PARK'S PARK

パクのお庭にようこそ。環境問題、ロハス、バイオ、空手、映画、多言語など情報満載です。少々硬派な内容を目指します。押忍

「焼畑農業」について

2009年03月14日 | 環境問題を考える!
●昨日書いた小泉武夫先生の講演会で聞いた『畑』に関しての続きです。
業務でアフリカの農業問題のコンサルに係っている。
アフリカにおける農業問題の最大の課題は「持続可能な農業技術」の導入です。



■現在のアフリカの農業は「焼畑農業」に代表されるような「持続できない農業」なのです。
農家の人口密度が低く、自給するために農作物を栽培している場合は、熱帯雨林を焼いて灰によって酸性土壌のpHを矯正する農法は先達の知恵であり素晴らしい技術なのです。
病害虫による被害を低減することもできる。

◆ところが近代では、コーヒー、砂糖、カカオなどの経済作物ばかりを連作し、その栽培量もかつての数十倍であり、焼畑農業の面積とサイクルが格段に大きくなってしまったのです。
焼畑後の農地は繁殖力が旺盛な熱帯雨林と言えども15~20年たたなければ回復しないと言われています。
逆に言えば20年程度のタームで考えていけば持続可能だったのです。
その輪が歪んでいるのです。

★私どもが持つ技術は、有機物のリサイクルです。
収穫後の残渣を堆積し、微生物の力を借りて発酵、堆肥化します。
それを農地に還元し、有機物リサイクルの輪を構築しようとするものです。
さらに微生物による防除、品質・収量向上資材など多くの技術とノウハウを持っています。

企業ですから当然ビジネスとして成り立たなければなりません。
アフリカ諸国の資金は十分ではありません。
補助金制度の助成を受けて、何とかアフリカの農業技術の向上に貢献し、飢餓で亡くなる人を一人でも減らしたいのです。