オズ美容室オーナーのコーヒータイム

オズ美容室オーナーの日常日記

のんちゃんのたから

2011-02-16 22:01:06 | 小説

最近アップ率が悪くスローテンポになってきていましたが、
今回のアップで300回になります
毎日更新している方にとっては、300回なんてあっという間なのでしょうが、
私にとっては、努力の結集でありまして、思いは募るものがあります。
今後も、スローテンポですが400回目指して生きていきたいと思ってます。

そして300回を記念し、子供向けの童話を書いてみました。

・・・・・・・・・ のんちゃんのたから ・・・・・・・・・・・

やまおくの ちいさなむらは、ながいよるに つつまれて ねていました。

つきあかりだけが、 ぼんやりと ねているやまを てらしていました。

すると、カサコソ カサコソ カサコソ 

あやしげな おとが しています。

のんちゃんは、 そのおとに めをさましました。

「ねーねー はなちゃん おきてー カサコソって へんなおとが するのよ。」

いとこの はなちゃんに こえを かけたけれど、 はなちゃんは、 おきてくれません。

のんちゃんは、ふとんから はいだし ひとりで おとのするほうに いきました。


カサコソと おとがしているのは、おじさんが 『カイコのこや』といっていた ほうからです。

『カイコのこや』には、いくつものたながあり たなのうえには、はっぱが はいっていました。

のんちゃんが、のぞくと おとはぴったっと とまってしまいました。

のんちゃんは、いきをとめて じーっとしていたら



またはっぱのなかで、 カサコソと おとを たてはじめました。

ちいさな むしたちが、 はっぱのなかで おとをたてて いるのでした。

のんちゃんは、 そのむしたちをみて めを かがやかせました。

「ねー あなたたち そこでなにを しているの?」

むしたちは のんちゃんのこえに おどろき はっぱのかげに ワサワサ にげていきました。


すると すこし おおきな むしが、 ソロソロと はっぱの あいだから かおを だして、



「おまえこそ なんだよ!! 」と、おこったように いいました。

「 あっ ごめんなさい わたしはのんちゃんよ。
おとうさんと おかあさんが、いそがしいので、いとこのいえに あずけられたの。
さみしくて ねむれなかったの、そうしたら カサコソと おとがしたので、 きて みたのよ。」

「そうかー だったら わしたちの ことは、 わからないなー」

「あなたたちは、 なに?」

すると すこし ちさなむしが、

「ぼくたちは カイコだよ こうして よなかに はっぱを いっぱい たべて、
えいようを たっぷり つけているんだよ。」

「へー でも、えいようを つけて どうするの?」

こんどは、ちょうろうらしき カイコが めんどうくさそうに

「りっぱな まゆに なるためなんじゃー」

「まゆになって どうするの?」

「まゆとはなー しろいたまに なるんじゃがな、そのたまから
きぬいとが できるんだよ きぬいとは のんちゃんが きている ふくになったり するんじゃ。」

「そうなんだーでも まゆになったら あなたたちは どうなるの?」

すると ちょうろうのカイコが こまったようすで、

「わしらは いそがしいのじゃー」といって、はっぱのなかに もぐって いきました。


「あーまって~」 のんちゃんは ちょうろうのカイコを、おいかけました。

すると、のんちゃんのからだは みるみる ちいさくなって、

はっぱのなかに はいって しまったのです。

「あれ~、わたしはカイコに なってしまったの?」

すると、ちいさなカイコが、

「おい、はやく はたらかないと りっぱなまゆに なれないぞー」

のんちゃんはいわれるままに、はっぱをたべはじめました。

ワッセッ ワッセ パクパク  ドントコ ドントコ パクパク

「もうおなかが、いっぱいだよ~」

それでも、まだまだ たべつづけなくては なりません

のんちゃんは くるしくなって にげだしたくなりました。

でも カイコたちは 

ワッセ ワッセ パクパク ドンドコ ドンドコ パクパク

もんくもいわずに たべつずけていました。

ちょうろうのカイコが おおきなこえで

「わしらは りっぱなまゆになって りっぱなきぬいとをつくるんだー
がんばれ がんばれ」

ワッセ ワッセ パクパク パクパク ドンドコ ドンドコ パクパク 

のんちゃんは おとうさんと おかあさんを おもいだし ちょっぴりさみしく なっていましたが、

カイコさんが げんきに はたらいている すがたで ゆうきをもらい

のんちゃんも、いしょうけんめい たべつづけました 


ことりのこえで のんちゃんは めをさましました

おひさまが きらきらと やまのみどりをてらして あさがきました。


「のんちゃん こっちさきてみんちゃー(こっちにきてごらん)」

おじさんが おおきなこえで のんちゃんを よびました。

「ほら、まゆってしんねべー(しらないだろう)」

おじさんは、しろくて キラキラひかる おやゆびのような 

かたちをした まゆを みせてくれました。



それは、しろい ほそい いとが かさなって、 さわるとすべすべしました。

たいようの ひかりで、 プリズムの ようにきれいでした。

「りっぱな まゆになって よかったね。」

のんちゃんは たいようにまゆをかざして かいこさんに 、

ゆうきをもらった おれいを いいました。


おじさんは のんちゃに まゆをくれました。

のんちゃんは ちいさなはこにいれて、 たからものにしました



そして、 はこを ときどきふって、 カラカラとなるおとを きくと

あの ふしぎなよるのことを、 おもいだしました。   








千葉闊歩(ポートタワー)

2011-02-07 15:32:04 | 

 千葉ポートタワー詳細はこちらを見てね

この日は天気が良かったので、千葉港のシンボルからの景色を眺望したくて夫とデートしてきました。

『スカイツリー』が建設中で話題を呼んでますが、天に天に向かう施設に一種のあこがれがあるでしょうか?
なぜか高いものに心奪われてしまいますね。私達もそんな気持ちは一緒です。
結局、どこかの利益のために踊らされていると思いつつ、ついつい乗せられてしまいます。

乗せられて楽しまないのは癪なので、思いっきり楽しんできました。

まず眺望の景色を楽しみました~


逆光で海に光が反射してる自然の織りなす美をね。



「遥か彼方に見えるタワーが今話題の東京スカイツリーだよ。」と夫に教わり、
かすかに見えたことにに大はしゃぎの私

そして、眺望を楽しみながらラブランチ、
 すみません食べかけで~

夫はスパゲティーで私はハンバーグランチ
私は夫の所に行くと、和食中心の食事になるので
ランチくらいはこんなチョイスをしたいのですが、
夫はあまり食べたくなくても、この時は私に合わせてくれて嬉しかった~

そして、地産地消を目指して作られた、ご当地ニンジンジュース
 缶からコップに移して出してくれましたが、空き缶をお借りして撮影しました。

これが、あまり甘くなくて美味しかったですよ~

極め付きは~

ウフフ願いの叶うベンチで、いまさら何を願うのかな?
やはり、健康で二人で長生きしたい~かな・・・・・

こんな時間を持てたことに感謝ですね~

 


千葉闊歩(ギッター・コレクション展)

2011-02-01 13:16:54 | 

一月のことですが、夫と千葉市美術館に行ってきました~

美術館では開館15年週記念 「ギッター・コレクション展」が開催していました。


『 アメリカ・ニューオーリンズのギッター・コレクションは、個性溢れる日本美術コレクションのひとつとして知られています。
 カート・ギッター博士は、1963年から65年までの日本滞在を機に、日本美術の蒐集を始めました。日本美術の持つ「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、とりわけ墨線の持つ多様な表現に魅せられた彼は、コレクションの中心に禅画を据えました。そして、妻のイエレン女史とともに文人画、円山四条派、琳派、浮世絵、奇想の画家へと幅を広げ、円山応挙、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など江戸時代を代表する画家たちの一大コレクションを築き上げました。2005年に、ハリケーン「カトリーナ」でアメリカ南東部は甚大な被害を受けましたが、ギッター・コレクションは奇跡的にもこの被害から守られたのです。
 この展覧会は、ギッター・イエレン夫妻の所蔵する日本美術コレクションの中から、江戸絵画を中心とする優品を選りすぐり、日本で初めて本格的にその全容を紹介するものです。アメリカ人の見た日本美術という視点から、「若冲と奇想の画家たち」「琳派の多彩」「白隠と禅の書画」「自然との親しみ」「理想の山水」「楽しげな人生」という六つのセクションに分けて構成いたします。若冲をはじめとした個性的な画家たちの卓越した画力、琳派の瀟洒なデザイン、禅画のユーモア溢れる画風と豊かなイマジネーション、そして山水画、花鳥画、浮世絵に見られる自然や日常生活へのあたたかなまなざしは、われわれに改めて江戸絵画の奥深さに気づかせてくれることでしょう。 』

     (注:パンフレットからの説明をそのまま引用しました。)

他国で保存されていた日本美術作品の多さと、それを収集できる力に圧倒されてしまいました。
その時代の生活の様子が事細かに、そして繊細に描かれている作品とか
また、無名の作品もいくつかありまして、時を越えて作者の声が聞こえてきそうでした。

実はこの日の夜から夫は発熱しました。
体調がすぐれないのに、私に気を使ってか連れって行ってくれたのです。
私はやめようと言ったのですが、夫が大丈夫だと言うので、
ついつい、歩きまわしてしまいました。
いけない妻・・・・・・