しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

監督か解説者か?

2010-04-30 | インポート
昨日、Jサイクルツアー第4戦の実業団白浜クリテリウムが終了しました。

結果は、チーム全体で攻めて、辻選手が3位。
辻選手自身も今回は捨て身のアタックを何度も仕掛けての素晴らしい走りでした。

チームの全ての選手が前で展開し、良い走りをしていたと思います。
皆、今できることのベストを尽くしてくれました。

第3戦の東日本実業団ロードと比べてチームは進化した走りを魅せたと思います。

表向きには…

ここから先は、チームの選手たちは読まなくて良いです。

国内ロードレースには解説者がいません。
選手もチームもまだまだ未熟ですが、ファンのレースを見る目も肥えているわけではありません。
なかには、マラソンと同じような感覚でレースを見ている方もたくさんいると思います。
もちろん、そんな偉そうことを言っている私自身が一番未熟ですが…

「表向き」と敢えて表現したことを「解説」します。

私の印象では、第3戦も、今回の第4戦も、同じくらい価値のあるレースでした。
第3戦の群馬のレースには、我々には明確なチームオーダーが存在していました。

よく野球に例えてお話しますが、第3戦の戦い方を説明すれば、例えば、1番バッターがヒットでも、フォアボールでも、デッドボールでも、なんでもいいので塁に出塁し、2番バッターがキッチリとバントで送り、そして3番&4番バッターが長打orホームランで点を捕るお馴染みのやり方です。

あの時のチームオーダーでいえば、1番バッターが=柿沼・中村・小坂・斉藤。
彼らの役割は、逃げができた場合、一人でも多くがその中に入る(出塁)ことでした。

そして、2番バッターが、不調で走りが読めなかった、廣瀬と若杉。
それぞれが、エースの辻と、長沼のそばにいて、重要な局面でサポートすることを望みました。

そして、3番&4番が、辻と長沼でした。

結果で言えば、逃げに乗れたのが柿沼のみで、3番&4番の出番の前にコールド負けをした様なレースだったのです。

あのレース、序盤型の選手の中では、中村の走りは良かったと思っています。
しかし、柿沼・小坂はもう少し、そして斉藤に関してはほぼ機能しませんでした。

柿沼は逃げに乗ったのに何故?と感じるかもしれませんが、「逃げグループに入ったら何があっても千切れてはいけない」という鉄則から外れてしまったからです。

本当は、自分がこの様な文章を書くのは本意ではありません。

柿沼がとてつもない量の仕事(運営面)をこなしてこのチームを支えているのをいつも見ているので、「そりゃあ仕方ないよ、シマノとは今は全てが違うから、彼らが僕たちに負ける方がある意味でおかしい」と思う気持ちは心のなかに少しはあります。

ただ、同じ土俵に立っている以上は、チームの規模や環境を敗因の理由にすることだけは「なし」だと思っていますし、妬みの力でシマノを僕らのレベルに引きずり降ろしたのでは意味がなく、僕らが彼らの位置までチームを引き上げなけらばならないのです。

ですので、開幕から勝ち続けているシマノには感謝していますし、また、勝ち続けることが非常に大変なことも理解しているので、シマノというチームへ尊敬の念もあります。

ともかく、監督である以上は、レースの中に起きた事実から目を背けることはできません。

そして、レース会場では、他チームは皆敵なので、彼らを全力で倒しにいかなくてはいけません。

ちなみに、個人的にはシマノの中に仲の良いスタッフや選手がいますが、レース会場では別です。
もちろんリラックスしている時は笑顔で話をしたりもしますが…

昨日のレース後、シマノのある選手が私に電話をくれました。

「元気がなかったけど大丈夫ですか?僕らもインタビューなどでは過激なこと言ってますけど周りにがんばって欲しいので…」
「OK、大丈夫、わかってる」

ほんの数十秒の会話でした。

私生活と仕事は分けなければ戦うことはできません…

話が逸れましたが、そんなことで第3戦の群馬に挑む我々には明確なビジョンがあったのです。
そして一つ、レース中の選手のやりとりでこんな内容がありました。

14名の逃げが決まる前に、ブリッツェンの前半型の選手たちの消耗が予想以上に激しく、これを見た長沼選手がアタックへの反応をはじめました。

そこで柿沼選手が、「長沼動くな、俺たちに任せるんだ、作戦がある以上、長沼が我慢しなければ白旗をあげることになる」と…

長沼選手は動けないことへのフラストレーションと、自分が動けば乗れたかもしれない逃げが決まってしまい、結局、レースが終わってしまったことで、吐き気がするほどの脱力感をレース中に感じていたと思います。

それは、辻選手も同じだったでしょう。

ただ、柿沼選手がいつも言うように、僕らの理想の戦い方は「予告ホームラン」であり、誰をどんなレース展開で勝たせるか明確にして、それを遂行することなのです。

それは、攻めであっても、守りであっても、両方キッチリと遂行しなくてはいけません。

恐らく、これをするには、最も高いチーム力(=フィジカル)を持たなくてはならないでしょう。

結局、あのレースの敗因は、14名の先頭グループの質を見る限りで、ブリッツェンの前半型の選手4名全員が乗っていても良かった訳ですし、また、脚があれば40秒まで一気に開く前にすぐに集団を繋いで一つに戻すことをしなければいけませんでした。

不確定要素の多いロードレースのなかで、決められたことをキッチリと遂行することほど大変な作業はありません。

その観点では、ここまで4連勝中のシマノも、王道レースができているかと言えば決してそうではないでしょう。

欧州の本当に強いチームというのは、1チームが集団の先頭に固まって先頭交代をはじめ、アタックなどの戦術を使わずに集団をどんどん小さくしていことがあります。

もしくは、勝ちを狙えるスプリンターのためにそのチームが終始集団の先頭に立って逃げが決まらないアベレージでレースを進めていき、最後はそのスプリンターがガチガチのマークをものともせずに、集団を制するというやり方です。

今のシマノは我々の目から見れば本当に強いです。

ただ、彼ら個人個人の強さというのは、結果が示しているほどずば抜けているわけでもありません。

仮に、シマノの選手とブリッツェンの選手を何名か入れ替えると、その選手たちの成績は今のものと変わる可能性があります。

ロードレースという競技は、強い選手はレースを走りながらより余裕が生まれ、弱い選手はレースを走りながらより弱くなっていきます。

それは、チーム力にも当てはまります。

もちろん、チーム全体で集団内に潜んで、他力本願的なレースで戦う場合はまったく別ですが…

昨日の第4戦は、チームで明確なオーダーを決めずに戦いました。

結果としては、辻選手個人の高い能力を改めて示したことになりますし、中村・長沼両選手の実力と的確な判断力を見ることができました。

また、第3戦では実力を発揮できなかった、斉藤・小坂・若杉選手の3名も、展開に絡み、自分で考えながらチームに貢献する走りをしました。

全員がベストを尽くし、「勝ちにいく」という気持ちは、どこにも負けない強いものを持っていたと確信しています。

「親バカ」的な発言になりますが、全力で戦う皆を見て、心から感動しました。

ただし、

昨日は、あくまでも「臨機応変型」のレースでの評価であり、もう一つの形を達成するにはまだまだ努力が必要になります。

現状、Jサイクルツアーを報道するメディアはまったく発達していません。
Jサイクルツアーに限らず、国内で行われている全てのレースがそうです。
テレビ中継もないわけで、レースを客観的に分析できる「解説者」もいないのです。

一チームの監督である私は、レース直後は色々な気持ちになりますし、また、負けたレースを毎回まわりくどく説明することを続ければ、「言い訳チーム」という印象を与えかねません。

ただ、現状の日本のレースを取り巻く環境というのは、我々が「完敗」や「惨敗」という言葉を安易に使えば、それがそのまま吸収されて全ての評価に繋がる怖さがあります。

「潔い」という日本独自の敗者の美学が裏目に出てしまうかもしれません…

逆を言えば、勝ちさえしていれば、中身がどうであろうとバレない環境にあるのです。

本当は、この記事は、勝ったレースのあとに書きたいと思っていました。

ただ、今日はなんとなく昨日の長時間ドライブの影響でテンション上がり気味だったので、つい書いてしまいました…

チームを応援してくださる皆さん、いつも本当に感謝しています。

「勝利を目指してがんばります!」という言葉にそろそろ飽きてきたかもしれませんが、僕たちは例え皆さんに飽きられたとしても、ストーカーの様に皆さんのために戦い続けます!

全員が「宇都宮のプライド」を持って戦っていきます。

勝たなければ何を言っても言い訳に聞こえるのは理解していますが、チームが成長していることは確実です。

ベストを尽くす、心から勝利を目指す、そしてチームが存在することに感謝する。

自分たちの階段、今はこれを昇り続けるしかありません。


パールイズミアスリートインフォ

2010-04-28 | インポート
宇都宮ブリッツェンの「オフィシャルウェアサプライヤー」である、「パールイズミ」さんのオフィシャルサイトに私のインタビューページが掲載されています。

2010年インタビュー
http://www.pearlizumi.co.jp/ath/inter/inter_1003-01.html

2007年にも同ページでインタビュー記事を掲載していただいたのですが、当時と見比べると年をとった気がします…

ちなみに2007年の記事中には湘南の海で撮影した「ナル」な写真も掲載されています

落ち込んでいる方などに見て頂ければある意味で勇気を与えることができるかもしれません

2007年インタビュー
http://www.pearlizumi.co.jp/ath/inter/inter_0704-01.html

そして明日は、Jサイクルツアー第4戦の白浜クリテリウム出場のために、朝5時起きで片道800kmのドライブに出掛けます。

もちろん明後日は、午後にレースが終わってから、夕方に和歌山を出発して宇都宮まで800kmドライブで帰って参ります

き、気持ちいい

ドMの本領発揮です


トライ&エラー

2010-04-26 | インポート
日本は本場に比べてレース数は多くありません…

なので、「トライ&エラー」の繰り返しでフィジカル的にも技術的にも進歩していくという、ロードレース選手の「進化の仕組み」が機能しにくい状況にあります。

ただし、今週は中4日でJサイクルツアーが開催されるので、第3戦で失敗した我々にはリベンジのチャンスがすぐに訪れることになります。

群馬での戦いでは、辻選手と長沼選手には余計なストレスを与えてしまいました。

この日のチームの作戦上、辻選手は「終盤まで待機」、長沼選手も「中盤まで待機が基本で大きな流れのみ対応」というオーダーを出していました。

結果的に、レースは序盤に14名の大きな先頭集団が形成され、終わってみればこの集団が想定以上に安定した走りで逃げ続け、インターバルのかかったメイン集団が消耗するという、レース前のミーティングで話していた「最悪のパターン」に陥ることになってしまいます。

レースは生き物です、自分たちの思ったようには動いてくれません。

今回のレース、優勝したシマノレーシングが我々よりも上だったことは明らかです。

ただし、辻選手や長沼選手の力を有効に使えたかと言えば、チームの作戦が彼らの走りを削ってしまったのもまた事実。

レース後、今年のレースのなかでは最も多く「あ~すれば良かった…」、「こ~すれば良かった…」という思いが駆け巡りました。

シマノレーシングは、序盤から積極的なレースを展開。これは私の憶測ですが、恐らく第2戦の勝ち方を不服に思い、王者のプライドを持って攻撃的な走りを展開したのだと思っています。

特にリーダージャージを着た平塚選手は、「自滅覚悟」のアタック連発の走りを序盤から魅せていました。

一方、今回のレースで私が指示した宇都宮ブリッツェンの作戦は、「積極策」ではなくて、「消極策」…

消極的に戦って負けた時のダメージはとても大きく、それは走っている選手たちの方がもっと感じていることでしょう。

幸い、今週の木曜日にすぐにレースがやってきます。

作戦は、、、やはりレースを走る以上は勝たなければなりません。

世界中のレースを含め、勝利者の戦い方というのは、「積極策」と「消極策」がフィフティフィフティ。

毎回、序盤からガンガン動いても、その結果まったく勝てなければ、ただの「自己満足」になってしまいます。

我々は、国内チームの中では、恐らく最も多くのファンの方々に応援していただいております。

勝たなくてはいけません、ただ、次のレースで再び「消極策」を選択し、もし負けるならば、チームが受ける精神的ダメージはとても大きなものとなるでしょう。

選手の力を信じてみたいと思います。


完敗

2010-04-24 | インポート
本日、Jサイクルツアー第3戦の東日本実業団ロードに出場してきました。

結果は、一言で言えば完敗。

敵にも負けましたが、何よりも自らに負けた気がします。

もちろん、根がポジティブなのでそんな中にもつい光を探してしまいますし、実際にはいくつかの収穫があったのも事実ですが、表向きにはさすがに今回は負けて良かったなどとは言えるはずもなければ、言う気にもならないので「完敗」という言葉以外思いつきません。

開幕3連勝のシマノレーシングは、伊吹山での戦いの借りを返すかのごとく王者の走りで我々をズタズタにしました。

チームとしても運営会社としても、まだまだやらなければいけないことが山ほどあるという事を再認識する一日となった事は、ある意味で有意義だったのかもしれません。

スポーツというのは、時に大きな喜びを味わうことができ、時に全裸で街中を歩かされるのと同じくらいの屈辱を味わったりもします。

ただ、負け癖だけはいけません。

同じ癖なら、勝ち癖、もしくは引き分け癖に留める必要があります。

ここで言う負けとは「気持ち」の上での負けのことで、勝負に完敗しても、適度に落ち込んだあとは根拠のない自信と希望を取り返さないといけません。

そうでないと、最も大切な自分達の階段を見失うことになります。

近道はない、奇跡もない、自転車ロードレースのパフォーマンスはあらゆる努力の延長上に存在しています。

今夜は完敗に乾杯します…

北風~




どアウェイ…

2010-04-22 | インポート
Eca
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

昨日、「enjoy bike award 2010」の授賞式に参列してきました!

おしゃれな自転車ライフが最も似合う著名人」というキャッチが付けられたこの賞ですが、宇都宮ブリッツェンは「特別賞」を授賞し、チームを代表して栗村と廣瀬キャプテンの二人で西武池袋本店の西武ギャラリーに出陣してきました

本当は、柿沼コーチと廣瀬キャプテンの二人に壇上へ上がって欲しかったのですが、「自分はライト浴びるの苦手っす」という柿沼コーチの一言と、やはり監督という立場上、チームを代表しなければという思いがあり、緊張のなか敵陣?へなだれ込んだのです


今回の宇都宮ブリッツェンの授賞理由は以下の様に発表されています。

1)レースだけでなく、自転車のレッスン、自転車スポーツの普及活動を行っていること

2)自転車生活を通した環境や健康づくりなど社会貢献活動を積極的に行っていること

3)更には地域の活性化を目的に、地域密着型チームのモデル構築を実践しているなど、自転車による幅広い展開をおこなっていること

自分たちが持つフィロソフィーがそのまま評価された形であり、今後のチーム活動への追い風になることは間違いありません。


そして、今回、各賞を受賞された方々は以下の通りです。

バイクモダニスト賞 = 杏さん、武田修宏さん

バイクアクティビスト賞 = 北川えりさん、なだぎ武さん

特別賞 = 武蔵さん、リサ・スティッグマイヤーさん、宇都宮ブリッツェンのみなさん


自転車関連の賞ですが、会場では、私と廣瀬選手がどうも「アウェー」な感じで、いつもと勝手が違い、戸惑いと緊張で動揺を隠せませんでした

授賞の挨拶やトークショーでは、かなりグダグダな展開に陥り、「アウェイゲーム」での弱さを露呈したのは情けない限り…

審査員の絹代さんに、「いつもの感じと違って、会場に来られた皆さんには、“ブリッツェンは真面目なチームなんだなあ”と思ってもらえたはずですよ」と、有難い慰めのお言葉をいただいてしまったほどです

今後は、どアウェイのゲームでも、本領を発揮できるように精進していきたいと思います

皆さん、本当にありがとうございました


ツール! 第1巻

2010-04-20 | インポート
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私が監修を務めている、「週刊少年サンデー」で連載の自転車ロードレースマンガ「ツール!」の第1巻が4月16日に発売されました。

激戦区の少年マンガで連載を続けていくのは大変なことの様ですが、なんとか主人公の「ヒイロ」にはツール目指してがんばって欲しいものです

さて、話は変わりまして、今朝の日経新聞に、国内バスケットボールの「JBL」と「bjリーグ」の2つのプロリーグの統合計画の記事が載っていました。

先日のブログでもご紹介した、「栃木ブレックス」が所属する「JBL=元社会人リーグ」と、そこから半ば喧嘩別れ的に独立して発足した「bjリーグ=地域密着型プロリーグ」が数年後に統合する計画がある様です。

気になるのは、結局、どちらのシステム(従来型の実業団型か?地域密着型か?)が採用されるのかというところでしたが、結論としては、地域密着型プロチームへの統合を目指す様で、その結果、現在JBLで活動している大企業系の実業団チームが廃部や休部の選択肢を選んでも仕方がないという、大きな覚悟の上での改革となる様です。

我々がいつも話していたのは、「自転車は、JBLなのか?bjリーグなのか?」という命題にも、一つの方向性が生まれるかもしれません。

現在の国内ロードチームは、各チームの監督さんなどの考え方に沿ってそれぞれのチームがバラバラの目標と活動を繰り返しており、長期的な計画はほぼ皆無に近いのが現状です。

酷い言い方を敢えてすれば、チーム責任者のやる気と機嫌で、チームの活動方針が決まっている感があり、責任者(もしくはご機嫌)が変われば、ガラッと活動内容が変わることも多々ありました。

しかし、今後は、チーム(企業)が主体のリーグ運営ではなくて、リーグ(地域=ファン)が主体のチーム運営にシフトしていくとこが、そのスポーツを永続的に発展されるファクターになると感じています。

もちろん、自転車とバスケットボールでは国際的な競技形式に違いがあるので一概に比較はできませんが、バスケットボールリーグの今後の動向は、我々にとって非常に気になる存在となるのは間違いありません。


ツール・ド・草津

2010-04-18 | インポート
Kusatsu
[今年も多くの参加者が集まったツール・ド・草津]

春恒例のヒルクライムイベント「ツール・ド・草津」に、柿沼コーチと長沼選手と私の3名が大会ゲストとして呼ばれ、昨日今日と張り切って参加してきました。

今年で15回目を迎えたお馴染みのヒルクライムイベントですが、前日に降った雪の影響で一時は開催が危ぶまれたものの、地元の方々の懸命の除雪作業の甲斐もあって、イベント当日は雲一つない晴天のなかで無事に全クラスがスタートを切りました。

今年の参加者数は約2500名!

参加者全員が集まる招集地点の光景は圧巻で、スポーツバイクとカラフルなウェアを身につけた鮮やかな集団が放つオーラは迫力満点でした。

来年は是非走る方でも参加してみたいと思います。

さて、そんなスタート前の光景を見て、ちょっとした計算が弱い頭を駆け巡りました。

2500名×自転車の平均価格20万円=ご、5億円!

もっと大規模な大会は全国にそれなりにあるので今更驚く数字でもないのですが、この様にブログで書いてみるとちょっと新鮮だったりします。

我々が普段戦っているロードレースというのは入場者収入という概念がなく、プロリーグの収益モデルを考えた場合、スポンサー収入以外の形式はなかなか思いつかないのが現状です。

海外の様に高額な放映権料が取れる環境であれば、様々な収益機会が膨らみますが、今の日本の環境ではそれを生み出すことは容易ではありません。

ただ、2500名もの方々がそれなりの金額をご自身の趣味に投資している状況もまた事実であり、価値のある参加型のコンテンツを構築して我々が戦うレースとミックスすれば、間接的な入場者収入というものが生まれたりもします。

この考え方は既に存在しているものであり、プロのレースと参加型イベントの併催は、実際に多くの場所で行われていたりもします。

しかし、有効なシステムとしてビジネスモデルになっているかというと、まだまだ改善の余地が満載なのが現状でしょう。

思いつくままつらつらと書いてしまいましたが、考えているうちに何かが生まれるかもしれません。


新人の苦悩はポイントアップキャンペーン?

2010-04-16 | インポート
今シーズン、一人の新人選手が宇都宮ブリッツェンに加入しました。

昨年の実業団シリーズBR-1カテゴリー(ディビジョン2)の年間チャンピオンであり、シマノレーシングの鈴木真理選手(アジアチャンプ2回、全日本チャンプ1回、Jサイクルツアーチャンプ3回)を師匠に持つ男、若杉厚仁選手(20歳)です。

自転車をはじめて短期間で得た実績に、甘いマスク、素直で礼儀正しい性格などなど…

ある意味でシンデレラボーイの様なポジティブなイメージを持っている若杉選手へは、周囲も相応の期待をかけ、何よりも若杉選手自身が、新たに「UCI CONTINENTAL TEAM」の一員として迎えた2010シーズンを、前向きな気持ちでスタートしたのは言うまでもありません

しかし、そんな若杉選手が、ここ数週間コンディションを落としています。

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[同世代の小阪選手(右)とは対照的に不調に苦しむ若杉選手(左)]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

シーズンはじめに行ったチームプレゼンテーションの際に、私は「若杉選手は今シーズンの戦力としては考えていない」とインタビューで答えました。

それは、彼の力が足りないと感じているから発した言葉でなくて、ロードレースの選手が成長するには多くの時間が必要なことを理解しているつもりだからこそ選んだ言葉でした。

才能と運のみで、短期間に頂点まで昇り詰める選手はいます。

しかし、そんな選手には、その後必ずと言っていいほど「壁」が立ちはだかり、俗に言うスランプに陥ります。

どんなチャンピオンであれ、選手人生のどこかに必ず大きな「壁」と戦う時期を持っているのです。

それが、最初なのか、中盤なのか、それとも終盤なのか、時期の違いがあるせよ、壁を乗り越えた経験のない選手はチャンピオンと呼ばれることはないですし、人々に感動を与えられるアスリートになることは絶対にありません。

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[レースで苦しみ本来の自分を見失いかけていた若杉選手]
photo(c):UTSNOMIYA BLITZEN

ある哲学者が、「人生とは、重い石を山の頂に持ち上げて、そして石が転げ落ち、また石を持ち上げる作業の繰り返しだ」と語ったと何かの本で読んだことがあります。

この表現はある意味で的を得ているのかもしれませんが、何かが足りない気がします。

その大変な作業を繰り返す過程で、必ずポジティブな副産物が生まれるはずなのです。

石を山の頂に運ぶ作業とは、毎日イケイケで絶好調の練習ができている状態を表しているとは限りません。

深みにはまり、悩み、前にも後ろにも進めなくなった「スランプ状態の選手」こそ、ある意味で頂を目指している状態なのかもしれません。

ちょっと話がそれましたが、「スランプ」とは、選手をやっている限り必ずやってくるポイントアップキャンペーンみたいなものです。

サン○イン牧場でいう、虫を入れてもらうと収穫量が増すアレと一緒です…(知らない方ごめんなさい)

今回は、若杉選手が悩む時期に陥っていますが、恐らく、この事は全ての自転車選手、全てのアスリート、というか全人類に当てはまる事柄なはずです。

私自身は、苦しいのは嫌いなのでポイントアップキャンペーンにすすんで応募するのはパスしますが、まあ、気付いていないだけで、結構、自分の人生はキャンペーン応募率が高かったかもしれないです…

基本的に、選手人生も、そして人生も、どんな状態でも笑えたもん(良い意味でアホになったもん)勝ちなのでしょう


「リンク栃木ブレックス」が日本一に!

2010-04-14 | インポート
栃木をホームタウンに戦うプロバスケットボールチームの「リンク栃木ブレックス」が、4月10~12日に行われたJBL(ジャパンバスケットリーグ)ファイナルに於いて、過去に4度のリーグ制覇に輝いている強豪の「アイシンシーホース」を3連勝で下し、見事、地域型プロチームとして初めてとなるリーグ優勝を達成しました!

現在、栃木県内には4つのプロスポーツチーム(栃木SC=サッカーJ2、栃木ブレックス=バスケットJBL、栃木アイスバックス=アイスホッケー、宇都宮ブリッツェン=自転車ロードレース)が活動していますが、その中でも、「リンク栃木ブレックス」の人気というのは郡を抜いており、今回の優勝で栃木県内におけるバスケットボール人気は更に爆発するものと思われます。

今回、栃木ブレックスが優勝を飾った「JBL」とは、2007年に設立されたプロのバスケットボールリーグで、かつてはサッカーの「日本リーグ」や、現在我々が戦っている自転車の「実業団レース」の様な、企業系チームの戦いの場であったのは有名な話です。

バスケットボールは、ほかに「bjリーグ」というもう一つのプロリーグが存在しており、若干複雑な面もありますが、「JBL」がハイレベルなのは間違いなく、その頂点に立った「栃木ブレックス」が日本のトップチームであるということは疑う余地もありません。

その「JBL」ですが、現在は8チームが登録されています。

このうち、地域密着型のプロチームは「リンク栃木ブレックス」と「レラカムイ北海道」の2チームのみ。

他の6チームは、チーム名に「地域名」ではなくて「企業名」が入った、「日立」、「東芝」、「トヨタ」、「アイシン」、「三菱電気」、「パナソニック」となります。

よりによって、世界に名立たる超巨大グローバル企業が揃っていますね。

この6チームは、「プロ契約」の選手と、「実業団選手」が混在した形式を採用しており、登録上も「実業団チーム」として扱われているようです。

そして、2007シーズンから「JBL2部」リーグで活動を開始した「栃木ブレックス」が、わずか3年目で巨大企業を全てなぎ倒し、日本一の栄冠を手に入れてしまったのです。

独立型プロチームの優勝は、日本協会及び旧日本リーグ機構主催時代を含め42年の歴史で初めての快挙とのこと。

栃木県内では、「JBL2部」リーグ時代から地元メディアでその活動が大きく取り上げられてきたので、地元のファンの方々は「底辺から共に這い上がる」という、最も喜びを共有できる環境で「栃木ブレックス」の優勝を体験したのです。

「栃木ブレックス」は、JBLの8チームの中で最も人気が高く、また、興行面でも他のチームを一歩リードする存在だと聞いています。

そして、今回の優勝で、人気、実力、更にチームの運営形態に於いても、「JBLの顔」と言っていい地位を不動のものとしたことでしょう。

我々が「栃木ブレックス」の優勝から学ぶ事は山ほどありますが、それ以上に、同じ地域の代表として戦う彼らの活躍は、大きな喜びと勇気を与えてくれました。

栃木が、そして宇都宮が、日本のプロスポーツのあり方を変えていくような気がします。


勝った者が強い

2010-04-12 | インポート
Jサイクルツアー第2戦の「実業団伊吹山ヒルクライム」が岐阜県の関ヶ原にある伊吹山ドライブウェイで開催され、長沼選手は惜しくも2位という結果に終わりました。

レースは、序盤から国内トップクライマーとしての誇りを持つ、狩野選手(アンカー)と長沼選手(宇都宮ブリッツェン)が積極的にリードし、集団を細かく刻んでいく展開となります。

ゴールが近くなって長沼選手がアタックを決め、それを追う狩野選手と福島晋一選手(GEUMSAN GINSENG ASIA)に最大で20秒の差を奪い、勝利が見えるところまで順調にレースを運びました。

一方、第1戦を制したシマノレーシングは、畑中選手のルビーレッドジャージを守るということを第一の目的としてレースを展開。

畑中選手は中盤で遅れてしまいましたが、彼を待ちたい平塚選手が、狩野選手と福島選手の先頭交代には加わらず、力を温存するカタチで長沼選手を追う展開となります。

結局、畑中選手は40秒以上離されてしまったので、このレースの勝利とルビーレッドジャージ死守を託された平塚選手が、最後に狩野選手と福島選手を置きざりにして長沼選手に追いつき、そのままゴール前で長沼選手を交わして、見事シマノレーシング1年目にしてJサイクルツアー初勝利を飾りました。

今回のヒルクライムコースは勾配が緩く、スリップストリームが十分に働くコースプロフィールだったので、風を受けて戦った狩野選手や長沼選手は若干複雑な気持ちでレースを終えたようです。

しかし、各チームにはそれぞれの思惑があり、その目的にあったカタチでレースを作っていきます。

我々も逆の立場であったなら、今回のシマノレーシングと同じ内容でレースを勝ちにいったかもしれません。

レースは「強いものが勝つ」のではなくて、「勝ったものが強い」とよく言われます。

きっと、一緒に戦った選手達には長沼選手の力は伝わっていると思いますし、チャンピオンチームとしてのプライドとプレッシャーのなかで戦ったシマノレーシングの選手達は、今回の勝利を誇りに思いながらも控えめな喜びで次の戦いに向かうのだと感じています。

海の向こうでは、先週に引き続いて、ファビアン・カンチェラーラが信じがたい強さを魅せつけて3週連続優勝を達成しました。

本当に強い力を身につけることができれば、戦略や思惑などを一切排除して、表彰台の真ん中に立てる事を再び我々に教えてくれたのです。

長沼選手の走りは、効率を追求した「勝利絶対主義」ではありません。

「力で勝利をもぎ取りにいく」スタイルで戦う以上は、ライバルよりも更に高い能力を身に付けなけらば戦略の前に屈することになります。

クライマーは「芸術家肌」だと表現されることがあります。

長沼選手の「勝利」という作品作りへの挑戦は、これからも続いていきます。


ダースベーダー

2010-04-11 | インポート
Db

合成写真ではありません

ECOクラシックのエンデューロスタート地点に「ダースベーダー」がいます。

ずっと手を広げてまるで「フォース」を感じている様に見えます。

慌てて写真を撮ったのですが、周りの選手たちはまったくノーリアクション…

ダースベーダーの姿が見えているのは自分だけなのでしょうか?

もてぎで不思議な光景を目の当たりにしてしまったのでアップしました




CYCLEMODE ECO CLASSIC

2010-04-09 | インポート
Motegi

本日、私と選手3人(廣瀬/辻/斉藤)の合計4名がツインリンクもてぎ入りし、明日から開催される「CYCLEMODE ECO CLASSIC」の準備などを行いました。

今回、主催者である「サイクルモードインターナショナル」さんから、大会MCという責任重大なお仕事をいただき、明日からの2日間、早朝から夕方まで喋り倒すべく、今からウガイに余念がありません。

また、日曜日は大会終了後にすぐにお台場へ向かい、「パリ~ルーベ」の中継があります

フランドルからの戦いの続きがどうなるか今から心躍っているので、こちらもウガイに余念がないです。

そして、肝心なもう一つの戦い

Jサイクルツアー第2戦の「伊吹山ヒルクライム」が、同じく今週末の日曜日に岐阜で開催されます。

エースはもちろん長沼選手

しかし、積雪で距離が短縮され、更に平均勾配も緩いコース設定なので、チーム力も重要なファクターとなるでしょう。

体が3つ欲しい!一日が36時間くらいあったらいいのに…

能力の低い人間のたわ言が頭の中を巡ります



悪玉コレステロール

2010-04-07 | インポート
本日、先月に受けた「38歳定期メタボ検診」の結果を聞きに病院に行ってきました。
(この検診名の響きは正直凹みます…

血液検査と尿検査の結果を見た先生の第一声は「なんにもないねええ」と、若干残念そうに一言…

えっ、むしろなんにもないほうがいいのでは?

ただ、悪玉(LDL)コレステロールが少し高めの数値。

善玉(HDL)コレステロールの数値も高めなので、悪玉との比率的には問題なく、今後も運動を続けて善玉コレステロールの数値を保っていけばOKなようです。

となると、運動を止めると善玉が減って、悪玉が幅を利かせるようになるということじゃないですか…

やっぱり自転車には乗り続けないといけませんね

しかし、最近は食事にも気をつけてるし、運動も適度にしてるし、なんで悪玉コレステロールが高目なのでしょうか?

先生いわく「遺伝」の要素もありますとのこと。

ん~、遺伝じゃ仕方ない

それじゃあ、運動以外に悪玉コレステロールを減らす方法があるのか調べてみると…

ありました

にんにく」が効くようです

運動して、にんにくを食べる…

自転車に乗って、餃子を食べる…

まさに宇都宮ブリッツェンだっ

ありがとう宇都宮、ありがとうブリッツェン

自転車に乗って餃子を食べると悪玉コレステロールが減ります。サイクルシティ宇都宮!

市役所の方、是非このキャッチを使ってください


ロードレースに於ける評価基準

2010-04-05 | インポート
昨日、日本では春を告げる伝統のレース「チャレンジロードレース」が、そして、海の向こうの欧州ベルギーでは世界最高峰のワンデイクラシックレース「ツール・デ・フランドル」が開催されました。

伊豆の日本CSCで行われた「チャレンジロード」には、ブリッツェンから辻選手と長沼選手の2名が参加。

詳しいレポートは「こちら」をご覧いただくとして、結果としては、宇都宮ブリッツェンは長沼選手の8位という“敗者”のリザルトでこのレースを終えました。

勝負ごとである以上、最も評価されるべきは選手は“1位”のライダーであり、内容がどうであろうとリザルトという紙の上では優勝者が神になります。

しかし、ロードレースというスポーツの性質上、本場のプロの世界についても、評価の基準が“結果だけではない”という事実が存在していることは否定できません。

“結果だけでなない”というのがどの様な意味かというと、例えば野球で表現するならば“ストレート勝負”という戦い方に置き換えられます。

要するに、変化球や配給などの技(この場合はこそくな手段と表現するべきでしょうか…)に頼らずに、ピッチャーが持ちえる最大級の力で直球を投げ込み、最も意識するバッターを真っ向勝負で討ち取る勝負のカタチです。

ロードレースで言うならば、効率やレース中の戦術に頼らずに、自らアタックを仕掛けて最も風の抵抗を受ける先頭を勇気を持って走り、後続に大差をつけて勝つやり方がこの“美学”に当てはまります。

今回のチャレンジロードで魅せた長沼選手の走りは、まさにこのジャンルに当てはまる内容でした。

しかし、残念なことに、レースのテレビ中継がない日本に於いては、殆どの場合がリザルト上で評価が下され、良質のレースレポートがなければ、この美学を胸に走った選手はある意味で“馬鹿をみる”ことになっていまいます。

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[スタート前の長沼選手のインタビュー]
(c):UTSUNOMIYA BLITZEN

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[前半から積極的に展開していた長沼選手が残り20kmで単独アタックを仕掛ける]
photo(c):UTSUNOMIYA BLITZEN

今回のレースについては、強い弱いに関わらず“長沼選手の敗北”は事実として残ります。

その一方で、長沼隆行という選手の実力と、勝負に対する考え方が、“こうである”ということもとても強く伝わってきました。

そして、海の向こうで行われた世界最高峰の戦いでは、“美学”と、“リザルト上の数字”の両方を、文句の付けようのない強さで獲得した選手が現れたのです!

ファビアン・カンチェラーラ。

タイムトライアルの世界チャンピオンであり、これまでに「ミラノ~サンレモ」や、「パリ~ルーベ」といった世界有数のクラシックレースを制してきているスイスのトップレーサーです。

その彼が、キング・オブ・クラシックと呼ばれる「ツール・デ・フランドル」に於いて、世界最高のクラシックレーサーであるベルギーの英雄トム・ボーネンを相手に、まるで“赤子の手をひねる”かの様な圧倒的な実力差をみせつけて、独走で勝利を手に入れてしまったのです。

長沼選手のインタビューの中にある「自分の力で後続を振り切る」という言葉がピッタリくるような、久々に見る、まさに胸のすくようなレース展開でした。

私は監督という立場上、リザルトの持つ意味の大きさを痛いほど理解しています。

いくら良いレースをしても、最終的に評価されるのは優勝者であり、少しでも時間が経てば、2位以降の選手の名前はキレイに忘れ去られます。

スポンサーや、ファンが喜ぶのも、間違いなく勝利です。

ただ、自分は現役時代、アタッカーとしてレースを戦ってきたので、選手自身の気持ちが勝利だけでは満たされないことも知っています。

全てを満たす勝利。

それは、圧倒的な実力差を身に付けなければ、成しえる事のできない大変な勝ち方なのです。


ダイエット企画 Vol.2

2010-04-03 | インポート
ダイエットを開始してから3週間が経過しました。

結論から報告しますと、

開始時の体重が64.5kgで目標体重は60kg

先ほど計測したところ62.5kgでした。

3週間で2kg減ですから、まあ良い感じです。

さて、改めて今回のダイエット方法をご紹介いたします。

◆以下、グリコの栄養士の恵美さん(←苗字)から指導内容です。
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栗村さんの基礎代謝量は、体重・年齢からの計算式では、1483kcalなので、この量の食事量を目標にしていただけると、食事コントロールだけで、減量できるという計算です。

現在、食事量が多いということはなく、栗村さんこそ、選手以上につっこみどころ満載かと・・・。
しっかり食べてくださいね。

体重増は、おっしゃる通り、お菓子の誘惑が原因かと思いますが。

オール・イン・ワン・プロテインは低脂肪牛乳に溶かして、昼食か夕食として飲んでください。

低脂肪牛乳400mlにプロテイン9杯です。
200ml、2回で、ゆっくり飲んでいただければ、腹もちもよいかと思います。

タイミングとしては、夕食の方がベストですが、ストレスになるようでしたら、昼食でもOKです。

朝 コーンフレーク 牛乳 オレンジジュースも足してください。
昼 おにぎり2個(ご飯200g) 味噌汁(豆腐・わかめ) 卵焼き 焼き鮭 小松菜お浸し
夜 低脂肪牛乳 プロテイン
これで1400kcal程度で、栄養価もよくなります。

お菓子は140kcalまでを目安に

毎日置き換えでなくても、週4回以上で、効果はでるかと思います。
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今回使用しているプロテインは、
グリコさんの「パワープロダクション」シリーズのオールインワンプロテイン」です。
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内容量1kgのプロテインを1日9杯(約62.5g)使用すると、16日間で消費することになります。

このペースだと少し高くつく感じがしますが、実際、他の有名な集中ダイエットシリーズなどの価格と比較すると実はかなりリーズナブルだったりもするのです。

実際に日常生活を送っていると、付き合いなどで意に反してビールをガブ飲みしたり、高カロリーの食事をガッツくことも多々あったりしますので、毎日プロテインを飲む必要がなかったりもしますから、1袋(1kg)で1ヶ月くらいはもつ感じになるのでしょうか。

要は、恵美さんからアドバイスを頂いたように、[摂取カロリー]-[消費カロリー]がマイナスになる様にしていけば、徐々に体重は落ちていきます。

プロテインの良いところは、無駄に食欲を刺激せずにある程度の満腹感を得られ(水を300cc以上一気に飲むことになるので満足感がある)、更に栄養価のバランスも良いので健康的に体重を落としていけるところです。

ただ、気をつけなくてはいけないパターンは、「今日の夜はプロテインで済ませよう!」と思って多めにプロテイン摂った矢先に外食のお誘いが入り、超高カロリーの一日になってしまったなどの展開です

そんな時は僕らの強い味方である自転車が登場!そこそこの強度で1時間も走れば1,000kcalの消費も不可能ではありません!

カレーライスを1杯食べたら1時間モガき、こってりとんこつラーメンを食べたら1時間モガき

あと2kgがんばって落とします