私は川を見ていた | |
カモが九羽、川面を下っていった | |
うち一羽は親で、他の八羽は、今年生まれた子ガモなのだ だが、もう親と見分けがつかない程に大きくなった |
|
ここで新しく生まれ育つ命がある その一方で、消えてゆく命もある |
|
ミケコさん ―― 2008年01月24日没
|
|
ナクちゃん ―― 2008年05月16日没
|
|
ピアスちゃん ―― 2010年03月04日没
|
|
共に過ごした仲間たちの死に思いを馳せたのには、訳がある
|
|
日が暮れてきた そろそろ出掛けよう |
|
私は燈籠流しを見にいった | |
水辺は人でいっぱいだ カモたちが下っていった川面を、今、燈籠が流れてゆく |
|
その時、私は、目を疑った 群衆の中に、猫の後ろ姿が見えたのだ |
|
誰かが、猫を肩にでも載せているのだろうか? 単なる見間違いか? それとも…… |
|
猫の姿は、一瞬で消えてしまった |
|
びっくりしたのですが……
どうやら猫の頭に見えるのは女性の肩、
胴体は袖、尾は腕のようです
私も行きましたが、今年は人が多かったですね。
特別な年だから…逝ってしまった人、猫、動物たちのこと、祈りました。
私に会いにきてくれたのかと思ったのだが……。
美しいけれど、なんだか悲しい。
悲しいけれど、美しい。
それが燈籠流しだな……。