photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
3/30(日)午前に、「第2ステージ」が行われました。
◆今西コーチの「第2ステージLive!!!ブログレポート」
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/CRI/」
この日は午前中に98.5kmの山岳レースを行い、
午後に8.3kmの個人T.T.を競う変則ステージです。
昨日のステージで大きく遅れてしまったスキル・シマノとしては、
なんとか挽回したいところ。
レースは、距離が短いこともありスタートからアタックの応酬となり、
スキル・シマノのローテレリも何度か攻撃を仕掛けます。
しかし、レースの距離が短いため、
通常の様な「泳がす」という雰囲気が集団になく、
ことごとく潰されて、距離を重ねていきます。
そして、20km過ぎに4名が抜け出しに成功。
Jens Voigt (Team CSC)
Sandy Casar (Française des Jeux)
Simon Gerrans (Crédit Agricole)
Mauro Santambrogio (Lampre)
この中には、同レースで3度の優勝経験があり、
昨年も優勝を飾っているフォイクトが含まれています。
フォイクトというと、山岳コースは苦手というイメージがありますが、
距離が短く、平均勾配が5%前後の登りであれば、
巨体をブイブイと振って登り切ってしまうパワーがあります。
また、先頭の4名の中で、昨日の第1ステージで遅れていないのはフォイクトのみ。
要するにフォイクトはこのまま行けば総合首位に立てることになります。
当然、ラボバンクは必死に追いますが、
その差は最大で2分ほどまで開いてしまいます。
途中で「中国での騒動」に抗議するデモ隊が、
「路上に寝そべる作戦」でレースを止めてしまい一時中断。
その後、レースがストップする前のタイム差を保ったまま、
再びレースは動き出します。
体が冷えてしまった選手たちですが、
この中断が先頭の4名にとって有利になったのか、
はたまた、追い上げたいメイン集団に有利になったのかは分かりませんが、
普通に考えると逃げていた選手たちに有利だったのではないかとも思われます。
その後、なりふり構わず飛ばすフォイクトのペースに着いていけず、
先頭から、カザールとサンタンブロージオが脱落。
逃げ切れば、「フォイクトがリーダー」「ジェランがステージ優勝」という
コンセンサスが出来上がります。
結局、二人は差を保って逃げ切り、
定石どおりにジェランがステージを優勝を飾り、
フォイクトがテンダムに大差を付けてリーダーの座に踊り出ました。
スキル・シマノ勢では、
ローテレリが1分50秒遅れの34位でゴールとなっています。
◆第2ステージ「リザルト」
1 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 2.27.36
2 Jens Voigt (Ger) Team CSC 0.04
3 Alejandro Valverde (Spa) Caisse d'Epargne 1.39
4 Damiano Cunego (Ita) Lampre
5 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom
6 David Herrero (Spa) Karpin Galicia
7 Fränk Schleck (Lux) Team CSC
8 Gustavo César Veloso (Spa) Karpin Galicia
9 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux
10 Kim Kirchen (Lux) High Road
34 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 1.50
45 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 2.53
55 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 6.10
91 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 6.57
95 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 8.01
109 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 9.00
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
3/30(日)午後に、「第3ステージ」が行われました。
◆今西コーチの「第3ステージLive!!!ブログレポート」
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/CRI/」
午後は8.3kmの個人タイムトライアル。
プロローグの様な距離なので、大きなアクシデントがなければ、
フォイクトの個人総合優勝は堅いと言えます。
また、雨でコースが非常に滑りやすく、
タイムトライアルを走るフィジカル的な強さのほかに、
滑る自転車をうまくコントロールするテクニックと、
「こけてもいい!」という度胸が若干必要となるステージとなりました。
レースの方は、総合上位陣が落車を恐れて慎重に走る中、
若干20歳のノルウェーT.T.チャンピオンのボアッソンが、
ダントツの10分16秒のタイムを叩き出してステージ優勝を飾ります。
パリ・ニースのフースホウトもそうでしたが、
真っ直ぐ走ってても落車してしまうノルウェーの舗装路は、
選手のバイクコントロールテクニックを
知らない間に向上させているのかもしれません。
総合争いは、フォイクトが慎重に走り、見事4回目の栄冠を獲得しました。
また、総合2位にも同じくCSCのラーションがはいっています。
CSCは、今期でスポンサーの撤退が決まっていますが、
春先からあらゆるレースで勝ちまくっています。
やはり、リースが始めた春先の「軍隊トレーニング」が
メンタルを効果的に鍛えているのでしょうか?
スキル・シマノ勢では、ロイヤカースが36秒遅れの26位でT.T.を走り、
総合はローテレリの36位が最高位となっています。
日本の別府選手と土井選手もそれぞれ完走を果たしています。
「昨年に続いて連覇を果たしたフォイクト」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com
◆第3ステージ「リザルト」
1 Edvald Boasson Hagen (Nor) High Road 10.16
2 Tony Martin (Ger) High Road 0.07
3 Gustav Erik Larsson (Swe) Team CSC 0.13
4 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne
5 David Zabriskie (USA) Slipstream Chipotle - H30 0.14
6 Gustavo César Veloso (Spa) Karpin Galicia 0.18
7 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 0.19
8 Rick Flens (Ned) Rabobank 0.23
9 Damien Monier (Fra) Cofidis
10 Adam Hansen (Aus) High Road
26 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 0.36
38 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 0.47
39 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
45 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 0.53
92 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 1.28
97 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 1.35
◆個人総合時間「リザルト」
1 Jens Voigt (Ger) Team CSC 7.29.01
2 Gustav Erik Larsson (Swe) Team CSC 0.57
3 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne
4 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 1.03
5 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 1.08
6 Fränk Schleck (Lux) Team CSC 1.11
7 Alejandro Valverde (Spa) Caisse d'Epargne
8 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 1.15
9 Stef Clement (Ned) Bouygues Telecom
10 Damiano Cunego (Ita) Lampre 1.16
36 Clément Lhotellerie (Fra) Skil-Shimano 8.23
50 Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 9.32
64 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 12.43
84 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 14.18
85 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 14.23
110 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 22.03
◆個人総合ポイント「リザルト」
1 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 24 pts
2 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 15
3 Edvald Boasson Hagen (Nor) High Road 15
4 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 15
5 Jens Voigt (Ger) Team CSC 13
6 Tony Martin (Ger) High Road 12
◆個人総合山岳「リザルト」
1 Simon Gerrans (Aus) Crédit Agricole 26 pts
2 Jens Voigt (Ger) Team CSC 12
3 Sandy Casar (Fra) Française des Jeux 10
4 Ian McKissick (USA) BMC Racing Team 8
5 Laurens Ten Dam (Ned) Rabobank 8
6 Fränk Schleck (Lux) Team CSC 6
◆新人賞「リザルト」
1 Luis León Sánchez (Spa) Caisse d'Epargne 7.29.58
2 Maxime Monfort (Bel) Cofidis 0.06
3 Robert Gesink (Ned) Rabobank 0.26
4 Trent Lowe (Aus) Slipstream Chipotle - H30
5 Iouri Trofimov (Rus) Bouygues Telecom 0.36
6 Peter Velits (Svk) Team Milram 0.38