しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

史上初のイギリス人王者

2012-07-21 | インポート



『ツール・ド・フランス』の最終決戦となる第19ステージ(53.5km/個人タイムトライアル)が先ほど終了し、第7ステージでマイヨジョーヌを着用した Team SKY のエース ブラッドリー・ウィギンスが、第9ステージ(41.5km/個人タイムトライアル)に続いてステージ優勝を飾り、最終日を残して、事実上の『ツール・ド・フランス』個人総合優勝を決めました。

イギリス人選手による『ツール・ド・フランス』総合優勝は史上初の快挙となります。

また、2位にもウィギンスのチームメイトであるクリストファー・フルーム(イギリス)が入り、近代ツールでは珍しい、同チーム、同国籍の選手による総合ワン・ツーフィニッシュをほぼ確定させています。

昨年の『ツール・ド・フランス』王者は、マウンテンバイク競技出身のオーストラリア人選手 カデル・エヴァンスで、南半球出身の選手による初のツール制覇として話題になりました。

今年の『ジロ・デ・イタリア』を制したのも、マウンテンバイク競技出身のカナダ人選手 ライダー・ヘシェダルで、こちらもカナダ人選手による初のグランツール制覇となっています。

そして、トラック競技出身のイギリス人選手による初のツール制覇となった今回と、恐らく偶然では流れがロードレース界を動かし続けています。

物事を極めるためには、『伝統』や『経験』という要素を無視することはできません。

しかし、『伝統』や『経験』だけに頼っているならば、目指す場所に近づくことはできても、決して超越することはできないということなのだと思います。

これらの流れというのは、我々日本人にとって、決して悲観すべき内容ではありません。

様々なドラマが繰り広げられた今年の『ツール・ド・フランス』も、いよいよ明日でフィナーレを迎えます。