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PTAに消防団の活動報告・その他いろいろ

とある横浜市立小学校のPTA活動、その他あれこれ、やっている事の活動報告です。

柔道部物語・その36

2006年12月24日 14時24分59秒 | 柔道
毎日毎日
食う・寝る・稽古する
の繰り返し…勉強なんてしてる暇ないです。だから私の教科書はきれいでした。
まぁ、勉強したくないから大学付属高校に入ったようなものですが。

期末テストが終わると、翌日から即夏休みに突入します。
すなわち、地獄が始まるんですね。

インターハイの県予選、国体の県予選、市大会などの大会が目白押しです。
一通り大会が終わると、やってきます
夏合宿  です。

1年生でも、我々春合宿参加組は、その雰囲気というか伝統というか、どんなものかは分かっているので
大変だぞぉ
とは思っていました。
しかし、入学式後に入部してきた連中もいるんですね。
こいつらが初の合宿でどんな事になるか…なんかワクワクしてきました。


春と同じように、稽古の後に河川敷を走り、歌の練習を…
慣れって怖い です。
あんなに恥ずかしかった川原での歌の練習が、なんともないんです。
若さ?
それとも
馬鹿さ???

さあ、地獄の夏合宿へ入ります。

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柔道部物語・その35

2006年12月20日 16時48分44秒 | 柔道
リバウンド
ってありますよね?
バスケットボールじゃないですよ…
減量(ダイエット)などで食事制限をした後にやってくるアレです…。

試合が終わって減量が明けたら
喰うぞぉ!!
って思ってたんです、毎日毎日。

朝…………家で朝食を食べ
登校時……駅の売店で弁当と菓子パンを買い、学校に着いたら先ず菓子パンをかじり
午前中……2時限目と3時限目の間の休み時間に買った弁当を食べ
昼休み……家から持ってきた弁当を食べ
練習前……学校横のパン屋さんでカップラーメンを買い、お湯を入れてもらって食べ
練習後……帰り途中でラーメン屋とか牛丼屋に寄って夕食
(家では食べません、遅くなるので)

学校のある日は、大体こんな食生活でした。
それでも毎日、すさまじい運動量なので、食べられちゃうんですね、これくらいは。
柔道部員はみんなこんな感じだったんで、その時はそれほど感じませんでしたが、今こうして書き出してみると、恐ろしいですね。

普段は65㎏、試合が近づくと60㎏に落とす…
1年生の間に減量を3回やりました。
で、ついに…
もう落とせないところまでリバウンドしてしまいました。
70㎏を超えたんです。
身長も多少伸びましたが、体型は異様に変わりました。

胸囲が90㎝前後から、一気に100センチを超え
太股が太くなった分、ズボンのサイズも大きくなりました。
もう…制服作り直しです
食費だけでも大変な負担をかけているのに、その上……親の苦悩が偲ばれます。
       

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柔道部物語・その34

2006年12月14日 18時03分16秒 | 柔道
なんだかんだで、試合当日を迎えました。
試合に出られる嬉しさもさることながら
今日で減量から解放される…
という気持ちも半分くらいあったと思います。

試合会場に到着すると、計量時間まで軽くウォーミングアップしながら待ちました。
ギリギリなのか、会場の周りを厚着して走っている人がチラホラ…。
そして計量開始のアナウンスが…

『ただ今より計量を始めます。60キロ級は…、71㎏級は…』
と各クラス別に分かれている計量会場に向かいます。
大丈夫だとは思いますが、初めての事もありチョット緊張しました。

柔道着の上着を脱ぎ、下だけになって順番を待ちます。
普通の体重計じゃないんですね。
よくボクシングの計量なんかで見る、天秤みたいなやつ…ありますよね。あれで計ります。
ハイ!OK!
ハイ!OK!

と、前の人が次々にパスしていきます。
ところが、私の二人前の人の順番になった時
ん?チョットオーバーだな…
と計量に当たっている先生が言いました。
ほんのチョットだけどな…
と続けると、なんとその人は下も脱いでしまいました。
柔道着の下は何も着ていないので
スッポンポン です。
すぐ近くには、どこかの学校の女子マネージャーが2名もいるのに…

でも、その女子マネージャー2名は両手で○○を隠しながら計量台に乗っている選手を見ながらクスクス笑っている。
もう見慣れてます って言わんばかりに…
また一つ、驚きの体験をしました。

私は…、無事計量をパスして控え室に戻ると
さあ食え!
と言わんばかりの食料が…

おにぎり
サンドイッチ
カロリーメイト
バナナ
等々…でもこれ、たらふく食べちゃうと動きが鈍くなるばかりか、気持ち悪くなったり、下手するとリバース…なんて。
で、バナナとカロリーメイトとリポビタンDを
ゆっくり…ゆっくり…
頂きました。それでも嬉しかったです。
『なんか久しぶりに味のある物食べたなぁ…』
て感じで。
残りは試合が済んでから頂きます。

肝心の試合の方は、ベスト8まで勝ち進み敗退しましたが、1年生のデビュー戦としてはまずまず。減量もあったしね。

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柔道部物語・その33

2006年12月04日 18時01分08秒 | 柔道
いよいよ減量も佳境に入ってきました。
あと1㎏
がなかなか落ちない。61㎏と62㎏の間をいったりきたり…
体の方は、この状況に慣れてきたので、辛さはさほどでもありません。
でも…この状況にイライラするんです。
約一ヶ月、ジュース類を絶っているのですが、毎日の行き帰りでイヤでも自動販売機が目に入る。イライラが積もり積もったある日、ついに誘惑に負けてしまいました。
チャリン
と100円玉を投入口へ(当時はまだ100円で買えたような…)
ピッ
っと、コーラのボタンを押す。
ガコンガコン!
と涼しげな音を立てて取り出し口に落ちてきた、缶コーラ…。

水滴が程良く付いていて
早く飲んでくれぇ
と私を誘惑しているようにさえ見えてしまった、缶コーラ。
プシュ! グビグビ!
と、その場で一気飲みをしてしまいました。一ヶ月振りの炭酸飲料です。美味かったぁ!

しかしその瞬間、自分の中で何かが弾けたような感覚を覚えました。
食べちゃったんですよ、その日の夕飯を。ついつい。

次の日、学校に着くなり体重を計ると
64㎏!!
オーマイガーッ!!

です。
試合まであと一週間なのに…昨日のコーラが恨めしい…。

放課後の稽古が始まると、先輩から
「どうだ?順調に落ちてるか?」
と聞かれ
「ハイ!大丈夫です!」
と思わず反射的に答えてしまいました。
「ふーん…体重計にのってみ…」
と先輩(減量経験者)
「見抜かれていたのか?」
と焦りながら、恐る恐る体重計に乗ると、やっぱり64㎏で…
「やっぱりな…、大抵このあたりで挫けんだよな…」
とあけれた様子でみんなを呼んだ。

「こいつはジュースの誘惑に負けた、気持ちの弱い奴だ。」
「今日中にこいつの体重を60㎏まで落とすので、みんな協力してくれ」
ええええええぇぇぇぇぇl
その日の稽古では、アーもスーもなく半殺しの目に遭いました。
いわゆる "袋叩き" のような状態になりまして…
乱取り稽古で2分おきに相手が代わり、連続60分休みなし。

でもねぇ、60㎏まで落ちたんです。お陰様で…。自分でもびっくり。

稽古が終わって、駅までの帰り道、件の先輩とご一緒しました
「みんな経験してるから、減量中にこっそりジュース飲んで、それがバレて半殺しって」
ですって。

ジュース飲まないのは太るからじゃない、意志を強くするためだ!
ジュース飲まないくらいで勝てれば苦労しねぇよ!
って、なんか妙に心に響く言葉でした、その時は。


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柔道部物語・その32

2006年11月16日 20時25分03秒 | 柔道
太れって言うから、一生懸命太ったのに…
今度は痩せろって…

先輩達が、
良かったなぁ、試合に出られて…
60㎏になるまで協力してやるからな!

と言って励ましてくれました。不気味な予感です。

まずなぁ、朝は普通に喰っていいよ。
それから、昼は肉類は避けろよ。早弁なんて絶対ダメよ。
夜は、最低限の水分だけで我慢だな。喰ってもリンゴ一個。

先輩でも、中量級以下の人は経験してるんです。
で、ありがたいアドバイスを頂いたんですが…。
と言うことは、この試練を乗り越えればレギュラーへの道が…あるのかな?

そんなことも励みに、減量に取り組みました。

練習後に水分が制限されるのは、マジにキツイです。

朝は食べられるといっても、すぐ空腹になってしまうし…
授業に集中できない…っていうか眠くなってしまって。それは満腹状態でもなるんですが…。

とにかく
体力、筋力を落とさずに体重を落とす
事だけに集中して、1ヶ月弱…。
たった5㎏と言う無かれ!
筋肉で太った体重ですから、ちょっとやそっとじゃ落ちません!

血行が悪くなるのかなぁ…手足の指先が微妙に痺れてくるんです。
あと、立ちくらみとか…
これで試合に勝てるのか?
と自問自答しながら、減量に励みました。

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柔道部物語・その31

2006年11月16日 10時22分59秒 | 柔道
合宿中は、練習やOBの対応以外にも、我々軽量級の人間にはもう一つの苦しみがあります。
食べて太ること
です。
激しい練習をして、人の2倍食べて、また練習やって、吐いて…
これを繰り返すので、むしろ痩せちゃうんです。
合宿の最後の方は、もう食べ物を見るのもイヤになりました。

なにはともあれ合宿を終えて、晴れて入学式を迎えました。
気分は、もう何ヶ月もこの学校にいるような錯覚を憶えるくらい、密度の濃い春休みを過ごしていましたが。

なんとか学校や、柔道部の練習のペースにも慣れ、体重も65㎏くらいまで増量できました。
目標の70㎏まであと5㎏…。

5月の連休中に大きな試合があるのですが、その選手選考をする段階になって、先輩から
おまえ、出てみるか?
と声がかかりました。
「エッ、まじ?出してもらえるの?」と心の中で大喜び…。
軽量級な…
その後に言われました。

柔道は、個人戦の場合は体重で階級が分かれます。
60㎏以下…軽量級
71㎏以下…中量級
86㎏以下…軽重量級
86㎏超……重量級
当時はこの4階級に分かれていました。今は違うと思います。
その60㎏以下のクラスに枠があるので出してやる、と言うことだそうです。

と言うことは、あと1ヶ月弱の間に5㎏の減量をしなければいけないわけです。

え?え?え?

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柔道部物語・その30

2006年11月15日 22時29分21秒 | 柔道
もう30回も続いているのか…、このお題。
まだまだ、ネタは尽きません。

OBを迎える儀式2・宿舎での夜…

前の回で書きましたが、社会人のOBは土日を利用して合宿にやってきます。
パターンとしては、土曜の午前中にやってきて、午後の稽古に参加。
一泊して翌日曜日は…稽古に参加する人がパラパラ、殆どはゴルフに行くようです。
で当然、土曜日の夜は大変なことになります。

午後の稽古が終わると、ダッシュで宿舎に帰り洗濯などの雑用をやっつけます。
忙しなく働いていると、OB部屋から呼び出しが掛かります。
お~い一年、誰か上がってこい!
当然ダッシュでOB部屋に向かいます。マッサージをご所望でした。
その後も、タバコを買ってこいとか、歌えとか…とにかく使われます。
パシリとして。

一年生は、全てが初めて。OBとも初対面です。
何をやるにも全て自己紹介してからです。
押忍!自分は横浜市立○○中学校出身、○△□☆です。
よろしくお願いします。
身長--㎝、体重--㎏、軽量級です。
得意技は一本背負いです。

てな具合です。
これを全てのOBの前でやるわけです。

マッサージが終わると、OBは夕食の前に入浴します。
すかさず手ぬぐいを持って背中を流しに大浴場へ向かいます。
『三助』って言葉をこの時知りました。

やっとの事で夕食にありつき、1時間ほど食休みしたら筋トレが待ってます。
へとへとになって、泥のように眠りにつきます。
そんなところから、合宿の土曜日は
泥曜日
と言われていたんです。

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柔道部物語・その29

2006年11月10日 18時04分41秒 | 柔道
OBを迎える儀式

伝統ある我が校柔道部の合宿は、当然歴代のOBも経験しています。
東京湾フェリーは神奈川県の久里浜と千葉県の浜金谷を30分ちょっとで結ぶフェリーですが、合宿の際には私たちはこのフェリーを利用して浜金谷に入ります。
OBも殆どが横浜から来るので、このフェリーを利用するようです。

合宿が佳境に入り、みんなが疲れ、
もう帰りたいよー…
とホームシックにかかる頃、土日を利用してOBが合宿所にやってきます。
下は大学生から、上は自分の父親かそれ以上年上。年齢幅は大変広いです。

そこで、OBを迎える儀式その1

OB様が久里浜をフェリーで出航する頃、到着する浜金谷港のフェリー着岸岸壁に向かいます。そして、OBが乗船しているフェリーが見えたら、現役は岸壁に横一列に並び、校歌・応援歌・○○節を大きな声で歌います。歌い続けます。

やっと分かりました。
合宿前に校歌他の歌詞を憶えて来いと言われた理由が!
これをやるためだったのね。

これは相当恥ずかしいですよ。まともな神経の持ち主なら。
なにせフェリーの乗客がみんなこっちを見てるんですから。
これをやらせるのが好きなOBがいて、わざわざ久里浜を出る前に電話してくるんです。
これから久里浜出るから、よろしく!
みたいな感じで。
勿論練習中は出来ませんから、休憩時間を狙って浜金谷入りするんです、そういうOBは…。
そして日曜の夜帰るんですが、このときも久里浜へ向かうフェリーに向かって歌でお見送りします。

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柔道部物語・その28

2006年11月04日 19時34分23秒 | 柔道
恥ずかしがらずに・堂々と…

合宿地では地元の道場(スポーツ少年団)をお借りしているので、向こうの都合に合わせて練習のメニューが組まれます。
向こうが午前中に道場を使うならこっちは午後から稽古。逆もありってな具合です。

柔道以外のトレーニングメニューは非常に豊富です。
海が近いので、砂浜ダッシュ、砂浜ウサギ跳び、バケツに海水いっぱい入れて筋力アップトレ等…
山も近いので、ダッシュ山登り(ロープウェイがあるくらい、足で登るには険しいです)

このあたりは…高校の運動部ですからね、まぁ有りかなって感じだと思います。
ところが、ここに我が校柔道部伝統の合宿メニューが加わります。
名付けて
雄叫び トレーニングです。

砂浜では、海に向かって横一列に並び、海に向かってひたすら叫び続けます。
山では、頂上から下界に向かって、やはりひたすら叫び続けます。

ウオォォォォォォ!
トリャァァァァァァ!
ダアァァァァァァァ!

などなど、みんな思い思いに声を出し続けます。
一応観光地なので、一般の観光客も近くに歩いているんですが、そんなのお構いなしです。
正直 『いいのかなぁ?こんなことして』と思いましたが、これが毎年の伝統行事なので、地元の人など喜んで見てくれてます。30年以上の伝統の重みなんですね。写真に納めている人もいたりして、最初はホントに恥ずかしかったです。

でもこれ、すごく合理的なトレーニングなんです。
まず腹から大声をだすので、腹筋が鍛えられます。
また、柔道は技を掛けるときの瞬発力が命ですが、力を入れるときに反射的に声を出す癖がつくので、瞬発力がつきます。
そして、羞恥心をものともしない強靱な精神力がつきます。

これをトレーニングの最後にやるのです。10分くらいですが、結構ききますよ。

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柔道部物語・その27

2006年10月17日 19時03分41秒 | 柔道
初めての合宿-道場編

合宿での稽古は地元の小学校の敷地内にある柔道場をお借りして行います。
ちょっと…いや、かなり狭いです。畳32枚分しかありません。
正式な試合会場が、畳60枚ですから、かなり狭いです。ですから、一度に立ち稽古(乱取り)ができるのは4組が限界です。それでもぶつかり合いながらの稽古です。
最初道場を見たときは、
狭いなぁ…結構楽なんじゃないの???
なんて印象を持ちましたが、甘かったです。
準備運動が済んで、乱取りが始まるころ
ガラガラガラ、ピシャ!
という音が聞こえてきました。
ガラガラガラ…???
げっ、道場の窓という窓を閉め始めてるやんけ!どういうこと???

これが地獄の締め切り稽古…です。
春3月末とはいえ、完全に締め切ればあっという間にサウナ状態になります。
先生曰く、
せっかく合宿に来たんだからなぁ、普段できないことしなきゃな!
ですって。

体力面は、ロードワークや山登り、砂浜ダッシュで鍛え、
道場では精神面を鍛える。
なるほど、稽古開始から30分も経つと、まず精神がやられます。
もう休んじゃおうかなぁ…
そんな気持ちが頭の中を支配し始めます。
すかさず先輩が、
おら1年!休んでんじゃねぇ!
怒鳴り声が飛び交います。
32畳の狭い道場に30人以上詰め込んで、締め切りですからね。当然酸欠になります。
意識が朦朧としてきて、もうどうにでもしてくれ! とみんながなってきた頃やっと窓を開けてくれました。
酸素が美味しいって、心の底から感じる瞬間です。

今ではそんな稽古はやらなくなっているようですが、あの当時ってそういう非科学的と言うか、根性論みたいな理屈がまかり通っていて、我々も何の疑いもなくそれに従っていましたが、最近その事について先生に聞いたところ
そんなことやったって強くなんねえよ!
だってさ。
あの頃のあれは何だったんだよ! って叫びました。心の中で。

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柔道部物語・その26

2006年10月09日 23時53分34秒 | 柔道
初めての合宿ー朝練編

朝5時30分起床・6時からロードワーク
約1キロのコースをみんなで並んでかけ声をかけながら3周し、その後もう1周フリーランをします。
半ばダッシュ状態ですが、その際声を出し続けます。
ウォリャー
トリャー
ダーーーー
何でも良いんです。
相手に技をかけて、投げ飛ばしているところをイメージして声を出すんです。
3キロランニングした後の1キロダッシュですから、結構きついです。
でも、それ以上に恥ずかしいです。最初は。
地元の人は、変な奴らがいるなぁ…とか思ってないだろうか?
なんて心配をしてしまいます。

でもねぇ、この地でもう30年近く合宿を張っています。むしろ
今年もまた来たなぁ
って歓迎されているようでした。春の風物詩?なんでしょうか。
その後海岸へ出て、砂浜で腕立て伏せ、スクワット、腹筋背筋などの筋トレをたっぷりこなして朝練終了です。

1年生は宿舎へダッシュで帰り、朝食の準備に掛かります。
宿舎の朝食に加えて、あの缶詰を開けます。
朝から激しい運動をしますから、もう朝食の準備をしている段階で
ウップ… って酸っぱいものがこみ上げてきます。つわりってこんな感じ?
そして、「いただきます」と主将の号令で食べ始めますが、ここで先生からの命令が…
「1年生!、特に軽量級の○○、△△、おまえらはみんなの2倍食え」
ちなみに○○は私です。
「おまえらは、夏までに70㎏にしろ。できなければレギュラーにしないぞ」
えーーー! 今58㎏だから、あと12㎏増量しなきゃいけないの?
で、もう一人の軽量級と二人して、お櫃を抱えての食事です。

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柔道部物語・その25

2006年09月29日 22時04分34秒 | 柔道
中学校の友人達が長い春休みを満喫しているというのに、私は柔道に明け暮れていました。
いよいよ明日から春合宿(4泊5日)で、千葉県は金谷へ遠征するという日になりました。
部活の合宿なんて経験無かったですから、なんかワクワク旅行気分です。
ところがその日は、朝からみんなの雰囲気が違います。どことなくドンヨリしているというか…。
稽古は軽めに終えましたが、合宿の準備が大変でした。
先ずは三年生以下全員が頭を丸めます。
柔道部伝統の五厘刈りです。ほとんどスキンヘッド状態です。
そして、一年生は自分の荷物の他に
三年生の柔道着・OB用の柔道着・おまけに缶詰や瓶詰を
これでもか!!
というくらい持たされます。これは、OBでスーパーマーケットの経営をしている方が、合宿所の飯だけじゃ足りないだろうからと、寄付して下さっているものです。
シーチキン、マグロのフレーク、サバの味噌煮、海苔の佃煮などなど…
ありがたい重みです。
というわけで、大きめの肩掛けバッグを2つと、両手にスポーツバッグを持ったスタイルで電車に乗り込み、金谷を目指します。
横浜から京浜急行で久里浜へ、久里浜からはフェリーで金谷に入ります。
道中、一年生は座席に座ることは許されません。
荷物の重さも手伝って、もう昨日の旅行気分なんて微塵もありません。

宿舎に着くなり荷物を置いて、早速稽古です。地元の小学校の片隅にある柔道場をお借りしての稽古です。初日から全開フルスロットルです。
五日間耐えられるだろうか???

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柔道部物語・その24

2006年09月28日 05時27分26秒 | 柔道
稽古が始まりました。
いきなり怒られ、今までとは明らかに勝手が違う環境に戸惑い、プレッシャーを感じながらの稽古です。3分に1回ぐらい怒られていた様な気がします。

稽古が終わると、そのままジャージに着替えて、近くの河川敷を走ります。
3㎞先の橋を渡って反対岸を戻ってくるコースなので
絶対にズルできない んです。

全員が走り終わると、1年生は川に向かって2m間隔で横一列に並びます。
そして、「覚えてこい」と言われたあの歌を大声で歌います。
いやぁ、最初は恥ずかしかったですよ。でもね、だんだん慣れてくると言うか麻痺してくるんです、羞恥心が。
私も3日目ぐらいには完璧に歌えるようになりました。
入学式前に校歌が完璧に歌えるって、すごいでしょ?
この時点でまだ3月半ばです。
3月下旬には春合宿で千葉へ行きます。
その時までには稽古について行けるようにならなければ。

柔道部物語・その23

2006年09月23日 21時24分45秒 | 柔道
明日までに覚えてこい、と言われて渡された紙。
校歌、応援歌、○○大節の歌詞が書いてありました。
え-…これ覚えんの???
「リズムも知らないのに、覚えようがないじゃん。」
帰りの電車の中で渡された紙を眺めながらブツブツと呟きました。
これが地獄の入り口に立った瞬間とも知らずに。

翌日、言われたとおり朝9時に道場に入りました。道場入り口で一礼をして入ると
おせえよ!バカヤロー!
と怒鳴られました。同期から。??????

そして、「早く着替えてこい!ぶん殴られるぞ!」と言われました。
とにかく急いで着替えて、みんなが何で怒っているのか聞きました。

稽古は10時から始まる。
3年生は9時30分迄に来る。
2年生は9時迄に来る。
1年生は8時30分迄に来て、道場と更衣室の掃除をしておき、上級生を迎えるんだ。

と教えられました。
「今日は2年生より早く来たからセーフだったけど、もし後から来て正当な理由がなければ、1年全員が絞められるんだぞ!」
え-話が違うジャン。しかも連帯責任ですか???

納得するとかしないとかは関係ない。とにかく上から言われたことには無条件で従う。
大学付属の学校ですからね。古い体質の体育会独特の、1年生を奴隷扱いする伝統が脈々と受け継がれているのです。

稽古中も常に声を出し続けなければならない。移動は全て駆け足で。
自衛隊みたいでしょ?
明日もちゃんと来いよ。逃げるなよ。
昨日言われたこの言葉の意味がよく分かりました。

その24へ

柔道部物語・その22

2006年09月17日 14時36分48秒 | 柔道
中学校の卒業式翌日から高校の稽古に参加。
この時の私の体格(スペック)は、憶えている限りで

身長165cm
体重 58㌔
胸囲 90cm
胴囲 74cm
握力 50㌔

くらいだったと思います。大柄とは言えないかも知れませんが、平均的な体格よりは大型だったと思います。ところが高校の柔道部に行くと、同級生の中で私が一番小柄だったんです。さすがにそれぞれの中学校で主将経験者が集まってきますから。
みんな身体はでかいし、特に3年の先輩なんて、もう親父だよね、見た感じ。

稽古初日、寝技の稽古から入りましたが、いきなり事件が起こりました。
稽古相手の先輩が、
なんだ、おまえパンツはいてるのか?
脱いで来い!
と怒られてしまいました。その時まで、柔道着の下にパンツをはかないのが正式の着方だとは知らず、なぜ怒られたのかも解りませんでした。
慌てて更衣室に戻り、パンツを脱いで柔道着を着なおしましたが、最初はやっぱり違和感があるんですね。なんか収まりが悪いと言うか…。慣れてしまうと逆に、パンツをはいている方が気持ち悪く感じますが。

さて、稽古初日から容赦無くしごかれ、げんなりしながら着替えていると、マネージャーの先輩から、
明日までにこれ覚えてきて
と、歌の歌詞が書いてある紙を渡されました。
校歌と応援歌と、もうひとつ○○大節という歌の歌詞でした。
その意味が分かるのは翌日になってからでしたが、その時点では???です。それから
明日からはロードワークもあるからな、ジャージとシューズを用意して来いよ。
明日からが本番だからな、逃げないでちゃんと来いよ。

って、今日のはなんだったの? 結構きつかったんだけど。

その23へ