しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

未来のために

2012-12-30 | インポート



今年最後の更新となります。

2012年は宇都宮ブリッツェンにとって非常に素晴らしい年となりました。

しかし、これは一つの通過点に過ぎず、その位置は富士山に例えるとまだニ合目以下だと認識しています。

一方で、我々が 『将来の夢』 として意識している世界のレース界では大きな闇が一気に噴出しました。

自転車レースの世界を超越して、世界的なアスリートとして大きな実績を残してきた ランス・アームストロング のツール7連覇を含む主要タイトルの剥奪が決定したのです。

2002年スポーツ・イラストレイテッド誌の年間最優秀スポーツマン、2002、2003年AP通信年間最優秀男性アスリート、2003、2004年のESPNのESPY賞最優秀男性アスリート、2003年BBC年間最優秀スポーツ選手賞海外選手部門などを受賞し、文字通り世界最高峰のスポーツ選手として認められてきた ランス・アームストロング の1998年8月1日以降の全てのタイトルの剥奪が確定しました。

また、ランス・アームストロング の一件に関係する形で、UCI(国際自転車競技連合)がドーピング隠蔽に関わったのではないか?という憶測すら飛び出しています。

ランス・アームストロング同様に、USADA(全米反ドーピング機関)から永久追放勧告を受けたドクター・フェラーリの裁判に関わったロベルティ氏のコメントが印象的です。

彼は、本場の自転車レース界の状況は殆ど改善されていないと言い切っています。

『EPO Z』 だの、『AICAR』 だの、現在のドーピングコントロール技術では検出されない薬品が多数あり、それらがトップレーサーの一部で使用されているというのです。

また同時に、プロレベルだけではなく、ドーピングコントロールの緩いアマチュアや、更にはグランフォンドライダーの間でも色々な薬物使用が蔓延していると…

『世界を目指す』 ということがどういうことなのか、我々が世界挑戦を開始する前にハッキリさせなければならないと強く感じます。

私の知る限り、現在海外でレース活動を行なっている日本のチームのなかで、明確なアンチ・ドーピングポリシーや、チーム内にドーピングコントロールシステムを保有しているチームは皆無です。

これまでも何度かブログで書いてきたように、日本国内で活動している限りは禁止薬物の使用に踏み切る可能性は殆どありません。

これは日本が元々島国で、ヨーロッパなどに比べて医療行為に対する法律が厳しかったことも関係していると思います。

しかし、本場の文化に触れた日本人選手の一部が、これらに手を出さないという保証は一切ありません。

というよりも、本場に順応させていく過程で、日本側の指導者が明確かつ厳格なアンチ・ドーピングポリシーを強制しなければ、その選手たちがどういう行動をとるかは誰にもわからないのです。

現在、本場のプロチームの中には、厳格なアンチ・ドーピングプログラムを保有しているチームが数多くあります。

しかし、莫大な予算が必要となるため、これができるのは比較的大きなチームのみとなっています。

小規模のプロコンチネンタルチームや、そもそもバイオロジカルパスポートを持たなくて良いコンチネンタルチーム、更には星の数ほどあるクラブチームについては野放し状態と言っていい状況です。

この様な状況下で、日本の若い選手たちに安易に 『世界を目指せ』 というのは、あまりにも無責任だと感じる人は少なくないでしょう。

それは暗に 『本場には覚えなければならないことがたくさんあるんだよ』 ということを選手たちに伝えているようなものなのですから。

前出のロベルティ氏は、改善策としてこんな表現をしています。

『自転車界全体が世代交代し、文化そのものを刷新しなければならない。1980~1990年代に本場で活動した選手や関係者は皆リスク要素を持っている』 と…

そして、名将といわれている リース監督 の名前を挙げ、『過去のドーピング使用を告白した人物がツール優勝のタイトルを剥奪されず、今もなお最高峰であるワールドツアーチームを運営していること自体がおかしい』 と厳しく指摘しています。

自転車という乗り物は、そもそも 『転倒リスク』 という他のスポーツ以上にケガをする可能性が高い要素を持っています。

『怪我をするリスクが高く、本場での活動の裏には薬物使用のリスクがある』

そんなスポーツに果たして未来はあるのでしょうか?

この現実から目をそらして、今後も自転車界でずっと仕事を続けていく勇気など私にはありません。

これらがある意味でキレイ事であるのは理解しています。

しかし、このままでは全てが縮小する方向へと向かっていくことになるでしょう。

現在国内にあるワークス系のトップチームもいずれ全て消滅します。

何故なら、社会という倫理観にも、経済という歯車にも、殆どタッチできていないからです。

2012年最後のブログは、完全にネガティブキャンペーンとなってしまいました。

ただし、いま行動を起こさなければ、我々に未来がないことは明白です。

自転車レースは、近い将来再びヨーロッパのローカルスポーツに戻ってしまうかもしれません。

そうならないためにも、なるべく早い時期に行動を起こす必要があるということなのです。


2日に1回更新ノルマではじめたこのブログも、なんとか3年が経過しました。

生きていると色々あるので、このノルマを守ること自体結構大変です…

あと何年走り続けることができるかはわかりませんが、その時が来るまではしっかりと前に進んでいきたいと思います。

今年も一年間大変お世話になりました。また来年もどぞよろしくお願いいたします。

それでは良い年末をお過ごしください。



カウントダウン

2012-12-28 | インポート



1971年生まれの私は2012年が本厄でした。

いや、正確にはまだあと3日と半日残っています。

なんでも一生のうちで最も危険な大厄は男の場合42歳(数え年)らしいです。

最近のブログ… マヤ文明とか、聖書とか、厄年とか、若干危ない人になっていますね

ただし、残り3日となった本厄を気を引き締めて乗り越えるためにも、あえて今日は自分自身に向けて書いております。

何故なら、昨日階段で足を滑らせて転げ落ちたからです

負傷箇所は、左前腕、右背中、そして左足の小指です。

そのうち、左前腕と左足小指の転倒後の痛みは半端なく、冷や汗ダラダラだったので 『あっこれは折れたな』 と半ば諦めかけるほどでした

しかし、寝たら骨がくっついたようで、動かせなかった左手の指が普通に動くようになり、激痛で地面につくことのできなかった左足も小走りしても大丈夫なほどに回復しました

やっぱり睡眠は偉大ですね

ということで 『本厄カウントダウン』、いつも以上に前後左右、そして上下にも注意しながら生活したいと思います。



肉球とタッチパネル

2012-12-26 | インポート




タッチパネルが肉球にも反応するという情報を得たので早速ググってみると…

バッチリ反応しているではないですか

しかもこの動画の再生回数は間もなく1,000万を超えようとしています

ぶっちゃけ、自転車レースはネコの肉球に大きく負けているのかもしれません…

たかが肉球、されど肉球…

『筋肉バカ』 と呼ばれないためにも、連盟関係者やチーム関係者(選手は除く)は、マーケティングの勉強なども少しずつで良いので取り入れていきましょう

※マーケティング(英語:marketing)
企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念。



義務

2012-12-24 | インポート



子供の頃、家の目の前に教会があり、一時期通っていたので… メリークリスマス

その頃は聖書の意味などまったく理解していませんでしたが、今では、宗教的な観点ではなく 『先代の知恵』 という意味で、歴史的な書物の偉大さを強く感じます。

知性的な人というのは、人間が 『生きる』 ということに関して真剣に悩む時期を少なからず経験してると思います。

逆に動物的な人というのは、本能(プログラム)に思考が支配されているので、あまりこの種の悩みを経験しなくて済むかもしれません。

但し、哲学的に生きるのか、本能的の生きるのか、は正直どっちでもいいと思います。

結局、『生きる』 ということの理由を、『種の保存』 以外に明確に答えている書物はこの世に存在していないと思うので…

一人の人間に約束されたタスクは人生に於いて二つ、『生』と『死』。

生まれてから死ぬまでの間に存在する他のタスクというのは、活動する環境によって左右はされますが基本的には 『フリー』 といえます。

そのフリータスクの形成に大きく影響するのが人間の欲。

男性的な欲、女性的な欲、その他、各個体によって欲の種類は多岐に渡っています。

但し、大半の欲というのは、ルールなどを設定せずに制御しないと、いずれ精神や肉体のバランスを崩す要素になってしまいます。

例えば人間の三大欲、『睡眠欲』 『食欲』 『性欲』。

いずれも人間が他の種との生存競争に勝ち抜いていくために必要なベース欲ではありますが、それぞれの欲を過剰に満たしにいってしまえばその先には様々な 『罰』 が待ち受けているのは周知の事実です。

動物的には欲に従って生きなければならないが、人間的には欲に支配され過ぎると痛い思いをする…

人間って楽しいっすね

結局、矛盾のなかで生きていくことを試されているのが人間であり、その矛盾を制御するのが秩序(道徳、法律、etc)になるのでしょう。

そして、もう一つこの 『矛盾』 を制御するアイテムが 『義務』 なのだと思います。

ここでいう義務というのは、外的要因で強制される義務ではなく、自分の脳のなかで生み出し、そして自らに科す義務です。

最近の本場の自転車レース界には正直ウンザリしています。

こんなに危険で汚れたスポーツを広めようとしている自分が恥ずかしくなることもあります。

自転車レースの素晴らしさを理解し、自分の人生を捧げてきたからこそ感じる恥ずかしさです。

『過去を構成してきた我々には未来に対しても責任がある』

以前のブログで紹介した デヴィッド・ミラー の言葉です。

私はこのミラーの言葉に少なからず感銘を受けました。

世界中には数え切れないほど多くの宗教が存在していますが、それらが多くの人々に支持されているのは、『義務』 というアイテムを明確な根拠はないものの目に見える形で提示しているからだと思います。

そういった意味で考えると、『ミラー教』 の言葉は一時的であるとはいえ私に勇気と義務を与えてくれました。

答えはない、正解も不正解もない、更に欲に従い過ぎれば怪我をする

聖なる夜に人間という名のリアル人生ゲームの素晴らしさを改めて実感してしまいました

き、気持ちいい~~~



なんにもありませんでした…

2012-12-22 | インポート



意外にも全世界で大フィーバーとなった 『マヤ歴』 の終焉。

ロシアではあのプーチン大統領が 『世界がいつ終わるのか分かっている。それは45億年先だ。太陽が寿命を迎えて人類は滅亡する。それは回避できない。恐れることはない。』 と述べたようです。

さすがプーチン大統領、ちょっとズレてる感じが堪りません

そんな多くの国で国家規模の対応がみられた今回の一件。

マヤ文明の本拠地であるメキシコの現地時間でも2012年12月22日となり、結局、『終わり』 ではなくて 『はじまり』 を迎えることとなりました

ということは、2013年は新しいことにチャレンジする時期になるのでしょうか?

実はここ数日ブログネタ満載の日々だったのですが、書けないことばかりなので2回連続でマヤ文明にお世話になってしまいました。

マヤ文明ありがとう



ありがとうございました

2012-12-20 | インポート



2012年は宇都宮ブリッツェンにとっても自分にとっても特別な年となりました。

明日、2012年12月21日をもって、マヤ暦が終わってしまうとのことです…

巨大な隕石が地球に衝突するという人がいます

宇宙人が襲来してくるという人もいます

何はともあれ、高い精度を誇るマヤ文明の暦が終わるというのは事実なようなので、一先ず 『年末の挨拶』 ならぬ、『暦末の挨拶』 を行いたいと思います。


5,000年以上にも及ぶマヤ暦も残すところあとわずかとなりました。

貴社におかれましてはますますご清栄のことと お慶び申し上げます。

本暦は格別のご愛顧を賜り、 まことに有難く厚く御礼申し上げます。

来るべき新しい暦が皆様にとって佳き年となりますように。


今を精一杯生きる。

明日が来ることに感謝しながら生きる。

なんとなくそんなことを再認識させられる12月の木曜日です



大人の階段

2012-12-18 | インポート



選手のことではなくて自分のことです。

40歳にして大人の階段を昇ろうとしています…

最近、コーヒーを飲むときはブラックを選択し、ファミレスでドリンクバーの前に立った時はお茶を手にするようになりました。

少し前までは、コーヒー牛乳やジュースしか口にしなかったのに…

人間は変わるものですね。

そして、これまではその存在自体を認めていなかった『エスプレッソ』に俄然興味が湧いてきたのです。

自分には一生無縁だと思っていたエスプレッソマシン…

そう、あのキッチンに1台置いてあるだけで 『このひと外人か』 と一目置いてしまうあのマシーン…

もちろんまだ具体的な購入計画はありませんが、今後打合せなどでスタバに入ったときは必ずエスプレッソを注文し、『新橋のスタバのエスプレッソはやばい』 的なコメントを残せるレベルを目指したいと思います。

いつかはエスプレッソマシン…

大人の階段昇っちゃいます



奇跡

2012-12-16 | インポート
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photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS



本日、宇都宮ブリッツェンの運営会社であるサイクルスポーツマネージメント株式会社が2013年宇都宮ブリッツェン所属選手と選手契約を締結しました。

廣瀬GM体制の下、監督の栗村と選手8名で新たなシーズンを戦います。

チーム構成は以下の通りです。

◆ゼネラルマネジャー
廣瀬佳正(35/サイクルスポーツマネージメント株式会社)

◆監督
栗村修(40)

◆選手
鈴木真理(37/新加入)
普久原奨(31)
中村誠(29/キャプテン)
飯野智行(23)
鈴木近成(23/新加入)
郡司昌紀(22/新加入)
堀孝明(20/U23)
城田大和(18/U23/新加入)
※年齢は2012年12月16日現在

新たにチームに加わる選手は4名で、うち3名が大きな可能性を持つ若手選手となります。

そしてもう一人…

今年の8月に練習中の事故で大腿骨骨折という大怪我を負った鈴木真理選手が宇都宮にやってきます。

シーズン中盤まで宇都宮ブリッツェンと単騎戦い続けたあの男です。

鈴木真理選手は現在もリハビリ中という状態でありレース復帰時期は未定…

もしかすると、ベストな状態でレースを走れることはもうないかもしれません。

それでも、鈴木真理選手は非常に多くの価値を持った選手です。

来季エースを担当する飯野選手を中心に、宇都宮ブリッツェンの若手選手たちが彼から受ける恩恵は計り知れないでしょう。

ここまでが監督してのコメント…

個人的には鈴木真理選手がもう一度大きなレースで勝つ姿を見たいと思っています。

鈴木真理選手の怪我の状態というのは決して楽観視できるものではありません。

難しい挑戦だということは理解していますが、宇都宮という地が再び奇跡を起こしてくれると信じています。



契約日

2012-12-14 | インポート
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現在、宇都宮で第1次キャンプ中です。

そして、12月16日(日)が2013年所属選手たちの契約日となります。

本日は12月キャンプ恒例の『ファミレスミーティング』を行いました。

毎年この席に座って、翌シーズンに向けた熱い話を繰り返してきました。

契約前の選手たちなので念のため『ぼかし』を入れましたが、無名に近い若手選手が多いので正直ぼかしは必要ないかもしれません。

それだけフレッシュなチームになります。

みんな不安と期待の入り交じる初々しい表情をみせていました。



第1次キャンプ

2012-12-12 | インポート



本日より、2013年メンバーでの第1次キャンプがはじまりました。

まだ全選手が集まっているわけではないですが、『シーズンがスタートしたんだな』という実感が湧いてきます。

それにしても、ここまでチームの雰囲気が変わる年というのもそうあるものではありません。

新生チーム、再スタート、育成期…

そんな種類の言葉が頭の中を駆け巡ります。

チャンピオンチームとしてのプライドは持ち続けなくてはいけませんが、本質的な部分での考え方を少し変化させる必要があると感じました。

通常、自転車ロードレースの選手の成長にはある程度の時間を要します。

特に2013年のチームには『時間』が必要不可欠な要素となるでしょう。

これまでもそうしてきたように、この先も地に足をつけた活動を地道に続けながら、一歩ずつ前進していきたいと思います。



成長するサラブレッド

2012-12-10 | インポート
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本日は、12月30日にJスポーツにて放映予定の『検証!第100回ツール・ド・フランス』の収録のため、久しぶりにお台場にあるJスポーツスタジオまで行ってきました。

来年、記念すべき100回目の開催となるツール・ド・フランスの見どころなどを中心に、Jスポーツ解説陣の皆さんとあれやこれやと語り合ったのですが、その中でランス・アームストロングの一件も話題に挙がり、我々の置かれている現状などを再認識する良い機会となりました。

何はともあれ来年のツール開幕がとても待ち遠しいです

話は変わりまして、先週末に静岡県富士宮市の朝霧高原にて開催された『第18回シクロクロス全日本選手権』に於いて、宇都宮ブリッツェンのシクロクロスチームに所属する小坂光選手が、トップと3秒差の2位という素晴らしいリザルトを残しました。

小坂選手自身は非常に悔しがっていましたが、一つの壁を乗り越えつつある彼の姿をみて個人的に小さな安堵感を覚えました。

小坂選手は、2012年シーズンから宇都宮ブリッツェンのロードチームを離れ、シクロクロスの専属選手として新たな活動を開始しているのですが、その方向性(ロードチームから外す)を決めたのは私自身でした。

二世選手として学生時代(大学に通いながら宇都宮ブリッツェンに所属していた)から優れた才能をみせる一方で、卒業後の進路として彼が選んだ道は『就職』。

一年間働きながら宇都宮ブリッツェンでロードレースを戦ったものの、成長するチームのなかに於いて、彼の居場所というのは徐々になくなりつつありました。

小坂選手自身闘志を内に秘めるタイプではありましたが、就職一年目の彼は完全に『自分の道』を見失ってしまっているように私には映りました。

そして、偉大なシクロクロスライダーを父に持つ(49歳ながら今回の全日本でも3位)サラブレッドは、まずは尊敬する父親と同じ道(フルタイムで働きながらシクロクロスに専念する)に進むべきだとも感じました。

小坂選手のフィジカルの才能は多くの関係者が認め、私自身もどこかで小坂選手がロードレースに夢を懸けてくれることを期待した時期もありました。

しかし、人は自発的な行動を開始しない限り、大きなパワーを生み出すことはできません。

小坂選手の今回のリザルトは、彼自身が望む道へ進み、そしてそこで多くの困難を乗り越えて手にした結果です。

レース後に小坂選手から送られてきたメールにはこう書いてありました。

『凄く悔しいけれど、自信にもなりました』

ここに書かれていた『自信』とは、恐らく2位でゴールできたという自信ではなく、『自分が選んできた道は間違いではなかったんだ』という意味だったのだと理解しています。

人生に於いて、『遠回りこそが一番の近道であった』という状況は決して少なくありません。

小坂選手の戦いははじまったばかりです。



くやしぃ~

2012-12-08 | インポート



風邪ひきました…

いつも過剰なくらい気をつけているのに…

ホント風邪っていらないっす

風邪による経済的損失っていったいどれくらいあるのでしょうか?

日本全体でみると相当な額になりますよね。

一方で風邪関連での経済効果(薬、予防グッズ、病院関係、その他)も膨大なのかな?

結局プラマイゼロといったところでしょうか?

ところで、『風邪は体のリセットになる』という説もあるらしいですね…

たしかにいくら気をつけていても1年に1度くらいは必ずひくし、風邪が治るとなんだかスッキリします。

風邪明けの選手が調子を上げる例も何度もみました。

ただし仕事がある以上、やっぱり風邪はひきたくありません。

ホントは薬を飲まずに自然に治すのが良いのでしょうが今夜も薬飲みまくりです

あっ、これってドーピングの概念と一緒っすね…



停滞?中途半端?

2012-12-06 | インポート



ふと、『自分て中途半端だなあ』と思うことがあります。

幼稚園 2年間
小学校 6年間
中学校 3年間
高校 1年半
最終学歴 中卒

今まで一番長く在籍したチームはミヤタで8年間(選手2年、監督6年)。

その次が宇都宮ブリッツェンで来季で4年目。

でももう『次のステップに向けて動かなくては』の衝動に駆られています…

気がつけば監督(コーチ)をはじめて来シーズンで12年目となります。

選手15年、監督(コーチ)12年。

そもそも監督って12年もするものなのでしょうか?

選手と同様で、監督業も本来はどんどん入れ替わらなくてはいけない職種です。

同じ場所で、同じ肩書きを続けるっていうのは、良い面(極める)と悪い面(腐敗)の両方を生み出します。

自分の場合は12年間で3チームを経験していますが、そろそろ監督業ではない次のステップへ挑戦するか、一線を退いて引継ぎを行わなければならない時間帯に差し掛かっている気がします。

よく言えば、停滞を嫌う…

わるく言えば、中途半端…

1年が長いっす



遅れていない?

2012-12-04 | インポート



これまで、日本のロードレース界というのは、本場に比べて遅れている存在だと思っていました。

しかし、海外のレースオーガナイザーや各国連盟の仕組みなどを調べたり、また、昨今のドーピングスキャンダルを含む本場レース界での変革の動きなどを見ていると、我々と大して変わらない状況だということに気付かされます。

逆に、薬物使用問題から隔離されてきた日本のロードレース界の方が、ある意味で進んでいるという見方もできます。

本場のロードレース界が置かれている状況は本当に深刻です。

本場のレース界全体があらゆる猜疑心に包まれており、我々の様なロードレース後進国が本質的な意味で見習えるシステムがもはや本場には存在していないと言い切れます。

このことは、本場のレース界の中にいると逆に見えなくなってしまうのかもしれません。

やはり、ランス・アームストロングの一件が大きく影響しているのは間違いありませんが、本場のレース界の一定の場所に存在してきた習慣を全て変えるということは、何もないところに新しいものを創るよりもよっぽど困難な作業だといえます。

伝統あるロードレースというスポーツがすぐに死ぬとは思いませんが、このスポーツに見切りをつけて離れていく人や、“ロードレースの選手=薬物漬け”と信じ込んでいる人の数が少なくないのは事実です。

認めたくはありませんが、自転車ロードレースというスポーツは世界的にみてもマイナースポーツなのかもしれません…



終わりのない旅

2012-12-02 | インポート
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photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS



昨日、宇都宮グランドホテルに於いて、多くの支援者やファンの方々にお集まりいただき、宇都宮ブリッツェンの優勝祝賀パーティーが盛大に開催されました。

改めまして本当にたくさんの皆さまに深く深く感謝いたします。

ありがとうございました。

これで、宇都宮ブリッツェンの2012年シーズンは正式に終了したことになり、今日からは全てが2013年シーズンに向けた活動となります。

今朝、目を覚ますと、しばらく薄れてかけていたプレッシャーも目を覚まし、朝から若干気分が悪くなってしまいました。

来季はチャンピオンチームとしてJプロツアーを戦うことになります。

宇都宮ブリッツェンは主力選手の数人が旅立ち、逆にライバルチームの多くは戦力補強を進めています。

2012年は優れたリザルトをいくつも残すことができましたが、それらが全て2013年シーズンの壁となって我々の前に立ちはだかってきます。

また、我々の理想は、単に競技力の向上だけを追求するのではなく、リーグを含めた全体の発展を目指しています。

既存の形に変化を生むことや、新しいモノを創りだすということは、本当に大きなパワーと忍耐が必要となります。

選手時代は自分自身に集中してきました。

チームスタッフになってからはチームに集中してきました。

しかし、この先に見える山は気持ちが萎えるほど大きく見えてしまいます…

人生は終わりのない旅。

楽をしようとするから苦しみが生まれてしまう。

例え足止めを食らう日があったとしても、前を向いて、一歩でも、半歩でも、進み続ける気持ちを持たなくてはいけないのでしょう。

どうせキャンセルできない旅なのですから、たっぷり満喫してやります