるんだよね。
というか、自費出版とか地方出版とかの知識もなかったし、2分冊の本なのも知らなかったので、出会えてよかった。
たまには書店をぶらっとするのもいいことだと思います。リアル書店にいかないとわからないことも多々あるって思うのでした。


そして、これはなかなかの力作でした。
飯盛山で自刃した白虎隊のただ一人の生き残りの飯沼貞吉が、飯盛山で助けられたのち、長州藩士楢崎頼三のもとで、2年間養育され、長じて日本の電信技術の発達に尽くしたという史実を漫画化したものです。
飯沼貞吉のことは知っていたけど、長州で2年を過ごしたことは全然知らなくて、そのことにも驚いたし、楢崎頼三の立派な人柄にも感動。
いい漫画だった。
山口弁のやわらかい感じとか、東北に比べて温暖な山口の空気感とかもよく出てて。
なにより会津と長州の戦いの後の厳しい時代をこんなに真剣に生きてた人たちがいたという深いドラマに感動でした。
高見フサさんがすごくかわいいし。けなげでしっかりものだし。

山口県にも知らない史実がまだまだたくさんあるんだなあ・・。
いずれそういう土地土地を、ゆっくり歩いてみたいと思います。

『奇兵隊150年 疾走する幕末最強軍団』 BS歴史館

2013年05月02日 | 歴史
新選組が150年なら奇兵隊も150年なんですね。
先日BSで放送していた『奇兵隊150年』、なかなか面白かったです。
赤禰武人という人の名は知っていたけど、岩国の出身で、奇兵隊だったけど「裏切り者として処刑された」としか知らなかった。
こういうことだったのか!と霧が晴れたような気がしました。
弁舌さわやかで、理路整然としていて、調整能力に長けた青年だったらしい。
写真もね、目元が涼やかで美男子だもんね。長身で色白で美男子だったという言葉も残っているし。
すごく人望もあり、理想に燃えていた人だったんですね。
長州も一枚板ではなくて、正義派と、俗論派に分かれて、内戦状態だった時期もあったりと、けっして平坦な道を歩いていたわけじゃない。
高杉は所詮、藩主のために動いていた人なんだなあ。日本がどうなるというより、長州はどうなる!?の人だった。そこは限界だったのかなあ。
奇兵隊も活躍は知られているけど、明治になりその兵力が必要でなくなると、むごいことに同じ長州によって、解散させられて、不満分子は処刑させたという歴史がある。
山口に生まれ育っていても、今まで知らなかった歴史ばかり。
時代が変わるときは、歴史の歯車に押しつぶされていった人たちがたくさんいるわけです。

『女たちの会津戦争』 星亮一著

2013年05月02日 | 歴史
つれづれなるままに、再読。
というか、ようやくちゃんと読みました。旦那の本なので、本棚にあるのを時々手にしては読んでいたんだけど、今日はきっちり読みました。
『八重の桜』の西郷頼母のイメージがすごくよくて、あれ?こんな人物だったんだ?と思ってたんだけど、なぜそう思ったかというと、星さんの西郷頼母の描き方が辛辣というか、かなり辛口だったのが最初の印象だったんだ…。
むごい戦争だったんだなあと改めて思います。
8月23日の朝、敵軍がそこまできてるとも知らず、直前まで朝食をとったり、ふつうの生活をしてて、いきなり砲撃の音と、半鐘が鳴ったのを聞いて、初めて敵が攻め込んできたことを知るっていうのが、もうすごく残酷だなあと。

ちょっとこのGWは会津と新選組を集中してよもうかな・・。
新選組は結成150周年ということで、雑誌やらが毎月のように出ているので、今年読まなくていつ読むの?って思ってます。一応。

『新選組秘帖』 中村彰彦著 文春文庫

2013年05月01日 | 歴史
ものすごく貴重な平日のお休み
天気もよかったのに、ゴロゴロ昼寝・・また昼寝。時々読書…みたいな。
掃除しろ、自分!冬服も片付けろ!庭木の剪定も今だろ!って、ほんとに主婦不合格ですわ

新選組の誰それを主人公にした小説っていうのは作者の思い入れが合わないとどうもダメな気がしてあまり読んでなかったんだけど、これはよかったです。
どれも良かったけど、最後の「明治新選組」が一番小説としてよかったなあ。

巻末の山内昌之さんとの対談もおもしろく読みました。
若い人が本を読まないけど、新選組に興味を持つことで本を読んでくれたら・・というくだりで、

司馬遼太郎の『燃えよ剣』から入って、『新撰組血風録』、それから子母澤寛の新撰組3部作、中村彰彦氏の「会津もの」や、さらには『防長回天史』やひょっとして『徳川実紀』を読んでみようという若い人たちが…

とあって、まさに自分の読書の流れそのものなので
そして、まさに今は「会津」を読む時。
先日も『会津落城』(星亮一著 中公新書)を読んだばかりだし。これは、修理の自刃から始まるんだよね
新選組を語るには、会津を知らずして・・と思いました。

『防長回天史』も読もうと思えば、家にあったりする・・。
いつ読めるかわからないけど。老後の愉しみか…。



『馬上少年過ぐ』 司馬遼太郎

2011年09月25日 | 歴史
政宗さまを描いた表題作は、友人のご主人からの紹介で、以来3回は読ませていただきました。
すばらしい さすが司馬遼太郎さんだ・・。
息子に「遼太郎」と名付けようかと真剣に考えたのを思い出した・・。

そしてこの週末、『馬上~』以外の作品を完読。どれもすごくよかった。
なかでも、『重庵の転々』。
宇和島支藩の吉田藩の伊達宗純に絡んだ話で(政宗の孫にあたる)、おもしろかった!
宇和島、吉田は年に2回くらい仕事で行く土地なので、ああ、あのあたりかあというのがわかるので、自分にとっても刺激される小説です。
天赦園の名前の由来とか・・、そうだったのか!
伊達資料館みたいなのが宇和島市内にあったはず。ちょっと時間のあるときよってみるべし!

『英雄児』は河井継之助の話なんだけど、これが『峠』の原型なのか・・と感心。
もうずっと以前、『峠』をよんで、ものすごく河井継之助に感動したんだけど、この年でまた出会うとは・・。
司馬遼太郎さんの小説とは一生付き合える。

『夏草の賦』も読みました。
元親ってこういう人だったんだ・・。さすがBASARAとは違っていた。そうだよね~、あれと同じじゃないよね~。政宗とか信長とかは先行するイメージがあるので、さすがにアニメを鵜呑みにしないけど、元親には先行するイメージがなかったので、あやうくあのままをゴックンしそうな勢いだった・・。
この小説の元親は、政宗とダブるところがあるよね。子供のころと成長してからの戦いぶりの違いとか・・。

岡豊(おこう)が、もともとの出身だとは知らなかった。岡豊、行ってみたいです!

『新選組血風録』 司馬遼太郎

2010年02月11日 | 歴史
思わずカテゴリーは銀魂にしたくなり・・。

外出先で読む本を探してて(BL以外の本ということです)、本棚で見つけて久しぶりに読んでみるか~と読み始めたら、やっぱりものすごく面白かった・・。
高校生のとき読んで以来?あの頃は、この本と『燃えよ剣』にはまって、それはそれは沖田さんが好きだった。
今読んでももちろん沖田さんはいいなあ・・。やっぱり司馬さんの「沖田総司」はいいなあ・・。「こまったな・・」という顔をした沖田さんとか・・。
でも、今回は意外に!山崎さんがものすごくいい!と思いました。
土方さんとのやりとりとか、特に餅を焼きながら・・のシーンとか好きだなあ。(銀魂にかぶる・・)
ああ、こんな人だったかな。周りの人に対する山崎さんの思いとか、接し方とか、なんか今回はすごく心に残りました。
こうなると『燃えよ剣』が読みたくなるけど、さすがにこれは実家を探さないとないかな。

アニ銀終了発表以来、アニメ銀魂を見るのが辛くなってきてます
もちろん始まれば毎回楽しいし、キャ~みたいになってみてるんですが、心底笑えないというか、なんなんでしょ
なんか終るというのが、悲しすぎて、辛くてみれない
も最終回とか、ぜったいエンディング聞きながら、号泣だよ

と、ぶつぶついってたら、娘が「空知さんも、スタッフも、みんながんばってるんだよ!わたしらが応援しなくてどうするの!」といってくれました。
そうよね
ありがとう、娘っこ。






『直江兼続』 江宮隆之 学研M文庫

2008年10月07日 | 歴史
そろそろBLに戻ろうか・・と思った矢先、机の上にこの本が。(←旦那が買った本)
来年の大河ドラマ!直江兼続はすごく好きな武将なので、絶対見る!もちろん妻夫木くんなのも嬉しい!
でも、ちゃんとどういう人物なのか今ひとつ把握していないので、いい機会なので、予習かたがた読んでます。
普段BLばかり読んでいるせいか、この教科書のような単調な文はちょっと辛いなあ・・。
秋月こおさんの『幸村殿、艶にて候』にも、景勝さまの関係でちょこっとだけ兼続さまが登場するけど、まだあれのほうがリアルにその場の空気を感じられるような・・。
まあ、事前勉強と思えば!

それにしても『篤姫』は面白いです。
ドラマがいいです。毎回涙してます。
娘とみていて、先々週だかに「長州はいつでてくるの?」という質問が娘から。
そうなんです!『篤姫』は幕府と薩摩の話なので、わが「長州」はほんのちょっとしかでてきません。先週の蛤御門の変とかは、久坂玄端を抜きにでは語れないはず!と思うのは、山口県民だけ??
まあ、この話に長州のお歴々を加えるととても年内には終わらなくなるので仕方ないけど。