西川攻のブログ

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☆小説 「孤高」27 --闘うは、われ、ひとりなり--  西川攻著

2015-02-01 08:36:13 | ☆ 小説「孤高」

       人生はドラマだ!

 

 ~美しき才女のみぞ識(し)る

         真の男の魅力~

 

 

   西川攻(さいかわおさむ)の小説

 

      小説「孤高」 

            27

      --闘うは、われ、ひとりなり--

 

 

 「先程(さきほど)から、千賀子さんの仰(おっしゃっ)てる西(さい)ちゃんとは、うっかりすると大谷(日本医師会会長)さんがよく口にしていた西園寺裕樹のことかね?」

 田知花は千賀子に質(ただ)し確認した。

 戦後最大の政界の黒幕となリ、全てを知り尽くしてる筈の彼をしてもそれは理解することができないことであった。

 

 「何故!海千山千の王者と酷評されてる僕が、どうしても判らん、95年の人生の冥土のお土産として、是非千賀子さんにお聞きしたい」

 

 その内容とは

 

 赤坂芸者ナンバ-ワン一として一世を風靡した一条千賀子・

 世界的名女性外科医滝川遼子・更に

 今、最も注目を浴びている若きジャ-ナリスト菊川純子。

 

 三者共に、中身は無論、外見上も学歴や育ちも他とは群を抜き、周囲の誰の目にも眩(まばゆ)さを放(はなっ)てる素晴らしい彼女たちが、どうして

 裕樹の為に全てを惜しみなく・・、斯(か)くも夢中になれるものなのか、

 

  その原因たる不可解な吸引力とはいったい何か・・!?

 

 世間一般から観たら明らかに

未だに単なる素浪人、謂(い)わば根無し草に過ぎない男、西園寺裕樹に・・・。

 何故(なぜ)、

 なぜ

 田知花大爾の疑問はますます募るばかりであった。

 同時にこの事柄を自分が納得できた場合には、

先刻来から千賀子が切々と訴え申し出ている裕樹の新党結成に向けての全面的支援を約す心組みでいた。

 

          次回へとつづく

 

 

       西川攻(さいかわおさむ)でした。

               平成27年2月1日