西川攻のブログ

西川攻が日本を斬る!!

自書●改定「日本海時代の首都実現に燃えて」  -1-  --それでも私はなぜ出馬するのか--  西川 攻著

2011-11-26 11:27:57 | ● 改訂 日本海時代の首都実現に燃えて

 

 強靭な能力が潜在する日本海沿岸地域

 

 

 

乞う、ご期待。平成23年11月 から連続投稿!
あなたはどう生きるかに応える
現代人渇望の感動と知的話題の書

 

 

 

 

改定 「日本海時代の首都実現に燃えて」  -1-
--それでも私はなぜ出馬するのか-―  西川 攻著
 


まえがき

 本編は、平成6年前後に執筆したものを、今日視点を考慮し、加筆訂正し改訂版として新たに書き直したものです。
 目次は初版と同じです。従って2011―5―22日投稿
(逞しいしいふるさとづくりは西川攻にお任せください)済みの、ブログを御参照下さい。
 尚、初版の3頁に亘るまえがきは、諸般の事情により割愛しました。ご了承の程・・・。

 

 

第一章 首都奪還!日本海時代実現に向けての第一歩

 

 

1・強靭な能力が潜在する日本海沿岸地域

 

 

 かって、日本文化伝来の表玄関であった日本海が今、国際的に重要な局面に立ち、将に、雄飛の時を迎えました。
     
 そして迫り来るアジアの時代の基地としてとして大きくクロ-ズアップされて参りました。

 ともすれば暗く、閉鎖的な生活を余儀なくされてきた裏(?)日本が従来の悪しきイメ-ジを、ち切り、名実ともに明日に対して目覚め躍進するときの到来と言えます。

 青雲の志を抱き上京し、中央の各分野の一線で縦横無尽に活躍した裏日本出身者の数は余りにも膨大で枚挙に暇がありません。

 しかし、此処で注目すべきは、本来人間には帰巣本能があります。にも拘らず、出世した彼らが晩年、郷里で余生を送るという現象は全くと言ってよいほど見られません。
      
 この決定的理由は地方が旧態依然とした歴史の残滓や、悪しき因習から、逃れられないからです。

 頑固なまでの因縁情実とのかかわりを捨てきれないおせっかいな周囲との付き合いは極めて退屈で、疲労しそんなことでは今まで研ぎ澄まされてきたはずの自分の脳細胞が麻痺し、心地よい緊張感も主体性も萎えかねない。
 たまったものではない、との考えが、その根底にあり郷里に戻る成功者がいないと推測できます。

 したがって真に日本海時代を切り拓くには、このことを考えて、先ず、

人材還流の機運を高める方策を真剣に練り之の実現が、重要かつ不可欠となるわけです。

 確かに地方には、都会には無い人情のこまやかさやおっとりとしたゆとりがあります。     
反面それが逆に相互干渉という古い慣習の中で個人の主体性や自立心をもしも阻害しているならば、むしろ田舎である郷里は弊害のほうが多く、後進性を助長し自ら活力を削いでいる事になります。

たとえば、最も、端的且つ卑近な例として選挙があります。

地方の選挙ともなると町内、別単位でヂバン、カンバン、カバンの威力を後援会組織に投入し、異常なまでの相互監視が相乗効果を発揮することになるわけです。

 そこには政治道義も政策論理も投票時にはまったく掻き消され、1票が悪しき慣習や目先の利害打算を軸として多くは行使されています。

 この現象は中央とは比較にならないほど、地方には顕著であることも否定できません。

 さらに、地方出身の偉大な学者、文人が中央では著名であっても、地元ではまったく知られていない例がよくあります。
それは外見上目に見える生活・汗を流す労働が美しく目に見えないそれはまやかしであり
尊いものでは無い、と言った誤った見解に基づくものです。

 地方独特のいわゆる食うことや生活そのものが何よりも優先するという暗黙の退歩的価値の一体感をお互いに結束させ、他は排除無視の態度で対処せざるを得なかった地方と農民統治の目的がその源にあったことにも起因していると思えます。
 それが悪しき因習として、今日、尚も、根強く残っているのです。

 今後はあらゆる側面で、ものを考え、いろいろなことを判断する場面を自ら好んで多く取り入れることによって、初めて、これからの新しい時代を切り開くだけの能力を発揮することができるようになるわけです。

 歴史的、地理的に、いかに必然性があってもそこに住む住民の意識の改革がない限り、日本海時代は絵空事ごとに終わり、従来と同様、封じ込められたまま、決して実現するものではありません。

 地方は、長年、豪雪に耐え、敗戦後の日本の食糧確保せんと農業に精励し、さらに黙々と日本国土の荒廃化を防ぐことに貢献し続けてきました。
その日本海地域選挙民が国難の今こそ、そのもてる能力を眠りから掘り起こす時です。

 東京一極集中の下でその持てる活力を封殺を余儀なくされてきた怒り、を改革に向け決起すべきことが望まれます。

今尚、中央政界は不公平極まりない惰性の政治を繰り返し、枝葉、目先のことで精一杯です。
なにもできない彼らは小粒化しすっかりサラリーマンになり血税を貧ぶり既得権死守の政治ごっこ、政局三昧です。

国政の活路を拓くには、主権国家としての責任感が欠落した惰性の永田町の現構成員の総入れ替えしかありません!
防災、防衛の両面の陸、海、空路も、依然として無防備のままです。

為すべき、
国民のための政治抜きの彼らの人災、不作為責任は、言語に絶するものです。世界最大の原発基地、わが柏崎が福島の二の舞になったら、その被害は比較できない甚大さで日本列島は壊滅的となること明白です。

次世代の国家国民のためにも、私たちは、自らの手でとの自覚を持つことが必要となってまいりました。

しかる後、私たちの底力を結集し、この地域の復興・安心・躍進を勝ち取り、世界を主導する逞しい日本建設のため、
首都奪還!日本海時代実現に向け大きく第一歩を踏み出さなければなりません。

平成23年11月26日 西川攻

 


小説 「孤高」 -闘うは、われ、ひとりなり- 「2」 西川攻著

2011-11-26 10:57:46 | ☆ 小説「孤高」

 

「選挙をとるか、命をとるか」 

 

 

 

西川攻(さいかわおさむ)の

小説 「孤高」   「2」

 

- 戦うは、われ、ひとリなり - 

 

 

   「選挙をとるか、       命をとるか」


 

 1昨日の10日、産業文化会館でのJC主催衆院候補予定者公開討論会に出席。

 「この選挙区は2人も現職がいる、何も解決できていない何のための国会議員か!」等の質問・「馴れ合いの中央政界の刷新」等持論の熱弁を振るってから、市内を3件回り、夜、事務所に戻った。

 間近に迫っている公示日までにやるべき事柄が山積していた。
 それらの処理、勝算の秘策を練ること一点に集中し、彼の頭の中はフル回転していた。

 不思議に、このところ蝕まれている身体を気力、野心が、充実感が、操作していたかのごとく、体調の悪化による痛痒は無かった。
 むしろ武者震いをするほどやる気満々の態であった。

 然し、実はその間も病巣は確実に深く静かに進行していた。

 平成21年8月12日 
 「今日、いかなる検査結果が出ても、入院や手術は選挙が終わる
1ヶ月間は待ってもらう」と
裕樹の心組みは検査前から固まっていた。

 午後、検査結果に基づき医師は、「これから、すぐ入院してください」と言って、矢継ぎ早に次に病状の説明に移ろうとした。

 裕樹は慌てて、
「ちょ、ちょと待ってください。今日、入院は無理です。いろいろ段取りが・・・。]と今回の衆院選出馬を断念をすることはできない旨を告げた。

 体型も態度も、とても大きいと思われるその医師は、「あなた死んじゃいますよ、選挙をとるか、命をとるか!の状況なんです」

[・・・・・・。]裕樹は沈黙する術しかなかった。

 然し、心の中で「そんな馬鹿な!、そんなことがあっても良いものか!、そんな馬鹿な!・・・。]を繰り返している裡に、
自然に涙がこみ上げてくるのを感じた。

 「今回に賭け、練りに練り上げた秘策は、いったいなんの為・・・]の思いも募り、次第に堰をきったが如く、涙が止めどなく流れ、医師や看護士に観られまいとしたが嗚咽も加わりそれさえも叶わなかった。


               (続きは12月投稿「手術前の恐怖の中で」)

                               

平成23年11月26日 西川攻