しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

77th Critérium International #2 #3

2008-03-31 | インポート
Corvos_00011371007

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

3/30(日)午前に、「第2ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第2ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/CRI/

この日は午前中に98.5kmの山岳レースを行い、
午後に8.3kmの個人T.T.を競う変則ステージです。

昨日のステージで大きく遅れてしまったスキル・シマノとしては、
なんとか挽回したいところ。

レースは、距離が短いこともありスタートからアタックの応酬となり、
スキル・シマノのローテレリも何度か攻撃を仕掛けます。

しかし、レースの距離が短いため、
通常の様な「泳がす」という雰囲気が集団になく、
ことごとく潰されて、距離を重ねていきます。

そして、20km過ぎに4名が抜け出しに成功。

Jens Voigt (Team CSC)
Sandy Casar (Française des Jeux)
Simon Gerrans (Crédit Agricole)
Mauro Santambrogio (Lampre)

この中には、同レースで3度の優勝経験があり、
昨年も優勝を飾っているフォイクトが含まれています。

フォイクトというと、山岳コースは苦手というイメージがありますが、
距離が短く、平均勾配が5%前後の登りであれば、
巨体をブイブイと振って登り切ってしまうパワーがあります。

また、先頭の4名の中で、昨日の第1ステージで遅れていないのはフォイクトのみ。
要するにフォイクトはこのまま行けば総合首位に立てることになります。

当然、ラボバンクは必死に追いますが、
その差は最大で2分ほどまで開いてしまいます。

途中で「中国での騒動」に抗議するデモ隊が、
「路上に寝そべる作戦」でレースを止めてしまい一時中断。

その後、レースがストップする前のタイム差を保ったまま、
再びレースは動き出します。

体が冷えてしまった選手たちですが、
この中断が先頭の4名にとって有利になったのか、
はたまた、追い上げたいメイン集団に有利になったのかは分かりませんが、
普通に考えると逃げていた選手たちに有利だったのではないかとも思われます。

その後、なりふり構わず飛ばすフォイクトのペースに着いていけず、
先頭から、カザールとサンタンブロージオが脱落。

逃げ切れば、「フォイクトがリーダー」「ジェランがステージ優勝」という
コンセンサスが出来上がります。

結局、二人は差を保って逃げ切り、
定石どおりにジェランがステージを優勝を飾り、
フォイクトがテンダムに大差を付けてリーダーの座に踊り出ました。

スキル・シマノ勢では、
ローテレリが1分50秒遅れの34位でゴールとなっています。

◆第2ステージ「リザルト
1 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 2.27.36
2 Jens Voigt (Ger) Team CSC 0.04
3 Alejandro Valverde (Spa) Caisse d'Epargne 1.39
4 Damiano Cunego (Ita) Lampre
5 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom
6 David Herrero (Spa) Karpin Galicia
7 Fränk Schleck (Lux) Team CSC
8 Gustavo César Veloso (Spa) Karpin Galicia
9 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux
10 Kim Kirchen (Lux) High Road
34 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 1.50
45 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 2.53
55 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 6.10
91 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 6.57
95 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 8.01
109 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 9.00



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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

3/30(日)午後に、「第3ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第3ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/CRI/

午後は8.3kmの個人タイムトライアル。
プロローグの様な距離なので、大きなアクシデントがなければ、
フォイクトの個人総合優勝は堅いと言えます。

また、雨でコースが非常に滑りやすく、
タイムトライアルを走るフィジカル的な強さのほかに、
滑る自転車をうまくコントロールするテクニックと、
「こけてもいい!」という度胸が若干必要となるステージとなりました。

レースの方は、総合上位陣が落車を恐れて慎重に走る中、
若干20歳のノルウェーT.T.チャンピオンのボアッソンが、
ダントツの10分16秒のタイムを叩き出してステージ優勝を飾ります。

パリ・ニースのフースホウトもそうでしたが、
真っ直ぐ走ってても落車してしまうノルウェーの舗装路は、
選手のバイクコントロールテクニックを
知らない間に向上させているのかもしれません。

総合争いは、フォイクトが慎重に走り、見事4回目の栄冠を獲得しました。
また、総合2位にも同じくCSCのラーションがはいっています。

CSCは、今期でスポンサーの撤退が決まっていますが、
春先からあらゆるレースで勝ちまくっています。
やはり、リースが始めた春先の「軍隊トレーニング」が
メンタルを効果的に鍛えているのでしょうか?

スキル・シマノ勢では、ロイヤカースが36秒遅れの26位でT.T.を走り、
総合はローテレリの36位が最高位となっています。

日本の別府選手と土井選手もそれぞれ完走を果たしています。

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「昨年に続いて連覇を果たしたフォイクト」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆第3ステージ「リザルト
1 Edvald Boasson Hagen (Nor) High Road 10.16
2 Tony Martin (Ger) High Road 0.07
3 Gustav Erik Larsson (Swe) Team CSC 0.13
4 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne
5 David Zabriskie (USA) Slipstream Chipotle - H30 0.14
6 Gustavo César Veloso (Spa) Karpin Galicia 0.18
7 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 0.19
8 Rick Flens (Ned) Rabobank 0.23
9 Damien Monier (Fra) Cofidis
10 Adam Hansen (Aus) High Road
26 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 0.36
38 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 0.47
39 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
45 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0.53
92 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 1.28
97 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 1.35


◆個人総合時間「リザルト
1 Jens Voigt (Ger) Team CSC 7.29.01
2 Gustav Erik Larsson (Swe) Team CSC 0.57
3 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne
4 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 1.03
5 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 1.08
6 Fränk Schleck (Lux) Team CSC 1.11
7 Alejandro Valverde (Spa) Caisse d'Epargne
8 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 1.15
9 Stef Clement (Ned) Bouygues Telecom
10 Damiano Cunego (Ita) Lampre 1.16
36 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 8.23
50 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 9.32
64 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 12.43
84 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 14.18
85 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 14.23
110 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 22.03


◆個人総合ポイント「リザルト」
1 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 24 pts
2 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 15
3 Edvald Boasson Hagen (Nor) High Road 15
4 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 15
5 Jens Voigt (Ger) Team CSC 13
6 Tony Martin (Ger) High Road 12

◆個人総合山岳「リザルト」
1 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 26 pts
2 Jens Voigt (Ger) Team CSC 12
3 Sandy Casar (Fra) Française des Jeux 10
4 Ian McKissick (USA) BMC Racing Team 8
5 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 8
6 Fränk Schleck (Lux) Team CSC 6

◆新人賞「リザルト」
1 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 7.29.58
2 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 0.06
3 Robert Gesink (Ned) Rabobank 0.26
4 Trent Lowe (Aus) Slipstream Chipotle - H30
5 Iouri Trofimov (Rus) Bouygues Telecom 0.36
6 Peter Velits (Svk) Team Milram 0.38


77th Critérium International #1

2008-03-30 | インポート
Corvos_00011371003

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

3/29(土)に、「第1ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第1ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/CRI/

2日間で3ステージを競う、
ちょっと変わったステージレースの
「クリテリウムアンテルナシオナル」が開催されました。

スキル・シマノからは以下の8名がエントリー。

131 Clément Lhotellerie (Fra)
132 Fabien Bacquet (Fra)
133 Fumiyuki Beppu (Jpn)
134 Yukihiro Doi (Jpn)
135 Thierry Huppond (Fra)
136 Piet Rooijakkers (Ned)
137 Sebastian Siedler (Ger)
138 Albert Timmer (Ned)

日本の別府選手と土井選手が出場。
この二人は高校時代から良きライバルとして戦ってきましたが、
同じチームでレースを走るのはこれが初めてでしょうか?

また、パリ・ニースで活躍した、
ローテレリとウポンのフレンチライダー二人も出場します。

パリ・ニースと同じくASOが主催するこのレースですが、
パリ・ニースが「ミニツールドフランス」ならば、
この「Critérium International 」は、
さながら「ミクロツールドフランス」と言ったところでしょうか?

2日間で、ラインロードレースと、山岳レース、
そして個人タイムトライアルを行う「超濃縮」タイプのレースと言えます。

さて、初日は193キロのロードレース。
平坦基調のコースですが、小刻みなアップダウンが続き、
決して楽にこなせるレースではありません。
ただ、通常は大集団でのスプリントになる事の方が多いようです。

さてレースは、序盤から中堅どころ2名の選手が飛び出します。

Laurens Ten Dam (Rabobank)
Ian McKissick (BMC)

テンダムは以前、
シマノメモリーコープに所属していたとのこと。

逃げる二人は快調に飛ばし、
サイクリングペースのメイン集団に最大で17分もの差をつけますが、
その後、フランセーズデジューを中心とした、
スプリンター系チームの追走によりその差はみるみる縮まってきます。

少し差が大きすぎたので、このまま逃げ切るか、
もしくは吸収されて大集団でのスプリントのなるかと思われましたが、
レース後半になると、絶え間なく続くアップダウンと横風により、
メイン集団から遅れる選手たちが続出。

結局、残り20kmでメイングループの数は約35名となり、
単独となった先頭のテンダムとの差は3分ほどまで詰まりました。

吸収されるのは時間の問題かと思われたテンダムですが、
見事な粘りを見せてなんと逃げ切りを決め、区間優勝を飾ります。

追撃グループはその差を10秒まで縮めてゴール。
しかし、スキル・シマノ勢はこの第2グループに誰も残れずに、
約7分遅れの第3グループで大半がゴールとなりました。

この結果、残念ながら総合争いからは離脱となってしまいました。

◆第1ステージ「リザルト
1 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 4.50.04 (39.921 km/h)
2 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 0.10
3 Mirco Lorenzetto (Ita) Lampre
4 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom
5 Sebastian Schwager (Ger) Team Milram
6 Kevin Ista (Bel) Agritubel
7 Alexandr Kolobnev (Rus) Team CSC
8 Egoi Martínez (Spa) Euskaltel-Euskadi
9 Fränk Schleck (Lux) Team CSC
10 Danilo Wyss (Swi) BMC Racing Team
38 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 6.51
39 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
42 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano
49 Sebastian Siedler (Ger) Skil-Shimano
57 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano
84 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano
119 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 12.40
122 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano



51st E3 Prijs Vlaanderen

2008-03-30 | インポート
Corvos_00011372028

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

3/29(土)に、セミクラシックの「E3 Prijs Vlaanderen」が開催されました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.e3prijsvlaanderen.be/

クラシックレースの王様、
ツール・デ・フランドル(4月6日夜-Jスポーツにて放映)を翌週に控え、
「ミニフランドル」と呼ばれる「E3 Prijs Vlaanderen」が開催されました。

ミニフランドルと呼ばれているだけあり、
ツール・デ・フランドルに登場する「激坂」「石畳」「石畳激坂」などが随所に登場します。

3/26に開催された「Dwars door Vlaanderen」よりも
更に内容は近いものとなります。

このレースにスキル・シマノから以下の8名がエントリー。

221 Ji Cheng (Chn)
222 Roy Curvers (Ned)
223 Maarten Den Bakker (Ned)
224 David Deroo (Fra)
225 Floris Goesinnen (Ned)
226 Yusuke Hatanaka (Jpn)
227 Tom Veelers (Ned)
228 Robert Wagner (Ger)

日本の畑中選手も出場し、
これまでの彼の選手生活の中で最も大きなレースに挑みます。
また、地元オリンピックを控えたチャイナライダーの Ji Cheng も出走します。

このレースは、ベルギーの王様「ボーネン」が4連勝中。
ボーネンの最大の目標はツール・デ・フランドルであり、
当然、現状ではコンディション的にピークに近いところまできているはずです。

ただし昨年は、コンディションのピークが早く来すぎてしまい、
肝心な、フランドルやパリルーベで失速した苦い経験をしています。

そんな事もあってか、
今年のボーネンは意識的に少し抑えて走っているようにも見えます。

さてレースの方ですが、
序盤からアタックが繰り返されてレースはハイペースで展開します。

強力な逃げグループが一旦吸収された35キロ過ぎに、
数回に渡って行われたアタックの結果、
以下の13名が抜け出しに成功しました。

Gert Steegmans
Maarten Tjallingii
Lars Bak
Thomas Voeckler
Bernhard Eisel
Jan Kuyckx
Maarten Nuyens
Janek Tombak
David Kopp
Greg Van Avermaet
Kurt-Asle Arvesen
Mauro Da Dalto
Michael Schär
Kristof Van De Walle

13名の先頭グループは、
途中で踏み切りに引っかかるアクシデントがありましたが、
特別処置でその後メイン集団も止められ、
最大で4分以上の差をつけ順調に逃げていきます。

一方、メイン集団ではDwars door Vlaanderenでもやりあった、
昨年の1位&2位の、ボーネンとカンチェラーラが再びガチバトルを開始!
残り50キロ地点でメインより二人で抜け出し前を追います。

連続する「石畳激坂」で各グループの選手達は消耗し、
ラスト20キロの時点で先頭は6名にまで絞られます。

Kurt-Asle Arvesen (Nor) Team CSC
David Kopp (Ger) Cycle Collstrop
Greg Van Avermaet (Bel) Silence - Lotto
Thomas Voeckler (Fra) Bouygues Telecom
Janek Tombak (Est) Mitsubishi-Jartazi
Bernhard Eisel (Aut) Team High Road

激しく追い上げるボーネンとカンチェラーラですが、
前から落ちてくる選手をどんどん吸収するも、
その差が30秒ほどまで詰まったところで停滞気味となります。

結局、ボーネンとカンチェラーラは、
後続から上がってきた選手達に吸収されて9名の第2グループを形成します。

Matti Breschel (Den) Team CSC
Tom Boonen (Bel) Quick Step
Stijn Devolder (Bel) Quick Step
Staf Scheirlinckx (Bel) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
Michael Schär (Swi) Astana
Lars Bak (Den) Team CSC
Leif Hoste (Bel) Silence - Lotto
Maarten Tjallingii (Ned) Silence - Lotto
Kristof Vandewalle (Bel) Topsport Vlaanderen

この9名の中にCSCとロットがそれぞれ2名ずつ入り、
この2チームは先頭にそれぞれ、
アルベッセンとアーベルマートを送り込んでいます。

これに対してクイックステップは、
先頭にいたステーグマンスが遅れてしまい、
ボーネンとデボルデルでの追走という後手の展開になってしまいました。

結局、セカンドグループは抑えの選手たちが機能しスピードダウン。
先頭の6名は逃げ切りを濃厚として最後の攻防に切り替えていきます。

ヴォクレールやコップなどが果敢にカウンターを仕掛けて勝利を狙いますが、
この様な小集団での争いでは鉄の様な冷静さを見せるアルベッセンが、
最後に一気に仕掛けて見事勝利を手中に収めました。

スキル・シマノ勢では、
北のクラシックではエース格と言っていい、フィラースが20位。
畑中選手は半分ほど走ったところでリタイアとなりました。

◆「リザルト
「E3 Prijs Vlaanderen - Belgium - 1.HC - 203km」
1 Kurt-Asle Arvesen (Nor) Team CSC 4.57.03 (41,003 km/h)
2 David Kopp (Ger) Cycle Collstrop 0.05
3 Greg Van Avermaet (Bel) Silence - Lotto
4 Thomas Voeckler (Fra) Bouygues Telecom
5 Janek Tombak (Est) Mitsubishi-Jartazi
6 Bernhard Eisel (Aut) Team High Road 0.26
7 Matti Breschel (Den) Team CSC 1.20
8 Tom Boonen (Bel) Quick Step
9 Stijn Devolder (Bel) Quick Step
10 Staf Scheirlinckx (Bel) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
20 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 4.15
69 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 9.50
70 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano
72 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano



レース参加情報

2008-03-29 | インポート
スキル・シマノのレース参加情報です!

◆3月29日にベルギーで開催される「E3 Prijs Vlaanderen - 1.HC」に、
オレ八王子こと、畑中選手が出場します! ツール・デ・フランドルの前哨戦の中でも位の高い(H.C)このレースを前に、八王子のスーパースターも若干ビビり気味の様子です。それもそのはず、なんとベルギーのスーパースター、トムボーネンが<ahref="http://www.cyclingnews.com/road/2008/mar08/E3prijs08/?id=history">4連覇中の偉大なレースだからです。畑中選手は、悪天候の続くヨーロッパで練習もままならないストレスに襲われてるようですが、何事もまずは経験!トッププロの洗礼をたっぷりと浴びてきてください。(最近ブログで妙な関西弁を使うようになったのが若干気になりますが…)

◆3月29~30日にフランスで開催される「Critérium International - 2.HC」に、
別府選手土井選手が出場します。また、今西コーチもレースに帯同します。このレースは、クリテリウムという名前ついていますが、その中身はまったくクリテリウムではなくて、2日間で3ステージを競う立派なステージレースです。歴代優勝者を見てみると、このレースの勝者は真のチャンピオンと呼ばれる一流選手ばかりで、パリ・ニース同様、ASOが手掛ける非常に有名なレースなのです。先日、ツール・ド・フランスの出場チームが発表され、残念ながらスキル・シマノは選考からは外れてしまいましたが、引き続きASO主催のレースに参加して活躍することはとても大切なことでしょう。また、山を得意とする土井選手にとっても、待望の山岳レース(第2ステージ)が含まれているので気合が入るでしょう。このレースの模様はお馴染み「Live!!!ブログ」で、今西コーチが情報を提供する予定です。

◆4月2~6日にインドネシアで開催される「Tour of East Java- 2.2」に、
以下の内容でアジアメンバーが出場します。当初は、大幅なコース変更で、台湾同様「毎日クリテ」の予定でしたが、第4ステージに標高差2000mの頂上ゴールが設定された模様ですので、個人総合はここで決まるでしょう。

大会名 ツール・ド・ジャバ  (UCI 2-2)
派遣期間 2008年03月31日~4月7日
レース 2008年04月02日~06日(5日間)
走行距離 約560km(5ステージ)
選手
阿部 良之
狩野 智也
野寺 秀徳
飯野 嘉則
鈴木 真理
スタッフ
坂東 晃
大久保 修一
鳴島 孝之

Jtour_2

◆今年もやって参りました、
国内最高峰のロードレースツアー「Jツアー」が、
4月27日(日)に「群馬サイクルスポーツセンター」で開幕します。

今年の開幕戦の目玉はなんと言っても優勝賞金「100万円!」
第1戦のみの賞金額ですよ!
みなかみ町の皆さん、本当にありがとうございます。

このレースに、我らがスキル・シマノも参加します!
と言っても実は当初は、
「Tour of Hongkong,Shanghai」と日程が重なっていたため、
参加を見合わせる方向でした…

しかし、香港市民と上海市民が空気を読み、
見事「Tour of Hongkong,Shanghai」が開催延期に!
香港市民並びに上海市民の皆さん、本当にありがとうございます。
実業団の広報委員を務める私としましては、
所属しているチームがレース(Jツアー)に参加しないのは非常に辛い状態でした…

スキル・シマノからの参加予定選手は以下の5名です。

Suzuki
鈴木真理(すずきしんり)
2006、2007年、Jツアー年間優勝。Jツアーの顔と言っていい鈴木真理選手が、半年振りに赤いジャージを着てスタートラインに並びます。今期に入ってからまだ怪我の状態が良くありませんが、この人抜きにはJツアーを語ることはできないでしょう。


Nodera
野寺秀徳(のでらひでのり)
今期からスキル・シマノアジアのキャプテンに就任。鈴木真理選手同様、登りもこなしながらスプリント力にも長け、これまで数え切れないほどの勝利を挙げてきました。今期はどの様にチームをまとめていくのか非常に楽しみです。ちなみに野寺選手のブログのレベルは「H.C」級で、河内長野周辺では「かわちながのの真鍋かをり」と呼ばれているそうです!?

Abe
阿部良之(あべよしゆき)
スキル・シマノの、いや、日本レース界の広辞苑、それが阿部選手です。これまで様々なチームで活動し、参加したレースや訪れた国の数は既に天文学的数字に到達しています。今期は、ツール・ド・台湾で、新たにスプリンターとしての資質が開花した模様!尊敬すべき偉大な選手です。


Kanoh
狩野智也(かのうともや)
いつからか「無冠の帝王」と呼ばれはじめた狩野選手ですが、実業団レースでは勝ちまくっています。恐らく「ツールド北海道」で3年連続総合2位となったことで、このイメージが定着したのでしょう…狩野選手はクライマーとして有名ですが、かつてはポイントレーサーとして活躍した事もあり、小集団のスプリントでは意外な強さを見せます。昨シーズンは鈴木真理選手とJツアー王者を掛けて激しい戦いを演じました。
Iino
飯野嘉則(いいのよしのり)
今期からチームに加入したニューフェイス。昨年までは東京のクラブチーム「ラバネロ」で活躍し、自転車界の大御所、高村氏の指導を受けて育った叩き上げの選手。彼の経歴は、他の選手達と違いちょっぴりユニークで、この辺りはまた別の機会にご紹介したいと思います。


また、現段階では最終決定ではないものの、
前日に以下の内容で前夜祭なども開催される予定です!
国内の殆どのトップチームが集まりますので、
ロードレースの生の迫力を肌で感じてみて下さい。

水上温泉街パレード「Jツアー戦士 みなかみ見参!」
翌日のJツアー開幕戦を前に、Jツアー戦士が水上の温泉街をパレードし、
その勇姿を、観光客や地元の方々に披露!
主  催 群馬県利根郡みなかみ町 みなかみ町観光まちづくり協会
後  援 全日本実業団競技連盟
日  時 2008年4月26日(土) 17:00~17:30
コース 水上小から水上ホテル聚楽までの約800m
参加チーム
Jツアー(2007シーズン10位以内)
※上記内容は変更になる可能性があります。

レース前夜祭「Jツアー2008開幕戦前夜祭」
Jツアー2008の開幕戦を迎えるにあたって、
Jツアーの概要、チーム・選手紹介、
開催地である群馬県みなかみ町のサイクルスポーツへの取り組み等を
来場者に紹介すると共に、メディアを通じて広く情報発信する。
また、関係者が一堂に会すこの期に、相互の親睦を深め互いの発展に寄与する。
主  催 群馬県利根郡みなかみ町 みなかみ町観光まちづくり協会
後  援 水上温泉旅館協同組合 全日本実業団競技連盟
日  時 2008年4月26日(土) 18:00~20:00(17:30より受付開始)
会  場 水上ホテル聚楽 7階ホール
対象者
① みなかみ町住民及び関係者、関係団体・法人
② 群馬県関係者、関係団体・法人
③ 各地方自治体関係者
④ 自転車関係者
⑤ メディア関係者
紹介チーム
Jツアー(2007シーズン10位以内)
※上記内容は変更になる可能性があります。

(株)シマノは、「J Tour」のオフィシャルスポンサーです。


63rd Dwars door Vlaanderen

2008-03-27 | インポート
Corvos_00011343011


photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/26)、セミクラシックの「Dwars door Vlaanderen」が開催されました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.dwarsdoorvlaanderen.be/

いよいよ、来週の日曜日(4/6)に迫った、
ベルギー最大の、いや世界最高峰のクラシックレース、
「ツール・デ・フランドル」のコースの一部を走る、
「Dwars door Vlaanderen」が相変わらずの悪天候のなか開催されました。

スキル・シマノからは、以下の8名がエントリー。

161 BEPPU Fumiyuki
162 CURVERS Roy
163 DEN BAKKER Maarten
164 DEROO David
165 GOESINNEN Floris
166 VAN HUMMEL Kenny
167 VEELERS Tom
168 WAGNER Robert

スキル・シマノもツール・デ・フランドルへの参加が決まっているので、
本番を見越した走りで感触を掴みたいところです。
また、パリ・ニース後、風邪をこじらせていた日本の別府選手も登場です。

さて、レースの方ですが、
すっかり真冬の天候が続いているヨーロッパらしく、
この日も朝からどんよりとした雲が空を覆っています。
ただ、前日まで降っていた雪は止み、
スタートの時点では路面は乾いていました。

お昼前にRoeselareの町をスタートした集団は、
いきなりスピードを上げて、
最初の20kmを50km/h以上のスピードで駆け抜けます。

そして、75km過ぎのKattenbergの坂で4名が抜け出します。

Floris Goesinnen (Skil-Shimano)
Frederik Veuchelen (Topsport Vlaanderen)
Matthew Goss (Team CSC)
Geert Omloop (Mitsubishi-Jartazi)

スキル・シマノのメンバーの中で、
この様なクラシックを得意としているフーシンニンも入っています。

4人は平均速度45km/hほどで巡航し、
集団に対して約1分のアドバンテージを保って逃げ続けます。

一方、メイングループは、
Eikenbergでスピードアップし、中切れが発生して二つに割れ、
間もなく前のグループが逃げていた4人を吸収。

その後、ツール・デ・フランドルの最初の勝負どころとして有名な、
Oude Kwaremonに突入していきます。

この頃から既に雨が降り始め、路面はかなり滑る状態に。

そして、Oude Kwaremonを終えると、
中切れで遅れていた選手たちがポツポツと追いつき始めます。

次から次へと現れる激坂に動きを止めないグループから、
今度はPaterbergを前にして8名が抜け出します。

Dmitriy Muravyev (Astana)
Staf Scheirlinckx (Cofidis)
Nick Nuyens (Cofidis)
Martin Elmiger (Ag2r-La Mondiale)
Frederik Willems (Liquigas)
Frédéric Amorison (Landbouwkrediet-Tönissteiner)
Stijn Devolder (Quick Step)
Geg Van Avermaet (Silence-Lotto)

8名に続いてPaterbergに突入したメイン集団は、
先日のノケレで優勝したウェイランツの引きで再び崩壊。
各選手がかなり消耗してきたのを見計らって、
ミラノ・サンレモで優勝したばかりのカンチェラーラが一気に攻撃に出ます。
これにボーネンがすかさず反応し、
シャバネルなど、数名の選手のみが続きました。

14名となった先頭グループですが、
激坂が終わると遅れた選手達が再び復活して追いついてきます。

ベルギーのクラシックレースは、
勝負どころでのフル加速→スピードダウンの繰り返しで、
それに対応できなくなった選手達が徐々に消えていく仕組みです。

その後、最後の1周約15kmのゴール周回を前に、
3名の選手が勝負どころ「外」で攻撃を開始。

Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis
Allan Johansen (Den) Team CSC
Martin Elmiger (Swi) AG2R - La Mondiale

ゴールに向けて逃げる3名は、
常に20~30秒という少ないアドバンテージを保ち進み続けます。

一方、集団では追撃グループ形成を求めるアタックが繰り返され、
組織的な追走はあまり機能しません。

そんな中、スピードの落ちてきた先頭の3名から、
シャバネルが残り9kmを残してラストチャンスアタックを決行!

残された2名は間もなく追走集団に吸収されますが、
好調のシャバネルは差をキープしながらゴールに向かい、
見事、パリ・ニースのステージ優勝に続いての大きな勝利をゲット!

2位はデヨンフ、3位はエックホウトと、マッチョ勢が続きました。

スキル・シマノ勢では、好調のフィラースが19位。
パリ・ルーベエスポワールで優勝経験のある彼らしく、
悪条件下でのレースで真価を発揮しています。

◆「リザルト
「Dwars door Vlaanderen - Belgium - 1.1 - 200km」
1 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 4.32.27 (44.04 km/h)
2 Steven De Jongh (Ned) Quick Step 0.28
3 Niko Eeckhout (Bel) Topsport Vlaanderen
4 Andreas Klier (Ger) Team High Road
5 Allan Johansen (Den) Team CSC
6 Gorik Gardeyn (Bel) Silence - Lotto
7 Martin Elmiger (Swi) AG2R - La Mondiale
8 Guennadi Mikhailov (Rus) Mitsubishi-Jartazi
9 Joost Posthuma (Ned) Rabobank
10 Nick Nuyens (Bel) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
13 Tomas Vaitkus (Ltu) Astana 0.44
19 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano
60 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano



「PRO」って実は…

2008-03-25 | インポート
本日は「PRO」ブランドについてご紹介したいと思います。

Pro_2

実はこの「PRO」ブランドというのは、「(株)シマノ」の子会社である、
シマノ臨海(株)」で取り扱っている、シマノのオリジナルブランドなんです。

今期のスキル・シマノの選手達のレース画像をよく見ると、
あちらこちらに「PRO」のロゴが目立ちますね。


別府選手が得意のTTで使用しているのが、
PRO製のモノコックエアロハンドル。
軽量で空力に優れ、ポジション調整機能も抜群とのこと。

Pro11_2
Pro12

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

Pro13
PRO ミサイルモノコック ストレート カーボン
PRO ハンドル&ステムシリーズ


パリ・ニースで独走逃げを演じ、
テレビカメラを独占したウポンが使うのが、
PROのオーバーサイズタイプのハンドルバー。
従来のもと比べて、軽量化を図りながらも剛性は飛躍的にアップ。
一回り太くなった握り心地は慣れるとやめられないらしいです。
そして、セットで使うステムはオーバーサイズカーボン。
デザインもかなりGOODです。

Pro21
Pro22

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

Pro23
PRO バイブ 7S ラウンド OS
PRO ハンドル&ステムシリーズ

121
PRO バイブ OS カーボン
PRO ハンドル&ステムシリーズ


フランスの新世代スターとして、
一躍有名人となったローテレリの走りを支えたシートポストは、
PROのフルカーボンタイプ!
KOGAの軽量フレームと、
PROのフルカーボン軽量シリーズを組み合わせることで、
その軽さはUCI規定ギリギリの領域へ到達したとのこと。
それでいて剛性感は増しているらしいので羨ましい限りです…
(↑自分も現役時代に使ってみたかった)

Pro31
Pro32

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

Pro33
PRO バイブ フルカーボン シートポスト
PRO サドル&ポストシリーズ


オランダの至宝、キャプテンのデンバッカーが使うサングラスがZENITH。
こちらは「SHIMANO」ブランドとなっていますが、
アパレルも取り扱うシマノ臨海(株)のお勧め商品でもあります。
デザイン、使用感など、日本人にとっても心地よいレベルに仕上げられ、
価格も手頃なので数種類用意して使い分けるのも苦になりません。
個人的にも一つ、いや三つくらい欲しいんですけど…
どうなんでしょうか?坂東監督。

Pro41

photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

Pro42
SHIMANO ZENITH
SHIMANO アイウェアシリーズ


シマノ臨海(株)のホームページを見ると、
この他にも多くの商品を取り扱っていてなかなか楽しいです。
メカオタクの方もそうでない方もちょろっと覗いてみてください。

シマノ臨海(株) ホームページ「http://www.shimano-rinkai.jp/



2nd Ronde van het Groene Hart

2008-03-24 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/23)、セミクラシックの「Ronde van het Groene Hart」が開催されました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.rondevanhetgroenehart.nl/

アムステルダムとロッテルダムの間に位置する町、
Zoetermeer から Woerden までのラインレースである、
「Ronde van het Groene Hart」が開催されました。

コースはオランダらしい平坦基調のレイアウトですが、
天候が目まぐるしく変わる厳しいコンディションで、
当然、風はビュービューと吹き荒れています!

今年でまだ2回目の開催と若いこのレースに、
スキル・シマノからは以下の8名がエントリーしました。

71 Den Bakker, Maarten
72 Curvers, Roy
73 Goesinnen, Floris
74 Bacquet, Fabien
75 Deroo, David
76 Van Hummel, Kenny
77 Veelers, Tom
78 Wagner, Robert

レースは、35km過ぎから中堅どころの4名が抜け出します。

Jens Mouris (Mitsubishi-Jartazi)
Dennis Smit (Dutch National Team)
Eelke Van Der Wal (Krolstone)
Maurice Vrijmoed (Van Vliet-EBH Elshof)

この逃げは100km地点手前まで続きましたが、
時に雪混じりになる悪天候の前に失速、メイン集団に吸収されます。

150km地点で一度ゴール地点を通過したプロトンは、
アタックの連続で細分化されていきますが決定的な逃げは決まりません。

ゴールが近くなり先頭集団の数は約50名にまで絞られ、
その中から更に17名が抜け出してゴールに向かっていきます。

スキル・シマノ勢では、この中に、
フィーラースとワグナーの2名が含まれています。

結局、最後はこのメンバーでのゴールスプリントになり、
元ベルギーチャンピオン「ランボー」ことエックホウトが激しく先行しますが、
「不運のアスタナ」パワーを発揮したヴァイクスがしっかり差し切って優勝を飾りました。

2位はこの大会のディフェンディングチャンピオンで、
先日のノケレを制しているウェイランツ。

スキル・シマノ勢は、フィーラースが8位、
ワグナーが12位となっています。

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「8位に食い込んだ若きフィーラース」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

チームは明日(3/24)も、ドイツで「Rund um Koln」に出場予定。
こちらには、今西コーチが第1監督として帯同し、
日本人選手の、廣瀬&土井選手もスタートリストに名を連ねています。
また、パリ・ニースで活躍したローテレリも出走します。

このレースの模様は、
今西コーチが「Live!!!ブログ」(日本時間3/24夜)で随時お伝えしていく予定ですので、
是非ともチェックしてください!

◆「リザルト
「Ronde van het Groene Hart - Netherlands - 1.1 - 204km」
1 Tomas Vaitkus (Ltu) Astana 4.34.44 (44,683 km/h)
2 Wouter Weylandt (Bel) Quick Step
3 Bobbie Traksel (Ned) P3Transfer - Batavus
4 Niko Eeckhout (Bel) Topsport Vlaanderen
5 Elia Rigotto (Ita) Team Milram
6 Stefan Van Dijk (Ned) Mitsubishi-Jartazi
7 Jurgen Roelandts (Bel) Silence - Lotto
8 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano
9 Kristof Goddaert (Bel) Topsport Vlaanderen
10 Mathew Hayman (Aus) Rabobank
12 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano
32 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 0.08
46 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano 0.19
58 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano 2.10
72 Kenny Robert Van Hummel (Ned) Skil-Shimano
84 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano
93 David Deroo (Fra) Skil-Shimano



63rd Nokere Koerse

2008-03-20 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/19)、セミクラシックの「Nokere Koerse」が開催されました。

◆土井選手のブログレースレポートはこちら「http://blog.yukihirodoi.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.nokerekoerse.be/

石畳の登りゴール「ノケレベルフ」でお馴染みの、
ベルギーのセミクラシック「Nokere Koerse」が開催されました。

スキル・シマノからは、以下の8名がエントリー。

Kenny Van Hummel NED
Fabien Bacquet FRA
David Deroo FRA
Tom Veelers NED
Yukihiro Doi JPN
Maarten Den Bakker NED
Yusuke Hatanaka JPN
Yoshimasa Hirose JPN

日本の、廣瀬・土井・畑中選手も、
マヨルカ合宿直後ながら、スタートリストに名を連ねています。

レースは、序盤に以下の3名が飛び出して、
スピードの上がらない集団との差を広げながら逃げていきます。

Vanmarcke (Davitamon - Lotto - Jong Vlaanderen)
Papstein (Team 3C - Gruppe Lamonta)
Boucher (Landbouwkrediet)

最初の約50kmの大周回を周って、
ノケレ市外を周る1周14.8kmの周回コースに入った時、
逃げの3名とメイン集団との差は約10分近くまで広がっていました。

メイン集団としては計算通りに泳がしていたのですが、
レースオーガナイザーとしては交通整理の都合上問題が生じ、
その兼ね合いも合って、メイン集団は早めにスピードを上げます。

結局、逃げていた3名は残り25kmでメイン集団に吸収されてしまいます。

この過程で集団は徐々に縮小されて、
約190名出走したうちの、90名ほどがリアイヤ。
残念ながら日本勢3名もこの中に含まれていました。

レースは最終的に約40名ほどの先頭グループに絞られ、
名物の石畳ゴールに突入していきます。

結局、激しいゴールスプリントを制したのは、
クイックステップのウェイランツでした。
ウェイランツはまだ23歳と若く、将来が楽しみな選手です。

スキル・シマノ勢では、
2年目のバケが8位に食い込み、
フィーラースが15位となっています。

バケは、先日のパリ・ニースで活躍したローテレリと同じフランス人。
スキル・シマノのフランス勢の走りがクラシックでも光っています。

チームはこの後も、
日曜日=Ronde van het Groene Hart (BEL)
月曜日= Rund um Koln (GER)
と、連続でセミクラシックを走る予定となっています。

◆「リザルト
「Nokere Koerse - Belgium - 1.1 - 196km」
1 Wouter Weylandt (Bel) Quick Step 4.48.31 (40.759 km/h)
2 Jurgen Roelandts (Bel) Silence - Lotto
3 André Greipel (Ger) Team High Road
4 Bobbie Traksel (Ned) P3Transfer - Batavus
5 Sjef De Wilde (Bel) Willems Veranda's Continental Team
6 Yauheni Hutarovich (Blr) Française des Jeux
7 Niko Eeckhout (Bel) Topsport Vlaanderen
8 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano
9 Frédéric Amorison (Bel) Landbouwkrediet - Tönissteiner
10 Dennis Pohl (Ger) Team 3C - Gruppe Lamonta
15 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano
63 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano 0.40
65 Kenny Robert Van Hummel (Ned) Skil-Shimano



66th Paris-Nice #7

2008-03-17 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/16)は「第7ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第7ステージLive!!!ブログレポート
◆2008パリ・ニースのレース画像は「フォトギャラリー」をご覧下さい
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの最終第7ステージが、
ニースをスタートゴールとした121.5kmのコースで開催されました。

距離は短いものの、1級の山岳ポイントを3つ含む厳しいコースで、
昨年の大会では、レベリンがここでコンタドールに逆転負けを喫しています。

そのレベリンですが、今年も総合2位のノチェンティーニとの差が3秒と少なく、
高い緊張感を持ってのスタートとなりました。

レースは、スタート直後からいきなりアタックの応酬となり、
約35名ほどの選手たちが先行する形で最初の山に入っていきます。

メイン集団はレベリンのゲロルシュタイナーが落ち着いてコントロールし、
イーブンペースを保って登っていきます。

一方、先頭の35名は登りに入ってバラけはじめ2名が先行。
頂上が近づいたところで、メイン集団から、ローテレリや、アントンなどがアタック。

前から遅れる選手と、メインから上がる選手がシャッフルされ、
下り終えたところで集団が再編成されて、
先頭15名とメイン集団という形に落ち着きます。

メイン集団は、ゲロルシュタイナーとアージェードゥーゼルがコントロールし、
その差を2分前後として進んでいきます。

2つ目の登りに入ると、先頭集団からローテレリがアタック!
すぐに1分近い差をつけます。

ローテレリはそのままの差を保って最後の登りに突入、
ゴールまで逃げ切れるか?と期待感を持たせてくれます。

しかし、頂上付近でベネトに追いつかれ、
更にゴール前5キロで活性化した追走グループに捕まってしまいました。

このまま大集団になってのゴールスプリントかと思われた瞬間、
下りでレオンサンチェスが一気にアタック。

恐ろしいほどのスピードでコーナーを駆け抜け、
最後は追い上げてきたモンフォールをなんとかかわしてステージ優勝を飾りました。

昨年同様激しいステージとなった最終日ですが、
結局、総合順位には大きな変動はなく、レベリンが悲願の総合優勝を手にしました。

最後までその強さを見せ付けたローテレリは総合11位に入り、
見事山岳ジャージをゲットしています。

このレースで、ローテレリの名前が一躍世界中に知れ渡ったのは確実で、
スキル・シマノにとっても非常に有意義なレースとなりました。

この後、欧州組みの選手たちは
いよいよベルギーの本格的なクラシックシーズンに突入します。

別府選手をはじめ、
日本から、廣瀬選手、土井選手、畑中選手なども参戦予定です。

引き続き、応援の程宜しくお願いします。


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「最後まで素晴らしい走りを見せたローテレリが山岳ジャージを獲得!」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆第7ステージ「リザルト
1 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 2.51.12 (40.3 km/h)
2 Maxime Monfort (Bel) Cofidis
3 Carlos Barredo (Spa) Quick Step
4 Christophe Moreau (Fra) Agritubel 0.05
5 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step
6 Matteo Tosatto (Ita) Quick Step
7 Simon Spilak (Slo) Lampre
8 Alexandre Botcharov (Rus) Crédit Agricole
9 Peter Velits (Svk) Team Milram
10 José Alberto Benítez (Spa) Saunier Duval-Scott
32 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano
65 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 15.08
68 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano


◆個人総合時間「リザルト
1 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 29.02.48
2 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.03
3 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.48
4 Robert Gesink (Ned) Rabobank 0.51
5 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 1.09
6 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 1.12
7 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi 2.17
8 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 2.24
9 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 2.39
10 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step 3.21
11 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 4.11
76 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 1.18.25
80 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 1.29.30


◆個人総合ポイント「リザルト」
1 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole 89 pts
2 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 71
3 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 69
4 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 61
5 Karsten Kroon (Ned) Team CSC 59
6 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 58

◆個人総合山岳「リザルト」
1 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 79 pts
2 Chris Anker Sørensen (Den) Team CSC 28
3 Bobby Julich (USA) Team CSC 20
4 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 19
5 Rémi Pauriol (Fra) Crédit Agricole 16
6 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 16

◆新人賞「リザルト」
1 Robert Gesink (Ned) Rabobank 29.03.39
2 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 0.18
3 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 3.20
4 Simon Spilak (Slo) Lampre 3.32
5 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole 3.51
6 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 4.33

◆チーム総合時間「リザルト」
1 Quick Step 87.11.40
2 Crédit Agricole 6.47
3 Cofidis 13.54
4 Silence-Lotto 17.51
5 Caisse d'Epargne 29.16
6 Liquigas 32.02
17 Skil-Shimano 2.25.32

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #6

2008-03-16 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/15)は「第6ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第6ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの第6ステージが、
シストロン~ニースまでの206kmで開催されました。

本日のステージは、山岳ポイントが7箇所もある難コース。
高い山がある訳ではないのでクライマー向きではないですが、
それでも厳しいことには間違いなく、
アルデンヌのクラシックを得意とするレベリンなどに注目です。

レースは序盤から、山岳ジャージを着る、
スキル・シマノのローテレリら8名が飛び出していきます。

総合で比較的上位につけているローテレリですが、
この逃げは「山岳賞を確定させる為の逃げ」というコンセンサスが出来ていたのか、
ラボバンクなども特に潰しに来ることはなく順調に逃げ続けていきます。

スタートから3つの山岳ポイントを先頭で通過したローテレリは、
山岳ジャージを事実上手中に収めます。

その後は、一緒に逃げている他のステージ狙いの選手たちに
迷惑が掛からないように、自らメイン集団へと戻っていきました。

要するにローテレリが前のグループにいる限り、
総合を狙うチームの追撃対象になってしまうということです。

ローテレリが下がった後の先頭集団は逃げ切るためにペースを維持、
一方、メイン集団のコントロールを始めたのはクネゴのランプレと、
サンチェンスのケースデパーニュでした。

この状況は、前も後ろも共にステージ優勝に興味を持つチームの争いであり、
リーダーチームのラボバンクとしてはホッと一息と言ったところでしょう。

レースはこの状況のままゴールに向かっていき、
最後の2級山岳に突入します。

先頭集団からはスプリックとジュリックの2名が飛び出し、
その差を1分台まで詰めてきたメイン集団からもアタックが掛かります。

下りに入ってスプリックがクラッシュ、先頭は単独でジュリックとなります。

一方、掛け合いが続いたメイン集団は、
若干バラけながらも主要選手はまとまった状態で山頂を通過。

しかし、下りでもアタックは止まずに、
テクニカルなダウンヒルでリーダーのヘーシンクがずるずると位置を下げます。

残り10キロの平坦区間に入ったところで先頭集団は6名。

レベリン(ゲロルシュタイナー-総合2位)
ノチェンティーニ(アージェードゥーゼル-総合3位)
シャバネル(コフィディス)
クネゴ(ランプレ)
サンチェス(ケースダパーニュ)
ジュリック(CSC)

ヘーシンクは、この後ろににいるフースホウトやポポビッチなどが含まれている
約10名ほどの第2グループにすらいません。

結局、先頭の6名はそのまま差を保って逃げ切り、
最後はシャバネルが単独で抜け出して嬉しいステージ優勝は飾ります。

ヘーシンクは、スキル・シマノのローテレリと共に前を追いましたが、
共にアシストの存在がなく差を大きく広げられてゴール。
レベリンが最終日を前に待望のリーダージャージを、
ヘーシンクから奪い取ることに成功しました。

ローテレリは、山岳ジャージをほぼ決めましたが、
総合では一つ順位を落として11位に。
それでも、一流選手たちに混じり正々堂々と戦っている姿は立派です。

明日はいよいよ最終日。
首位レベリンと、2位ノチェンティーニとの差は僅か3秒。
注目です。

◆第6ステージ「リザルト
1 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 5.00.25 (41.14 km/h)
2 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 0.02
3 Bobby Julich (USA) Team CSC
4 Damiano Cunego (Ita) Lampre
5 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 0.06
6 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale
7 Matteo Tosatto (Ita) Quick Step 0.44
8 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole
9 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom
10 Aurélien Passeron (Fra) Saunier Duval-Scott
34 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 1.29
49 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 5.07
86 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 10.43

DNF Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano

◆個人総合第6ステージ終了時「リザルト
1 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 26.11.31
2 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.03
3 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.48
4 Robert Gesink (Ned) Rabobank 0.51
5 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 1.12
6 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 1.24
7 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi 2.17
8 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 2.33
9 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 2.39
10 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step 3.21
11 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 4.13
92 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 1.03.24
103 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 1.14.27


◆個人総合山岳第6ステージ終了時「リザルト」
1 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 59 pts
2 Chris Anker Sørensen (Den) Team CSC 24
3 Bobby Julich (USA) Team CSC 20
4 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 19
5 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 16
6 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 15

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #5

2008-03-15 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/14)は「第5ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第5ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの第5ステージが、
中級山岳を4つ含む172.5kmのコースで開催されました。

今年のパリ・ニースは、最終日に難しいコースが控えており、
その他の日も険しいレイアウトになっているので息が抜けません。

本日のステート地点は、
今回のレースで活躍を見せているスキル・シマノのフランス人、
ローテレリとウポンがアマチュア時代に所属していた
「ラ・ポム・マルセイユ」の本拠地の近く。
もちろん別府選手もこのチームに所属していました。

スタート前には、監督のルディケムナがコメントを求められ、
「ローテレリやウポン、そしてフミにとっても思い出の地、がんばって欲しい」
とインタビューに答えていました。

そんな事もあり、スタート直後からスキル・シマノ勢が
積極的にレースをコントロールしていきます。

まず、30キロ地点にあるカテゴリー2級の山岳ポイントを
ローテレリに獲らせる為に逃げをチェック。

しかし、運が悪いことに
この日のレースは序盤から総合勢のアタックが勃発しました。

非常に速いペースで進んだレースは
最初の1時間を46km/hものハイペースで駆け抜け、
レース序盤にして多く選手をリタイヤに追い込みます。

その中には、残念ながら別府選手とヴェールスの
スキル・シマノ勢も二人も含まれていました。

怪我の痛みに耐えながらここまでなんとか走ってきた別府選手でしたが、
残念ながらここでレースを去ることになってしまいます。

今後もレースはたくさん続いていきますので、
体調を整えてまた彼の得意とするレースでのアピールを期待したいと思います。

さて、レースの方ですが、その後も有力勢のアタックは続き、
最終的に16名のエスケープグループが形成されます。
この中には、総合で上位につけている選手が何名か含まれており、
ラボバンクとしても静観していられる状況ではありません。

ちなみに総合で一番上の選手はクイックステップのバレドで、
ヘーシングから約4分遅れの総合12位につけています。

16名の選手たちは、これだけ大人数の逃げには珍しく、
キッチリとローテーションを繰りかえてして順調に飛ばしていきます。

一方、メイングループを引くラボバンクは、
アシスト4名のみのローテーションなのでその差は徐々に開いていきました。

差が3分を超えたところで、
総合に2位につけているレベリンのゲロルシュタイナーも追撃に加わり、
ようやくその差が縮まりはじめます。

しかし、先頭集団は良いリズムを刻み続け逃げ切りはほぼ確定的。

ラストの20kmを切ったところで、
先頭からボチャロフが攻撃を仕掛けるとアタック合戦がはじまります。

その結果、バレドを含む5名が抜け出しに成功。
更にラスト10kmでバレドがそこから単独攻撃を成功させて、
見事ゴールまで独走を続け嬉しいステージ優勝を飾りました。

メイン集団は2分15秒遅れでゴール。
ローテレリはこの中に入っていたものの、
バレドが総合でもジャンプアップしたので、
ローテレリの総合順位は9位から10位へと下がりました。

しかし、山岳ジャージに関しては更にポイントを積算してがっちりキープ。
明日に繋げています。

◆第5ステージ「リザルト
1 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 3.58.01 (43.48 km/h)
2 Karsten Kroon (Ned) Team CSC 0.04
3 Manuele Mori (Ita) Saunier Duval-Scott
4 Christophe Moreau (Fra) Agritubel
5 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole
6 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 1.33
7 Maxime Monfort (Bel) Cofidis
8 Alexandre Botcharov (Rus) Crédit Agricole
9 Ivan Santaromita (Swi) Liquigas
10 Mathieu Perget (Fra) Caisse d'Epargne
14 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole
37 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 2.15
94 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 6.54
114 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 18.50
116 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano
DNF Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano
DNF Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano


◆個人総合第5ステージ終了時「リザルト
1 Robert Gesink (Ned) Rabobank 21.10.28
2 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 0.32
3 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.35
4 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.42
5 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 1.06
6 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 1.42
7 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 2.06
8 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi 2.11
9 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step 2.30
10 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 3.25
109 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 58.55
115 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 1.04.22
118 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 1.05.56


◆個人総合山岳第5ステージ終了時「リザルト」
1 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 41 pts
2 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 19
3 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 16
4 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 15
5 Bernhard Eisel (Aut) High Road 14
6 Robert Gesink (Ned) Rabobank 11

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #4

2008-03-14 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/13)は「第4ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第4ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの第4ステージが行われました。

だいぶ南下してきたこともあり、
ようやく「太陽のレース」と呼ぶのに相応しい天候となっています。

この日は、今年の大会の最大の見所と言っていい、
「モンヴァントゥ」への登りゴールステージ。

但し、お馴染みの木々がなくなる「ハゲ山」部分は、
この時期だとまだ雪が残っているため、
実際には途中まで登っての「ハーフヴァントゥ」ゴールとなります。

まあ、それでも厳しい登りであることには変わりはありません。

レースは序盤のフラットセクションで平地系の4名が飛び出します。

フォウイクト(CSC)
アイゼル(ハイロード)
クチンスキー(リクイガス)
テルプストラ(ミルラム)

これに対して、総合優勝を本気で狙うシャバネルが率いるコフィディスは、
うまく彼らを泳がす形でメイン集団の安定化を図ります。

最大で7分ほどの差まで広がりましたが、
その後は徐々にタイム差も縮まり始めて決戦の場、
「モンヴァントゥ」に向かっていきます。

そして、いよいよヴァントゥに入ると、
先頭の4名の中から「戦士」フォイクトが予想通り飛び出します。

一方、メイン集団は、
ゲロルシュタイナーのアシストのペースアップで徐々に縮小、
クライマックスに近いづいていきます。

そんな中、昨日長距離を逃げたローテレリは、
集団の先頭付近で快調に飛ばし能力の高さを見せ付けます。

通常、若い選手がギャンブルアタックを成功させた場合、
翌日はかなりコンディションを落としてしまうものですが、
ローテレリの走りは本当に実力のある者しかできないレベルに達しています。

ローテレリの存在が、
スキル・シマノをツールドフランスに近づけてはいますが、
逆に言うと「スターを求めているフランスのロード界」が
彼をほっておくとも考えられず、
来期、フランスのプロツールチームが
高額で彼を引き抜く可能性は高いかもしれません。

かなりレベルは違いますが、「スキル・シマノ」というチームは、
昨年まで自分が監督を務めていた「チームミヤタ」に近いものがあります。

「安くて無名の若手」を発掘し、
そしてその選手を育てながらリザルトを残す。
選手が旅立った後はまた新たな選手を探す。
ひたすらその繰り返しです。

もし「スキル・シマノ」がチームとして上に上がり、
有望な選手を放出せずに活動を続けていくのであれば、
やはりチームの運営費を増やしていく必要があります。

この様に考えるとチーム運営と言うのは、
「会社の経営」とほぼ一緒だということが分かります。

さて、レースの方に話を戻しますが、
登り勾配がきつくなったところで今度はクイックステップの、
ガラテ、バレド、エフィムキンの3人が前に上がります。

この動きで集団は更に細分化され、
とうとうリーダージャージを着るシャバネルが遅れてしまいます。

そして、この直後にいよいよ本当の戦いが始まりました。

ローテレリのアタックを皮切りに、
カウンターでラボバンクの若きエース、ゲーシングが加速。

これに付けたのは、サイレンスロットの、
エバンスとポポヴィッチの二人だけ。

頂上が近づき、
逃げていたフォイクトが吸収されるとゲーシングが更に加速し、
ポポヴィッチが遅れてしまいます。

このまま行けば総合首位に踊り出るゲーシングは、
ステージ優勝は半分諦めてただひたすら前を引き続けます。

結局、最後はエバンスがステージを取り、
ゲーシングも思惑通りにシャバネルからジャージを奪い取りました。

スキル・シマノ勢では、ローテレリが16位でゴール。
山岳ジャージを守ると共に、総合でも9位に上がって、
フランス勢ではシャバネルを抜いてトップの位置に付けました。

まだ気は早いかもしれないですが、
近々フランス国内で「ヴィランクの再来」などと騒がれるかもしれません。

また、ラボバンクとスキル・シマノという、オランダ登録の2チームが、
山岳で活躍しているのもある意味で新鮮な状況です。

明日はスプリンターにも可能性のある平坦基調のコース、
何箇所かある山岳ポイントでローテレリにポイントを重ねてもらいたいところです。

◆第4ステージ「リザルト
1 Cadel Evans (Aus) Silence-Lotto 4.32.56 (38,691 km/h)
2 Robert Gesink (Ned) Rabobank
3 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.33
4 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
5 Fränk Schleck (Lux) Team CSC 0.34
6 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.38
7 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 1.03
8 Simon Spilak (Slo) Lampre
9 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole 1.30
10 Carlos Barredo (Spa) Quick Step 1.33
16 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 1.47
91 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 18.28
92 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano
107 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 21.07
112 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
113 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano


◆個人総合第4ステージ終了時「リザルト
1 Robert Gesink (Ned) Rabobank 17.10.12
2 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 0.32
3 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.35
4 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.42
5 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 1.06
6 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 2.06
7 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi 2.11
8 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step 2.30
9 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 3.25
10 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 3.27
94 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 41.58
111 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 47.47
117 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 49.21
133 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 54.16
148 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 1.09.41


◆個人総合山岳第4ステージ終了時「リザルト」
1 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 34 pts
2 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 19
3 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 15
4 Bernhard Eisel (Aut) High Road 14
5 Robert Gesink (Ned) Rabobank 11
6 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 11

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #3

2008-03-13 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/12)は「第3ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第3ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの第3ステージが、
サンテティエンヌに向かう165kmのコースで開催されました。

この日も雨がパラつくあいにくの天候ですが、
それでも気温はここ数日に比べて若干上がっているようです。

ここまでは、スプリンター系のチームがレースを支配してきましたが、
いよいよ本格的な登りが登場することもあり、
イニシアティブを取るチームは総合系へと切り替わっていきます。

スキル・シマノは、昨日のウポンの逃げで山岳ジャージをゲット!
この勢いのまま更にアピールに繋がる走りを見せたいところです。

さて、レースの方ですが、
スタートして間もなく3名の選手たちが飛び出します。

マクギー(CSC)
カールストローム(リクイガス)
そして、スキル・シマノのエース、ローテレリです!

ローテレリは、2月のルータデルソルで総合2位になった選手で、
地元フランス出身の期待の若手です!

ローテレリら3人は快調に飛ばしていき、
サイクリングペースのメイン集団に最大で12分の差をつけます。

その後、メイン集団もスピードを上げはじめ、
ラボバンクを中心とした追撃で差を徐々に縮め始めます。

ローテレリは、序盤から山岳ポイントを全て先頭で通過し、
第3山岳が終わったところで、暫定ながら、
チームメイトのウポンから「水玉ジャージ」を譲り受けます。

登りでのローテレリの力は素晴らしく、
最後の坂を前に一流選手であるマクギーを置き去りにし、
更にアタックを駆けてカールストロームをも引き離しにかかります。

一方、メイングループもモローなどのアタックで活性化し、
先頭の2名との差はみるみる縮まり始めてきました。

しかし、ローテレリのスピードは衰えることがなく、
前に出なくなったカールストロームを尻目に逃げ切りを目指して爆走します。

結局、最後の1級山岳もトップで通過したローテレリは、
安全マージンをメイン集団に付けたまま下りに入り、
ステージ優勝を賭けてカールストロームとのスプリント合戦に入ります。

先行する若いローテレリに対して、
経験のあるカールストロームは絶妙のタイミングでスプリントを開始。
そのまま余裕を持ってステージを制しました。

惜しくも2位になったローテレリでしたが、
この日のレースで最も強かったのは明らかに彼であり、
山岳ジャージも決めて、2日連続での名誉をチームにもたらしてくれました。

総合では、最後の山でクネゴと共にアタックに出たシャバネルがトップに立ち、
最終的な総合優勝に向けて意欲を見せています。

ウポンやローテレリの活躍で主役となったスキル・シマノですが、
一方で、昨日落車したメンバー達は地獄の一日を味わい、
残念ながらカバースとワグナーの二人がリタイヤ。

別府選手は怪我の痛みに襲われながらも、
素晴らしい精神力でなんとか山を越えて立派に完走を果たしています。

明日は今大会の見せ場である「ハーフヴァントゥー」の登りゴールです。

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「チームメイトのウポンから山岳ジャージを引き継いだローテレリ」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆第3ステージ「リザルト
1 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 4.39.14 (35.56 km/h)
2 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano
3 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole 0.43
4 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
5 Roman Kreuziger (Cze) Liquigas
6 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale
7 Robert Gesink (Ned) Rabobank
8 Damiano Cunego (Ita) Lampre
9 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne
10 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi
48 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 8.28
105 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 19.36
109 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano
143 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano
146 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
DNS Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano
DNF Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano


◆個人総合第3ステージ終了時「リザルト
1 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 12.37.01
2 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 0.03
3 Gorka Verdugo (Spa) Euskaltel-Euskadi 0.08
4 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner 0.14
5 Juan Manuel Gárate (Spa) Quick Step 0.18
6 Yaroslav Popovych (Ukr) Silence-Lotto 0.19
7 Rinaldo Nocentini (Ita) Ag2r-La Mondiale 0.21
8 Robert Gesink (Ned) Rabobank
9 Karsten Kroon (Ned) Team CSC 0.22
10 Alexander Efimkin (Rus) Quick Step 0.34
11 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 1.53
76 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 23.45
100 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 28.29
105 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 29.34
122 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 33.24
145 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 48.49


◆個人総合山岳第3ステージ終了時「リザルト」
1 Clément Lhôtellerie (Fra) Skil-Shimano 34 pts
2 Kjell Carlström (Fin) Liquigas 19
3 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 15
4 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 11
5 Bradley McGee (Aus) Team CSC 11
6 Juan Antonio Flecha (Spa) Rabobank 7

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #2

2008-03-12 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/11)は「第2ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第2ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

波乱の幕開けでスタートした今年のパリ・ニース。
その第2ステージ開催されました。

「太陽のレース」と形容されるパリ・ニースですが、
南フランスまではまだまだ距離があるためか、
ここまでは「嵐のレース」と言った方が良い状況となっています。

総合リーダーはC.A.のフースホウト。
フースホウトはノルウェー出身で、雨のレースは得意とするところで、
同様に悪天候を好むベルギーやオランダ勢も良い走りを見せています。

さて、本日のレースですが、
後半に4つの山岳ポイントを控える中難度のコース設定。
スプリンター系の選手でも十分に対応できる可能性があるため、
「逃げ」対「スプリンターチーム」というお馴染みの構図が予想されます。

ここまで苦しい戦いを強いられているスキル・シマノですが、
この日はスタートから攻めて、とにかく逃げに乗ろうという作戦。
若い選手の多いチームですから士気もすんなりと上がります。

レースが始まり序盤からアタック合戦が勃発!
別府選手なども積極的にこの動きに絡んでいきます。

20km過ぎにローテレリを含む3名がうまく抜け出しますが、
10キロほど進んだところで吸収。

代わってウポンが単独で攻撃を開始。
このアタックが見事「当選」して集団はスローダウン。
チームとして狙っていた長距離逃げの権利を得ます。

その後は、テレビカメラをスキル・シマノが独占!
日本のCS放送である「Jスポーツ」でも生中継されていたので、
この逃げはかなり大きな経済効果をチームとスポンサーにもたらしました。

また、運が良いことにこの日のテレビ解説は私が担当しており、
更に、ウポンのサポートにまわったチームカーを運転していたのが、
スキル・シマノのイケメン(濃い目)コーチ今西という絶妙な展開。

Live放送で現地のチームカーへ電話を繋ぎ、
ウポンや、スキル・シマノの作戦などを生の声で届けてもらいました。

同時にこのWEBサイト内の「Live!!!ブログ」も更新し、
これまでの日本ロードレース界としては画期的な情報配信体制を築けました。

終盤には今西コーチがウポンの横にチームカーを付け、
励ましの言葉をかけたり、ボトルを渡したりと、
ディレクターとしての仕事を立派にこなします。

ここ数年、縁の下の力持ちとして
膨大な仕事量をこなしてきた今西コーチにとっても、
報われた瞬間だったのではないかと思います。

どちらにしても欧州のメジャーレースで、
日本人スタッフが監督車のハンドルを握り、
全世界にその模様が放送されたのは史上初でしょう。

ちょっと話がそれましたが、
その後もウポンは快調に飛ばして、
最大で15分のタイム差をメイングループにつけます。

レースが半分を過ぎると、
集団の先頭付近に、クイックステップやフランセーズデジュも上がり、
それまでコントロールしていたクレディアグリコールと共にスピードアップ。
逃げるウポンとの差はみるみる縮まりはじめます。

一流チームの計算された追撃をかわし
ステージ優勝を挙げるのは至難の業ですが、
この日は終盤に山岳ポイントが4つ設定されているので、
なんとかそこまで逃げれれば
「赤い水玉」の山岳ジャージをゲットすることができます。

単独の逃げと悪天候で弱るウポンに対して、
メイン集団は容赦なくスピードを上げ、
とうとう最後の山である「アヴェナ峠」でウポンの長い逃げは終わりました。

それでもウポンは4つの山岳ポイント全てでポイントを稼ぎ、
見事伝統の「マイヨ・ブラン・ア・ポアルージュ」をチームにもたらしました。

その後レースの方は、
リーダージャージを着るフースホウトが下りで抜け出し、
まさかの逃げによるステージ優勝へ爆進しますが、
ステーグマンスと、シャバネル、アルバジーニらが合流。

最後は4名でのスプリントになり、
ステーグマンスが前日に続いての「無表情スプリント」で優勝を飾りました。

総合では依然フースホウトが首位をキープしています。

スキル・シマノ勢は、ローテレリのみが約50名の先頭集団内でゴール。
落車が相次いだレースで、別府選手を含む数名がこれらに巻き込まれ、
彼らは大きく遅れてのゴールとなりました。

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「憧れのパリニースで山岳ジャージに袖を通すティエリーウポン」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆第2ステージ「リザルト
1 Gert Steegmans (Bel) Quick Step 5.29.47 (36.57 km/h)
2 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole
3 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis
4 Michael Albasini (Swi) Liquigas
5 Philippe Gilbert (Bel) Française des Jeux 0.03
6 Matteo Tosatto (Ita) Quick Step
7 Mirco Lorenzetto (Ita) Lampre
8 Enrico Franzoi (Ita) Liquigas
9 Manuele Mori (Ita) Saunier Duval-Scott
10 Vicente Reynes (Spa) High Road
42 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano
54 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 2.04
111 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 8.01
112 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano
130 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 14.01
148 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 26.20
150 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
151 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano


◆個人総合第2ステージ終了時「リザルト
1 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole 7.56.34
2 Gert Steegmans (Bel) Quick Step 0.03
3 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom 0.23
4 Karsten Kroon (Ned) Team CSC
5 Trent Lowe (Aus) Slipstream Chipotle - H30 0.29
6 Sylvain Chavanel (Fra) Cofidis 0.30
7 David Millar (GBr) Slipstream Chipotle - H30
8 Matteo Tosatto (Ita) Quick Step 0.32
9 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 0.33
10 Niki Terpstra (Ned) Team Milram 0.36
39 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 3.16
59 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 5.22
96 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 11.11
116 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 15.01
133 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 21.14
147 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 29.31
148 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 29.47
149 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 30.26


◆個人総合山岳第2ステージ終了時「リザルト」
1 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 14 pts
2 Beñat Intxausti (Spa) Saunier Duval-Scott 7
3 Juan Antonio Flecha (Spa) Rabobank 7
4 Dionisio Galparsoro (Spa) Euskaltel-Euskadi 4
5 Yoann Le Boulanger (Fra) Française des Jeux 4
6 Igor Antón (Spa) Euskaltel-Euskadi 3

◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008


66th Paris-Nice #1

2008-03-11 | インポート
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photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

本日(3/10)は「第1ステージ」が行われました。

◆今西コーチの「第1ステージLive!!!ブログレポート
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PNC/

パリ・ニースの第1ステーが、
ストームの影響で半分の距離に短縮されて開催されました。

気温が低く、またそれ以上に風が強烈で、
スタートした選手達のモチベーションは真っ二つに割れます。

「やる気満々組み」の代表格はミルラムの若手ライダーたち。
今回はいつものスプリンター親分たちが不在なので、
千載一遇のチャンスとばかりに自由に動き回ります。

スタートしてすぐの山岳ポイントを越えたあと、
テルプストラと、ヴェリトスのヤングミルラムライダーと、
ハイロードのスプリンター、アイゼルが逃げを決めます。

テルプストラとヴェリトスの二人は逃げることに集中し過ぎ、
逃げはじめにすぐ後ろまで迫って口笛を吹いて合流を促した
自チームのエース格であるグリブゴの存在にすら気付かないほどでした。

先頭の3名は順調に飛ばし、
クレディアグリコルがコントロールするメイン集団に
最大で約4分の差をつけて進んでいきます。

ちなみに快調に飛ばすと言っても、
強烈な向かい風の影響ではそのスピードは25km/hほど。
メイン集団を引くCAの選手はインナーギヤを使うほどでした。

その後、プロトンが進行方向を変えて、
風向きが横向き基調になると再びj地獄がはじまります。

序盤から寒さの影響で体が固くなり落車が多発していましたが、
なんと優勝候補の一人であるエバンスまでもクラッシュ。

この影響で多くの有力勢が遅れてしまいます。

横風なら任せとけ!のクイックステップが支配する先頭集団は、
その数を約30名ほどまで絞り、残り10キロで先頭の3人を吸収。
そのまま、ラストの登り勾配スプリントになだれ込みます。

そして、登り基調のスプリントでは敵なしと言ってもいい、
いかり肩のステーグマンスが、得意の無表情スプリントで他を圧倒!
見事ステージ優勝を飾りました。

総合リーダーは3位に食い込んだフースホウトが守っています。
尚、本日のレースで多くの優勝候補が後続に取り残され、
総合争いは波乱含みの様相となっております。

スキル・シマノ勢は、
横風区間に入った直後の分裂で全員が遅れてしまい、
2分37秒遅れの第2集団内で5名がゴール。
別府選手は3分23秒遅れの81位となっています。

翌、第2ステージは、
後半に山岳ポイントが連続す厳しめのコース。
遅れた優勝候補たちが奇襲にでるかに注目です。

◆第1ステージ「リザルト
1 Gert Steegmans (Bel) Quick Step 2.21.29
2 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom 0.02
3 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole
4 Philippe Gilbert (Bel) Française des Jeux
5 Karsten Kroon (Ned) Team CSC
6 Enrico Franzoi (Ita) Liquigas 0.04
7 Mirco Lorenzetto (Ita) Lampre
8 Bernhard Eisel (Aut) High Road
9 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
10 Aleksandr Kuschynski (Blr) Liquigas 0.07
45 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 2.37
53 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano
56 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano
68 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano
75 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano
81 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 3.23
97 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 6.32
98 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano


◆個人総合第1ステージ終了時「リザルト
1 Thor Hushovd (Nor) Crédit Agricole 2.26.55
2 Gert Steegmans (Bel) Quick Step 0.06
3 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom 0.12
4 Karsten Kroon (Ned) Team CSC
5 Andriy Grivko (Ukr) Team Milram 0.17
6 Trent Lowe (Aus) Slipstream Chipotle - H30 0.18
7 David Millar (GBr) Slipstream Chipotle - H30 0.20
8 Matteo Tosatto (Ita) Quick Step 0.21
9 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 0.22
10 Johan Van Summeren (Bel) Silence-Lotto 0.24
54 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 3.02
56 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 3.03
59 Clément L'Hottelerie (Fra) Skil-Shimano 3.05
68 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 3.10
73 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 3.19
86 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 3.58
107 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 6.58
120 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 7.05


◆詳しいレースレポート&選手コメントなどはサイクリングタイムに掲載されています。
サイクリングタイム-Paris Nice 2008