いい日旅立ち

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宗教的な対話の書「禅と福音」~仏教とキリスト教の対話~を読む

2019-05-14 21:28:13 | 信仰

世の中に宗教と言うものは、たくさんある。
日本人に最も縁の深いのは仏教と神道であり、
生まれてきた人は、ほとんど自動的にこの双方のいずれかもしくは双方に
属することになる。
ゆえに、多くの人は、あまり「宗教」を意識しない。
これに対し、日本のキリスト教信者は、1%に満たないと言われる。
しかし、世界で最も信者の多いのはキリスト教で、約26億人。
仏教徒は約6億人と言われる。
ならば、日本人も、キリスト教がどういうものか、
知っていたほうがよいのは当然だろう。
とはいえ、この2つの宗教の内容となると、
不可解だ、という人が多いだろう。
ここに、「禅と福音」という書の価値がある。
カトリック(キリスト教)司祭と曹洞宗(仏教)僧侶の対談である。
キリスト教の司祭は来住英俊氏、仏教の僧侶は南直哉氏。
根本的な違いは何か。
強みは何か。
触られると痛いのは何か。
教義から始まり、誰から生活資金を得るのか、
まで、語りつくす。
お互い、相手の宗教については専門家ではないから、
初歩的な問題も聴きあうし、
専門的な問題も語り合う。
一般にいわれる教えが、真実に近いかどうか、も忌憚なく明らかにしている。
自殺の問題。
倫理の問題。
死刑の問題。
来住司祭も、南禅師も、
この対談から多くを得たという。
来住さんは、書物だけでなく、
仏教の僧侶のナマの考え方を知り、
学ぶことができたという。
南さんは、カトリックへの憧れのようなものを
持ち続けるだろうという。

宗教の問題に関心を持つ、
多くの方の参考になると思う。










































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