チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「国立西洋美術館とレーニのルクレツィア/ル・コルビュジエ没後50年」

2015年08月29日 20時50分11秒 | 絵画・カウンタ(寓意がある希ガスる
おととい、8月27日は、スイス生まれのフランスの建築家、
Le Corbusier(ル・コルビュズィエ、
本名=Charles-Edouard Jeanneret-Gris、シャルル=エドゥワル・ジャネレ=グリ)の
没後50年の日だった。
コルビュズィエというのはペンネイムで、母方の祖父
Lecorbesierの名からつけたとのことである。ともあれ、
日本でも、1959年に開館した上野の
国立西洋美術館の基本設計を手がけてる。
同美術館所蔵品は松方コレクションを軸にしたものであるが、
フランス政府に押収されてしまったもの以外しかないので、
その作品レヴェルは低いといわざるをえない。そんな中で、
2002年に購入した新しい所蔵である
Guido Reni(グイド・レーニ、1575-1642)の
Lucrezia(ルクレッツィア、1636-38制作)は価値がある。
レーニはルクレッツィアものを数点描いてるが、
私は国立西洋美術館のこのレーニ晩年の作品が好きである。
人妻でありローマ王の倅に犯されたことを恥辱として
自死する直前を描いたもので、右手に短剣を持っている。
この事件がきっかけでローマは共和制になったとされるが、
後生、キリスト教国となったローマでは、
自殺という禁忌に触れた女性としてネガティヴな存在ともみなされたという。
いずれにしても、
このレーニが描いた表情は、恨めしいというよりは
なかなかに艶めかしい。
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