西川攻のブログ

西川攻が日本を斬る!!

☆小説 「孤高」29 --闘うは、われ、ひとりなり--  西川攻著

2015-02-22 01:40:52 | ☆ 小説「孤高」

   「勝つための秘策」

 ~大手術は成功。

    が、しかし、余命は短期間!

   使命的野心達成をいかにして・・!!~

 

 敗戦から70年、いまだ、ひとつとして政治的根本問題を解決できない主権国家に悖(もと)る廃頽堕落の中央政界に対しての怒りと危機感は頂点に達してた。

 そして遂に裕樹をして”待った無しの局面が今、己自身が一気に天下を執らない限り未来永劫に日本は変わらない。

 其れまでは朽ち果てる訳には参らぬ!”との使命と覚悟を改めて硬く決意させた。

 国家国民が勇気とプライドを取り戻す為に第一に着手すべきと、従来から主張してきた自論が、<<北方領土返還こそ、戦後政治の総決算!>>となって、闘病当初から今日までにその実現に向けての方途と切り口を病床にて絶えず模索し続けてきた。

 更にその為には、平和ボケの自己保身と政治ごっこのみに終始,まさに、稚拙と陳腐極まった危機感無き、既成政治家・政党に依る無能政治家国家に堕した日本。

 存命中に之を一変させる必要を憤怒の念を以って痛感。

 命が奇跡的に残存したこの機を逃すことなく、先ずは「真の新党結成」からの着手が急務であることを確信するに至った。

 

 西川攻(さいかわおさむ)の小説

 

  ☆小説「孤高」

          29

   --闘うはわれひとりなり-- 

 

     

 世界的名外科医として今や父剛造医師をも超える、おしも押されぬ存在にまで成長した滝川遼子在籍の総合大学病院特別室に早朝3時45分、一本の直通電話がかかってきた。

「遼子先生、只今西園寺さんの手術は無事完了しました。」「え、こんなお時間までっ!・・先生、先生・・(”西園寺さん助かったのよ、お母様”)先生・・、大変お疲れのところ・・ほんとうに・・本当にありがとうございました」電話の主は裕樹の主治医・長曾我部からであった。

 彼は遼子が最も尊敬する医学部の先輩であった。

 これが縁で彼女の純粋でひたむきな要請により裕樹の癌治療の状況を遠隔操作の術を使ってつぶさに連絡を密にしていた。

 快方と社会復帰を叶えさせるべく互いに持てる優秀な外科医としての知見・能力を駆使し尽力を尽くしあってきた仲であった。

 吉報の電話を耳にした瞬間、亡き母、雪乃への想いがよぎり遼子には込みあがるものがあった。

 「約束どうり遼子はお母様の敬愛する西園寺さんの命をお救いすることができましてよ。後はお母様の番よ、確(しっか)り西園寺さんの飛躍をお祈りして見守っててくださいね。

 いよいよ不可能を可能とする西園寺さんが行動できる最後のチャンス到来ですもの!大丈夫・・私、政治活動面からもお力添えをさせていただく覚悟はできてますから・・・。」

 素質的因子が全く同じ恰(あたか)も一卵性双生児の如く裕樹への思いの深さ強さは雪乃から遼子に確実に引き継がれていた。

 ”事実は小説より奇なり”30年前に裕樹が、

 偶然出会った「☆天使のような天才少女(小説孤高)」遼子が雪乃の娘であったこと、彼女がいまや、名女性外科医として三、四回目の癌再発摘出手術の成功に大きく関わっていたことは全て秘密裏に進められていた。

 従って、雪乃が既に亡くなっていることすら・・などなどのことどもなど一切、其のとき未だ裕樹は知る由もなかった。

 

  次回は、「勇気と誇りある国家国民への道」です。

 

         西川攻(さいかわおさむ)でした。

               平成27年2月22日


☆小説 「孤高」28 --闘うは、われ、ひとりなり--  西川攻著

2015-02-13 23:53:26 | ☆ 小説「孤高」

 「鬼気迫る決意と覚悟」

この場に及んでも・、何故・・・単なる虚勢か、プライドの高きナルシストゆえか!?

 ”弱さ見せず、

   他に甘えず、

    われ、ひとり征(ゆ)く”

 最期が刻一刻と忍び寄って来てる今、

裕樹の野望達成に向けた鬼気迫る行動がいよいよスタ-ト。

 

 一方、いかなる局面に遭(あ)っても決して怯(ひる)むことなく使命的野心を貫く裕樹の姿に魅了された美しき才女菊川純子・一条千賀子。

 共に各々全力でしかし裕樹に気づかれることなく、あくまでも深く静かにそして密かに一気に天下を執らせるための動きを既に加速させていた。更に、

 

”もう時間がない、急がなければ・・・。”

  純子・千賀子の二人を駆り立てる暗黙の絆となっていた。

 

 

  西川攻(さいかわおさむ)の小説

  ☆小説「孤高」

     28

  --闘うは、われ、ひとりなり--

 

 

 楽しかった純子・千賀子との三者会談の池袋の夜から過ぐること半年。

 

  裕樹は覚悟はしていたものの、予期していた如く現実に癌再発は肝臓と大腸の双方に及んでしまっていた。

 それは過去4回の手術後、間を置くことなく死がひたひたと迫って来ていることを物語るものであった。

 肝臓機能が損なわれ、日毎に耐え難く体力の限界に身体はあきらかに悲鳴を上げていた。

 加えて血管も損傷気味で点滴に拒絶反応が出始めた故、抗がん剤治療は途中でしばらくは休止せざるを得なくなっていた。

 云うならば、もう体がもたない状態に追いやられていたのである

 然し拱手傍観(きょうしゅぼうかん)して無為に時間の経過を待つことは裕樹も主治医も望むものではなかった。

 従って、このまま放置して終末を迎えるか、摘出手術にふみきるべきかのギリギリの狭間での両者の信頼に基づいて既述した如く積極的決断(手術決行)が為された。

 

 画して13時間のすえ、肝・大腸再発癌同時摘出手術自体は無事終了した。

 麻酔が覚めた頃合を見計らって主治医は、困難な大手術を終えた達成感からか、めずらしく興奮気味の高い声で裕樹に声をかけた。

 「大腸も肝臓(両方の癌)も全部取り除きましたよ! 西園寺さん、永眠しなかったでしょっ!」

 

 もとより裕樹は四回目の手術(肝癌摘出)から命の危険を直感していた。

 従って主治医には爾来、判を押したように

「角(つの)を矯(た)めて牛を殺すことにならないように」

「永眠する為でなく、永眠しない為に先生に命を委ねる訳ですので・・」と

必ず釘をさすことを忘れなかった。

 麻酔から無理矢理早々に起されたのも手伝ってか、主治医の言葉は未だ夢うつつの中の出来事のように感じていた裕樹であった。

 が、しかし、

 その数分後言語に絶する難儀感が全身を侵襲し呻(うめ)き声すらだせず、体も全く身動きできないまま地獄の2時間が延々と続いた。

 極限の難儀感とは痛さの其れよりも酷(ひど)い拷問に違いないと裕樹は思った。

 「もう殺してくれ!殺してくれ!!」と心の中で必死で叫び続けた。

 その後4,5時間が経過した。

 眠りから覚めた裕樹は人工肛門がまた一つ増える事となったのを改めて知った。

 手術前にそのことは了解していたものの、

「腎ろうの袋を合すると計3っもの袋をぶら下げながら社会復帰が・・政治活動が・・・果たしてそんなことが一体出来るものなのか!?」などの不安が脳裏をかすめた。

 更に裕樹の自問自答は続いた。

 5度目の痛みに耐え、全身傷だらけ、そして3箇所もの装器具類の付着・・・。

 にも拘らず、なぜか尚、未(いま)だに、命だけは残っている・・・。

 死ぬも地獄、生きるも地獄の中で・・・。

 であるならば、残る存命中にどうしても果たさなければならない大事がある、人間としてのわが使命が、責務が・・・。

 仮に、このまま死んだら何の為に生きてきたのか判らん!単なる犬死にに過ぎない。

 要は、之だけの困難にめげなかった自分の体に恥じない生きざまを!

 何としても貫かねば・・。

 

   残された余命の中で

  <西園寺裕樹の本質>

遺憾なく発揮し、

狭められてゆく時間内で所期の目的達成をめざし、果たして征(ゆ)かなければ・・・。

 その為にも

 不可能を可能とする人生へと大きく転換しなければ・・・

己の心に固く誓った。

 

 裕樹は予(かね)てより

 ”政治社会に蔓延してるガン。己自身の体を蝕み続けてる癌。

 この2つのがんに挑み、之を成敗・克服すべく全力投球。

 再期直前に至るまで残り少ない余命をこの国の未来に捧げる覚悟です

 と闘病中も、周囲に主張し喧伝(けんでん)し続けてきた。

 

   そして今まさに名実共に、

 命を賭けた最後の闘いの

 カウントダウンのゴングが鳴った訳である。

   

   次回「勝つための秘策」へとつづく

 

 

 

   西川攻(さいかわおさむ)でした。

         平成27年2月13日

 

         


<<緊急提言>>自主自立の防衛・教育大国をめざせ!-属国防衛国家日本の危険と限界-西川攻著

2015-02-03 00:09:24 | ■私と出会った人物伝

 無能政治家国家日本からどう脱出するか!”

    ~地球儀俯瞰外交の前にすべきこと~

 

 

 

  <<2015年初の緊急提言>>

 

 明日に向けて「人間復権・理の世界秩序づくり」を牽引する逞しい日本たれ!その為には、先ず

「自主自立の

   防衛・教育大国をめざせ!」

 

        西川攻(さいかわおさむ)著

 

 敗戦から70年。

 すっかり魂亡き国と堕した感の日本を躍進させる為の解決策は

 新しい力で逞しい政治を実現する以外なし!

 

 領土(北方四島)・領海(尖閣)・人権(拉致)は、核保有国の出鱈目且(か)つ理不尽な挙動に屈し解決できぬまま今日を迎えざるを得ない実情にあります。

 とりわけ政治的側面に於いては主権国家としての実を欠くお粗末にして恥ずかしい国に転げ落ちてしまいました。

 総じて内政・外交共に顛末を曖昧にし、主体性と自立力が著しく欠落。

 その結果当然の如く、政治的根本問題は何一つ解決できず全て先送り、先送り・・・。

 「無能政治家国家日本」、「政治家が一人もいない国日本」と言われる所以はまさしく茲にあります。

 敗戦前敗戦後、それを誘導した軍事大国アメリカの意のままに未だに操作されているのが実態です。

 侵略国家にされた誤った歴史的経緯、歴史が偽造されてしまった真実を理解・把握する権利と義務がわれわれ国民に求められていると思えてなりません。

 それは次世代に対して私たちが最小限負うべき必要な責務なのです。

 平和ボケ国家日本は、実質無防備で、透きだらけの丸裸の現状であることを踏まえ、自主自立へ大きく転換すべきが喫緊の課題です。

 にも拘らずこの事すら認識できない危機感なき能天気な国として世界の嘲笑の的に・・、

 之が偽りのない冷厳な事実なのです。

 実態を踏まえ然るべき、素早い対処が急務となっています。

 諸外国の見識層からも、嘗て欧米からの搾取に苦しんでいた

「アジア諸国の植民地解放・人種差別撤廃実現を」

 に燃え、正義と理を貫く素晴らしき国日本の面影の片鱗も無い国になったとの絶望感を抱かれてしまってます。

 今では、単なるバラマキ外交の極めて組みし易い国日本に過ぎない国として追い詰められてしまった訳です。

 敗戦後すべからく根本問題の解決を先送りしてきた、そして、その結果、国家国民に及ぼした戦後政治家の責任は余りにも甚大です。

 故、三島由紀夫・司馬遼太郎の両氏も最後の最後まで明日の日本を憂いたままこの世を去ってしまったことは周知の事実です。

 不毛な政治の元凶にメスを入れ、無能政治家一掃を加速しない限り、明日の日本の飛躍は未来永劫にありません。

 異常格差政策の象徴である現行小選挙区比例代表並立制を継続する限り、不毛な政治と選挙も続きます。

 

以上のことに鑑みて

 

 悪しき従来を絶ち切る勇気を以って

敗戦70年の節目、国難の今こそ

 

 新しい力で逞しい政治実現!

 

    のときが到来しているのです。

 

 

 詳しくは下記の

   西川攻のブログ

 <<緊急提言>>・◎提言・●「改訂日本海時代の首都実現に燃えて-それでも私は何故出馬するのか- 西川攻著」をご参照ください

 

 <<「北方領土返還こそ戦後政治の総決算!」>>

 

 ◎「世界唯一の被爆国、日本。世界唯一の核保有国に」

 -世界の恒久平和実現への道は之しかない-

 

  第二章 素晴らしい政治家誕生策 

  1投票行動の歪みの元凶退治

   2惰性と居座り代議士を引き摺り下ろせ

   3注目せよ、支持政党増大化現象

   4公開討論会の創設、立会演説会の復活  他は全廃  

     -これでクリ-ンで公平な選挙は実現-

   5選挙民としての正しい心組み

 

        西川攻(さいかわおさむ)でした。

                平成27年2月3日


☆小説 「孤高」27 --闘うは、われ、ひとりなり--  西川攻著

2015-02-01 08:36:13 | ☆ 小説「孤高」

       人生はドラマだ!

 

 ~美しき才女のみぞ識(し)る

         真の男の魅力~

 

 

   西川攻(さいかわおさむ)の小説

 

      小説「孤高」 

            27

      --闘うは、われ、ひとりなり--

 

 

 「先程(さきほど)から、千賀子さんの仰(おっしゃっ)てる西(さい)ちゃんとは、うっかりすると大谷(日本医師会会長)さんがよく口にしていた西園寺裕樹のことかね?」

 田知花は千賀子に質(ただ)し確認した。

 戦後最大の政界の黒幕となリ、全てを知り尽くしてる筈の彼をしてもそれは理解することができないことであった。

 

 「何故!海千山千の王者と酷評されてる僕が、どうしても判らん、95年の人生の冥土のお土産として、是非千賀子さんにお聞きしたい」

 

 その内容とは

 

 赤坂芸者ナンバ-ワン一として一世を風靡した一条千賀子・

 世界的名女性外科医滝川遼子・更に

 今、最も注目を浴びている若きジャ-ナリスト菊川純子。

 

 三者共に、中身は無論、外見上も学歴や育ちも他とは群を抜き、周囲の誰の目にも眩(まばゆ)さを放(はなっ)てる素晴らしい彼女たちが、どうして

 裕樹の為に全てを惜しみなく・・、斯(か)くも夢中になれるものなのか、

 

  その原因たる不可解な吸引力とはいったい何か・・!?

 

 世間一般から観たら明らかに

未だに単なる素浪人、謂(い)わば根無し草に過ぎない男、西園寺裕樹に・・・。

 何故(なぜ)、

 なぜ

 田知花大爾の疑問はますます募るばかりであった。

 同時にこの事柄を自分が納得できた場合には、

先刻来から千賀子が切々と訴え申し出ている裕樹の新党結成に向けての全面的支援を約す心組みでいた。

 

          次回へとつづく

 

 

       西川攻(さいかわおさむ)でした。

               平成27年2月1日