ザ・インド人の日本語ブログ

PRAYING FOR THE GOOD OF JAPAN !!!

続報...切っても切れないスポーツと政治の関係

2005-12-26 | スポーツ
これもまたおもしろい!

先週のブログで、クリケットのインド代表の元キャプテンの選考漏れについてインドの国会で議論になる流れについて書いたが、なんとその選手がチームに復帰することになりました。つい先週終わった対スリランカとのシリーズの最終戦の時に選考漏れをした理由として「チームの若返り」があげられていました。しかしこんど、来月行われるパキスタンへのクリケット・ツアーでは、「長い経験がチームの役に立つ」という理由で復帰することが決まりました。もちろん、スランプからの脱出という大きな課題が残されているわけだから、必ずしもレギュラーメンバとしてではなくて、いわゆるベンチメンバーとしての可能性が高いというニュースです。

Shockedこのあきれた状況をどう表現すればいいのだろうか。政治の力がいろんな形で働いたことは誰が見ても明らかで、選考委員会が苦しい言い訳をする日々が当分続きそうです。

インド対パキスタンの試合をテレビで観戦する人口が、ヨーロッパの人口をゆうに超えると言われている超ビッグ・シリーズを目前にしてヒートアップしたこの選考漏れと復帰の問題でチームの「和」が乱れないければいいですが。その一方、どんな形であれ再びめぐってきたこのチャンスを彼がものにしていい成績が残せたら、歴史に残る復活劇になることも間違いありません。

浅田真央選手をトリノに送らないで本当にいいですか?

2005-12-26 | スポーツ
昨日テレビでフィギュアスケートの全日本選手権を見てしびれました。女子の大会はこんなにレベルが高いことを正直なところ、あまり意識もしていなければ実感もなかったです。トリノオリンピックへの代表選手も決まったし、その3人とも世界ランキング5位に入っているわけだからトリノが楽しみです。

Making A Wishしかし、総合順位1位の浅田真央選手が年齢制限のため代表選手に名を連ねていないことは気になって仕方がありません。これは報道でずっと取り上げられている問題だし、「今さら書いても...」という感じですが、あえて代表選手が決まるまで書かないでいようと思っていました。それに、日本選手権でもう一度浅田選手の演技を見てから書きたいという気持ちもありました。ウィンタースポーツ全体に関してはどちらかというと素人なものなのでミーハーといわれても仕方がないが、彼女はオリンピックに参加できないことが改めて不思議に思いました。

国際スケート連盟がオリンピックの出場条件に年齢制限をもうけたにはいくつか理由があって、「医学的な見地から、若い選手への過度な精神的重圧と、成長を妨げる無理なトレーニングを避けるため」や「オリンピックで金メダル獲得後、プロに低年齢で転向することへの懸念」などがあげられています。

いずれも見解として間違っていないと思いますし、じゅうにぶんに考えた上で決断されただろう。だが、その見解は完璧なものと言えるだろうか。医学的な見地の話しですが、例えばオリンピックに出られないということだけで選手の普段の練習量やトレーニングが減るのかという疑問があります。また、15歳未満でオリンピックに出られないことがわかっていても、スケートをはじめる平均年齢が上がっているわけでもないです。しかも、浅田選手の場合に、出場条件に足りない87日だけで、医学的になにがそんなに違うのかがよくわかりません。次に、プロに低年齢で転向することへの懸念ももっともな話しで、それを防ぐ努力をすることに問題はないだろう。でも、世界で1位・2位の座を争っているような選手の場合ですから、例えばオリンピック後プロに転向しないように誓約書を書いてもらうなどなにか手を打つことはできたと思います。

とにかく、浅田選手の場合、今がピークかもしれないし4年後のオリンピックを考えるにはどうも早すぎます。あれだけ観客を魅了する選手が一番の大舞台に出られないことは残念でなりません。人気選手や実力者が出場しないという理由でオリンピックから消えていくスポーツもあるぐらいですから、「87日」のために特例を認めないことはどうもしっくりきません。

ところで、男子の全日本選手権で採点ミスがあって大混乱だったようです。これまでいろんな不祥事や疑惑があって、採点に透明度を増そうとさまざまな試みがされていますし、点数の区分などもとても細かく表示されるようになりました。なのに、まだミスがおきるわけですから、かつての採点システムはなにがおきても不思議ではなかったのかなあと思ってしまいます。採点競技に関してずっと疑問に思っていることを以前もブログに書きましたが、けっきょく素人は採点や結果に関係なくすばらしい演技に魅了されることが一番のことなのだろうか...