燈籠流し幻想

2011年08月16日 18時23分37秒 | B地点 おかか

 

 

私は川を見ていた
カモが九羽、川面を下っていった
うち一羽は親で、他の八羽は、今年生まれた子ガモなのだ

だが、もう親と見分けがつかない程に大きくなった
ここで新しく生まれ育つ命がある

その一方で、消えてゆく命もある

ミケコさん ―― 2008年01月24日没


(撮影、2007年12月26日/参照、「恐らく」

ナクちゃん ―― 2008年05月16日没


(撮影、2008年05月14日/参照、「椿の精」

ピアスちゃん ―― 2010年03月04日没


(撮影、2010年02月24日/参照、「最後の晩」

共に過ごした仲間たちの死に思いを馳せたのには、訳がある

そう、今日は、燈籠流しが行われるのだ


(※参照、「流燈」

日が暮れてきた

そろそろ出掛けよう
私は燈籠流しを見にいった
水辺は人でいっぱいだ

カモたちが下っていった川面を、今、燈籠が流れてゆく
その時、私は、目を疑った

群衆の中に、猫の後ろ姿が見えたのだ
誰かが、猫を肩にでも載せているのだろうか?

単なる見間違いか?

それとも……

猫の姿は、一瞬で消えてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おるつつ)
2011-08-31 23:37:34
写真を整理している時に初めて気付いて
びっくりしたのですが……
どうやら猫の頭に見えるのは女性の肩、
胴体は袖、尾は腕のようです
返信する
Unknown (ねこま)
2011-08-31 23:52:28
まあ、本当に猫に見えます。驚き。
私も行きましたが、今年は人が多かったですね。
特別な年だから…逝ってしまった人、猫、動物たちのこと、祈りました。
返信する
Unknown (おかか)
2011-09-01 00:06:33
逝ってしまった猫が
私に会いにきてくれたのかと思ったのだが……。

美しいけれど、なんだか悲しい。
悲しいけれど、美しい。
それが燈籠流しだな……。


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。