しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

連鎖反応?

2011-08-31 | インポート



最近、自分が『キャパオーバー』に陥っていると感じていたら、何故か周りの人たちも『キャパオーバー』に陥っていると訴え始めました

偶然なのか?はたまた『キャパオーバー』は伝染するのか?

直接仕事の繋がりのない人までもがいっぱいいっぱいになっているので、これは何か深い意味があるのかもしれません

いつもなら得意の『妄想』であれやこれや真相を探るところですが、いまは『キャパオーバー』なのでそんな無駄なことはいたしません

あ~、有能になりたい、天才になりたい…

仕方ないから、本気をだすことにします

そしたら周りの人たちも本気だしてくれるかな?



ふるさと宮まつり

2011-08-29 | インポート
01



8月6日(土)・7日(日)に宇都宮で開催された「第36回ふるさと宮まつり」の写真をいただきました。

2日間で45万人も集まった宇都宮最大のお祭りで、今年は「ふるさと宮まつりから贈ろう復興への元気」というスローガンのもと、大変盛り上がったと聞いています。

聞いています、、、というのは、この週末チームは「JBCF松川ロード」に参加していたので、残念ながらお祭りに参加することができなかったのです

しかし

いただいた写真をよ~く見てみると、な、なんと見覚えのある顔が写真右上に浮かび上がってるいるじゃないですか

実は、オフィシャルユニフォームスポンサーの「株式会社カラーズビジョン」さんが、大型ビジョンでチームのPR映像を日々流してくださっているのです

恐るべし宇都宮、恐るべし宇都宮ブリッツェン

他の自転車チーム、他の地域ではちょっと考えられないことであります。



シマノ鈴鹿ロード

2011-08-27 | インポート
01



今週末は、参加延べ人数が1万人を超える巨大イベント「シマノ鈴鹿ロード」に参加します。

宇都宮ブリッツェンは、土曜日に「チームTT B」、日曜日に「国際ロード」と2つのレースに出場しますが、その他にも合計5回の「ウィーラースクール(子供向け自転車教室)」に参加するなど、普及活動にも積極的に取り組んでいきます。

鈴鹿が終わると、「JBCF 個人TT(9/4)」、「JBCF 加東ロード(9/11)」、「ツール・ド・北海道(9/16~9/19)」と続き、JBCFロードシリーズ最高峰の「JBCF ロードチャンピオンシップ(9/25)」に出場します。

そしてそして、1週間はさんで宇都宮ブリッツェン初の海外レースとなる「Jayco Herald Sun Tour」への参加が予定されています。

「Jayco Herald Sun Tour」は、Jプロツアー最終戦の「JBCF 輪島ロード」と日程が重なっているため、チームを二つに分けての参戦となりますが、出場メンバーはまだ確定できる状態ではなく、今後のレース結果を見ながら早目に決めたいと思います。

「Jayco Herald Sun Tour」&「JBCF 輪島ロード」が終わると、いよいよ翌週は我々にとっての大一番!「Japan Cup」となります。

「国内で活動しているチームはレース数が少ない」とよく言われますが、宇都宮ブリッツェンに関してはまったくもってそんなことはありません

このチームの忙しさ(イベント参加なども含めて)は、中途半端に海外で活動しているチームよりもよっぽどハードです。

うっかりしてると髪を切ることも忘れてしまいそうなので、本日はお馴染みの「QUALITA」さんに駆け込んで散髪してもらいました

すると帰り際に、「ノエビア」の乳液と化粧水を頂いてしまったのです。

まさか自分が「ノエビア」を使うことになるとは、、、

最近、「今年40歳なんです」と言った時に、「えっ、見えませんよ」と社交辞令を言われることに快感を覚えはじめているので、頂いた「乳液」&「化粧水」を今夜からびっちゃんびっちゃんに塗りたくろうと思います



土井選手!

2011-08-25 | インポート



スペインで開催されている『ヴエルタ・ア・エスパーニャ』の第6ステージに於いて、スキル・シマノ所属の土井雪広選手が4名のエスケープグループに入りラスト30kmまで逃げ続けるという素晴らしい活躍をみせてくれました!

チームにはエーススプリンターのキッテルがいるので序盤のステージではメイン集団の牽引を担当したり、その後の山岳ステージでも前半から逃げに乗ることを目指したりと、ここまで脚を使う展開を強いられていたにも関わらず、本日ロングエスケープを見事に遂行したのです。

今後もまだチャンスはあると思うので、日本人初のヴエルタ出場となった土井選手の活躍に期待したいと思います。


雨&強い風という厳しいコンディションの中で開催された「JBCF東日本クラシック修善寺大会」の動画がアップされました。


Jptv



ジャパンカップ記者発表会

2011-08-23 | インポート



本日、千駄ヶ谷にある『シクロ鳩森スタジオ』に於いて、『2011 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE』の記者発表会が行われました。

3月に東日本を襲った大震災の影響で、一時はレースの開催自体が危ぶまれた時期もあったようですが、関係者の方々の努力のお陰でなんとか予定通りに開催する運びとなりました。

改めて大会関係者の方々にお礼の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。

さて、例年に比べてかなり大変な状況下での開催となっている『JAPAN CUP』ですが、やはりいくつかのチームは放射線に対する懸念から参加を取りやめたと聞きます。

宇都宮市の放射線量はまったく問題のないレベルにも関わらず、この様な判断が下されたことは少し残念だったりもします。

逆に、日本行きを進んで希望してくれたチームや選手がいるという事実もある様なので、そういった前向きな気持に対しては心から「ありがとう」と言いたいです。

まだ、出場に関して調整中のチームや選手がいるとのことですので、今後、出場チームが更に追加で発表されていくものと思われます。

どの様なカタチであれ、宇都宮市がお金を出して開催する「世界に誇れるレース」であることには変わりはなく、20回目の特別な年を迎え、より一層宇都宮の発展に繋がるイベントとなっていくことを切に願います。



やつれてはいません…

2011-08-21 | インポート
01
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS



本日、Jプロツアー第11戦の『JBCFみやだロードレース』が開催され、シマノの畑中選手が前回の松川ロードに続いて2連勝を飾りました。

この結果、Jプロツアーの年間ランキング争いでは首位の増田選手と2位につけている畑中選手との差が25Pまで縮まってきました。

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 7300P
2位 畑中勇介(シマノ) 7275P

この差ですからもはや点差はないに等しいといえます。

7月~8月はひたすら追い上げられる日々が続いたので選手たちもだいぶキツイ思いをしてきたとは感じていますが、マクロな目で見ればこれもまた良い経験になっていることは間違いありません。

そして、春先にチームが設定した年間レベルでの目標値に対しては、変わらずポジティブな状態を維持しています。

・転んだら立ち上がる

・やられたらやり返す(少し時間がかかっても)

・そして「恨み辛み妬み」は辞書から消して、自分たちの「高き理想」を笑顔で追いかける作業を今後も継続していきます。

ところで…

最近、体重は変わっていないのに、『なんか痩せました?』とよく言われます。

要するに顔がやつれているんですよね?ね?

ロード選手ならば、『レース中のクラッシュからすぐに復帰』と言えば、どこか響きがいい、というかカッコイイ!

しかし、監督(なんでも屋)が、『食あたりを乗り越え現場復帰』、『徹夜明けでボトルづくりに精を出す』と言ったところで、クスクスっていう微笑み声が聞こえてくるのが現実です

きっ、気持ちいい

さあ、これから東京へ移動して明日からまた電車通勤?がんばろ~



孤独との戦い

2011-08-19 | インポート



国のトップ、地域のトップ、会社のトップ、ある分野での第一人者、勝利を重ねる一流プロ選手、、、etc

皆に共通しているのは「孤独感」らしいです。

とある本に「社長と副社長の間には越えがたい大きな壁がある」という言葉が書かれていました。

もちろん世の中には「雇われ社長」もいるわけで、社長と名の付く人全員に全ての決定権と責任が伴っているわけではないでしょうが、ようは「トップ」と「その他」の間には質の異なる「何か」が存在しているということでしょう。

規模の大きなモノを動かすには、当然ですがとてつもないパワーが必要です。

大きなものを動かすのですから、凄まじい「摩擦」も発生するでしょう。

人はそれが例え「良質の変化」であっても、とりあえず「変化」に対して一言二言文句を言うようにできています。

また、関わる人の数が増えれば増えるほど、一定の人に対してマイナスとなってしまう決断も行わなければなりません。

人の考え方は千差万別なのでこれも当然のことです。

トップに立つ人間に要求される能力というのは、決断力、先見性や表現力、矛盾のない信念など、色々とあるとは思いますが、結局はそれらの能力を支える「精神力」が一番大切なのだと思います。

「空気を読めない人間」であれば恐らく「孤独感」を感じることすらないかもしれませんが、そういった人はいずれトップから降りるハメになるか、その人がトップに就いている組織自体が世の中からの需要を失うことになるでしょう。

一方で、ある程度空気が読めつつも大きな組織でトップを担っている人たちの「孤独感」は想像を絶します。

彼らは身近な人間にすら自分の本音を漏らすことはない様な気がします。

「周りに人が集まれば集まるほど孤独感は増す」

ある有名なスポーツ選手が言っていた言葉です。

一組織や一スポーツの範疇を超えて、地域や国の規模となっていった場合、その孤独感はスーパーマゾ(ドM)レベルになるのでしょうか?

ということは、世の中の“長”の皆さんは実はドMってこと?

結局、今回も取り留めもなく書いて、最後はドMで締めるという手抜きブログとなりました

シーズン中のブログは薄い内容になりがちですみません…



あれやこれや

2011-08-17 | インポート



飲み過ぎ以外でここまで派手に嘔吐した経験がなかったので胸や首周りの筋肉?が若干痛いです…

まだ少し熱っぽいですがだいぶ良くなりました

お騒がせいたしました。

12月になるといよいよ「不惑の年」、40歳を迎えます。

『不惑の年=物の考え方などに迷いのないこと』らしいですが、正確には「迷ってる暇などない」の様な気がします。

人生には色々な生き方がありますが、少なくとも今の自分の生活を50歳過ぎた時点で継続できている自信はありません(キツすぎて…)

今回の食あたりでも多少感じましたが、体は少しづつ熟成を増しています

最近、自分の身の周りでは様々な種類のプロジェクト?が動き出しています。

出来ることならその全てに貢献したいですし、それらを成功させて自分やみんなの夢に結び付けたいと思っています

しかし体は一つだけ。

自分を守るべきか?それとも夢を追うべきか?

答えは一つ。

これまで同様に脳天気に夢を追っかけちゃうことにしま~す



食あたり…

2011-08-16 | インポート



昨日の夜から嘔吐&下痢で大変なことになってます…

まだ辛いっす

便器に顔をツッコミ嘔吐、便器に座り直してゲーリーさん

どんだけ見事な合わせ技なんだよと自分にツッコミを入れながら熱い夜を過ごしました

お食事中だった方、刺激的な内容でごめんなさい

夏場の生モノにはくれぐれもご注意ください



ツールトークショー

2011-08-13 | インポート
01



本日、恵比寿にあるアクトスクエアに於いて『ツール・ド・フランス 2011 Race Review Meeting !!』が開催され、右京さんと今中さんと栗村の「KUOTAトリオ?」でトークーショーに出演しました。

そして、360度の全面スクリーンに囲まれながら、接戦だった2011年のツール・ド・フランスを振り返りました

MCの永田さん曰く、「エヴァンスがポディウムで抱きしめたライオンになりたいっ」とのこと…

なんとなく解るような解らないような…

でも、エヴァンスの涙に再び胸を打たれてしまいました

日本のレースシーンにもたくさんの感動があります。

これからもロードレースの魅力を多くの方々に伝えてきたいと思います





ランス特番

2011-08-11 | インポート
01



現在、スポーツ専門チャンネル『J SPORTS』にて、『あなたが選ぶ!ツール・ド・フランス1999-2005ベストステージ ~ランス・アームストロング7連覇の軌跡~』という特番を放送しています。

『十年一昔』と言いますが、やはり10年前の映像はかなり懐かしさ満載です。

収録していて気が付いたことが一つ。

今の選手よりも、昔の選手の名前が方がスラスラと口に出てくるのです…

これって老化現象?

そして

「スキル・シマノ」所属の土井選手が、日本人選手としては初めてとなる「ヴエルタ・ア・エスパーニャ」出場を決めました

「2011年ヴエルタ・ア・エスパーニャ」は、8月20日(土)にスペインのベニドームで開幕します。

もちろん『J SPORTS』にて、全ステージLive中継いたしますので、皆さん是非ご覧になってください



キャパシティ

2011-08-09 | インポート



キャパシティ
  ↓
Capacity
  ↓
包容力 / 度量 / 才能


キャパオーバー
  ↓
才能越え…


一般的に「能力がある人」というのは、このキャパシティのサイズがデカイ人のことを指すことが多いようです。

しかし、キャパシティのサイズは持って生まれてきた資質でもあり、自らの努力で簡単に拡大することはできません。

ですから、現実的には「自分が持っているキャパシティに合った環境に身を置く」能力こそ、コントロール可能な意味で「能力がある」と表現されるべきなのでしょう。

日本ではガムシャラにがんばることが美徳とされていますが、しかしその結果、仕事の効率とクオリティが下がったのでは本末転倒というものです。

自らの資質に合った環境を選び、自らのキャパシティの上限ギリギリの作業量をこなす。

理想的な環境とは上記の様なカタチかもしれません。

最近の自分はと言えば・・・

頼まれた仕事はほぼ引き受け(仕事と思って引き受けたらギャラなしなんていうこともしばしば・・・)、脳みそ代わりのガジェットに何故か振り回され、あまりに眠いので気合を入れるために飲んだレッ◯ブルのせいで夜寝れなくなり結局徹夜など、、、まあいい感じで理想と現実が逆行しております

個人的には、本当に能力のある人って「忙しい」とは言わないと思っています。

「忙しい」、「暇がない」、とやたら口にする人は、きっと自分を何かから守っている状態か、もしくは逆にかなり暇なのか、どちらかなのかもしれません。

時間の使い方がうまく、世の中の流れに乗れている人というのは、標準よりも処理能力が高い状態となっているはずなので、周りの人が忙しくなることがあっても、本人が追い込まれることはあまりないはずです。

「あ~忙しいぞこの野郎~~~」

ここ数ヶ月、気がつくと口にしています。

自分マネージメント失格です。

キャパオーバーの毎日を過ごし、自分の「軸」となる仕事のクオリティを下げては周りに迷惑をかけてしまいます。

イイ加減な仕事はしたくありません。

ということで、最大限かつ質の高い仕事をこなすためにも、短時間でリフレッシュできる「趣味」を探したいと思います。


頭もいいが走りも凄いシマノの西園選手がプロ初勝利を挙げた「JBCF東日本クラシック石川大会」の動画がアップされました。


Jptv



ミーティング

2011-08-07 | インポート
01
photo(c):Kazuaki.Hirayama/WASHU STUDIO



本日、JPT第11戦の「JBCF南信州松川ロード」が開催されました。

結果は「Live!!!ブログ」でお伝えしたように、シマノの畑中選手が優勝し、中村選手が4位、増田選手が5位(6名でのゴールスプリント)という結果となりました。

ここ数レース、同じような感想しか書けず申し訳ありませんが、今回もシマノ勢のチーム力の前に敗れたカタチです。

それでも各選手たちはレース前のミーティングで、「どうしたら勝てるか?」、「どう走るべきか?」を真剣に話し合っています。

今回の前夜ミーティングもホテルのロビーで1時間以上に渡って意見交換が続きました。

実力差の表れるコースに於いて、戦略というのはそれほど大きな意味を持ちません。

また、戦略に拘り過ぎると、時に消極的な走りに繋がることもあります。

しかし、それ以上に選手たちの「勝ちたい」という欲求のバロメーターであるチームミーティングは、自由に、そして様々な意見を聴きだすことに意味があると思っています。

「毎レース真剣に、そして追い詰められながら走ることがこんなに大変だとは思わなかった…」

ある選手が発した言葉です。

最終的にはフィジカルの能力を上げることが最も重要な要素となりますが、人間という生き物のモチベーションは多様な目標を必要としています。

レースが終わってからそのまま「ツインリンクもてぎ」に向かい、明日は一般の方向けのレースイベントに参加します。

宇都宮ブリッツェンの選手たちは、過密なスケジュールと大きな期待感に包まれある意味で過酷なシーズンを送っていますが、彼らの充実度は決して低くないと思っています。

応援して下さる皆さんのために引き続きがんばっていきます!



J-ProTour TV

2011-08-05 | インポート



一昨年からはじまったJプロツアーの動画コンテンツ「J-ProTour TV」。

実業団連盟の組織再編などがあり、今季はまたまた撮影クルー及び編集スタッフが変更となりました。

実業団連盟の営業能力が脆弱なこともあって、今季請け負っていただいている映像制作会社様にも殆ど利益がないなかで危険な撮影業務や映像コンテンツの編集などをお願いしております。

当面の目標としては、この「J-ProTour TV」をスポーツ専門チャンネル「J SPORTS」さんで放映して頂くことを目指しています。

そうすれば、各チームにとっても露出機会が増えることに繋がり、既存スポンサーへの報告材料及び新たなスポンサー獲得に向けた交渉コンテンツとなり得ることになります。

露出の有無がチーム運営に直結していないワークスチームにとってはそれほど大きな意味を持たないかもしれませんが、これからチーム規模を拡大していこうと考えているクラブチームにとってはとても重要な内容となるでしょう。

この様な作業を進めてくれる人は待っていても業界内になかなか現れないので、宇都宮ブリッツェンは対価ゼロで他チームの利益に繋がることへも積極的に協力しています(日本的美学で言えば自分で書くことではないかもしれませんが…)。

ちなみに、現在の「J-ProTour」にはテレビ局側に放映権料を請求できるほどの価値はありません。

あれだけのギャラリーが集まる「Japan Cup」ですら、放映してもらうのにお金を「支払っている」のが現実なのです。

いつかは毎戦「Live中継」、いつかは「放映権料獲得」

そんな夢が叶う頃には、自分はもういないかもしれませんが…

まあ、地道にがんばります

シマノレーシングが素晴らしい走りを魅せた「JBCF群馬CSCロード」の動画がアップされました。
ナレーションを担当しているのは、実はバイクカメラマンのマッハさんです…
早くお金集めてプロの喋り手さんにお願いできるようにしなければですね。


Jptv



レース主催者の苦労

2011-08-03 | インポート



最近、レースを運営する側の方々と話す機会が多いです。

昨日も某レースを運営する方とお話をしました。

そこで感じることは、日本のチームや選手というのは、自分たちの本来の立場をあまり理解できていないということです。

チームや選手たちは競技力向上を純粋に追い求める「現場=末端」の存在なので、なにも大人になり過ぎる必要はないですし、決して長くはない「稼げる期間」にお金を含めて色々なものを回収する必要があるのは理解できます。

しかし、もっとマクロな視野を持てれば、少し先に更に大きなリターンや高い実力を身につけるチャンスがあることにも気付くべきです。

選手がいなければチームは成り立ちません。

チームが参加しなければレースは成立しません。

しかし、逆に見れば、レースがなければチームや選手の価値はゼロになります。

特にレース活動しか行っていないチームや選手というのは、もっとレース主催者やファンを大切にするべきではないでしょうか。

残念ながら、日本のレース界にはこの様なことを教える教育システムがなく、現状のレース界が何故成り立っているかを理解している現場の人間は少ないと言えます。

今の国内レース界で、純粋な経済活動のなかで自立できているチームや選手というのはごく僅かしかありません。

大半は、競輪界が生み出している補助金か、一企業が生み出している黒字に依存して活動している状態です。

そして、そこで使ったお金を、新たな価値に変換して出資者に返せていないのが事実でしょう。

いわば、日本のレース界全体が赤字事業であり、事業仕分けの対象となっている様なものです。

1円をもらうということは、少なくとも1円以上の価値を生み出す何かをしなければいけないわけです。

他のスポーツ界の方からみれば、「何を当たり前のこと言ってるんだ」と突っ込まれそうですが、補助金などに長い期間依存してきてしまった日本のロードレース界は、この辺りの意識と能力が著しく欠け落ちてしまっています。

こういった流れが多く残っているなかで、「興行(ツール・ド・フランスも興行です)」としてレースを主催する方々のご苦労は、相当なものなのだろうなあと強く感じました。