京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2014-09-09 09:24:11 | 時計修理

9月9日重陽の火曜日。
十六夜、満月、大安とめでたい事ばかりのハレの日です!
今日は菊酒でも飲んでのんびりしたい日。
「めでたい!京都時間」

それでもすぐに木曜日は二百十日が迫っています。
この日が来ると思い出す失敗の数々。

二百十日近くになると「吹き寄せ」とお茶は「煎茶」が美味しい季節がやってきます。

「吹き寄せ」は秋の松葉や銀杏の形に造られた可愛いお菓子です。
「将来お金持ちになった暁にはすべての吹き寄せを並べて一気に食べてやる!」
吹き寄せを茶席で出されても一つか二つを名残惜しそうに選ぶお菓子だそうです。
あれこれほとんど食べてしまって「こいつがまた全部食べた!」と怒られた!

小説家になりたかったら文学部はだめ!京大農学部へ行け!の時代。法学部でも一部可。あそこには「平野啓一郎」氏がいた。

写真は農学部関係者のお勧めの本です。
明日は工房がお休みなので終わりの時間を見て農学部前の「松尾」チャンポン屋さんで待ち合わせ。
長崎県出身者同士のふたり出会ったとたん長崎弁に切り替わる。「あたんな~元気にしとらしたね~?」
隣の席の人には解読できない暗号のような会話が続く。特に私は母親が島原生まれなのでさらに複雑な言語を駆使できるのが自慢だ。

農学部お勧めの時計はやはりカシオG-SHOCKでしょう。電池交換で泥にまみれた時計がひそかに1000円札が受け渡される。
間違っても写真のシャネルで実習に入らないことだ!悲劇が起きます。

京都では若者が30過ぎるとあらゆるシャッターが閉まる。
音楽関係の楽団も30歳で門前払い。時計業界も30を過ぎると視力が極端に落ちるのでやはり門前払い。

「自殺率」「非正規雇用」「事業所廃業」ワースト3位をキープしている京都は三冠王!総合的な取り組みが必要なのだ。
30歳を過ぎると「経験者求む!大卒30まで、経験10年以上。」怪しげなブラック、グレー企業がぱっくりと口をあけて待っている。

「ファストフード会社」ワンオペ事件で分るように労働基準局の腰にはべったりと強力接着剤が張り付いているように腰が重い。アロンアルファの広告で使ってほしい役所だ。
マスコミにたたかれてやっと腰を上げたと思うと「ツーオペ用に人員を増やす予定です。」と苦し紛れの発言でまたぺったりと腰を落ち着けてしまった。
日本人開拓民を見放した関東軍のように基準局は若者は見放す。運命なのだ。

「石波氏を たたいて渡る安倍総理」(朝日新聞)
安倍のおぼっちゃまが「女性が活躍する日本」を目指して受けた。

本音が見え見えのおずる!これは反則でしょう。
「低所得、長時間労働、流動雇用(使い捨て)」の3本柱に適応する女子を目指していますよ~ン。
シャネルをつけて働ける会社だと思ったら安物カシオでも壊れる重労働が待っているのだった!がっくり!

今後、残業代の計算がいらない、タイムカードがない社会に入る。
「ワンオペ」ファストフード企業の求人募集は「研究者募集」に変わる。
コンビニ店員はすべて外国人研修者と同じように日本は残業費が要らない「研究者」募集があふれる事でしょう。
「1ッ千万ももらえる!」と、高所得の条件で喜ぶと年末には首を切られる「めでたい」使い捨てシンデレラさんが増えそうだ。
「おめでたい日本のお話でした」

明日はお休み!
工房は基本「ワンオペ!」時計より重いものは持たなくてもいい職業です。
夕方には逃げ出す予定なので御用の人は早めにご来店くださいね!







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