しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

世界選手権ロード開幕

2010-09-29 | インポート
今週末、宇都宮ブリッツェンは、Jサイクルツアー第15戦の「いわきクリテリウム」に出場します。

3月に開幕したJサイクルツアーも残すところあと2戦、秋の「いわき21世紀公園」を周るこのレースの雰囲気はどことなく好きなのですが、今年は世界選手権ロードの日程と重なってしまったため、自分はお台場でもう一つの大切な仕事である解説業に集中することになりました。

なので、お台場からいわきへ念を送りたいと思います。
メリハリ職人の“づ~ち~”こと辻選手、がんばれ~

また、世界一のオトコを決める戦い「世界自転車選手権」は、明日の30日(木)にエリート男子個人T.T.が、1日(金)にU23個人ロードが、そして頂上決戦となるエリート男子個人ロードが、スポーツ専門チャンネル J SPORTS で放送されます。

今年の世界選手権はオーストラリアのメルボルン(ジーロング)で開催されるので、なんと時差が殆どない“昼間のLive放送”となります。

いつも深夜の生放送なのでちょっと変な感じがしますね…

詳しい放送時間などはコチラをチェックしてください→ J SPORTS オフィシャルサイト

それと全然関係のない写真を1枚…

Img_2438

画像を整理してたらこんな写真がでてきました。

2007年のツアー・オブ・ジャパンの写真。

この年にミヤタは解散となってみんなバラバラになりましたが、今も全員がトップチームで走っています。

ミヤタにお金があれば廣瀬キャプテンも引き抜く構想が密かにあったとかなかったとか…

今年撮ったブリッツェンの選手たちとの写真も、数年したらこうやって素晴らしい思い出となって心を打つのでしょう。


マイナーとメジャーの境界線

2010-09-27 | インポート
自転車ロードレースは日本ではマイナースポーツ…

これまでずっとこの様に表現されてきましたし自分自身もずっとそう思っていました。

しかしよく考えるとマイナーとメジャーの境界線ってなんだろう…

メジャースポーツを目指すっていったいどこに向かうことを表しているのか?

先日、あるメジャースポーツと言われている組織で働いている方に、「マイナースポーツ時代は志と勇気を持った人たちが集まって立ち上がり、メジャースポーツに成長したあとは利害意識を持った人たちが集まってきた」という話を聞きました。

一般的には、マイナー=悪、メジャー=正義、と定義されていますが、すべてをこの定義で片付けるのは間違っている気もします。

いま、この国で自転車ロードレースに関わっている人たちの多くは、「お金のため」ではない、「情熱ベース」で生きている人たちが殆どだと理解しています。

特に選手たちというのは、常に自らの命を危険に晒しながら、なんの将来の保証もない状態で苦しいトレーニングを続け、ただ勝つためだけにこのスポーツに多大なエネルギーを傾けています。

自分も選手だったので解りますが、説明できない魅力(魔力?)がこのスポーツにあります。

しかし、ある意味でこのピュア過ぎる状況というのが、一般社会との格差を生み出しているのも事実…

どこかで、情熱と現実に折り合いをつけなければならないのでしょう。

大きな事業を興した経営者や、大きな組織をまとめるリーダー、そして偉大な経済学者などは、皆口を揃えて「人のために」というキーワードを使います。

利益絶対主義や経営の効率化などだけにとらわれた事業というのは、いずれ社会からなんらかのペナルティを受けることが多いように思います。

「人のために」という言葉は、偽善的な表現方法なんだろうと思っていましたが、どうやらそうではないのかもしれません。

情熱を持って生きている人たちの“情熱”のために。

そのために必要な、経済力、社会への影響力、情報発信力などを構築する。

「メジャースポーツ」という言葉は、“目標”ではなくて、“結果”でなければいけません。

人のために…

この言葉の上に成り立つメジャー化を目指すべきなのでしょう。


スタート地点へ

2010-09-26 | インポート
昨日(2010年9月25日)、赤坂にある日本自転車会館で開催された全日本実業団自転車競技連盟の臨時総会に於いて、1967年に創立され43年の歴史を持つ同連盟を2010年12月をもって解散することが決議されました。

新たに一般社団法人としての新団体が2010年10月中に登記を行い、これまでの任意団体から法人格を持った運営団体に生まれ変わって、国内レース運営の新たなステージへ一歩踏み出すことになります。

この改革の中心となりご尽力いただいた実業団連盟の斧理事長、昨シーズン宇都宮ブリッツェンの社長としてチームの立ち上げに関わり今年は実業団連盟の制度検討委員長として今回の法人化の中心となって動いた馬場氏、これまで実業団連盟の事務局長として膨大な事務処理を請け負い多くのレース開催を支えてきた小黒氏、その他多くの皆さんの努力とご理解のもと今回の変革が実現されました。

本当にありがとうございます。

40年以上に渡り国内のロードレースやトラックレースを主催してきた同連盟の功績を継承し、より先進的で効率的な組織へ成長するためのスタート地点にようやく辿り着くことができました。

但し、あくまでもまだ“スタート地点”に辿り着いたに過ぎません。

この先求められるのは、時代の変化に対応できる先進性、一般社会でも通用する企画力、膨大な事務作業をこなす優れた処理能力、多くのチームや選手達と情報を共有できるシステム、その他様々な実力を組織として身につけていかなければなりません。

2011年から予算規模が大きく変わるわけではないので、まずは“お金”ではなくて“アイデア”を生かした土台作りを行う必要があります。

目標が遥か彼方の“雲の中”にあり目の前には“真っ白”な大きな紙が1枚… 自由度が高いと人間というのは一瞬フリーズするものですね…

自転車選手の成長の過程と同様に、地道な“青い炎”を燃やしながら進んでいきたいと思います。


寝不足の次は土砂降り

2010-09-23 | インポート
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photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

「ツール・ド・北海道」から中2日で挑んだ「全日本実業団対抗ロード」。

ハードな移動の次はハードな雨と雷

アラフォーにもなってパンツまでズブ濡れになってる自分って

自転車ロードレースというスポーツは、選手だけではなくて、チームスタッフや大会運営スタッフにも容赦ないスポーツだということを再認識しました。

何年にも渡る継続的な努力、様々なハプニングに対応できるバイタリティ、レース毎に打ちのめされてもすぐに立ち直れるポジティブ思考…

まだまだです


最終日のあとは…

2010-09-19 | インポート
明日はツール・ド・北海道最終日

辻選手でのステージ優勝を狙っていきます

しかし、ある意味でわたしの「ツールド」は続きます

むしろより過酷になるかもしれません

最近はホームページの更新やメールニュースの配信など、内容を充実させる度に自らの寝る時間が削られていきます

本日も先程チームのホームページの更新を終えました

そして今は、2日に1度の更新ノルマを自らに課したブログタイムです

このあとは締切り間近の原稿1本と、ステージレース恒例の全裸でのボトル洗いと準備が待ってます

ツールド」はまだまだ続きます

明日は6時起きで、午前中レースして、お昼すぎにホテルに帰ってきて、片付け&準備をして15時に札幌を出発します

その後、車を運転すること約4時間、函館港を目指します

20時30分の「性感フェリー」で船酔いマックスのあとに、翌0時30分青森港着で、その後宇都宮まで650kmの楽しいドライブとなります

約7時間のドライブの後にお世話になった針谷メカをお店まで送っていき、10時30分に合宿所で北海道以外のメンバー3名と合流。

そのまま2台のチームカーで羽田空港へ向かい、14時着の飛行機で帰ってくる北海道組をピックアップ

一路、Jサイクルツアー第14戦出場のために沼津へ向かいます

沼津に着くのが恐らく夕飯時でしょうか?

ただのスケジュール報告ブログ…

いやあ、完全な手抜きブログとなりました

それでは、ボトルを洗いにお風呂場へいってまいります


明日は難関ステージ

2010-09-17 | インポート
ツール・ド・北海道の第1ステージが終了しました。

初日のプロローグは、辻選手がトップと0.22秒差の3位…

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何かがプラスされていれば十分に逆転できたタイム差なので正直悔しくはありますが、春先から狙っていたこのレースにしっかりと合わせてきた辻選手の勝負強さには惚れ惚れします。

そして、本日は218kmのロングステージ。

病み上がりの廣瀬選手が果敢にファーストアタックに乗って、強烈な向かい風のなかを100km以上も逃げ続けました…

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逃げは結局捕まりましたが、その後は辻選手のスプリントのためにチームはきっちりとまとまってゴールへ。

しかし、ゴール前5kmでエースの辻選手が痛恨のパンク…

近くにいた中村選手が即座に前輪を辻選手に渡し、集団からは、柿沼・廣瀬・小坂の3選手が一瞬で下がってきました。

今年のレースはご存知のように無線はありません。

選手たちは皆、自分の判断で完璧な動きをみせました。

チームカーの隊列を縫いながら、ゴールが近づいてペースの上がる大集団を必死に追う中村選手。

遠くには、赤いジャージを着た4台の自転車がキレイに縦一列になって辻選手を引き上げていました。

4選手は集団に追いつくとそのまま集団の横を一気に駆け上がりスプリント勝負へ突入。

多くの強豪選手がひしめくスプリント勝負で辻選手が9位、小坂選手が10位(U23トップ)に入りました。

リザルトだけでは今日の宇都宮ブリッツェンの走りは伝えられません。

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中村選手は39秒遅れでゴール、本来、総合を狙うチャンスのあった中村選手ですが、これで自らのチャンスを失いました…

しかし、ミーティングでは、皆、笑顔でまた新しい挑戦に向けて目を輝かせています。

明日のコースは恐らく辻選手には厳しいでしょう…

柿沼選手や中村選手にチャンスがありますが、中村選手は総合で既に50秒遅れています。

レースは非情です…

順位は必ず振り分けられるのです。

がんばったとか、がんばらなかったとかに関係なく…

Camera

デジカメの充電が終わりました。

すぐにバッテリーがなくなるので予備バッテリーも必需品です。

このカメラは、前の前のチームから使っているかなり型の古いモデル。

レンズは、そのチームのメカニックの方に譲ってもらった20年以上?前の品です…

もしかすると、このカメラは1台のカメラとしては最も多くの国内レースを写してきたカメラかもしれません。

プロの方はある程度使えば買い換えますからね…

チームの内側から見た景色というのは、レースの本質を伝えるのにとても重要だと思います。

年季の入ったカメラは、3つのチームを年間通してずっと写してきました。

そこら辺に置いておいても誰も見向きもしない「ボロカメラ」ですが、今年の宇都宮ブリッツェンの活躍もしっかりと写しています。

明日のレースは苦しい展開になると思いますが、選手たちの気持ちのこもった走りを支えたいと思います。


知らぬが仏作戦

2010-09-15 | インポート
明日から「ツール・ド・北海道」が開幕します。

初日のプロローグは、函館競輪場のバンクを2周する800mのタイムトライアルレース。

ノーマルロードバイクでバンクを走るユニークなプロローグです。

その後、札幌に向けてのラインレースがはじまるのですが、第2ステージは平坦路がない186kmの厳しいコースレイアウトで今大会のポイントとなります。

宇都宮ブリッツェン以外の国内有力チームは全てコース試走を行ったようで、皆、口を揃えて「キツイですよ」と言っています。

ブリッツェンは予算的にコース試走を行う余裕がなかったのですが、コースを知らないことが逆に「吉とでる」ミラクルを期待して、前向きにレースに挑みたいと思います。

今夜のミーティングでは、地図と高低差図をじっくり眺めながら「妄想力」をフル回転させて作戦を練ります。


餃子監督Tシャツ再販決定!

2010-09-13 | インポート
現在、陸路で青森港へ向かっております

昨夜のヴエルタ放送後に、お台場からマイカーで宇都宮へ移動して、軽く仮眠してからチームカーの「エスティマ」で北の大地を目指している最中です

青森港から函館港までは、高速フェリー「ナッチャンworld=所要時間2時間」ではなくて、通常の「青函フェリー=所要時間3時間50分」を利用

漢は黙って青函フェリー

乗り物酔いを得意としている私としては試練の…、いや「性感フェリー」3時間50分の船旅となります

M体質に生まれたことを嬉しく思う今日この頃です

さて、突然ですが、今年の「ジャパンカップ」に向けた、マニア向け応援アイテムを一つご紹介いたします。

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スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」さんが、「サイクル名(迷)言Tシャツ」なるものを「online shop」で販売しておりますが、その中の一つに「餃子監督・意味がわからないバージョン」という商品がございます

餃子の街、宇都宮をリスペクトしたこの名(迷)言Tシャツを着て、あなたもマキュアンからボトルを奪いとってみませんか?

背面にプリントしてある「意味がわからない」というフレーズは、「ツール・ド・フランス2007年大会第1ステージ、終盤の落車により先頭集団から遅れたはずのロビー・マキュアンがゴール直前に凄い勢いで突如現れてステージ優勝を遂げた際に、興奮した栗村さんが発言」と説明があるように、マキュアンをリスペクトとしたワンフレーズ

まさに、ジャパンカップとマキュアンを勝手にコラボした迷Tシャツとなっております。

サイズは、S、M、L、XLの4種類。

色は、白ベースと、宇都宮ブリッツェンをイメージした赤ベースの2種類があります。

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万が一興味のあるマニアの方は、「J SPORTS online shop」をチェックしてみてください

9月15日(水)より再販を開始する予定だそうです


青函フェリーに乗ってツール・ド・北海道へ!

2010-09-11 | インポート
9月16日(木)~9月20日(月)の5日間に渡って、UCI2.2クラスのステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されます。

ツールド(北海道の人たちはツール・ド・北海道のことを何故かツールドと呼んでいます…)は、基本的に一般公道を使った「TOWN to TOWN」のレースで、その雰囲気は本場欧州のレースに近いものがあります。

このレースでの総合優勝を目標に掲げている国内トップ選手は多く、普段は海外で活動しているチームや選手も挙って帰国して、本気で勝利を狙う重要なレースなのです。

我々宇都宮ブリッツェンとしても、ツールドは今シーズンの目標に掲げた重要なレースの一つであり、まずはステージ優勝を目指してガッツリ戦いたいと思っています。

さて、そんな秋のビッグレースの一つである「ツール・ド・北海道」ですが、私と柿沼コーチが連載を担当してしている自転車雑誌「BICYCLE 21」さんのサイト内で、「ツール・ド・北海道、ブログコンテスト」なるものが企画されているようです。

要は、ツールドについての記事などをご自身のブログにアップして、所定の方法(メールにて通知するだけ)で応募すると、審査の上、各種商品をゲットできるという企画のようです。

将来の“自転車ライター”などを目指している方は是非エントリーしてはいかがでしょうか?

詳しくは、「BICYCLE 21WEB」内にある「ブログコンテスト」のバナーをクリックしてみてください


洗車くん

2010-09-09 | インポート
以前のブログで、「選手は自分の自転車をいつもキレイに洗っている」という記事を書いたことがあります。

宇都宮ブリッツェンでは、「自転車の洗車」に加えて、「チームカーの洗車」も選手の仕事の一つになっています。

洗車といえば中村選手を思い出す方も多いと思いますが、そんな彼の「洗車一押しアイテム」をご紹介します。

Wakos

「WAKO'S」さんの「バリアスコート」という製品です。

ガラス系ポリマーのコーティング剤というとブ◯スが有名ですが、このバリアスコートは更にその上を行く「性能」だと個人的には感じています。

どんな効果があるのか簡単に説明しますと、普通の洗車のあとに施工(スプレーして拭きとるだけ)するだけで、ビックリの光沢が生まれるのです

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正直、「洗車」や「輝き」などに興味がない方にはまったくもってどうでもいい事かもしれませんが、スポンサー様からご提供いただいた自転車やクルマなどをシーズン後半になっても美しく使い続ける義務がある我々にとっては、このバリアスコートの性能にはとても助けられているのです

更に、バリアスコートの凄いところは、自転車やクルマだけではなくて、それこそ、携帯電話や革靴(取説には書かれていませんが某スペシャリストは使っているようです)にまで施工可能だということです。

実際にバリアスコートを使って感じた効果を以下に並べてみました。

・チームトランスポーターのエスティマ(黒)にあった洗車キズが目立たなくなった

・自分のクルマ(黒)に施工したあと洗車が非常に楽になった(汚れが水で流れてしまう感じ)

・効果が最大6ヶ月続くので経済的

・なんといっても輝きが違う

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ヒカリ物が好きな方にはおすすめの一品です


残暑お見舞い申し上げます

2010-09-07 | インポート
猛烈な残暑につきブログもネタ切れ中です…

そういえば、以前「ツアー・オブ・カタール」に行った時に、白装束「ソーブ」を着た現地の人が、インターネットで「白熊」や「ペンギン」の画像を真剣に検索しているところを見かけたことがあります…

それを見習って、涼し気な画像を検索してみました…

Yuki

Pen

Shiro

Shiro2

Rei

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[思い出の“ツアー・オブ・カタール”スタート地点にて]

引き続き、熱中症にはご注意くださいm(__)m
















灼熱の加東ロード

2010-09-06 | インポート
昨日開催されたJサイクルツアー第13戦の「加東ロード」は、中村選手の7位が最上位という結果に終わりました。

個別でみれば、それぞれが不調やアンラッキーな状態に対処してのレースだったので、春先に比べて随分と「厚みが増してきたな」という印象も持っています。

但し、国内トップレベルのチームを目指す以上は、結果を求められる立場にあることも理解しなければならないので、現状を受け入れる能力とともに、「常に満足しない」向上心を持ち続けることも大切でしょう。

さて、そんな気温37度の灼熱のコンディションのなかで行われた加東ロードですが、レース中にいくつかの小競り合いが選手間であったようです

原因は恐らく些細なことですし、あとに引きずることもないサッパリとした「小競り合い」だったと思いますが、レース中にその様な「感情のぶつかり合い」があったことを、なんだか嬉しく思えたりもします

日本のレース会場というのは、どちらかという「仲良し」的な雰囲気が漂っている傾向にありますが、やはりレースがスタートしてからゴール後30分くらいまでは、どこかで怒鳴り声が聞こえるくらいの迫力は欲しかったりします

レースから離れたところでもウジウジやっている湿っぽいのはまったくもって必要ないですが、皆が「勝利を目指している」という気迫が伝わってくるレースというのは、レベルに関係なく観ている人間の心を掴むものです。

今後、Jサイクルツアーのステイタスが上がるに連れて、「小競り合い対策委員会」などが発足される時代が来たら嬉しいですね

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宇都宮NEWS!(不定期)

2010-09-03 | インポート
昨日の下野新聞WEB版に『餃子像』に関するNEWSが掲載されていました。

『この度、餃子像が振り込め詐欺撲滅に一肌脱ぎます』とのこと


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(c):www.shimotsuke.co.jp

後ろの看板には以下のように書かれています

) 銀行の
) 預金を狙う犯人の
) うまい話にのらないで
) 財産全額守ろうよ

また、この記事のなかで、地元のおばあちゃんのコメントが紹介されていました。

『一度は壊れた餃子像がけなげに頑張る姿を見て、あらためて詐欺には注意しようと思いました』


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そう、餃子像は過去に真っ二つに壊れたことがあるのです…

現在、復活した餃子像はJR宇都宮駅の東口から西口に所在地を変更しています。

10月の『JAPAN CUP』で宇都宮にいらした際は、是非、餃子像の温かみに触れてみてください


餃子像所在地

大きな地図で見る


ローラン・フィニョン氏逝去

2010-09-01 | インポート
1983&84年のツール・ド・フランス覇者で、他にもミラノ~サンレモやジロ・デ・イタリアなどのビッグレースを制したフランスの元プロロード選手、ローラン・フィニョンが、8月31日に50歳という若さで癌により他界したとのことです。

フィニョンは、今年のツール・ド・フランスの現地中継でも最後まで解説を務め、多くのファンから熱い声援を受けていました。

私は、ツールなどの中継の際、現地放送の音声を片耳で聞きながら解説を行ないますが、今年はフィニョンの「かすれてしまった声」をずっと聞きながら3週間を過ごしました。

本来、前半のみの解説を担当する予定だったところを、結局、本人の強い希望により最後まで担当しつづけたとのこと…

熱のこもった解説を聞き、「体調は回復しているのかな?」と勝手に想ったりもしてました。

私がロードレースをはじめた頃のスター選手は、「ベルナール・イノー」と「グレッグ・レモン」、そして、「ローラン・フィニョン」の3人でした。

フィニョンは、過去の人になりつつあった1989年に、ミラノ・サンレモで連覇を飾ると、続けてジロ・デ・イタリアを制覇。

そして、その年の夏には、未だにツール・ド・フランスの総合1位と2位の最小タイム差(8秒)として記録されているグレッグ・レモンとの激闘をパリ・シャンゼリゼで繰り広げたのです。

この年、私(当時17歳)はフランスのジュニアカテゴリーでレースを走っていました。

フィニョンのジロ制覇を毎日「レキップ」で追っていたのを覚えていますし、マリアローザを着たフィニョンが表紙となった現地の自転車雑誌もすぐに買いました。

そして言うまでもなく激闘のツールは可能な限り毎日テレビで観戦し、シャンゼリゼでレモンがフィニョンを逆転したニュースは、自分が出場していたレースの会場で聞かされました。

ロードレースに対して最も熱くてピュアだった時の記憶というものは、時に強烈に蘇ってくるものです。

これまでも、多くのロード選手の「死」というものに遭遇してきましたが、ローラン・フィニョンという偉大な選手の死は、自分にとっては思いのほか強烈なインパクトを残しました。

「人生は長くない…」
「今やれることを必死にやろう…」

そんな感情が心を過ぎっていきます。

色々なものと戦い続けたローラン・フィニョン、どうか安らかに眠ってくだい。