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Osamu KURIMURA Official Blog

11th Deutschland Tour #1

2008-08-31 | インポート
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「上:峠を3つこなす厳しいステージを36位でフィニッシュしたフーシンニン」
「下:ゲルデマンが最後は独走状態で頂上ゴールの難ステージを制する」
photo(c):Cor Vos/www.corvospro.com

8/30(土)に、「第1ステージ」が行われました。

◆大会公式WEBサイトはこちら「http://www.deutschland-tour.de/

◆以下、「CYCLINGTIME.com」のレポートです。
2008年8月30日、ドイツ・ツアーの第1ステージが頂上ゴールの設定された最難関山岳コースで行なわれ、縮小した集団から最後の上りで飛び出したリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームコロンビア)がステージ優勝。有力選手が続々と遅れる中、ゲルデマンがリーダージャージを獲得した。

第1ステージは中盤から2級山岳と1級山岳を越え、最後は標高1463mの1級山岳ホッホフィーゲンを駆け上がってゴール。正真正銘クイーンステージ(最難関山岳ステージ)であり、レース2日目にして早速ドイツ・ツアーは佳境を迎える。総合狙いの選手によるアタックは必至だ。

レースは序盤からジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)、キャスパー・クロステルガード(デンマーク、チームCSC・サクソバンク)、ドミニク・ロエルス(ドイツ、チームミルラム)、ダニエル・ムシオル(ドイツ、フォルクスバンク)の4名が飛び出して逃げる展開。この4名は最大8分のリードを得て山岳コースを逃げ続けた。

中盤に設定された2級山岳トルン峠と1級山岳ゲルロス峠はいずれもムシオルが先頭で通過。メイン集団はこれらの上りを進むうちに縮小し、リーダージャージを着るブレット・ランカスター(オーストラリア、チームミルラム)は胃腸のトラブルでリタイア。逃げを吸収すべく、メイン集団はチームコロンビアがコントロールを始めた。

チームコロンビアのスピードアップによって先頭4名のリードは削り取られ、最後の1級山岳ホッホフィーゲンの上りを前に逃げは全て吸収。ここからはステージ優勝と総合優勝をかけたサバイバルレースが展開された。

ホッホフィーゲンの上りが進むにつれて集団は大きく縮小し、3連覇を狙っていたイェンス・フォイクト(ドイツ、チームCSC・サクソバンク)や、ツール・ド・フランス総合3位&山岳王のベルンハート・コール(オーストリア、ゲロルシュタイナー)は脱落。やがて先頭はゲルデマン、トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア)、ピエトロ・カウッキオーリ(イタリア、クレディアグリコル)の3名に。

先頭グループからアタックしたゲルデマンが独走を開始し、後方からヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ)とバウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)がロヴクヴィストらに合流。ゲルデマンが独走で1級山岳を駆け上がるその後方では、ブライコヴィッチがアタックし、これにロヴクヴィストが続いた。

ゲルデマンの勢いはゴールまで途絶えなかった。上りでイヤホンのケーブルがチェーンに食い込んで数十秒を失ったが、それでも後続に追いつかれること無くゴール。16秒遅れでチームメイトのロヴクヴィストとブライコヴィッチが入り、チームコロンビアがワンツー勝利を飾った。

2007年のツール・ド・フランスでアルプス山岳ステージを制し、マイヨジョーヌを獲得したゲルデマンは現在25歳。今シーズンはティレーノ~アドリアティコの個人タイムトライアルで落車し、大腿骨を骨折する重傷を負った。回復までに時間を要したが、復帰してからは既にプロレース2勝。自身初の総合優勝に向けて大きな一歩を踏み出した。

ディフェンディングチャンピオンのフォイクトは8分48秒遅れの66位、地元オーストリアのコールは9分18秒遅れの68位でゴール。土井雪広(日本、スキル・シマノ)は8分20秒遅れの65位、別府史之(日本、スキル・シマノ)は9分18秒遅れの69位でレースを終えている。この日はリーダージャージのランカスターに加えて、調子の上がらないデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)が途中でバイクを降りている。

ドイツのミュンヘンをスタートする翌第2ステージはラスト3kmまでひたすら平坦路が続き、最後に3級山岳ヘッセルベルクを駆け上がってゴール。登坂距離の短いこの上りでは、スプリント力のあるオールラウンダーがバトルを繰り広げるだろう。

リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームコロンビア)
(ティレーノ~アドリアティコの)落車の後は、誰もこんな勝利を想像出来なかったと思う。まさに努力の賜物だ。チェーンのトラブルさえ無ければ、1分以上のリードを得ていたと思う。調子は良くて集中していた。でもトラブルのおかげで全力を出し切れなかったんだ。後方にトーマス(ロヴクヴィスト)がいてくれたから、安心して走ることが出来たよ。今はこのリーダージャージを誰にも貸す」ことなく最後まで守り切りたい。

◆第1ステージ「リザルト
「Deutschland Tour - Germany - ProT - Kitzbühel-Hochfügen 178km」
1 Linus Gerdemann (Ger) Team Columbia 4.42.54 (37.75 km/h)
2 Thomas Lövkvist (Swe) Team Columbia 0.16
3 Janez Brajkovic (Slo) Astana
4 Pietro Caucchioli (Ita) Crédit Agricole 0.50
5 José Rujano Guillen (Ven) Caisse d'Epargne
6 Bauke Mollema (Ned) Rabobank
7 Eros Capecchi (Ita) Scott - American Beef 1.13
8 Johann Tschopp (Swi) Bouygues Telecom
9 Andrea Noè (Ita) Liquigas
10 Daniel Navarro Garcia (Spa) Astana
36 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 5.21
65 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 8.20
69 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 9.18
78 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 9.46
87 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 12.31
113 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano 14.25
142 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 19.13
146 Sebastian Siedler (Ger) Skil-Shimano 21.48


◆個人総合第1ステージ終了時「リザルト
1 Linus Gerdemann (Ger) Team Columbia 4.46.57
2 Thomas Lövkvist (Swe) Team Columbia 0.17
3 Janez Brajkovic (Slo) Astana 0.20
4 Pietro Caucchioli (Ita) Crédit Agricole 0.58
5 Bauke Mollema (Ned) Rabobank 1.01
6 José Rujano Guillen (Ven) Caisse d'Epargne 1.05
7 Daniel Navarro Garcia (Spa) Astana 1.21
8 Eros Capecchi (Ita) Scott - American Beef 1.23
9 Andrea Noè (Ita) Liquigas
10 Johann Tschopp (Swi) Bouygues Telecom 1.27
51 Floris Goesinnen (Ned) Skil-Shimano 5.45
65 Yukihiro Doi (Jpn) Skil-Shimano 8.35
70 Fumiyuki Beppu (Jpn) Skil-Shimano 9.28
76 Thierry Hupond (Fra) Skil-Shimano 9.55
86 Albert Timmer (Ned) Skil-Shimano 12.33
118 Maarten Den Bakker (Ned) Skil-Shimano 14.43
140 Robert Wagner (Ger) Skil-Shimano 19.22
145 Sebastian Siedler (Ger) Skil-Shimano 22.05