いくたびかの
落選暦、
不出馬暦の
前科を引きずりながら
第九章 全青春を衆愚政治との対決に ・9・
自書●「改訂 日本海時代の首都実現に燃えて」
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--それでも私はなぜ出馬するのか-- 西川攻著
第九章 全青春を衆愚政治との対決に
9・いくたびかの落選暦、不出馬暦の前科を引きずりながら
逃避行の旅にピリオドを打ち、起死回生の決意も新たに次期必勝に向けてスタ-トしたことによって心は急いでおりました。
しかしどうしてもまだ選挙区に戻る気にはなれませんでした。
それよりも、先ず、もう少し東京に留まり新たな戦略を練ることの必要を痛感しておりました。
加えて、いまだ痛風が治らなかったため外見上、選挙民を始め地元の誰に対しても惨めな姿を晒すことは忍び難いとの理由もありました。
それで結局、高校時代家出をしたときにお世話になったK君が埼玉に住んでいることを思い出し、暫らく彼のところで居候をすることに決め込みました。
彼は私のお願いを快く受け入れてくれました。
そしてここを軸に東京でお世話になった人との連絡や打ち合わせ、また出向いての面談の日々を重ね、活動は充実且つ順調に運ぶことができました。
新たな決意に基づき腹を括っているせいか、前進する為の方法を考えたり,問題解決する以外は、一切眼中にありませんでした。
過去の悶々としたものは何処かに吹き飛び、如何なる人物と折衝するにしても自信と勇気が既に甦ってきておりました。
其の不屈さに共鳴したのかの如く、支援の浄財提供を先方から口にする人も少なくありませんでした。
西川攻の波乱万丈の生きかたに興味を示して下さり、自分にとって今後の貴重となる指針的提言を伝授する方々もでてきました。
"人生とは素晴らしいものである"ことの実感を、私はこの時期と人によって一番感銘深く抱くことができました。
親の地盤をスンナリ引継ぎ、議席を確保するための実質的な試練を経験せずに政界に君臨している議員の数は、次第に多くなっきております。
其の分、清新にして個性豊かな才能が政界に注ぎ込まれず遮断されている訳であります。
労せずして安直で安易なものに寄りかかろうとする自己保身に汲々としている政治家やそれを支援する選挙民や後援会組織の弊害は,後世に対し罪甚大であることを認識したいものです。
馴れ合いの中で哲学や燃える正義感は徐々に色あせてしまい、お互いに自己保身だけに右往左往している姿は、現在の与野党の現職の政治改革の根本を摩り替えている手法に如実に見られるに至っております。
私はこのような現状に対しこそ怒りを以って本来の新旧交代(腐敗してる血と清新な血をチェンジ)実現に心血を注ぐべきと考えます。
その為には、真の民主国民として私達が積極的に政治に参画し、既得権益死守の彼ら「卑怯者の血」を中央政界から放逐し、取って代わって真に国家国民のための「信念と使命感に満ちた血」の真価を国政の場で発揮させなければなりません。
さらに今俎上に上がっている新党及び予備軍についてもは、どう見ても同根から派生しているに過ぎないものとの感を否定できません。」
屋上屋を重ねるに過ぎないものであると断ぜざるを得ません。
所詮、パフォマンス議員群の域を超えるものではないと思えて仕方がありません。
中央政界の現状のあまりにもでたらめな矛盾と過ちに対し正面から切り込んで其の実態を白日の下に晒すことのできる
政治道の先駆者の存在が必要となってきております。
これを放置してメスを入れない限り、人間の弱点に内在し、増幅させている悪しき政治家の体質を滅却することはできないと同時に未来永劫にこの問題の解決は不可能と言えます。
私はこのような視点から、全国民に政治家とはこれからどう考えどう行動すべきかを提起し、従来の官僚・世襲・金権候補と一線を画す、逞しい政治勢力を結集しなければならないと確信しております。
次期代議士選に全てを賭けるとの悲壮な心組みと、世直しの大義を振りかざして勝負に挑むべく腹を括っておるわけであります。
本物と偽者との決定的に違う戦いをしなければならない!
今が其のときなのです。
平成24年4月29日
西川攻(さいかわおさむ)でした。