京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2014-09-08 09:27:31 | 時計修理

9月8日月曜日。
明日は重陽「菊の節句」旧暦の行事を無理やり新暦に移行したため今一つ盛り上がりにかける。まだ菊は咲いていない。
三月三日ひな祭りも桃の花はまだ雪の地域が多い。
日本の大切な季節感を取り戻したいものですね~。
旧暦9月の九日は10月2日。
この日にあわせて鞍馬の火祭りが行われていたそうです。

写真は太平洋戦争時に活躍したセイコー社の軍用時計。
24時間メモリの手描きが当時の職人技の歴史を残しています。
この技術が戦後のビジネスウオッチ分野に移り「世界のセイコー」のブランドになった。
入社当時の時計職人のみなさんは怖かったよ~!
ただ、現場では現在のようなパワハラ、暴言、暴力は一切なかった。親父のような厳しさと優しさがありました。

「暴力の京都時間」
私の家庭は長崎育ちの私と京都育ちの嫁さんの同じ1955年に生まれた。
時折違和感があるのは「暴力」に対する感じ方だ。

9月の初旬の月曜日、教室に入ると夏休み明けはピリピリした雰囲気だ。
突然黒板消しやチョークが飛んでくるので緊張している。
授業が始まると3人、5人とバレエのダンスのように一列に並んで「歯を食いしばれ~!」と平手打ちに遭う。
「口で言うより~手のほうが早い~♪」演歌の歌詞と同じ教師がごろごろいた。いまだに彼らは傷害事件で捕まっていない。

忘れ物をしてばかりいる私は常連の殴られる係りでした。
長崎の秋の思いだす。
「あきがく~ると思い出す~びんたの音~泣く子供~」

同じ頃、嫁さんが通った京都下鴨の小学校、中学校。
そんな平手打ちなどの光景は一度も見たことがなかったそうだ。
「そんな教員がいたら即、そいつは精神病院送りやで~!」

なんとなく長崎と京都の不平等だった教育環境に悔しい思いをする。
筆箱やノートを忘れただけでなぜ殴られたのか?コンビニ強盗即死刑のようなものでしょう。
 国内の教育システムが全国的に標準化されていないことがよく分る。
「学力テスト」の点数と「暴力教師」の数が比例しないように京都府の学校にはさらに頑張ってほしいものだ。
「暴力」の手法を使うと簡単に効果が上ることから社会や教育界に「暴力手法」の傾向は増えてくるでしょう。

その結果、WHOの発表で「世界の女性が夫やパートナーから暴力を振るわれた数は35%。これが病気の流行のように増加傾向にある。」と報告されている。
格差社会の拡大の末に弱い女性が暴力の被害者になる傾向にあるのでしょう。

私たち時計師が平和の想いで送り出した時計です。買ってくれた女性や子供たちが暴力を振るわれる事を想像しただけで胸が潰れそうだ。
初めて時計を買ってもらったときの喜び、嬉しさは今でも忘れない。

「日本の時計を着けた女性と子供を絶対に殴らないでほしい!」
時計を見てグウーと我慢して感情の爆発を抑えましょう。

ちなみに「京おんな」が一番苦手なタイプは感情的なものの言い方をする人だそうです。
京都の女性にもてたかったら言葉の暴力を捨てることだよ~ん!
世界中の業種の中で一番力が弱い時計師のお願いでした。
かつて暴力で勝ったことがない。見渡す限りノビタ君ばっかりの業種なのです。










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