しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

攻撃は最大の防御なり

2013-05-31 | インポート
01
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

『ツール・ド・熊野』 の第1ステージが終了しました。

レース終盤に宇都宮ブリッツェンの選手全員が中切れで分断した追走集団に入ってしまい一瞬ヒヤッとする場面がありましたが、なんとか最終ラップで先頭集団に復帰してピンチを脱することができました。

今年のチームは昨年のチームに比べると、育成、経験不足、復活、戸惑い、etc、などのキーワードが含まれていて、大きな意味で発展途上の過程の中にあるといえます。

それでも結果を残していかなければ未来の灯が消えてしまうので、今できる最大限の努力を続けていく必要があります。

今日は色々とついていませんでしたが、明日は良い風が吹くと信じて前向きに戦っていきたいと思います。


ツール・ド・熊野

2013-05-29 | インポート
01
photo:Hideaki.TAKAGI

5月30日から6月2日までの4日間に渡り、UCI-2.2のステージレース『ツール・ド・熊野』が開幕します。

昨年8月、練習中に落車して大腿骨を折るというロードレースの選手にとっては致命傷といってもいい大怪我を負った鈴木真理選手が、9ヶ月間に渡る長期リハビリを乗り越えてようやく公式戦のスタートラインに戻ってきます。

このブランクは決して小さくないのでいきなり勝負に絡むのは難しいと思いますが、それでも彼の走りを再び見れることに心が踊ります。

チームとしても全力を尽くして勝利を目指していきます。


TOJ終了

2013-05-27 | インポート
01
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

『ツアー・オブ・ジャパン』 が終了しました。

宇都宮ブリッツェンの最終成績は飯野選手の個人総合14位(日本勢では3番目)が最高位、また、日本勢全体では西園選手(チャンピオンシステム)の個人総合6位が最も良いリザルトとなりました。

今年も日本勢による総合優勝は達成できず…

ところで大会期間中に何度か以下の様な質問を受けました。

『日本勢と海外勢との力の違いとはなんなのでしょうか?』

まず、練習量(時間)についていえば、日本勢の練習量が海外勢と比べて大きく劣っているとは思いません。

仮に、全ての日本人選手が、毎日朝から晩までもの凄い強度の練習を続けてきたとしても、レースでの結果は大きくは変わらないでしょうし、そんなことをしたら恐らくレースに出場できない選手が続出します。

それでは、本場でのレース経験が少ないことが全ての原因かというと、NIPPO、ブリヂストンアンカー、アイサン、シマノ、マトリックス、日本代表の選手については、それぞれ今シーズン海外でのレースを走ってきているので一概には当てはまりません。

他には、気合い?真剣度???

宇都宮ブリッツェンの選手たちの真剣度は、少なくとも東京ステージ前夜に外をフラフラ歩いていた海外勢の2軍選手たちに比べたら高かったはずです…

じゃあなにが?

それはここではあえて書きませんが、普通に物事を解釈できる人なら説明しなくてもわかるはずです。

突然変異的な選手が現れる場合を除き、現状の国内チーム単体での活動だけでは今後もこの流れが大きく変わることはないでしょう。

それでは今後どうすれば良いのか?

私自身と宇都宮ブリッツェンが取り組んでいることを引き続き忍耐強く続けいくしかありません。

※追記
なんとなく上記内容だと一部の人に意図せぬ憶測を生むかもしれないので補足します。
日本勢と海外勢の違いとは、日本人であるか外国人であるかの違いではなく、レースで勝つための資質があるかないかの違いが大きな要因です。
今回出場した選手のなかで総合上位に入るための肉体的資質を持っていたのが単に外国籍の選手だったということです。
もちろん才能以外にも2次的、3次的な要因は多々ありますが、上記に書いたように今の日本人選手たちに圧倒的に足りてない2次的要因があるわけではありません。
いつも言うことですが全ての外国人選手が日本人選手より強いわけではないのです。
結局のところ、勝つための資質を持っている選手を発掘し、その選手を正しい方法で育成していくしかないのでしょう。
早急に日本国内でのこのスポーツの認知度とメリットを向上させる必要があるということです。


ダブルスタンダード

2013-05-25 | インポート
Fuji_2
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

本日開催された 『ツアー・オブ・ジャパン』 富士山ステージに於いて、宇都宮ブリッツェンの飯野智行選手が日本人最高順位となるステージ8位に入りました。

この結果、個人総合時間でも13位(日本人選手では3番手)にまで順位を上げ、UCIポイント圏内まであと一歩というところまできています。

富士山でのレース後、明日のステージが開催される日本CSCに移動し、いつものルーティーン業務を終えてニュースをチェックしていたところ 『ディルーカEPO陽性』 の記事を目にしました。

今更ディルーカに対しては何も感じることなどありませんが、それよりも未だに“あれだけの過去”がある選手を平然と雇うチームが存在していることに疑問を覚えます。

現在、プロのレース界にはいくつかの価値観が存在しています。


・チームSKYが採用している通称“ゼロ・トレランス”と表現されている『ドーピングの過去がある選手及びスタッフは一切雇わない』というチーム運営形態

・ガーミンなどが推し進めている“かつて過ちを犯したもののそれらを心から後悔している選手”などを集め強いアンチドーピングポリシーを全面に押し出したチーム運営形態

・過去にドーピング違反の経歴がある選手(深い反省や後悔がないような選手)でも目立った対策なしに雇用しレースでの成績を最優先にしているチーム運営形態

・そもそも禁止薬物使用という汚れた文化そのものから隔離されてしまっている極東のチーム運営形態


ボディービルの世界には、ドーピングコントロールのないオリンピア系と、ドーピングコントロールを採用しているナチュラルビルダー系の二つの基準が存在しています。

上記の異なった価値観を持つビルダーが同じコンテストに出場することは一切ありません。

しかし、我々の世界では、異なった価値観を持ったチームが同じフィールドで順位を競っています。

明日のステージもがんばります。


富士山ステージ

2013-05-23 | インポート
01_2
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

『ツアー・オブ・ジャパン』 の総合成績を決める上で非常に重要な 『富士山ステージ』 が明日開催されます。

これまで宇都宮ブリッツェンには国内トップレベルのクライマーが二人在籍していました。

初代は長沼選手、二代目は増田選手(昨年は日本人トップとなるステージ6位)。

そして、現在総合18位につけている飯野選手は見た目がガッシリしているのでクライマーっぽくは見えませんが、昨年は多くのヒルクライムレースで上位入賞を果たしており、宇都宮ブリッツェン三代目ヒルクライマーといってもいいでしょう。

明日のステージで少しでも個人総合順位を上げるべく 『ふじあざみライン』 の激坂コースに挑みます。


仙豆ぷり~ず

2013-05-21 | インポート
403a0031
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

いつも言うことですが、ステージレース中はもういろんな意味でヘロヘロになります

チーム5年目にもなると色々なノウハウが蓄積され、動きも効率化される一方で、そこで生まれた余裕がそのまま時間的余裕に変換されるわけでもなく、その分新たな作業が生み出されていきます。

もちろんこれこそが成長サイクルなので問題はないのですが、優れた組織とは、担当が代わっても同じようなクオリティとモチベーションと成果を維持していかなければなりません。

個の能力に依存した組織作りをすると、ある種のリスクも生まれてしまいます。

紙に書いて引き継げることと、そこで経験しなければ伝えられないことの両面があります。

お陰様で、宇都宮ブリッツェンのスタッフさんたちは皆優秀なので、既に多くのことを吸収してもらえています。

そして若い選手たちも日々もの凄い勢いで色々なことを吸収しています。

ということで、オラに仙豆をくれ~


ツアー・オブ・ジャパン開幕

2013-05-19 | インポート
01_2
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

本日、大阪府堺市にてUCI-2.1のステージレース 『ツアー・オブ・ジャパン』 が開幕しました。

今年から1クラスへとカテゴリーアップした同レース。

宇都宮ブリッツェンの今期のUCIレースでの目標は 『2013年のUCIポイント総獲得点数が昨年の同獲得ポイントを上回る』 なので、ポイント獲得チャンスが増えることになるレースのカテゴリーアップは歓迎すべきことでもあります。

これは他のチームにとっても同様で、世界選手権などの出場枠に関係する国別ランキングをアップするためには、各ステージで6位以内、個人総合12位以内により多くの日本人選手が入る必要があります。

また、U23の日本代表選手たちが今年から本格的に参加している 『ネイションズカップ 』 への出場についても、日本人のU23選手たちが上記順位に食い込むことでビッグレースへの出場チャンスが広がることになります。

宇都宮ブリッツェンからもU23選手(堀選手)の選手が参加しているので、色々な意味でこのレベルの高いレースでの上位ゴールを目指していかなくてはなりません。

とはいえ、海外選手たちにとっても、翌年のチーム契約や給料に関係するUCIポイントは1点でも多く欲しいところ。

まずは、なんとか1点でもいいのでUCIポイントを獲得できるようにがんばりたいと思います。


幸運を運ぶガリガリ君

2013-05-17 | インポート
01

今週末から国内最高峰のステージレース 『ツアー・オブ・ジャパン』 が開幕します。

今年で16回目を迎える同レースですが、私自身は1回を除いて他の大会全てに選手orスタッフとして参加してきました。

そのTOJを前に昨日ガリガリ君キウイ味を食べたところ、なんと久々の当たり棒が出現しました

徐々に良い方向へ向かいはじめる予感がします。

とはいえ、今年の宇都宮ブリッツェンはまだまだ若いチームですので、地に足をつけて自分たちに狙えるものをしっかりと見極めながら戦いに挑みたいと思います。

と、その前にJスポーツさんの 『ジロ・デ・イタリア』 中継2連発がありますね


冒険家…

2013-05-15 | インポート
02

26歳(1998年)の時、シマノレーシングを辞めてポーランドのプロチーム MROZ に移籍しました。

38歳(2010年)の時、シマノレーシング(スタッフ)を辞めて地域密着型チームの 宇都宮ブリッツェン に移籍しました。

共に翌年の契約がある状態での決断…

2回も辞めているので3回目はもうないでしょう

現在、株式会社シマノの株価は史上最高値となる8,960円…

2001年には一時1,200円台の時もあったので、単純に株価だけみると企業価値は7倍以上になっています。

もちろんアベノミクスバブル価格ではあるのでしょうが、一方で2回も辞めてしまった自分自身の存在価値は当時と大して変わっていない気がします…

冒険か…

いや、、、

冒険だ

目指せ自分価値10倍


ススメロケ

2013-05-13 | インポート
01

昨日は朝から『フレンドリーパーク下総』で“自転車のススメ”のロケを行いました。

ゴールデンウィーク中から色々な仕事が重なりまくってしまい、ツアー・オブ・ジャパン&ツール・ド・熊野のUCIレース連戦を前に若干ヨレヨレになっております…

昨夜の『ジロ・デ・イタリア』中継後からそのまま本日の午前中まで原稿チェックの作業を行ってしまい、久々にPCの前で力尽きてキーボードの上にヨダレを垂らしながら寝てしまうというダメダメな感じとなっております

こなしてもこなしてもそれを上回る勢いで降り注いでくる各種作業…

なんとかこの5月を乗り越えようと思います

き、気持ちいい


ヘロヘロ→モリモリ

2013-05-11 | インポート
01

ダブルエンデューロ&ミニキャンプウィークが無事に終了しました。

もてぎエンデューロは一番多く走った選手で250km弱、その後、4時間のレース走 x 3日間のミニキャンプをこなし、本日雨の中でFUJI VELO FESTAに参加して最も距離を走った選手で200km弱を消化しました。

一先ず、TOJに向けた色々な意味でのギリギリな走り込みは終了です。

来週に向けて各選手たちが風邪などをひくことなく質の良いリカバリーを終えれば準備完了となります。

どちらにしても、この後のUCIレースでは、我々がチャレンジャーであることになんら変化はありません。

何をどうがんばっても、できないことはできない。

しかし、今できることを最大限尽くすことで、未来は必ず開けます。



ミニキャンプ

2013-05-09 | インポート
01

5月7日(火)~5月9日(木)の3日間に渡り、宇都宮市内で5月のUCIステージレース2連戦(ツアー・オブ・ジャパン&ツール・ド・熊野)に向けたミニキャンプを開催しています。

5月5日(日)に開催された もてぎエンデューロ と、5月11日(土)に開催される FUJI VELO FESTA にもそれぞれゲストライダーとして参加するので、こちらも合わせると実質5日間のステージレース用トレーニングとなります。

エンデューロでのゲストライダーというのは、一般参加者の皆さんの危険回避のために先頭集団を平均40km/hほどのスピードで引き続けるペースメーカーとしての役割を担っており、200km以上の距離をレースペースで走るのでその負荷はかなりのものとなります。

普及活動とトレーニングを両立できるという点では、エンデューロでのペーサー業務は地域密着型チームとして有効な仕事の一つといえるでしょう。

選手たちは、時に凹んだりしながらも、一歩ずつ前に進み続けています。


ガッツポーズ評論家

2013-05-07 | インポート
私は現役時代よくベッドの上などでガッツポーズの練習をしていました。

レースで勝った時や表彰台の上などでいかにカッコよく手を挙げるかにこだわっていたのです。

昨日のジロ・デ・イタリア第3ステージで、ベテランのパオリーニ(カチューシャ)がステージ優勝を飾り、同時にイタリア人選手の夢でもあるマリア・ローザを獲得しました。

表彰台でポディウムガールに囲まれてシブく喜びを噛み締めるパオリーニの姿は、ベテランらしい良い味を醸し出していました

そういえば、先日のもてぎイベント時には、大会を協賛していたJ SPORTSさんがツール・ド・フランス100回記念用の“ツールレプリカポディウム”をブースエリアに設置していて、参加者の皆さんが思い思いの記念写真を撮影してました。

もちろんガッツポーズ評論家としては黙って見ているわけにはいきません…

01
↑クールバージョン

02
↑お涙頂戴バージョン

03
↑新宿のイベント時に記念撮影したマリア・ローザ赤ちゃんに拒絶されているバージョン


もてぎ7時間エンデューロ

2013-05-05 | インポート
01

栃木県が世界に誇る国際サーキット 『ツインリンクもてぎ』 に於いて、『もてぎ7時間エンデューロ GW 2013』 が開催されます。

ツインリンクもてぎ には、1周1.5mileのオーバルコースがあり、過去にはインディカー・シリーズなども開催されています。

また、自転車関連のイベントも数多く開催されており、“自転車多国”栃木県を象徴する場所でもあります。

本日のイベントには2,500名を越える方々にご参加いただけるとのこと。

宇都宮ブリッツェンがチームとしてサポートする関連イベントでもありますので、しっかりと盛り上げていきたいと思います。


地元百貨店

2013-05-03 | インポート
01

本日、ゴールデンウィーク期間中に小田急百貨店新宿店で開催されている 『ゴールデンウィークサイクルフェスタ』 のトークショーにゲスト及びMCとして参加してきました。

新宿は子供の頃からよく買い物などに来ていた場所でもあるのである意味で地元ではあるのですが、今回は何故か新鮮な感じがしていつも以上に緊張してしまいました

宇都宮ブリッツェンに在籍していると、宇都宮市内での各種イベント参加などは日常茶飯事ですので、そこでアウェー感を感じることは殆どありません。

しかし今日は、“果たして新宿に受け入れてもらえるのだろうか?”という不安が脳裏をよぎりました。

新宿に受け入れられたかはわかりませんが、なんとなく少しだけ大人になった気がします

ありがとうございました。