オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

西湖のクニマスは国内外来種である。そして国外外来種に駆逐されていない。この事実はどう説明?

2012年07月02日 05時25分22秒 | オズマのその他釣りレポート

 西湖のクニマスから考えてみる。

 一番大事なことは,「クニマスが生きていた!」という脳天気なことではなく,「国内外来種であるクニマスが,国外外来種であるブラックバスなどに長い間駆逐されることがなかった」という,一般の(御用学者の)生物学では説明できない事実である。

 バサーにはすぐにわかる問題である。泳層が異なる・産卵シーズンが異なるなどで,要はブラックバスにとってもクニマスにとっても西湖は恵まれた環境だということだ。本当はこのまま誰にも知られないことが,クニマスにとってもいい話だったと思うのは自分だけか。無理やり田沢湖に戻されたりしたらそれまた外来種の移入である。

 それにしても相変わらず,ブラックバスが在来種を駆逐するなどと放言する人間が,それも生物学の世界にもざらにいるが(さらには大学入試問題に平気に載っているが),正直いって彼らの不勉強さに対し猛省を促したい。高校教科書も生物は腐っているので読みたくなくなるほどだ。

 さて,国内外来種と国外外来種の争いは,水郷でも起きている。ヘラブナとブラックバスが好例だろう。ともにリリースが基本の,釣りとしての対象の人気の高さはいうまでもなくTOPクラスである。しかし,実際に水郷を回ってみて釣具店を覗けば,ブラックバスの50オーバーは極めて難しいが,ヘラブナにいたってはかなりの数が上がっていることに気づく。もちろん,ヘラブナは定期的放流があるのでいちがいにバスとくらべられないが,間違っても「ヘラをバスが食い尽くす」などということにはならない。

 「さかなクン」はこれらの問題に対してどのような認識をもっているのだろう?
 僕なんかは,極端な話,釣りをしながら確実に環境破壊している。本来人間の手が入るべきでないところにわけいって,アシを踏み潰し,ルアーをごくたまにだけど引っ掛けてアシを痛めている。間違っても自分はナチュラリストだ,などとは口が裂けても言えない。釣りをする限り,確実に環境に影響を与えているのは確かだから。ただし,その影響の度合いがどうなのかというところの議論が実はされていない,と思うのだ。