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大坂夏の陣の史跡をたどって…

2015-06-09 | ぶらぶら
大坂夏の陣から今年で400年。各所では様々なイベントが行われています。
大坂の陣といえば何といっても勇猛果敢な忠義の武将 「 真田幸村 」
去年は冬の陣で築いた真田丸の痕跡をたどったのですが(その時の記事)、今回はいよいよ
夏の陣、幸村最期の地、家康本陣への突撃の際(天王寺口の戦い)の激戦地を巡ってみました。

順序は逆になりますが、まず幸村討ち死にの場 「 安居神社 」 へ向かいます。



松屋町筋を南下して公園北口交差点へ向います。
ここを通るたびに、赤目四十九滝心中未遂で主人公がいよいよ赤目へと向かう前に
「 やたらとオートバイ屋の多い通り… 」と表現したのを思い出させます。
そういや作者の車谷長吉さんは最近亡くなりましたね。大坂の陣と全然関係ないけど…



交差点手前を左に折れると正面に鳥居と参道の階段が見えてきます。



日曜日なのにほとんど人気は見当たりません。



都会のど真ん中とは思えない静けさです。
ちらほら出会う参拝者は、明らかに幸村目当ての方だとわかります。



本殿の向かって右側に戦死跡之碑と像が建っています。
後方の縄を巻いた松が討たれたときに背にしていたという「 さなだ松 」。2代目とか…



茶臼山のほうを向いてるのでしょうか?? それとも家康本陣のほうなのか…??
さぞかし無念だったでしょうが、九度山で朽ちて果てるよりも、憎き(失礼…)家康に
一泡吹かせ思う存分暴れまわった生涯に悔いはなかったのでしょう。
「 わしの首を手柄にされよ 」との最後の言葉がどこからともなく聞こえてきそう…



安居神社を南門から出ると、国道25号線、一心寺の真向いです。
ここから真田の本陣があったとされる天王寺公園内の茶臼山へ向かいました。



大阪市立美術館の下に公園の入り口があります。
普通は150円の入園料がいる(だからこれまで入ったことがなかった)筈ですが、
只今周辺一帯を大改造工事中のため、期間限定で無料開放していました。ラッキーーーー!



こういう眺めも新鮮で goo~!



美術館の北側に河底池がありその向こうに標高26mの茶臼山があります。
どう見ても古墳跡で、池は古墳の濠のように思えますが、定かではないらしい。



河底池にかかる和気橋を渡り登山(?)へと向かいます。



橋を渡って少し急な階段を上るとすぐに広場に出ました。
そこに大坂夏の陣の布陣を説明する看板があります。ちょっとわくわくしてきました。



看板を過ぎるといよいよ茶臼山を示す石碑があり、登山道へとつながっています。
さあ、登るぞ~~~!!



……と、ほんの数秒で山頂に着きました。
頂上は直径十数m程の平坦な広場のようで、何の石碑も案内板もありません。
周りは木が生い茂り視界眺望はほぼゼロですが、当時は周りにこれより高い物はなく、
相手の陣を見渡すには絶好の場所だったんでしょう。

そう、ここ茶臼山は大坂冬の陣のときには家康の本陣だった場所。やはり要衝だったのでしょう。

さて、夏の陣での家康の本陣を訪ねようかと思ったんだけど、胸糞悪いのでやめました…



再び美術館前に戻り、移築された旧黒田藩蔵屋敷長屋門から天王寺公園を後にしました。