しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

旅芸人?

2010-07-31 | インポート
Img_0945

自転車選手(スタッフも)は旅続きです。

国内で活動している自分たちでさえ、全国各地を転々とする日々…

スーツケースを転がして、車や電車でひたすら移動を繰り返す姿はさながら「旅芸人」。

旅好きの「ドM」にはたまらない仕事かもしれません。

今は携帯電話もあるしモバイル機器も充実しているので、どこにいても大抵の仕事は処理できますが、一昔前だったら確実に「音信不通」一歩手前な存在になっている気がします…

旅芸人にとっては、いい時代なのかな?


夏のリセットタイム

2010-07-29 | インポート
今週末の松川ロードを終えると、チームは約1ヶ月間レースから離れます。

もちろん、その間にもイベントなどはありますので活動自体は続きますが、春からほぼ休みなしで続いたレース遠征が一旦小休止となります。

今年、チームは多くの期待感を持ってシーズンをスタートしました。

春先は、期待と現実のギャップに多少さらされながらも、チーム全体で高いモチベーションを維持して進み続け、5月には辻選手がUCIレースでの初勝利を飾り、チームとしても新たな一歩を踏み出すことになりました。

しかし、6月に入ると、チームの大きな目標の一つである「Jサイクルツアー」に於いて、シマノとの力の差が表面化し、シマノ勢が勢いを増す一方で、宇都宮ブリッツェンはチーム全体でみると息切れを起こしてしまい、年間のタイトル争いでは“勝負あった”という状況に追い込まれます。

その中で犠牲になってしまったのが長沼選手で、不調だった肉体面と現実のプレッシャーとの間でバランスが乱れ、そのまま無理を続けた結果、休養が必要になる状態に至ってしまいました。

そして、7月のレースは、「言葉にしない敗北感」のなか、明確な目標とモチベーションを失いながらも、良い意味での「目先の目標」に活路を見出し、1レース、1レースを、言ってみれば盲目的に戦ってきました。

レースが毎週続くシーズン真っ只中というのは、もはや、流れに身を任せて戦うしかなく、チーム側としても1戦1戦のリザルトを犠牲にできない状況である以上、「今ある戦力(貯金)を有効に使う」ことに集中するしかありませんでした。

苦汁を味わった6月が終わり、開き直って戦った7月ももうすぐ終わります。

現在のJサイクルツアーのランキングは以下の通りです。

個人 11位=長沼、14位=中村、15位=辻
団体 4位=宇都宮ブリッツェン

個人ランキングでは、今後1勝すれば、それぞれ総合3位~6位辺りまで上がれるポイント差ですが、1位の畑中選手(シマノ)と2位の平塚選手(シマノ)は、既に手の届かない位置にいます。

団体ランキングでは、2位NIPPOと3位ブリヂストンとはそれほど離れていないので、同じように1勝すれば逆転可能ではありますが、シマノは既に逆転不可能なポイントを獲得しています。

シーズン後半戦の具体的な目標としては、Jサイクルツアー個人ランキング6位以内と、チームランキング3位以内。

そして、シーズン当初に目標設定した、ツール・ド・北海道と、ジャパンカップに力を注ぐ事になります。

ようやくレースが空く8月は、チームにとって貴重なリセットタイムとなるでしょう。

期待や目標に現実が届かない状態で前に進み続ける事は容易ではありません。

時に我々は、現実から目を背けて活動を続けてきました。

それは、いつも言うように、このスポーツが「継続」の上に成り立っているからであり、どんな状況でも努力を止めてはいけないからです。

結果がついてこなかった時期に選手達が走った1km、1kmが、いつの日かカタチになると信じて階段を登るしかありません。

どんな時でも応援してくださる支援者の方々のために、今後も戦っていきたいと思います。


ツール閉幕

2010-07-28 | インポート
今年も白熱した「ツール・ド・フランス」が閉幕しました!

逆境に立たされたアルベルト・コンタドールが3回目の総合優勝を手にし、そのライバルとして大きな成長をみせたアンディ・シュレクが僅差の総合2位に。

日本の新城選手はジロに続いてツールも余裕で完走を果たし、本場が認める「一流プロ」の地位を得た感があります。

一方で、ランス・アームストロングが今年限りでツールから身を引く事を明言し、ランスと同世代でフランスのロード界を長きに渡って引っ張ってきたクリストフ・モローも引退を表明。

「世代交代」という言葉はここ数年ずっと使われてきましたが、ある意味でその言葉が最も当てはまる「ツール」が今年だったのかもしれれません。

今年のコンタドールを見て感じたのは、いよいよ「王者」の領域に入ってきたのかな?ということ。

ツール5連覇のミゲル・インデュラインや、同じく7連覇のランス・アームストロングも、全盛期がはじまると「アンチチャンピオン」的な風潮が強まり、その逆境のなかにあって更に精神的な強さを増し、ライバルたちとの距離を広げていきました。

今のコンタドールには、その「サイクル」に立った気配を感じます。

ちなみに、ミゲル・インデュラインのツール5連覇や、ランス・アームストロングのツール7連覇がはじまったのは、彼らが27歳の時で、一方、コンタドールは現在同じく27歳で既にツール3勝を挙げています。

ツールには「5勝クラブ」という言葉があって、アームストロングが7連覇を達成するまでは5勝というのが最多勝利数であり、偉大なチャンピオン達がその数字で肩を並べていました。

このまま順調に行けば、コンタドールが「5勝クラブ」入りする可能性は低くない気がします。

現在、ツールでコンタドールを倒す可能性が最も高い選手は、アンディ・シュレクだと言われています。

しかし彼もまた、気付かぬうちに、これまでツールの歴史が作り上げてきた「エターナル・セカンド」の「サイクル」に片足を突っ込み始めているのかもしれません。

新時代を築くであろう偉大なチャンピオン達は、これからどんなストーリーを我々ファンに魅せてくれるのか、今からワクワクしてきます。


フレンドシップサイクルフェスティバル

2010-07-25 | インポート
Top_title

いやあ、ツールの最終個人TTは凄い戦いだったようですね

現在、Jサイクルツアー「小川ロード」に参加のため、長野県に来ているので放送は見れませんでしたが…

さて、一つイベントの告知です。

8月15日(日)に、富士スピードウェイにて開催されます「フレンドシップサイクルフェスティバル in 富士スピードウェイ」に、私も参加することになりました。

ん?なにで参加?

と、疑問に感じた方がいらっしゃっるかもしれませんので、恩着せがましく説明しますと…

大会WEBサイトのインタビューページにはこう書いてあります

「今回、僕もTTを走って、みなさんの目標となるタイムを出します。本気でいきますので、全力でかかってきてください!そして、僕自身にも挑戦したい相手がいます。それは今中大介さん!現役時代に同じシマノのチームで走っていたことがあって、今中さんはすごく強い先輩でした。でも、この機会にあのとき越えられなかった壁を越えたいと思います!「打倒、今中!」で、これから1カ月、コソ練(こっそり練習)に励みますよ。当日はブリッツェンのジャージを着て、TTバイク、エアロヘルメットで本気でいきます!僕にとっても自分で走るレースは約1年ぶり。最近は監督業が忙しくて走れていないんですが、これから1カ月間、本気で練習すればカラダは変わると思うので、みなさんも頑張って練習してください。エントリー、待ってます!」

今中さんすみません…
そしてまだ練習を開始していません…
ツールが終わったら「パワーマジック」に乗り始めようと思います。

大会エントリーは締め切ってないようですので、私の勇姿(オチ)をご覧になりたい方は、富士スピードウェイまでお越しください

http://www.enjoysport.jp/event/friendship_cycle/index.html

上記公式サイト内に、今中さんと私のインタビューページが掲載されています。

リンク画像はそれぞれ下記のようになっております

Imanaka Kuririn

既に求められているキャラクターが透けて見えますね

そして、極めつけはこの画像

Kurimura_06

補足しますと、フジテレビさん側にこのポーズを要求されたわけではなく、進んでポーズをとっていた気もします…


意味のない画像シリーズ

2010-07-21 | インポート
意味のない画像シリーズ Vol.1(不定期)

Andy1

アンディ・シュ〇ク

Cav1

マーク・カヴェ〇ディッシュ

Conta

アルベルト・コン〇ドール

Miyama1

某監督(左24歳/右38歳/場所:美山町同所)

尚、「ダイエット企画はどうなったんだ!?」というお問い合わせを何件か頂きましたが、現在、「64.5kg→60.8kg→62.5kg」で見事に停滞期に入っております。

目標体重は一応、「60kg」ということでしたので、自分のなかでは達成したことになっておりました


サイピク開催!

2010-07-19 | インポート
本日、これから、宇都宮ブリッツェンの関連NPO法人主催の「サイクルピクニック」が、宇都宮周辺の特設コースを使って開催されます。

コースは実力に合わせて3コースが用意されており、宇都宮の豊かな自然を楽しみながら、自転車の素晴らしさを満喫するイベントなっています。

ゲストには、元マラソンランナーの市橋有里さんが参加。

世界陸上で銀メダルを獲得した経歴を持つ美人ランナーの参加に、男性陣は胸を踊らせていることでしょう。

私も皆さんと一緒にサイクリングを楽しみたいところでしたが、今回はスタート&ゴール地点でMCを担当し、会場を盛り上げることになりました。

また、宇都宮ブリッツェンの選手たちは、昨日の石川ロードの疲れをものともせずに、参加者の皆さんをエスコトートしながら各コースを走る予定となっています。

それでは行ってまいりま~す!


長沼選手が一時休養

2010-07-17 | インポート
明日開催される「石川ロード」には、当初、宇都宮ブリッツェンから全員が出場する予定となっていました。

8名全員のフルエントリーは東日本実業団ロード以来でしたが、残念ながら5月以降不調に苦しんでいた長沼選手の体調が回復せず、7月のレースは長沼選手抜きでの戦いが濃厚となりました。

先週、精密検査を受けた長沼選手ですが、状態が芳しくないために、チーム側の判断もあって、レースを休んで回復に努めるという判断に至りました。

今期の前半戦を間違いなく背負ってきた長沼選手ですが、夏のレースは他のメンバーで彼の抜けた穴をカバーしていかなくてはいけません。

チームとしては色々と試される時期となっていますが、「ピンチはチャンス」で前向きに取り組んでいきたいと思います。


後半戦に向けて再出発

2010-07-15 | インポート
今週末からJサイクルツアーが再開します。

第10戦の石川ロード(福島県)、第11戦の小川ロード(長野県)、そして第12戦の松川ロード(長野県)と、一般公道を使用したレースが続きます。

本場ヨーロッパでは、「ロードレース=一般公道で開催」というのがスタンダードでありますが、日本に於いては、一般公道をレースで使用することは容易ではなく、現在でもレースの半分以上がサーキットや公園などを使って開催されています。

そんな状況のなかで開催されるこの3連戦はどれも貴重なレースであり、レース主催者への感謝の気持ちを忘れずに参加したいと思います。

さて、そんなJサイクルツアーですが、今季のシリーズチャンピオンを目指していた宇都宮ブリッツェンにとって、現在、シマノにリードされているポイント差は相当に厳しい数字となっています。

6月のレースでその差を詰められればまだ可能性をシーズン後半戦に繋げることができましたが、逆にこの時期のレースでより多くのポイント差をつけられてしまいました。

今期のシマノの選手たちは、皆良い状態にあり、特に若い選手たちが順調に成長を続けているのが印象的です。

1985年前後生まれの選手たちが多く、良い意味でのライバル意識がチームに活気をもたらしているのでしょう。

また、今シーズンは、これまでチームを支えてきた多くのベテラン選手たちがチームを去ることで、チーム力の低下を不安視されていたこともあり、若手選手たちが冬の間にかなり厳しいトレーニングをこなしていたことも現在の強さに繋がっていると思います。

Jサイクルツアーの前半戦は、このシマノ勢の強さが目立つ展開となりましたが、シマノ勢には更なる飛躍を目指してもらい、Jサイクルツアーのレベルを高い位置で保っていて欲しいものです。

宇都宮ブリッツェンは、シマノに対して出遅れが目立っているのは否めませんが、チームが成長しているのもまた事実であり、時間が掛かろうともいつか必ず対等に戦えるところまで戦力を高めていかなければなりません。

その時に、私も含めて今のメンバーがそれなりに入れ替わっている可能性はありますが、このチームの価値は、人ではくて、チーム(地域)にあるのですから、その時のための土台作りを今は着実に進めていくしかありません。


骨折を隠して戦ったエヴァンス

2010-07-13 | インポート
ツール・ド・フランスのアルプスステージが一先ず終了しました。

このあと、今年の本当の戦いの場となるピレネー山脈に向かうことになります。

本日のステージでマイヨジョーヌを着てスタートしたのは、オーストラリアのカデル・エヴァンス。

スタートからそのエヴァンス擁するBMCレーシングが、チーム力の低さを指摘されていながらも立派にレースをコントロールしていきます。

レースは総合でそれほど脅威にならない選手たちが先行し、そして今年のツール最初の超級山岳となるマドレーヌ峠へ突入しました。

この登りに入り、まだ有力勢のアタックがかかる前にも関わらず、マイヨジョーヌを着るエヴァンスが先頭集団より遅れます。

一見、ハンガーノックに見えるほどその走りに精彩がなく、普段はダンシングの多いエヴァンスがシッティングで苦しそうに頂上を目指していきました。

結局、エヴァンスはこの登りで致命的な遅れをとり、マイヨジョーヌをたった一日で失うことになります。

必死の形相でゴールにたどり着いたエヴァンスは、ゴール直後にアシストのサンタンブロッシオと抱き合い涙を流しました。

なんだか珍しい光景だなあと思いましたが、レース終了直後に、実はエヴァンスの左腕が折れていることが発表されたのです。

スタート時点では敢えてその事実を隠し、ライバルたちを欺いてマイヨジョーヌの維持と怪我の急回復という、無謀とも思える“奇跡”にエヴァンスが賭けていたことが公になりました。

あのコースを骨折したまま走り切るなんて、正直信じることができません。

一昨日のステージで骨折したエヴァンスが、昨日の休息日をその事実を隠したまま過ごし、今日のスタート地点では平然とした顔でレースを待っていたのです。

エヴァンスが明日のステージを走るのかはまだ分かりませんが、ツール・ド・フランスというレースが明らかに他のレースと違うといことを改めて認識させられます。

ツールの本当の戦いはまだ始まったばかりです。


荒れたトークイベント!?

2010-07-11 | インポート
カフェラウンド87」に於いて開催された宇都宮ブリッツェン主催のトークイベントは、激しい雨が降った当日の空模様同様に、かなり荒れた展開となりました

Ivent

この日の午後、私は、決戦に挑むために、「宇都宮ブリッツェンヘアーメイクサプライヤー」としてすっかりお馴染みの、「QUALITA」さんへ向かいました

今回のヘアーメイクコンセプトは「若さ」

「若さ」 → 「若様」 → 「若杉」 

そう、打倒若杉を狙って、再びかなり明るい色のカラーに挑んだのです

Qualita

小滝さん、今回も楽しいトークありがとうございました

そして、奥様からは「しゅ~くり~む」の差し入れをいただきました

その後、決戦の舞台となる「カフェラウンド87」に向かいます。

そこでまず見たものは、マラソンで3時間を切る記録を持つお笑い芸人の「猫ひろし」さんのTシャツ

Neko

なんと、「猫ひろし」さんをはじめ、栃木が誇るお笑い芸人の「U字工事」さんも、この「カフェラウンド87」で下積み時代を過ごし、今や高収入を得る芸人に成長されていったとのこと…

ちなみに、猫ひろしさんが着ているオリジナルTシャツは、「カフェラウンド87」のオリジナル商品とのことです

ここで笑いがとれれば、「一流の芸人への道が拓けます

どこからともなく聞こえてきたそんな励ましの言葉が、JSPORTSの解説明けで若干眠たくなって私のモチベーションに火をつけました

たまたま、釣りに行く途中に店の前を通りかかって拉致された廣瀬選手のお兄さんなどをはじめ、約40名ほどの参加者の皆さんが集まり、「ジロ・デ・イタリアトークショー」と題された2時間のイベントがようやく幕を開けたのです。



結局、今回のトークショーの内容は、まったくもってここではご紹介できないものとなりましたが、参加された皆さんの笑顔が会場に溢れていたのは間違いなかったと思います。

今晩は、ワールドカップの決勝戦

今夜の「カフェラウンド87」にも、多くのお客さんが集まって再び盛り上がることでしょう

そういえば、ワールドカップといえば「タコのパウル君」、結局3位決定戦の結果も当てたようで、これで7戦全勝となりました。

Pawle

その「パウル君」が予想した優勝チームはスペイン、果たしてどうなるでしょうか?

そして、ツール・ド・フランスもアルプスステージに突入して、本日は1級山岳のモルジンヌにゴールする山頂フィニッシュステージ

暑くて熱い夏の夜が続きます


これからトークイベント

2010-07-10 | インポート
このあと宇都宮にあるスポーツバー「カフェラウンド87」に於いてトークイベントが開催されます。

当初はジロ・デ・イタリアに絡めたトークとのことでしたが、シーズン中の「中休み週」ですので、ちょっと弾け気味のノーコンセプトイベントになりそうです。

スポーツバーですので、ツール・ド・フランスの放送も観れますから、イベント終了後は皆で今中さんの解説を楽しみたいと思います。

今回参加する選手は、廣瀬選手&若杉選手の病人コンビ。

決して罰ゲームではなくて、このイベントで勢いをつけて後半戦の復帰に弾みをつけてもらいたいです!

さて、ツール同様に荒れ気味の展開が予想されるトークイベントですが、どの様な夜になるのか今から楽しみ(不安?)です。

Caferound87







ツールで闘う戦士たち

2010-07-07 | インポート
ツール・ド・フランスは、前半戦の見所の一つであった石畳区間の含まれた第3ステージを終えました。

第2ステージでは、異様に滑る路面での大落車で多くの選手が負傷し、何人かの重要な選手が早々とレースから姿を消しています。

そんな中で、骨折と診断された数選手がレースを続行し、ただでさえ過酷な石畳ステージに挑みました。

彼らがレース中に感じた痛みというのは、きっと想像を絶するものだったと思います。

格闘技ではないプロスポーツの中で、ここまで怪我をするリスクが高い種目(ツールなどのナーバスなレース)は他にはないでしょう。

ほぼ毎日、出場選手の中から骨折者がでており、骨折まではいかなくとも重度の擦過傷を負う可能性は相当に高いと言えます。

それでも選手達はスタート地点で笑顔をみせ、怖いから闘わないというスタンスのライダーは皆無なのです。

昨日のレース終盤、石畳区間で舞う砂煙の中を進む選手たちと関係車両の隊列を見ると、そこはさながら戦場の様にも映りました。

スポーツとは、平和になった現代に於ける戦争だと表現した人がいます。

人にはある種の闘争本能が備わっており、現代でもスポーツや経済など、様々な形で争いは繰り広げられているのでしょう。

ただ、色々な意味で冷静に考えてみると、「スポーツは現代の戦争だ」という表現が最も当てはまるスポーツの一つが、自転車ロードレースである事は間違いない気がします。

改めてこのスポーツに全てを賭けている選手達を尊敬し直しました。


ようやく1週間のお休み?

2010-07-05 | インポート
3月21日に熊谷で開幕した今シーズンですが、改めてカレンダーを振り返ってみると、2つのイベントレース(エコクラシック&ツールド草津)を含めて、ここまで3ヵ月半で27レースに帯同したことになります。

この期間で、自転車レースの現場に関わらなかった週は1度もなく、今期の異常な疲労感の原因がなんとなく分かりました…

他にも、Jスポーツの中継の仕事や、原稿関係の仕事、各種打合せ、イベント参加などで、かなり充実したシーズンとなっています

今まではあまり乗ることのなかった電車での移動も増えたので、なんだかひたすら乗り物に乗って、そこら中をまわっている感じがしますが、なんとなく楽しいのは元自転車選手のサガでしょうか?

今週はようやくレースがない週末がやってきます

しかし 土曜日には宇都宮のスポーツバーで「トークイベント」があるのでまたまた張り切っちゃいますが…、まあそれ以前に、現在、「ツール・ド・フランス」開催中ですので、休みという感覚はまったくもってありません

自転車マイナー国と言われている日本ですが、宇都宮ブリッツェンの選手たちの多忙さを見ていると、“マイナー”という言葉を使うのに若干違和感を覚えます。

宇都宮ブリッツェンの選手達は、レースだけではなくてイベントやスクールなども大切な仕事として任されているので、余計にそう感じるのでしょう。

私は現役時代に、アマチュアとして、そしてプロ(3流でしたが…)としても本場でレース活動を行った経験がありますが、正直言って、本場での生活は相当に暇でした…

特に夜の長い事、長い事…

今はインターネットがあるので暇つぶしも充実してるとは思いますが、休むこと(寝ること)が仕事の一部である自転車選手にとって、自転車に乗っている以外の時間の使い方は創意工夫が必要なくらいでした。

現状、“本来の自転車選手の生活と価値”と、“日本に於ける自転車選手の生活と価値”は、残念ながら一致しません。

それは、日本での自転車レースの知名度が低く、文化としても殆ど確立されていないわけですから、本場の選手たちと同じ生活を、国内のみで活動している選手が実践するのはちょっとばかし無理があるからです。

野球の知名度がまったくない国で野球に取り組んでいる選手やチームが、日本のプロ野球チームと同じような行動をいきなりマネたとしても、国レベルでは何も生み出せないのは明白であり、その国が最初に取り組まないといけないのは、日本のプロ野球チームや選手のマネではなくて、野球そのものの文化を創ることだからです。

自分たちがそうであった様に、今の時代を生きる選手達も、“将来の選手達が本来の姿を得られるようなる”ために、ある種の犠牲を払う必要があります。

ありがとう、今の選手達!

そしてこれからもがんばろうね


ツールが開幕!

2010-07-03 | インポート
いよいよツールがはじまりました!

現在、トニー・マルティンが暫定首位の様ですね。

とは言っても、私はいま長野県の宮田村に来ています。

ツールと同じくらい大切な宇都宮ブリッツェンのレースに帯同しています。

本日は初日の山岳個人TTが行われました。

チームはいいところがなく、トップテンに誰も入れないという苦しい一日となってしまいました…

5月以降、なんとなくの不調が続いていた長沼選手が、先週から「めまい」と「吐き気」を訴えており、このレースが終了したら一度検査を受けてもらうことにします。

「明日のレースは未出走でもいいよ」とミーティングで打診しましたが、クリテリウムで優勝を狙う辻選手のためにも「スタートラインには並ぶ」との返答がかえってきました。

頼もしい言葉ではありますが、まだシーズンは長いのであまり無理をして欲しくないのも本音です…

Img_0846

今回のレースは2日間に渡って開催されるので、チームによってはメカ&マッサーが帯同しているところもあります。

宇都宮ブリッツェンは、いつも同様に公式スタッフは自分一人だけなので、雨が降らなければ洗車はパスしようと思いましたが、ガッツリ雨が降ったので、自転車もガッツリ洗いました!

選手の自転車を5台洗いましたが、改めてメカニックの方々の大変さを思い知らされました。

自転車レースに於けるスタッフの方々の働きには感謝ですね、皆さん、ありがとうざいます。

明日の夜はツール中継があるので、決勝のゴールと同時くらいに宮田村を出ないと間に合いません。

雨の週末だから、中央道の渋滞も緩めだといいんですけど…

マルティン、ボアッソン、ブックウォーターの順か…

あ~いよいよはじまった