た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

戸隠三人衆

2016年09月02日 | essay

 平均年齢50の遊び仲間三名(私はその平均年齢を下げている方)が夏の終わりの戸隠を訪れる。

 それも、電車とバスを使って片道二時間以上かけた旅である。さらに奥社まで徒歩で往復一時間。平均年齢50の遊びとしてはなかなか若々しく健康的である。ただし朝八時発の電車の車内から缶ビールをぷしゅぷしゅ空けての旅だから、実は年相応に不健康である。

 そんな不謹慎な三名も、奥社の参道にそびえる樹齢四百年を超える杉並木は優しく心地よく迎えてくれた。なんと幸せな気分に包まれたことか。戸隠の神々は実に寛容である。そう思いながら入口のバス停まで戻ったら、三人の中の一番年長(つまり平均年齢を上げている人物)が、酔っぱらって意味もなくバス停裏の崖をよじ登り、滑ってズボンを泥だらけにした。

 神々はちゃんと戒めることも忘れない。

 

 

 飲み過ぎましたが、楽しみました。合掌。

 

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