不安

2008年09月23日 16時21分00秒 | G地点 ミーコ

 

久し振りに、いいお天気ね
濃い影が落ちるのも、気持いい
すっかり秋の空
美し過ぎると……不安になる
空の奥へと、落ち込んでしまいそう
体はなくなり、魂だけが、
空気に溶けてしまいそう
そんなこと考えるのは、私だけかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きがきになって、きがきでない

2008年09月23日 15時39分00秒 | G地点 チッチ

 

「最近、ミーコさんのことはどうでもよくなってきた」

「ナナちゃんにも誘惑されるけど、興味が湧かないし」

「実は……僕が気になるのは、異性よりも、この桜の木なんだ」

「この巨木が愛しくて……。こうして見上げていると、抱きしめたくなってくる」

「あああ、もうガマンできないよ!」

ばっ

がばぁっ

「好きだああ!」

「こんな僕って、変だよね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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恐怖のウイルス

2008年09月23日 15時29分00秒 | G地点 チッチ

 

あれっ どうしたのチッチ、その格好は?

あ~? 俺はよ、おっさんウイルスに感染しちまったんだよ

ええっ!?

わかったかコラ?

は、はい、わかりました
わかったんなら、とっとと失せやがれっ

で、でも……
なにジロジロ見てんだよ?

あの……ファスナー全開ですよ
あらま ほんとだ
いや~ こっぱずかし~な オイ!

もぞもぞ(←ファスナーを閉めている)
てへへっ 俺としたことが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


秋の雲

2008年09月23日 13時24分00秒 | 一期「二以上」会

 

この猫には以前にも何度か会ったことがある。
多少、人慣れしているようだ。
近寄っても来ないが、逃げ去りもしない。
ちょっと特徴のある顔付きだ。
私は思い切って話しかけてみることにした。

「やあ猫さん、こんにちは。いいお天気ですね」
「こんにちは。お兄さん、写真を撮ってるの?」

「ええ、趣味なんです」
「それなら、ほら、空を見て」

「え? 空ですか?」
「綺麗な雲でしょう?」

「あっ、本当ですね! 猫さん、教えてくれてありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


魔界からの脱出

2008年09月22日 15時58分00秒 | B地点 おかか

 

僕たちは、魔界に迷い込んでしまったのだった
どうしてもここから出ることができないのだ
しかし突然、空からロープが!
「先生、これにつかまって登っていけば、脱出できるかもしれませんね!」
「よーし、よじ登るぞ!」

「がんばれ!」
「だめだ……、怖いよ……」
「ばかもん! 勇気を出さんか!」

「で、でも……」
「ええい、私が先に行く!」
「いや……、やっぱり怖いよな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


UFO襲来

2008年09月20日 17時15分00秒 | B地点 おかか

 

おむさん、のんびり。
おかか先生、のほほん。
ところが、ふと空を見上げたら、
「……あっ!?」
「せ、先生! ほら、あそこ! UFOが!」
「なに?」
「うわああっ!? ほんとだ! 飛んでる!」
「……な~んてことが、たまにはあるといいですね」

「いやいや、平穏無事が一番だよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


昭和の香り漂う夫婦

2008年09月20日 16時58分00秒 | B地点 おむ

 

一杯やりてぇけど、ツマミがねぇなぁ……
そうだ! オイ、こないだのヤキトリの残りがあったろ? あっためてくれや!
おほっ♪ 来た来た!
やっぱりツマミはヤキトリだなぁ
んまいねぇ……
あ~食った飲んだ、いい気分だなぁ

ごろん
チョットあんた~、そんなとこで寝ると、風邪引くわよぉ
うるせぇなぁ、わかってるよぉ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雨と仲良し

2008年09月19日 15時59分00秒 | B地点 おむ

 

「おむさん、調子はどうだい? 雨だよ、濡れちゃうよ」
「このくらい、平気だよ」
「一昨日はちょっとダルかったけどね。もう大丈夫さ」

「ほんとだ、精悍な表情が戻ったね!」
「カメラのお兄さん、ついといでよ」

「よし、今日も一緒に遊ぼう」
「四つ葉のクローバーをまた探そうか?」

「綺麗な水滴を落とすのは、もったいないよ」
「ほんとうの雨の匂い、教えてあげようか?」

「僕は、君みたいに鼻が利かないんだ……」
「じゃあ、またここで、ピクニックだ」

「そうだね、ノンビリしよう」
「ふあ~あ、眠くなっちゃった」

「わっ、大きなお口だねえ!」
「ふふ、楽しいね」

「……君は雨とも仲良しなんだねえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


テレパシーと物質転送

2008年09月19日 13時42分00秒 | B地点 おかか

 

「遠くに住んでるおかか先生、まだお目にかかったことはありませんが、」
テレパシーで話しましょう。僕、G地点のチッチです。先生、こんな雨ですが、どうしていますか?」
「やあチッチ君。どうってこともないよ」
「雨の風情を楽しんでるよ」
「でも先生、濡れるのは体に良くないですよ」
「そうだ、僕のこの傘を、物質瞬間転送装置で送りますね」
ひゅんっ

「おおっ 届いた!」
「チッチ君、ありがと~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


天の涙

2008年09月19日 13時36分00秒 | G地点 シロC

 

シロさんがいたよ 独りだよ
寂しそうだね どこ行くの
一緒に過ごそう 花壇の側で
僕と遊ぼう 空が泣き出しそうだけど
お前の赤ちゃん どうしたの
やっぱり 死んでしまったの
おっぱいも 小さくなってしまったね
あっ 空が泣いてるよ

花と一緒に濡れようよ 天の涙で濡れようよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夕暮れに独り

2008年09月18日 17時56分00秒 | B地点 おむ

 

よっちゃんが来たけれど
なんだか機嫌が悪いらしい
そっぽを向いてしまって、僕と話してくれない
ちぇっ……
川岸に降りてみたけれど
ちょっとしたことで、おかか先生にも怒られてしまったよ
まあ、そういうこともあるさ
水たまりには、こんな僕の姿が映っていたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


隅っこが好き、温もりが好き

2008年09月18日 17時24分00秒 | B地点 おかか

 

「今日は肌寒いけど、毛布の上なら快適だね。先生も誘ってあげなくちゃ」

「あ、いたいた。先生! 年寄りの冷や水は体によくないですよ」
「誰が年寄りだ!」

「ご、ごめんなさい……」
「まったくもう……」

「とにかく、おいでなさい。一緒に毛布で過ごしましょうよ」
「どうです、快適でしょう?」

「う、う~ん……」
ひょい
ぽっふん
「うん、ありがとう、快適、快適♪」

「そ、そうですか?」