しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

63rd Ronde van Noord-Holland

2008-04-30 | インポート
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「上:プロ初勝利を挙げたロバートワグナー」
「下:最後はカーヴァスのアシストを受けて得意のスプリントが炸裂!」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/27(日)に、UCIカテゴリー1.1の「Ronde van Noord-Holland」が開催されました。

◆ロンドヴァンノールドオランダの画像はこちら「http://photofriend.jp/
◆畑中選手のブログレポートはこちら「http://blog.yusukehatanaka.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.ronde-van-noord-holland.nl/

スキル・シマノからは以下の8名がエントリーしました。

Fabien Bacquet (Fra)
Roy Curvers (Ned)
David Deroo (Fra)
Yusuke Hatanaka (Jpn)
Yoshimasa Hirose (Jpn)
Long Jin (Chn)
Kenny Van Hummel (Ned)
Robert Wagner (Ger)

今回は、欧州滞在中の今西コーチよりレポートが届きましたので、
臨場感溢れる”現地レポート”をお楽しみください!


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Text. Hisafumi IMANISHI

昨年は、ケニーがコンチネンタルプロチームの貫禄を見せ、
優勝したものの、本年はカテゴリーが「1-1」に繰り上がったことにより、
他の国のコンチネンタルプロチームも4チームが出場し、侮れないレースとなった。

このレース、すべて平坦だが、大集団でレースが終了することはほぼ無い。
この地域独特の「ダイク」と呼ばれる、道幅の狭い「堤防」の区間が多数あり、
集団を一列棒状にするのだ。
また当然、吹きさらしの区間が多くあり、強烈な横風も選手を苦しめるのだ。

さて、レースはスタート早々、アタック合戦が始まる。
我がチームは、昨年の覇者であるケニーが出場しているものの、
体調不良であるため、フランス人スプリンターの
ファビアンをエースとしてレースを組み立てていくことにした。

しかし第1回目の「ダイク」区間で、20名の先頭集団が出来上がるも、
我がチームからは誰も送り込めなかった為、
これをロバートとロイがすぐに集団を牽引し始め、彼らを吸収した。

この吸収後、今度は2名の選手が集団から飛び出して行く。
彼らは集団から容認され、70km地点では6分の差がひらく。

ここから監督からの指示が飛び、
我がチームの畑中、廣瀬、ジン、デビッドが先頭に立ち、集団を引き始めた。


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「日本の廣瀬選手や畑中選手なども途中で良い働きを見せた」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

その差は徐々に縮まり、140km地点では2分となる。
ここで、ちょうど横風区間に突入。
これをチャンスと見た数人が集団からアタックを掛け始める。

この動きにより、集団は大きく分裂をし始める。
先頭集団は約40名となり、ここにはロバートとロイの2名だけしか残れなかった。

チームとしては、展開的には不利である。
しかし、ゴールが近づくにつれ、
さらにこの集団は絞り込まれ、結局18名の小集団となった。

ここには、しっかり2人が残り、スプリントも強いロバートに期待が掛かった。

そして期待通り、ロイのアシストを受けたロバートが見事優勝、
彼にとって、プロ初勝利を上げた。


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「今期からチームに加わったワグナーが嬉しい1勝を挙げた」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆「リザルト
「Ronde van Noord-Holland - Netherlands - 1.1 - 211km」
1 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 4.53.35 (43.122 km/h)
2 Paul Voss (Ger) Team 3C-Gruppe Lamonta
3 Stefan Van Dijk (Ned) Mitsubishi-Jartazi
4 Jos Pronk (Ned) Krolstone Continental Team
5 Eric Baumann (Ger) Team Sparkasse
6 Marco Bos (Ned) Cyclingteam Jo Piels
7 Tobias Erler (Ger) Team 3C-Gruppe Lamonta
8 Aart Vierhouten (Ned) P3 Transfer - Batavus
9 Ricardo Van Der Velde (Ned) Rabobank Continental
10 Maxime Vantomme (Bel) Mitsubishi-Jartazi
17 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano
33 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano 5.06
60 Kenny Van Hummel (Ned) Skil-Shimano
67 David Deroo (Fra) Skil-Shimano
DNF Yusuke Hatanaka (Jpn) Skil-Shimano
DNF Yoshimasa Hirose (Jpn) Skil-Shimano
DNF Long Jin (Chn) Skil-Shimano



94th Liège-Bastogne-Liège

2008-04-29 | インポート
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「上:71位で完走したフーシンニンと土井選手」
「下:2006年に続いて2回目の雄叫びを上げたバルベルデ」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/27(日)に、古い歴史を誇るクラシック「Liège-Bastogne-Liège」が開催されました。

◆土井選手のブログレポートはこちら「http://blog.yukihirodoi.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/LBL/

クラシックレースで最も古い歴史を誇る、
リエージュ・バストーニュー・リエージュが開催されました。

ステージレースを得意とするタイプのオールラウンダーが
一番憧れるクラシックレースの一つであり、
世界最高峰のステイタスを持つレースである事は間違いありません。

但し、UCIカテゴリー的には「Pro Tour」ではなくて「1-HC」です。

この辺りはご存知の方も多いのと思いますが、
UCIとASOの”ゴタゴタ”が原因であり、
実際のレースの”格式”は完全に無視された異常な状態にあります。

さて、この伝統のレースに、
スキル・シマノから以下の8名がエントリーしました。

241 Fumiyuki Beppu (Jpn)
242 Ji Cheng (Chn)
243 Maarten Den Bakker (Ned)
244 Yukihiro Doi (Jpn)
245 Floris Goesinnen (Ned)
246 Thierry Hupond (Fra)
247 Piet Rooijakkers (Ned)
248 Albert Timmer (Ned)

日本のエース、別府選手と土井選手も出走します。

春のクラシックを締めくくるLBLのコースですが、
これまでのクラシックに比べて坂の数は減っており、
261kmのコースに12個の丘があります。

アムステルゴールドレースの31個の坂などをTVでご覧になった方は、
「なんだそれだけ?」と感じるかもしれませんが、
LBLにでてくる登りは距離が長く、
一つの登りの難易度はかなり高いものなっています。


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「名物”Cote de Saint-Roche ”を登るプロトン」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

レースが始まると、例年同様いきなりのアタック合戦となります。

優勝を狙えないチームの選手たちが積極的に飛び出しますが、
LBLに関しては”優勝を狙えるチーム”の選手も動きます。

これは、後半の厳しい登りで飛び出すであろう自チームのエースを、
”前で合流”して助ける思惑が含まれているからです。

そんな様々なアタックが繰り返された25キロ過ぎに、
5名の選手が逃げを決めて集団との差を広げていきます。

Markus Fothen (Gerolsteiner)
Tom Stubbe (Française des Jeux)
Pierre Rolland (Crédit Agricole)
David Kopp (Collstrop)
Pavel Brutt (Tinkoff Credit Systems)

この5人は最大で約12分の差をメイン集団につけますが、
メイン集団内でコントロールが始まった70km過ぎからは、
その差は徐々に縮まりはじめてきました。

ランプレなどを中心とした追撃でタイム差は順調に減っていき、
170km過ぎから始まる厳しい登り区間でメイン集団の数も徐々に減りはじめ、
ステュブが遅れて4名となった先頭との差も4分台となります。

そして、お馴染みの「La Redoute」の坂を前に、
地元ジルベールが「目立つしかないアタック」を仕掛けて単独で前を追走。

一方、先頭では若いローランが「La Redoute」の坂で他の選手を千切り独走状態、
ジルベールも単独で登りに差し掛かりますが集団はすぐ後ろに迫っています。

「La Redoute」を超えると逃げは全て吸収され、更に集団はバラバラとなり、
ここでシュレック兄弟の弟、アンディシュレックが飛び出しました。

先頭を走るシュレックにシューマッハーが合流し、
最後の勝負どころ「Roche aux Faucons」と「Saint-Nicolas」に向かいます。

今年のレースで新たに設定された「Roche aux Faucons」に差し掛かると、
先頭のアンディシュレックがシューマッハーを振り切り、
更にメイン集団から以下の4名が飛び出しました。

Fränk Schleck (CSC)
Davide Rebellin (Gerolsteiner)
Alejandro Valverde (Caisse d'Epargne)
Joaquim Rodriguez (Caisse d'Epargne)

ホアキンロドリゲスは間もなく遅れ、
「Saint-Nicolas」を前に先頭は4名に絞られます。

「シュレック兄弟」 対 「バルベルデ&レベリン」という、
なかなか面白い展開にレースは盛り上がりますが、
勢いのあるシュレックブラザーズのカウンター攻撃を、
渋い走りのレベリンが計算通りの走りで封じ込めます。

「Saint-Nicolas」で最後の攻撃を仕掛けたフランクシュレックでしたが、
ベテラン二人を振り切ることは出来ずに、最後はスプリント勝負に持ち込まれます。

そして、最初にゴールに飛び込んだのは、
2006年の覇者バルベルデでした!

2位はレベリン、3位フランクシュレック。

スキル・シマノ勢では71位でフーシンニンがゴールし、
このレースに「苦手意識」のあった別府選手が123位で見事完走を果たしています。

別府選手にとって、この完走は自らの成長を意味することであり、
今後の彼の活動にまた一つ広がりが生まれることになるでしょう。

また、同じ日にオランダ行われた「Noord-Holland」では、
スキル・シマノのワグナーが優勝を飾りました!
このレースのレポートはまた後日アップします。

4月27日は、日本・ベルギー・オランダで3つのレースにチームが出場したので、
伝えるほうもハードな状態となっております…

◆「リザルト
「Liège-Bastogne-Liège - Belgium - 1.HC - 261km」
1 Alejandro Valverde Belmonte (Spa) Caisse d'Epargne 6.44.04 (38.756 km/h)
2 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
3 Frank Schleck (Lux) Team CSC
4 Andy Schleck (Lux) Team CSC 0.30
5 Christian Pfannberger (Aut) Barloworld 0.40
6 Thomas Dekker (Ned) Rabobank
7 Cadel Evans (Aus) Silence - Lotto
8 Joaquim Rodriguez (Spa) Caisse d'Epargne 0.48
9 Paolo Bettini (Ita) Quick Step 1.03
10 Vincenzo Nibali (Ita) Liquigas
71 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 8.11
122 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 19.31
123 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano
DNF Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
DNF Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano
DNF Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano
DNF Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano
DNF Ji Cheng (Chn) Skil-Shimano



J-Tour #1 東日本実業団ロード

2008-04-28 | インポート
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「左:先頭集団に入りレースを動かした野寺選手」
「右:昨年2位(群馬カップ)の廣瀬敏選手がJ-Tour初戦を制する」
photo(c):Hideaki.TAKAGI/www.cyclingtime.com

4/27(日)に、J-Tour第1戦の「東日本実業団ロード」が開催されました。

◆Live!!!ブログレポートはこちら「http://blog.liveshimano.jp/
◆J-Tour 第1戦のレース画像はこちら「http://photofriend.jp/
◆野寺選手のブログレポートはこちら「http://blog.nodelog.jp/blog/
◆J-Tourファンサイトはこちら「http://www.loveroadrace.jp/

今年もいよいよはじまりました、
国内最高峰のロードレースシリーズ「J-Tour」。

年々グレードアップする実業団レースですが、
2008年の「J-Tour」は昨年よりも更にもう一歩進んだ運営が行われました。

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「半年振りにファンの前に帰ってきたルビーレッドジャージ」

まず、地元の「みなかみ町」にレースの後援としてご協賛頂き、
1つのレースの優勝賞金としては異例の「100万円」が用意されました。

また、前夜祭などもこれまでの「形式的」なものから、
「エンターテインメント性」を持たせたものにグレードアップ。

もちろん他のメジャープロスポーツイベントに比べれば、
まだまだ「アマチュア色」はたくさん残っていますが、
「プロ化」に向けた第1歩は既に歩みだしているといった感じです。

今後、我々が注意しなくてはいけないものは、
「旧態依然」とした意識を持つ関係者との意識の調和にあると言えます。

また、「マクロの視点」を持てないプロ選手達への
新たな価値観の提供も必ずやらなければいけないことでしょう。

今回は非常にうまく開催が進みましたが、
より多くのコンテンツを取り込んでいくと、
「ミクロの視点」での不平不満などで後退を余儀なくされることがでてきます。

大きな目標に向かう寛容な心が関係者になければ、
ロードレース界はずっと「日影」でありつづけることになりますので、
選手たちや各チームは「用意」されたものを当たり前と思わず、
「当事者意識」を持って取り組んでもらえたらと思います。

ボランティアでがんばっている実業団関係者をはじめ、
私自身も今の様な取り組みを来年も続けているという保障はまったくありません。

この場でこんな事を書くのはなんですが、
ツール・ド・熊野や、ツアー・オブ・ジャパン、
ツール・ド・北海道に、ジャパンカップ、ツール・ド・おきなわ、
そして、実業団レースシリーズを含めた
全てのロードレースが日本からなくなる可能性は十分にあります。

レースがなくなれば、
どんなに素晴らしい選手やチームもその価値は"0"になります。
多くのスポンサーもキレイに撤退するでしょう。

これは100%言い切れますが、
日本からロードレースが消えてしまえば、
世界を目指す流れなど一瞬にしてなくなります。

皆で作り上げるという「寛容な心」を胸に、
多くの関係者の協力を期待します。

さて、レースの方ですが、
スキル・シマノからは以下の5名がエントリーしました。

野寺・阿部・狩野・鈴木・飯野

今期、既にこのメンバーで、
アジアツアーを中心に多い選手で30レース以上を戦っており、
チームワークはバッチリと言えます。

一方、ライバルとなるのは、
アイサン(7名)、アンカー(9名)、マトリックス(10名)などで、
コルナゴ、ラバネロ、ニッポなどにも良い選手がいます。

スキル・シマノとしては、
調子を上げてきている、鈴木選手や野寺選手のスピードを中心に、
狩野選手や阿部選手の”逃げ脚”にも期待する作戦でレースに挑みました。

12時過ぎに約150名の選手がスタートしたBR-1ですが、
半年ぶりの「J-Tour」ということもあってか、
いつもと違って若干落ち着いた感じで進んでいきます。

そんな中、有力チームを中心に徐々にアタックがはじまり、
4強の主導権争いが激しくなっていきました。

そして、いくつかの動きが封じ込められたあと、
6周目に9名の選手がアタックを成功させます。

野寺(スキル・シマノ)
廣瀬敏・秋山(アイサン)
橋川・松村(マトリックス)
普久原・中村(アンカー)
米山(ラバネロ)
小笠原(コラテック)

主要チームの多くが入ったため集団はスローダウン。
その差は1分30秒まで広がります。

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「6周目に決まったエスケープに野寺選手が乗る」

先頭グループにメンバーを送り込んだ各チームの思惑としては、
アイサン=OK(好調でこのコースを得意としている廣瀬敏選手が入っているので)
アンカー=イマイチ(2名いるものの、飯島・山本・福田選手のスピード系がいない)
マトリックス=OK(実力者の橋川選手と期待の若手松村選手が入っている)
スキル・シマノ=イマイチ(野寺選手単独というのが不安材料)
といった感じ。

スキル・シマノとしては、
後半に鈴木選手などでもチャンスを狙えるように差をあまり広げ過ぎたくなく、
その為にも、中盤過ぎに先頭集団で野寺選手が揺さぶりをかけて、
「このまま差が広がってレースが終わり」という状況に待ったをかけたいところ。

その後、メイン集団ではアンカーの飯島選手がアタックを開始、
新たな展開がはじまりました。

この動きで集団は活性化してタイム差は一気に縮まり35秒となります。

逃げる9名が捕りレースは振り出しに戻るかと思われましたが、
アイサンなどの動きが機能してメインは再び落ち着いてスローダウンします。

先頭9名と集団とのタイム差が45秒と落ち着くなか、
残り4周の心臓破りで野寺選手がアタックを開始します。

これに付けたのは、廣瀬敏、中村、松村の3選手のみで、
野寺選手としては一気にやりやすい状況を手に入れました。

一方、これを受けてメイン集団でも動きが強まり、
不利な状況となったアンカーやマトリックスが攻撃を仕掛けます。
また、スキル・シマノ勢も積極的に動き、前に上がる流れに同調。

残り2周で、先頭4名と追撃グループとの差が15秒ほどまで縮まりますが、
再び野寺選手が”心臓破り”でスピードを上げてその差を広げます。

ラスト1周となり、先頭は変わらず4名、
その後ろに約15名ほどの追撃グループが形成されて、
この中に鈴木選手が入いります。

ルビーレッドジャージを着る鈴木選手はマークがきつく、
ここから、柿沼&長沼選手のアンカーコンビがカウンターを決めて抜け出し、
一気に先頭の4名を捕らえにかかります。

そして、残り半周付近で先頭の4名にアンカーの2名が合流しますが、
ラストの”心臓破りの坂”で満を持して廣瀬敏選手がアタックを決行!

このアタックで先頭はバラバラとなり頂上を廣瀬敏選手が単独で通過し、
野寺選手のみが数秒遅れでなんとか続いていきます。

しかし、好調の廣瀬敏選手のスピードは素晴らしくそのまま逃げ切り優勝、
野寺選手はすぐ後ろまで追い上げたものの届かずに2位となりました。

3位は柿沼選手、4位は健闘した若い松村選手となっています。

優勝した廣瀬敏選手は、昨年のこのレース(群馬カップ)では2位でしたが、
見事その雪辱を晴らしてJ-Tour リーダージャージを手に入れました。

J-Tour 第2戦は、6月8日開催の栂池TTとなります。

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「制作費100万円以上という豪華トロフィーを手に笑顔をみせる廣瀬敏選手」

◆「リザルト
「東日本実業団ロード -群馬CSC - J-Tour #1 - 108km」
1 廣瀬 敏 32 石川 愛三工業レーシングチーム 2:42:18
2 野寺 秀徳 32 JPCA スキルシマノ/シマノレーシング 00:01
3 柿沼 章 36 JPCA チームブリヂストン・アンカー 00:12
4 松村 光浩 23 和歌山 マトリックスパワータグ・コラテック 00:12
5 中村 誠 25 石川 チームブリヂストン・アンカー 00:15
6 長沼 隆行 23 埼玉 チームブリヂストン・アンカー 00:16
7 山本 雅道 29 JPCA チームブリヂストン・アンカー 00:35
8 綾部 勇成 27 JPCA 愛三工業レーシングチーム 00:36
9 鈴木 真理 33 JPCA スキルシマノ/シマノレーシング 00:36
10 盛 一大 25 愛知 愛三工業レーシングチーム 00:36
37 狩野 智也 34 JPCA スキルシマノ/シマノレーシング 00:52
40 阿部 良之 38 JPCA スキルシマノ/シマノレーシング 00:52
DNF 飯野 嘉則 25 東京 スキルシマノ/シマノレーシング

※J-Tour リーダー 廣瀬 敏 愛三工業レーシングチーム


これは見逃せない!!!

2008-04-25 | インポート
ファンが支える”まったく新しい形”の応援サイトがオープンしました!
その名も「we love road race」です!

http://loveroadrace.jp/


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主体となっているのは、
昨年解散となった「チームミヤタ」を応援してくれたファンの方々で、
「国内のロードレースを盛り上げたい!」という
チームミヤタの思いを引き継ぐカタチで立ち上がってくれました。

そして、このサイトの中のメインコンテンツとして、
J-Tuorのファンサイトを展開させます。

http://loveroadrace.jp/j-tour/

昨年から立ち上げた「J-Tour」ファンサイトを継承し、
ファンの力で「J-Tour」の魅力を発信していく新しい形のサイトなのです。

今週末に開催されます、
J-Tour第1戦の東日本実業団ロードの情報も随時公開の予定。
会場に来られない方もこちらで「J-Tour」を楽しんでください!
◆”くりらじ”さんのご協力により「インターネットライブ中継」を実施予定。
◆お馴染み「Live!!!ブログ」でもレースの模様をお伝えする予定です。


◆J-Tour第1戦参加情報
国内最高峰のロードレースツアー「J-Tour」が、
4月27日(日)に「群馬サイクルスポーツセンター」で開幕します。
開催情報詳細は「こちら」をご確認ください。

今年の開幕戦の目玉はなんと言っても優勝賞金「100万円!」
みなかみ町の皆さん、ありがとうございます。

このレースに、我らがスキル・シマノも参加します!
スキル・シマノからの参加予定選手は以下の5名です。

Suzuki
鈴木真理(すずきしんり)
2006、2007年、Jツアー年間優勝。Jツアーの顔と言っていい鈴木真理選手が、半年振りに赤いジャージを着てスタートラインに並びます。今期に入ってからまだ怪我の状態が良くありませんが、この人抜きにはJツアーを語ることはできないでしょう。


Nodera
野寺秀徳(のでらひでのり)
今期からスキル・シマノアジアのキャプテンに就任。鈴木真理選手同様、登りもこなしながらスプリント力にも長け、これまで数え切れないほどの勝利を挙げてきました。今期はどの様にチームをまとめていくのか非常に楽しみです。ちなみに野寺選手のブログのレベルは「H.C」級で、河内長野周辺では「かわちながのの真鍋かをり」と呼ばれているそうです!?

Abe
阿部良之(あべよしゆき)
スキル・シマノの、いや、日本レース界の広辞苑、それが阿部選手です。これまで様々なチームで活動し、参加したレースや訪れた国の数は既に天文学的数字に到達しています。今期は、ツール・ド・台湾で、新たにスプリンターとしての資質が開花した模様!尊敬すべき偉大な選手です。


Kanoh
狩野智也(かのうともや)
いつからか「無冠の帝王」と呼ばれはじめた狩野選手ですが、実業団レースでは勝ちまくっています。恐らく「ツールド北海道」で3年連続総合2位となったことで、このイメージが定着したのでしょう…狩野選手はクライマーとして有名ですが、かつてはポイントレーサーとして活躍した事もあり、小集団のスプリントでは意外な強さを見せます。昨シーズンは鈴木真理選手とJツアー王者を掛けて激しい戦いを演じました。
Iino
飯野嘉則(いいのよしのり)
今期からチームに加入したニューフェイス。昨年までは東京のクラブチーム「ラバネロ」で活躍し、自転車界の大御所、高村氏の指導を受けて育った叩き上げの選手。彼の経歴は、他の選手達と違いちょっぴりユニークで、この辺りは「リレーブログ」で紹介されています。


(株)シマノは、「J Tour」のオフィシャルスポンサーです。


72nd Flèche Wallonne

2008-04-24 | インポート
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「上:約50名の先頭集団に残ったフーシンニン」
「下:メジャークラシック初制覇となったキルシェン」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/23(水)に、セミクラシックの「Flèche Wallonne」が開催されました。

◆今西コーチのLive!!!レポートはこちら「http://blog.liveshimano.jp/
◆土井選手のブログレポートはこちら「http://blog.yukihirodoi.jp/
◆畑中選手のブログレポートはこちら「http://blog.yusukehatanaka.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/FWH/

「アムステルゴールドレース」(4/20)と、
「リエージュバストーニュリエージュ」(4/27)に挟まれた、
伝統のセミクラシック「フレッシュワロンヌ」が開催されました。

4月のワンデークラシックシーズンは、
日曜日に「でかいレース」、水曜日に「まあまあでかい」レースという、
一定のサイクルを繰り返して進んでいきます。

4月のクラシックカレンダーをおさらいすると、

4/6(S) Ronde van Vlaanderen(264km-石畳激坂多い-屈強なライダー向き)
4/9(W) Gent-Wevelgem(209km-石畳激坂少ない-スプリンター向き)
4/13(S) Paris-Roubaix(260km-石畳多い-屈強なライダー向き)
4/16(W) Scheldeprijs(207km-石畳少ない-スプリンター向き)
4/20(S) Amstel Gold Race(258km-アップダウン多い-オールラウンダー向き)
4/23(W) Flèche Wallonne(200km-アップダウン多い-オールラウンダー向き)
4/27(S) LBL(262km-アップダウン多い&長い-ステージレーサー向き)
※これ以降は本格的なステージレースシーズンへ~

3月中旬から、
北のクラシックの開幕戦「ツール・デ・フランドル」に向けたセミクラシックが、
ベルギーを中心に開催され、
4月に入ると「本番」クラシックを消化しながらレースの内容が変化しています。

具体的に言うと、ボーネンやデボルデルの様な、
「体が丈夫」なフラマンレーサー達のスケジュールは4/16のシュヘルデで一旦終わり、
この辺りから、ジロ・デ・イタリアや、ツール・ド・フランスを狙うような、
ステージレーサー達がアルデンヌのクラシックに本格参戦していきます。

それに合わせてクラシックレースのコース内容も変化し、
3~4月の「石畳系」コースから「舗装路の登り系」コースに切り替わっていきます。
仮にボーネンが「リエージュバストーニュリエージュ」を狙っても、
登りをこなせないので、まず勝つことは出来ないでしょう。

スキル・シマノの日本人選手で例えると、
別府選手は「ボーネン型」で、石畳は得意ですが、
LBLの様なコースは苦手としています。

一方、土井選手が「パリ・ルーベ」を間違って走ったりすると、
シーズンを棒に振りかねない大変な事になってしまいますが、
登りの多いLBLのコースは力があれば狙っていけます。

この様な感じでプロのレースカレンダーというのは、
各選手達のコンディショニングに合わせてうまくコントロールされているのです。

ちなみに近年のフレッシュワロンでの優勝者で、
グランツールの表彰台に登ったことのあるレーサーを上げてると、、、

2006 Alejandro Valverde (Spa)
2005 Danilo Di Luca (Ita)
2000 Francesco Casagrande (Ita)
1996 Lance Armstrong (USA)
1995 Laurent Jalabert (Fra)
1989 Claude Criquielion (Bel)
1986 Laurent Fignon (Fra)
1983 Bernard Hinault (Fra)
1980 Guiseppe Saronni (Ita)
1977 Francesco Moser (Ita)
1976 Joop Zoetemelk (Ned)
1972 Eddy Merckx (Bel)

↑パリ・ルーベの歴代優勝者とはまったく違いますね…
(イノー、モゼール、メルクスは除く)

ロードレースのプロ選手は脚質によっていくつかのタイプに分けられますが、
生き残っていける選手というのは、早い段階で自分の活躍の場を見付け、
スケジュールをこなしつつ、定期的に自分をアピールする能力を身につけていきます。

もちろん上記の彼らの様にレースに勝てればそれが一番ベストですが、
「レースに勝てる」プロ選手というのは実は全体の一握りしかいないので、
その他の選手は「逃げ」や「アシスト」で自分の価値を表現しなければなりません。

ちょっと話がそれてしまいましたが、
4月のクラシックレースの「ラスト2番目」となるこのレースに、
スキル・シマノから以下の8名がエントリーしました。

231 Fumiyuki Beppu (Jpn)
232 Maarten Den Bakker (Ned)
233 Yukihiro Doi (Jpn)
234 Floris Goesinnen (Ned)
235 Yusuke Hatanaka (Jpn)
236 Thierry Hupond (Fra)
237 Piet Rooijakkers (Ned)
238 Robert Wagner (Ger)

日本の、別府・土井・畑中の3選手も出場します。

さて、このレースの特徴はなんと言っても最大斜度20%の「Huy」の壁でしょう。
他のレースにも多くの「激坂」は登場しますが、
「激坂」がゴール地点になっているレースは滅多にありません。

先週のアムステルゴールドレースも登りゴールではありましたが、
その勾配はこちらの方が遥かにキツイ設定となっています。


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「名物”Huy”の壁を3回登る、最大勾配は20%以上!」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

レースは序盤から激しいアタック合戦となり、
1回目のユイの壁まで逃げらしい逃げが決まらないまま進んでいきます。

平均速度48km/hとかなりのハイペースで進むレースの中で、
「夢だった」メジャーレースに初めて出場した畑中選手が、
「生き残れる選手」になるべく何度もアタックを仕掛けていきます。

当然、レベルの高いこのレースで序盤から動きまくれば、
ネオプロの畑中選手が完走できる可能性は皆無となってしまいます。

それでもチャレンジを続けて逃げを成功させ、
テレビ中継が始まる時点で何名かで飛び出していればミッション成功!


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「スタート直後から動きまくり、1回目の”Huy”で戦死した畑中選手」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

しかしレースは甘くなく、”記事に残る逃げ”を成功させることはできませんでした。
ただ、彼のブログに書いてあるように何度か数名で飛び出したようで、
この事実は彼の次のモチベーションに繋がっていくのは間違いありません。

その後レースは19名の選手が約3分のリードを保って2回目の”Huy”を超えます。

一方メイン集団では、アムステルゴールドレースで好調だった、
バルベルデとホアキンロドリゲスのいるケースデパーニュがスピードを上げ、
残り30kmで逃げる19名を捕らえてレースを振り出しに戻しました。

このスピードアップで、
アジア選手権から戻ったばかりの別府選手は遅れてしまいます。


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「強行スケジュールで”Huy”に挑んだ別府選手」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

ゴールに向けてまったくスピードの落ちない集団から、
今度は9名の選手が飛び出します。

Maxime Monfort (Cofidis)
Vladimir Efimkin (AG2R La Mondiale)
Nicki Sørensen (CSC)
Laurens Ten Dam (Rabobank)
Jurgen Van Den Broeck (Silence - Lotto)
Matt Lloyd (Silence - Lotto)
Addy Engels (Quick Step)
Daniele Righi (Lampre)
Bert De Waele (Landbouwkrediet)

しかしこれも間もなく吸収され、
続いて Andry Grivko (Team Milram) が単独で抜け出し、
集団に対して30秒のアドバンテージを得ます。

スタート時の晴天とは打って変わり、
雨が強くなりクラッシュも発生する激しい展開のなか、
スキル・シマノ勢で集団に残るのは、
フーシンニンと、キャプテンのデンバッカーのみとなります。


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「アムステルゴールドレースの疲れが残っていた土井選手」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

ラスト10kmとなって、逃げるグリブコが吸収されますが、
今度は3名の選手がアタックを成功させます。

Erik Larsson (Team CSC)
Fabian Wegmann (Gerolsteiner)
Alexander Efimkin (Quick Step)

更にここからドイツチャンピオンのウェーグマンが単独で抜け出し、
ゴール地点の”Huyの壁”へ突入していきました。

このまま逃げ切るかとも思えたウェーグマンですが、
20%の激坂を征服できずに失速、集団に飲み込まれます。

そして、地獄の激坂スプリントを制したのは、
ルクセンブルグの「ポーカーフェイス男」キルシェンでした!

2位はステージレーサーのエバンス、
3位はアムステルを制したばかりのクネゴ。

スキル・シマノ勢ではフーシンニンの48位が最高位となっています。

そして、いよいよ今週末(4/27)は、春のクラシックを締めくくるLBLです。
このレースには日本の別府選手と土井選手が参加予定。

また、同じ日に群馬CSCでJ-Tour第1戦の東日本実業団ロードも開催されます。

東日本実業団ロードはお馴染みの「Live!!!ブログ」で実況中継の予定、
LBLはCS放送の「Jスポーツ」でライブ放送されます。

どちらもお楽しみに!

◆「リザルト
「Flèche Wallonne - Belgium - 1.HC - 199.5km」
1 Kim Kirchen (Lux) Team High Road 4.35.29 (43.45 km/h)
2 Cadel Evans (Aus) Silence - Lotto 0.01
3 Damiano Cunego (Ita) Lampre 0.02
4 Robert Gesink (Ned) Rabobank
5 Thomas Dekker (Ned) Rabobank
6 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
7 Michael Albasini (Swi) Liquigas 0.08
8 Joaquim Rodriguez (Spa) Caisse d'Epargne 0.10
9 Christian Pfannberger (Aut) Barloworld 0.15
10 John Gadret (Fra) AG2r - La Mondiale 0.20
48 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 2.38
77 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano 5.13
HD Thierry Huppond (Fra) Skil-Shimano 10.08
DNF Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano
DNF Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano
DNF Yusuke Hatanaka (Jpn) Skil-Shimano
DNF Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano
DNF Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano



43rd Amstel Gold Race

2008-04-22 | インポート
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「上:序盤から積極的に飛び出したティマー」
「下:クネゴ王子が春のクラシックを初制覇!」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/20(日)に、プロツアー第5戦の「Amstel Gold Race」が開催されました。

◆今西コーチのLive!!!レポートはこちら「http://blog.liveshimano.jp/
◆アムステルゴールドレースの画像はこちら「http://photofriend.jp/
◆土井選手のブログレポートはこちら「http://blog.yukihirodoi.jp/
◆今西コーチのブログレポートはこちら「http://blog.leeimanishi.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.amstelgoldrace.nl/

オランダ南部の丘陵地帯を周る、
この国最大のロードレース、アムステルゴールドレースが開催されました。

”アムステルゴールド”とはオランダのビール会社の名前で、
大会の冠スポンサーがそのままレース名になっています。

ちなみに大会の公式サイトは”18歳以上”しか見れないようなっていますが、
これは”お酒”の広告が含まれているからの様です。
決して、危ない画像があるわけではありません。

オランダは、一種のドラッグが合法的に許されている国ですが、
この辺りはオランダなりの配慮があるようです。

さて、そんな地元最大のお祭りレースに我らがスキル・シマノも参加。
スキル・シマノの本拠地は、レースコースの近くにあり、
オランダに滞在している日本人選手達の練習コースでもあります。

このレースに以下の8名がエントリー。

201 Roy Curvers (Ned)
202 Maarten Den Bakker (Ned)
203 Yukihiro Doi (Jpn)
204 Floris Goesinnen (Ned)
205 Robert Wagner (Ger)
206 Piet Rooijakkers (Ned)
207 Albert Timmer (Ned)
208 Tom Veelers (Ned)

水曜日のシュヘルデプライスでも目立った走りを見せ、
このレースの直前には地元TV局の取材を受けた土井選手もエントリー。

アムステルゴールドレースは、
ステージレースを走るクライマー系の選手にもチャンスがあるので期待大です。


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「レース中に国際映像で何度も名前を紹介された土井選手」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

さて、レースのほうですが、
大きなレースでは定番の展開と言っていい、
”伏兵”達のアタックで幕を開けます。

地元オランダのプロチームであるスキル・シマノも、
当然この動きに加わらない訳にはいきません。

オランダには現在、プロと呼ばれるチームは2つしかなく、
そのひとつがスキル・シマノであり、もう一つのチームは、
オレンジ色のジャージでお馴染みの「ラボバンク」で、
こちらは世界中のトップ選手を集めた一流チームです。

中堅チームであるスキル・シマノは、
ラボバンクの様な優勝を狙えるチームではないので、
レース序盤のアタック合戦に参戦して”TVに写ること”が重要な仕事となります。

まずは、カーヴァスが積極的に仕掛けますがこれは失敗。
代わって、シュヘルデプライスでも大逃げを決めたティマーが飛び出します。
これが見事決まって、スローダウンしたメインとの差を広げていきました。

Kristof Vandewalle (Topsport Vlaanderen)
Albert Timmer (Skil-Shimano)
Yuriy Krivtsov (AG2R La Mondiale)

ティマーは一緒に飛び出した他の2名と共に先頭交代を繰り返して、
その差を12分以上へと広げていきます。

一方、メイン集団では、
優勝経験のあるシューマッハーやレベリンを推するゲロルシュタイナー、
デッケルやフレイレで勝利を狙いたいラボバンク、
キムキルシェンがエースのハイロードなどが、
アシストを使ってペースアップを図ります。

大きく分けて3つの周回をまわるこのレースですが、
最後の40kmほどから突入する最終周回が特に厳しいレイアウトとなっており、
本格的な戦いは”レッド周回”に入ってからと見られていました。

上記の3チームが計算通りに逃げる3名との差を詰めていきますが、
勝負どころを前に”野武士軍団”CSCが意表突くコントルアタックを開始し、
早くも集団のブレークに取り掛かります。

この白兵戦に対して、ラボバンクやゲロルシュタイナーはアシストを動員し対応。
なんとか落ち着きを取り戻して最後の丘陵地帯に突入していきます。

連続する急坂をこなして先頭集団の数は徐々に減っていき、
ゴール地点のカウベルグを前に戦いは9名の選手に絞られました。

Damiano Cunego (Ita) Lampre
Frank Schleck (Lux) Team CSC
Karsten Kroon (Ned) Team CSC
Alejandro Valverde Belmonte (Spa) Caisse d'Epargne
Joaquim Rodriguez (Spa) Caisse d'Epargne
Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
Thomas Dekker (Ned) Rabobank
Christian Pfannberger (Aut) Barloworld
Serguei Ivanov (Rus) Astana

この中に複数名を送り込んでいるチームは、
CSCとケースデパーニュのみ。

また、カウベルグの登りスプリントに持ち込みたいのは、
クネゴ、バルベルデ、レベリンの3名。

このことから、ケースデパーニュのアシスト、
ホアキンロドリゲスが献身的に働いて先頭をまとめます。

これに対して、集団を崩したいCSCのシュレックが再三のアタックを試みますが、
ホアキンロドリゲスや、クネゴなどの執拗なマークに動きを封じられます。

そして、今年は”意表突くアタック”がまったく決まらずに、
最後のカウベルグの坂へ突入して登りスプリント勝負に持ち込まれました。

ゴール間際でのスプリント勝負では勝ち目のないシュレックが、
早めに仕掛けて持ち前の登板力で他の選手を振り切ろうとしますが、
好調のクネゴのみがこれに対応。
最後は余裕を持ってシュレックをかわしてトップでゴールしました。

2位は悔しがるシュレック、3位バルベルデ。

クネゴはこの結果プロツアーランキングでトップに立ち、
春のクラシック初制覇と共に新たな目標を見付けました。

今期はツール・ド・フランスを目標としているクネゴ、
その前にアルデンヌのクラシックの最高峰であるLBLにも意欲を示し、
良い状態でシーズン序盤を戦っています。
一皮向けた感のあるクネゴに注目です。


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「クネゴがプロツアーランキングでトップに立つ」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

また、序盤から逃げ続けたティマーが敢闘賞を獲得、
他のスキル・シマノ勢ではカーヴァスの108位が最高位となっています。

そして注目は、土井選手がこの最高峰のレースで見事完走を果たした事です。
今年で3回目の挑戦でしたが、レース中盤に集団の先頭付近に上がり、
しっかりと国際映像に映し出され、
地元放送局のコメンテーターに何度も名前を呼ばれていました。

もちろん、日本のJスポーツでもLive放送され、
私がかなり偏った解説で土井選手の名前を連呼!

”シマノ生え抜き”の選手の活躍に、
育ての親と言ってもいい今西コーチも喜びの表情を見せました。


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「180km以上を逃げたティマーが敢闘賞を獲得」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

スキル・シマノは、この後もフレッシュワロンヌや、
LBLといったトップクラスのレースに参戦します。

こちらのレースには、別府選手や土井選手、
オレ八王子選手(畑中)も出場予定!

引き続き応援のほど宜しくお願いいたします!


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「昨年引退したオランダの英雄ボーヘルトが歯を隠す」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆「リザルト
「Amstel Gold Race - Netherlands - ProT - 257.4km」
1 Damiano Cunego (Ita) Lampre 6.35.29 (39.051 km/h)
2 Frank Schleck (Lux) Team CSC
3 Alejandro Valverde Belmonte (Spa) Caisse d'Epargne 0.02
4 Davide Rebellin (Ita) Gerolsteiner
5 Thomas Dekker (Ned) Rabobank 0.06
6 Christian Pfannberger (Aut) Barloworld 0.14
7 Serguei Ivanov (Rus) Astana 0.18
8 Joaquim Rodriguez (Spa) Caisse d'Epargne 0.23
9 Karsten Kroon (Ned) Team CSC 0.27
10 Jérôme Pineau (Fra) Bouygues Telecom 0.45
108 Roy Curvers (Ned) Skil-Shimano 9.32
110 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano
113 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano
126 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
127 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano
138 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 19.12
DNF Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano
DNF Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano



村上&島田選手がサテライトに新加入

2008-04-21 | インポート
2008年4月1日より、
村上純平選手(鹿屋体育大学卒)と島田真琴選手(法政大学卒)の2名が、
新たに設定されたシマノ傘下のサテライトチームと契約を交わしました。

上記2選手は、スキル・シマノ所属の選手たちとは異なった契約内容であり、
UCIコンチネンタルプロ登録は行っておりません。

レジオナルチームライダーとしての位置づけを維持し、
今期はオランダのアマチュアチームに加入して本場のレースを経験します。
(4月上旬より渡欧しレース活動を開始)

また、国内ではJツアー各戦に出場し、
こちらはシマノチームの一員として勝利を目指していくことになります。

スキル・シマノ所属の選手同様、
オフィシャルブログも公開して参りますので、若い彼らの成長にご注目ください。


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村上純平(むらかみじゅんぺい)
生年月日:1985/8/28
出身地:秋田県
出身校:鹿屋体育大学
ニックネーム:じゅんちゃん
身長/体重:169/63
タイプ:オールラウンダー
主な戦歴:2007 National Championships Road U23 優勝
選手紹介:名門、鹿屋体育大学出身で、2007年のU23全日本ロードチャンピオンのタイトルを持つ実力はライダー。
ブログ:http://blog.junpeimurakami.jp/


Shimada1_2

島田真琴(しまだまこと)
生年月日:1986/1/14
出身地:東京都
出身校:法政大学
ニックネーム:まこっちゃん
身長/体重:173/62
タイプ:オールラウンダー
主な戦歴:2004 National Championships Road Juniors 優勝
選手紹介:高いスピードを誇る天才肌の選手。チームメイトの畑中とはかつて同じクラブチームで走っていた事もあり、また大学の先輩選手も多いことからうまくチームに馴染んでいくだろう。
ブログ:http://blog.makotoshimada.jp/


28th Asian Championships

2008-04-18 | インポート
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「ムハマドフを振り切りゴールに飛び込む別府選手」
photo(c):Hideaki.TAKAGI/www.cyclingtime.com

第28回アジア自転車競技選手権のエリート男子個人ロードレースが、
4/17(木)に、奈良県山添村の周回コースで開催されました。

◆Live!!!ブログレポートは「こちら
◆2008アジア選手権ロードのレース画像は「こちら
◆CyclingTimeの別府選手インタビューは「こちら
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.jcf.or.jp/acc2008/

このレースに、スキル・シマノ所属の別府史之選手が日本代表として出場。
レースは冷たい雨が降るなか、アジアの精鋭50名がスタートを切りました。


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「アジアチャンピオンを目指してスタートをきる別府選手」

序盤に別府選手を含む6名が飛び出しレースを作っていきます。
この動きで、日本代表の宮澤・西谷・新城の3選手は集団内で脚を休め、
中盤以降の動きに備えつつ、レースを優位に運んでいきました。


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「積極的に飛び出しレースを優位に運ぶ別府選手」
photo(c):Hideaki.TAKAGI/www.cyclingtime.com

その後、逃げ遅れた香港や、韓国、イランなどの追走で
レースは振り出しに戻りますが、
すぐに宮澤選手が4名で抜け出し、再び日本チームが主導権を握ります。

約1分の差を保って逃げる4名でしたが、
後続で再び動きが活性化して、先頭集団は最終的に8名となります。

この中に日本代表は、別府・西谷・宮澤の3名が残りいよいよ最終局面へ。


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「集団に吸収されてからも冷静にチャンスを伺う別府選手」
photo(c):Hideaki.TAKAGI/www.cyclingtime.com

西谷選手が積極的に動きますがこれはチェックされて一旦吸収、
代わって、ラスト3キロほどで別府選手がカウンターアタックを決めて、
ウズベキスタンのムハマドフと共に抜け出します。

このアタックが見事決まり、後続との差を一気に広げて、
勝負はゴール前の登り勾配”マッチスプリント”に持ち込まれました。

牽制し合いながらゴールに近づく二人でしたが、
最後は別府選手が素晴らしいスピードを見せてムハマドフを振り切り、
見事アジアチャンピオンのタイトルを獲得しました!


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「勝負強さを見せて見事アジアチャンプに輝いた別府選手」

また、3位にも宮澤選手が食い込み、
日本代表は圧倒的な力を見せてアジア選手権の最終日を締めくくっています。


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「この日の日本代表は誰が勝ってもおかしくないほど洗練されていた」

尚、このレースは、北京オリンピックの代表選考レースに選定されており、
別府選手のオリンピック出場がまた一歩近づいたと言っていいでしょう。

◆「リザルト
「28th Asian Championships - Japan - CC - 151.5km」
1 Fumiyuki Beppu (Japan) 3.50.41 (39.4 km/h)
2 Temur Mukhamedov (Uzbekistan)
3 Takashi Miyazawa (Japan) 0.13
4 Fuyu Li (People's Republic of China)
5 Konstantin Volik (Uzbekistan) 0.18
6 Mehdi Sohrabi (Islamic Republic of Iran) 0.20
7 Taiji Nishitani (Japan) 0.29
8 Roman Zhiyentayev (Kazakhstan) 0.40
9 Ying Hon Yeung (Hong Kong, China) 2.41
10 Yukiya Arashiro (Japan) 2.42


96th Scheldeprijs Vlaanderen

2008-04-17 | インポート
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「カベンディッシュに交わされるボーネン」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/16(水)に、セミクラシックの「Scheldeprijs Vlaanderen」が開催されました。

◆廣瀬選手のブログレポートはこちら「http://blog.hiroseyoshimasa.jp/
◆土井選手のブログレポートはこちら「http://blog.yukihirodoi.jp/
◆畑中選手のブログレポートはこちら「http://blog.yusukehatanaka.jp/
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.scheldeprijs.be/

ダイヤモンドの町「アントワープ」近郊を周る、
スピードレースのセミクラシック「シュヘルデプライス」が開催されました。

このレースにスキル・シマノから以下の7名がエントリー。

121 BACQUET Fabien FRA
122 TIMMER Albert NED
123 DOI Yukihiro JPN
124 DEROO David FRA
125 HATANAKA Yusuke
126 HIROSE Yoshimasa
127 SIEDLER Sebastian

日本の、廣瀬・土井・畑中選手も出走します。

風もなく、走りやすいコンディションの中、
スタートしてすぐにスキル・シマノのティマーを含む2名が飛び出しました。

Koen Barbé (Topsport Vlaanderen)
Albert Timmer (Skil-Shimano)

逃げる二人はスローペースで進む集団に対して、
最大で13分以上もの差をつけて順調に進んでいきます。

一方、メイン集団も徐々にスピードを上げ始め、
コンチネンタルプロチームを中心としたローテーションで
その差を計算しながら確実に詰めていきます。

160kmの大周回を終えて、ゴール地点を含む小周回に入ったとき、
先頭2名とメイン集団との差は2分を切り、徐々に動きが活発化。

そんな中、スキル・シマノの土井選手が集団前方に位置しながら積極的に展開し、
逃げているティマーや、スプリンターのシードラーの為の献身的な動きを見せます。

彼の走りはきっちりとTV中継に映し出されました!

その後、残り25kmでティマーらは吸収され、
トップスプリンターを推する、クイックステップやサイレンスロット、
ハイロードなどが仕切りを入れてゴールに向かっていきます。

いくつかの単発アタックはあったものの、
結局、大集団でのゴールスプリントとなり、
日曜日のパリ・ルーベを制したばかりのボーネンが強烈なスピードで加速!

そのままディフェンディングチャンピオンの若きカベンディッシュや、
「本当はイイ人」のマキュワンなどを交わして見事優勝を飾り…

と言いたいところでしたが、ボーネンやってしまいました!
シーズン中に何度か目にすることのできる、
「ガッツポーズの横を差しきられる」若干カッコ悪い負け方で、
カベンディッシュが逆転勝利!

ボーネン、茫然自失の2位、マキュワン3位、
ツアベル4位と続きました。

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「向かって右から、お馴染み”やった~”のカベンディッシュ、
茫然自失のボーネン、マイペースなマキュワンの上位3名」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

スキル・シマノ勢では、小柄なスプリンター「バケ」が、
並み居る強豪に混じって6位でフィニッシュ。

また、日本の3選手もキッチリと完走を果たしています。

◆「リザルト
「Scheldeprijs Vlaanderen - Belgium - 1.HC - 207km」
1 Mark Cavendish (GBr) Team High Road 4.59.15 (41.503 km/h)
2 Tom Boonen (Bel) Quick Step
3 Robbie McEwen (Aus) Silence - Lotto
4 Erik Zabel (Ger) Team Milram
5 Stefan Van Dijk (Ned) Mitsubishi-Jartazi
6 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano
7 Gregory Henderson (NZl) Team High Road
8 Wouter Weylandt (Bel) Quick Step
9 Daniel Musiol (Ger) Team Volksbank
10 Borut Bozic (Slo) Cycle Collstrop
17 Sebastian Siedler (Ger) Skil-Shimano
63 David Deroo (Fra) Skil-Shimano
65 Yusuke Hatanaka (Jpn) Skil-Shimano
71 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano
84 Yoshimasa Hirose (Jpn) Skil-Shimano
111 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 1.22



アジア選手権ロード

2008-04-15 | インポート
4月17日(木)にアジア選手権ロードが奈良県の山添村で開催されます。
このレースにスキル・シマノ所属の別府選手が日本代表として出場。
このレースの模様はLive!!ブログでもお伝えする予定です。

◆お馴染みLive!!!レポートブログは「こちら
◆別府選手のブログは「こちら
◆大会詳細は「こちら


106th Paris-Roubaix

2008-04-14 | インポート
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「上:スキル・シマノで最上位のリザルトを残したフィラース」
「下:2度目の栄冠を手にした王者ボーネン」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

4/13(日)に、通称「北の地獄」と呼ばれる「Paris-Roubaix」が開催されました。

◆2008パリ-ルーベのレース画像は「フォトギャラリー」をご覧下さい
◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.letour.fr/2008/PRX/

今年で106回目を迎えた伝統のクラシック、
「Paris-Roubaix」が開催されました。

先週のフランドルと並んで、世界2大クラシックレースの一つで、
フランドルの様な「激坂」はないものの、
総距離約50km、28セクターのパヴェが待ち構える過酷なレースです。

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「砂煙を上げて石畳セクターを行く選手たち」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

このレースにスキル・シマノから以下の8名が参加しました。

142 Roy Curvers (Ned)
143 Maarten Den Bakker (Ned)
144 David Deroo (Fra)
145 Floris Goesinnen (Ned)
146 Sebastian Siedler (Ger)
147 Tom Veelers (Ned)
148 Robert Wagner (Ger)
149 Fabien Bacquet (Fra)

通常、下一桁は「1番」で始まるのですが、
スキル・シマノだけは142番からゼッケンが始まっています。
何か「永久欠番」的なものでもあったのでしょうか?
それとも141番は「呪い」の番号だったり…

さて、レースの方ですが、
昨年、20名以上の選手が序盤に逃げ出し、
結果的にその多くの選手が逃げ切ったこともあって、
今年は序盤戦のアタックがなかなか決まりません。

そんな中、90km過ぎにようやく3名の選手がアタックを決めます。

Matthé Pronk (Cycle Collstrop)
Jan Kuyckx (Landbouwkrediet)
Alexander Serov (Tinkoff)

3人はスピードの落ちた集団に最大で5分近い差をつけますが、
その後、2連覇中のCSCがメインのスピードを上げて
その差は徐々に詰まりはじめます。

そして、レースはいよいよ名物”Arenberg”に近づきますが、
その前の第19セクターで以外にも集団は細かく分断されました。

”4つ星”の”Haveluy à Wallers”でCSCが加速すると、
横風の影響もあってメイングループの数は30名ほどに減り、
更にアーレンベルグを前に落車が発生!
このクラッシュに、優勝候補のフレチャとポッツァートが巻き込まれます。

”地獄の森”アーレンベルグを前に淘汰されたメインは、
アーレンベルグで更に細分化されて後半戦へと突入していきます。

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「パリ-ルーベはパーツクラッシャーとしても有名なレース、
”デュラエース”や"PRO"製品はノントラブルで選手を支えた」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

大きく遅れたフレチャとポッツァートはなんとかメインに追いつきますが、
”五つ星”の第10セクターを前にヴァンスーメレンがアタック!

先頭はキレイに強者だけに絞られます。

Stijn Devolde (Quick Step)
Tom Boonen (Quick Step)
Fabian Cancellara (Team CSC)
Stuart O'Grady (Team CSC)
Alessandro Ballan (Lampre)
Martyn Maaskant (Slipstream Chipotle)
Johan Van Summeren (Silence-Lotto)
Leif Hoste (Silence-Lotto)

そして全長3kmに渡る第10セクター”Mons-en-Pévèle”に突入、
ここで先週のロンドを制したデボルデルが攻撃を開始。

これに対して、”Mons-en-Pévèle”を抜けたところで、
昨年の覇者オグレディがカウンターで追撃に入りすぐに合流します。

後手にまわったのは、ホステとヴァンスーメレンのサイレンスロット勢。
チームメイトのいない、バッランとマースカントはあまり協力してくれません。
最後の勝負どころが始まる第6セクターを前になんとか逃げる二人を吸収しますが、
普通の舗装路区間でボーネンが意表をついてアタックを仕掛けます。

これに、カンチェラーラとバッランが反応し、
”超強力トリオ”の先頭グループが形成されてしまいました。

後ろに下がったデボルデルとオグレディは、
”親分”が前に行ったので当然の様にホステの後ろでステイ。
「ステイン」が「ステイ」…

その差は一気に開いて、
いよいよ最後の難関へとレースは突入していきました。

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「最後の勝負どころ”第4セクター”で勝負にでたエースの3人」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

この日最後の”五つ星”Le Carrefour de l’Arbreでボーネンが仕掛けますが、
力が拮抗する3人にはグループを崩さずに進んでいきます。

残り10kmを切って、
スプリント力で劣るカンチェラーラーとバッランの二人が
カウンター攻撃にでると思われましたが、
一度だけカンチェラーラがアタックを挑んだだけで
意外な静けさのまま3人はルーベの競技場へ吸い込まれていきました。

そして、誰も仕掛けぬまま、ボーネンが第3コーナーから一気に加速!
圧倒的なスピードで二人を捲くり、宣言通りの2勝目を力でもぎ取りました!!!

2位はカンチェラーラ、3位はバッラン。

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「”有言実行”ボーネンが2度目の勝利を飾り”パヴェトロフィ”を高々と掲げる」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

スキル・シマノ勢では、
パリ-ルーベエスポワールで優勝経験あるフィラースが、
29位でゴールし、その存在をアピールしました。

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「お馴染み”ベロドロームのシャワー室”、29位でゴールたフィラースが着替える」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

◆「リザルト
「Paris-Roubaix - 1.HC - 260km」
1 Tom Boonen (Bel) Quick Step 5.58.42 (43.407 km/h)
2 Fabian Cancellara (Swi) Team CSC 0.01
3 Alessandro Ballan (Ita) Lampre
4 Martijn Maaskant (Ned) Slipstream Chipotle Presented By H30 3.39
5 Stuart O'Grady (Aus) Team CSC 3.57
6 Leif Hoste (Bel) Silence - Lotto
7 Stijn Devolder (Bel) Quick Step 3.59
8 Johan Van Summeren (Bel) Silence - Lotto 4.35
9 George Hincapie (USA) Team High Road 5.12
10 Fabio Baldato (Ita) Lampre
11 Frédéric Guesdon (Fra) Française des Jeux
12 Juan Antonio Flecha Giannoni (Spa) Rabobank
13 Manuel Quinziato (Ita) Liquigas
14 Wim De Vocht (Bel) Silence - Lotto
15 Staf Scheirlinckx (Bel) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
16 Marcus Ljungqvist (Swe) Team CSC
17 Bernhard Eisel (Aut) Team High Road 5.20
18 Sven Krauss (Ger) Gerolsteiner 7.18
19 Steven De Jongh (Ned) Quick Step
20 Matti Breschel (Den) Team CSC
29 Tom Veelers (Ned) Skil-Shimano 7.34
56 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 16.48
95 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 16.57



Circuit Cycliste Sarthe #4

2008-04-12 | インポート
04

photo(c):B.Larvol-CG72/www.circuitcycliste.sarthe.com

4/11(金)に、「第4ステージ」が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://circuitcycliste.sarthe.com/

「シルキュイ・シクリスト・サルト」の最終第4ステージが、、
「Saint-Léonard-des-Bois」から「Le Mans」までの188.5kmで開催されました。

ヴォクレールとヴァンデヴェルデの総合のタイム差が4秒と少なく、
昨日同様の緊張感を持ってのスタートとなります。

スタート後すぐに(4km地点)7名の選手が集団から飛び出しました。

Julien Mazet (Astana)
Christophe Eidalen (AG2R a Mondiale)
Cyril Lemoine (Crédit Agricole)
Nicolas Vogondy (Agritubel)
Kilian Patour (Slipstream)
Vladimir Duma (Ceramica Flaminia)
Sébastien Duret (Bretagne Armor Lux)

最大で2分ほどの差をメイングループにつけて逃げますが、
最後の小周回を前にブイグテレコムがコントロールした集団が加速。
7名の逃げは終焉を迎えます。

そして、小周回に突入するとすぐに、
昨日同様、ビショ(アグリチュベル)が単独で飛び出します!

しかし、これまた昨日同様にゴール寸前に集団に捕らえられ、
そのままゴールスプリント勝負へ。

結局最後は、アルゼンチン人スプリンターのリチェッツェが、
僅差でルカトルを交わし、待望のステージ優勝をもぎ取りました。
スキル・シマノ勢ではウポンがスプリントに参加して4位に入っています。

総合では、ヴォクレールが僅差を守りきり、嬉しい今期初優勝!
2位には変わらずヴァンデヴェルデ、3位はCSFのダラントニアと続きました。
スキル・シマノ勢では、ウポンの23位が最高位となっています。

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「総合優勝を果たしたヴォクレールとツールのMCで有名なマンジェス氏」
photo(c):B.Larvol-CG72/www.circuitcycliste.sarthe.com

◆第4ステージ「リザルト
「Circuit Cycliste Sarthe / Saint-Léonard-des-Bois - Le Mans, 188.5km / 2.1」
1 Ariel Maximiliano Richeze (Arg) CSF Group Navigare 4.28.24 (42.139 km/h)
2 Geoffroy Lequatre (Fra) Agritubel
3 Stéphane Bonsergent (Fra) Bretagne - Armor Lux
4 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano
5 Mikhaylo Khalilov (Ukr) Cermica Flaminia Bossini Doce
6 Maurizio Biondo (Ita) Cermica Flaminia Bossini Doce
7 Jérémie Galland (Fra) Auber 93
8 Daniel Musiol (Ger) Team Volksbank
9 Lilian Jégou (Fra) Française des Jeux
10 Tony Gallopin (Fra) Auber 93
56 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 1.53
62 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano 4.31
71 Ji Cheng (Chn) Skil-Shimano 5.18


◆個人総合時間「リザルト
1 Thomas Voeckler (Fra) Bouygues Telecom 16.29.33
2 Christian Vande Velde (USA) Slipstream Chipotle Presented By H30 0.04
3 Tiziano dall'Antonia (Ita) CSF Group Navigare 0.11
4 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 0.14
5 Stef Clement (Ned) Bouygues Telecom 0.16
6 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole 0.18
7 Steve Morabito (Swi) Astana 0.19
8 Rein Taaramae (Est) Cofidis - Le Crédit par Téléphone 0.20
9 Ariel Maximiliano Richeze (Arg) CSF Group Navigare 0.22
10 Mikhaylo Khalilov (Ukr) Cermica Flaminia Bossini Doce 0.23
23 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 0.39
51 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 2.31
63 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano 6.04
71 Ji Cheng (Chn) Skil-Shimano 18.37


◆個人総合ポイント「リザルト」
1 Ariel Maximiliano Richeze (Arg) CSF Group Navigare 73 pts
2 Mikhaylo Khalilov (Ukr) Cermica Flaminia Bossini Doce 42
3 Thomas Voeckler (Fra) Bouygues Telecom 39
4 Anthony Ravard (Fra) Agritubel 34
5 Tiziano dall'Antonia (Ita) CSF Group Navigare 31
6 Stéphane Bonsergent (Fra) Bretagne - Armor Lux 29

◆個人総合山岳「リザルト」
1 Markus Zberg (Swi) Gerolsteiner 26 pts
2 Freddy Bichot (Fra) Agritubel 22
3 Maurizio Biondo (Ita) Cermica Flaminia Bossini Doce 18
4 Christophe Edaleine (Fra) AG2r - La Mondiale 16
5 Anthony Ravard (Fra) Agritubel 16
6 Oscar Pereiro Sio (Spa) Caisse d'Epargne 13


Circuit Cycliste Sarthe #3

2008-04-11 | インポート
03

photo(c):B.Larvol-CG72/www.circuitcycliste.sarthe.com

4/10(木)に、「第3ステージ」が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://circuitcycliste.sarthe.com/

「シルキュイ・シクリスト・サルト」の第3ステージが、
「Angers」から「Fresnay-sur-Sarthe」間の186.5kmで開催されました。

総合トップのヴォクレールと、
2位のヴァンデヴェルデとのタイム差は僅か1秒です。

レースは、スタート後すぐに4名の選手が飛び出します。

Freddy Bichot (Agritubel)
Cyrille Lemoine (Crédit Agricole)
Ji Cheng (Skil-Shimano)
Vladimir Duma (Ceramica Flaminia-Bossini Docce).

スキル・シマノの中国人選手である、計成も含まれています。

しかし、スリップストリームチームがすぐに動き、
この逃げは吸収されます。

その後、52km地点にある中間スプリントポイントで、
総合リーダーのヴォクレールが3秒のボーナスタイムをゲット!
ヴァンデヴェルデのタイム差を4秒まで広げました。

ボーナスタイム争いの攻防を終えて落ち着いた集団から、
今度は以下の4名がカウンターで飛び出していきます。

Oscar Pereiro (Caisse d'Epargne)
Marcus Zberg (Gerolsteiner)
Maurizio Biondo (Ceramica Flaminia-Bossini Docce)
Freddy Bichot (Agritubel)

4人は133km地点で3分25秒のタイム差を集団につけますが、
その後は、ブイグテレコムがきっちりと仕事をして徐々に差は縮まってきます。

ゴールが近くなり、先頭から地元出身のビショが単独で飛び出します!

しかし、この逃げもラスト3キロで集団に吸収され、
結局、集団ゴールとなって、スプリントを制した Khalilov がステージ優勝を飾りました。

Khalilov は、先週末に開催された「GP de la Ville de Rennes」でも優勝を飾っており、
目下絶好調といったところです。

スキル・シマノ勢では、ウポンが10位に食い込んでいます。

◆第3ステージ「リザルト
「Circuit Cycliste Sarthe / Angers - Fresnay-sur-Sarthe 186.5km / UCI-2.1」
1 Mikhaylo Khalilov (Ukr) Cermica Flaminia Bossini Doce 4.27.00 (41.91 km/h)
2 Ariel Maximiliano Richeze (Arg) CSF Group Navigare
3 Lilian Jégou (Fra) Française des Jeux
4 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux
5 Jimmy Casper (Fra) Agritubel
6 Tiziano Dall'Antonia (Ita) CSF Group Navigare
7 Jean Eudes Demaret (Fra) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
8 Jérémie Galland (Fra) Auber 93
9 Stéphane Bonsergent (Fra) Bretagne - Armor Lux
10 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano
19 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano
37 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano
49 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano
89 Ji Cheng (Chn) Skil-Shimano 6.38
90 Jin Long (Chn) Skil-Shimano 8.16


◆個人総合第3ステージ終了時「リザルト
1 Thomas Voeckler (Fra) Bouygues Telecom 12.01.09
2 Christian Vande Velde (USA) Slipstream Chipotle Presented By H30 0.04
3 Tiziano Dall'Antonia (Ita) CSF Group Navigare 0.11
4 Benoît Vaugrenard (Fra) Française des Jeux 0.14
5 Stef Clement (Ned) Bouygues Telecom 0.16
6 Pierre Rolland (Fra) Crédit Agricole 0.18
7 Steve Morabito (Swi) Astana 0.19
8 Florent Brard (Fra) Cofidis - Le Crédit par Téléphone 0.20
9 Rein Taaramae (Est) Cofidis - Le Crédit par Téléphone
10 Rémi Pauriol (Fra) Crédit Agricole
29 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 0.36
35 Piet Rooijakkers (Ned) Skil-Shimano 0.38
39 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 0.39
70 Fabien Bacquet (Fra) Skil-Shimano 1.33
88 Jin Long (Chn) Skil-Shimano 10.52
92 Ji Cheng (Chn) Skil-Shimano 13.19