京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

洛北 時計師のお休み。

2011-01-12 15:15:29 | 日記

平安神宮。


琵琶湖疏水。かも達がのどかに泳いでいます。風邪引くなよー!

今出川から南の風景。
冬の川べりはさすがに人が少ない。

今日は工房がお休み!
ヌーベルパスティーシュ工房で、使う材料などの買出しで忙しい。

時計の仕事は寒い季節のほうが仕事がしやすいので、京都大学付近で、仕入れに走る。
今出川通は学生街だ。スーツ姿の就職活動の学生が目立ちます。

「入社してからが大変だよー!」なんてアドバイスは意味が無い。
ちなみに会社が私に投資した資金はおよそ3000万円強。
技術・語学・経営部門 バランスの取れた教育を受けることが出来た。
利益を出すようになる30歳代まで投資の連続だ。

ところが、やっと利益が出るようになる40歳代になると独立したくなる。
やれやれ。
メーカーに勤務していると、当然、自社の時計ばかりを扱う。
競合他社の時計を購入するのは禁止。
特にスイスの時計メーカーにあこがれるようになります。
私は飛び出してしまった。


この春。今、私と一緒に京都の風景を見ている学生さんたち。
京都を飛び出して、世界中で活躍することでしょう。

時計にまつわる膨大な歴史。10年やそこらで理解できるものではありません。
どのような仕事でも同じことが言えると思います。

「呆然と、立ちすくんでしまうことなど、日常茶飯事です。」
失敗の数々。連続。失敗は続けてやってくる!

円・ユーロ・ドル 世界標準販売価格にチャレンジして見事に失敗!

カラフルなカラーの革ベルトなど時計付属品を仕入れて、まったく売れずに失敗!

自分で初めて時計を作った。売れない失敗!

部下の指導が出来ない。言葉で、技術を説明することの限界で、挫折。

京都の歴史は失敗の歴史が数多くあります。
夢半ばで倒れる事など当たり前のような歴史です。

まだ、就職が決まっていない人たちには、そっと見守ることしか出来ません。
励ましの言葉も浮かびません。

ただ、私達ほどには失敗を繰り返した人はいないと思います。
それでも、生きていけます。
ぼろぼろになったところで、いつかは人の役に立つようになる?事を信じています。

京都の学生になったことだけでも、幸せな人生をたどっていることを、あとから思う。
失敗のどん底にいるときに思い出すのです。

今日は、旋盤のベルトも替えた。節分までは忙しい季節がやって来ました。
工房で出来る時計の電池交換 すべて1000円。

学生さんたちは時間を標準時刻に戻して活動!
私は、まだまだ夢の時間のようです。あっという間に休みが終わる。





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