五色の短冊

2008年07月07日 16時10分00秒 | B地点 おむ

 

「今日も、おむの話をしよう」
「おむが病院から帰ってきたのが、06月27日だ。それから今日まで、十日の間、毎日抗生物質を服用したおかげか、目の腫れはすっかり引き、体の各所の傷も、膿まずに済んだ」
「だが、おむの鼻の色が良くない。いつもは綺麗なピンクなのだが、このところ、白っぽいのだよ。(特に昨日は、鼻がカサカサに乾いていたし、おむはダルそうに寝てばかりいた。)」
「もっとも、今日は、鼻は(まだ白っぽいとはいえ)湿っていたし、おむはカメラの若造の椅子に乗って遊ぶなど、活発なところを見せてくれた。が、心配したボランティアさんが夕刻、おむを病院に連れて行ってくれたのだ」
「血液検査の結果、猫エイズと白血病は陰性。よかった。しかし、『貧血』と診断されたそうだ」
「『伝染性貧血』の可能性もあるので、数日の間、更なる血液検査の結果待ちなのだ」

「おい、気分はどうだい。大丈夫かい」

「ええ、今日は、いい気分です」

「おかか先生こそ、もういいお年なんですから、気をつけて下さいね」

「こらっ、年寄り扱いするな!」

「へへ、先生、ごめんなさい」

「ふん。……ところで、七夕だな」

「神社で七夕飾りを見たぞ」

「七夕か……。僕の願い事は、」

「おかか先生が、健康でありますように」

「蝶も、」

「蜂も、他の虫たちも、花も、僕も、」

「皆が、いつまでも健康で過ごせますように……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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