所有と譲渡(実録 リュック争奪戦)

2010年11月26日 16時35分16秒 | B地点 おむ

 

 

以下、ほとんどドキュメンタリーである ―― 。

今日もおむさんが、お気に入りのリュックに乗っている。

そこへ、おかか先生がやってきた。
無論、おかか先生も、リュックに乗りたいのだ。
ずいっ
先生は、強引に、おむさんの隣に乗ってしまった。

びっくりする、おむさん。
おむさんは、先生をちょっと噛んだ!

(もっとも、甘噛みであったが。)
しかし今回は、先生も、引き下がらない。

両者、しばし睨み合い。
「乗せてくれたっていいじゃないかあ!」

と、先生は叫んでいる。
結局、先生はそのまま、
隣に座り込んでしまった。

おむさんを、押しのけるようにして。
露骨にイヤな顔をする、おむさん(笑)。

いや、笑い事ではない。

ボス猫としての威信に関わる、大問題である。
結局、おむさんは、リュックを先生に譲った。

「奪われた」のではなくて、「譲った」というところが、ポイントである。
仮に、リュックを「奪取された」であれば、おむさんの所有権が侵害されたことになる。

しかし、そうではない。おむさんは「譲渡した」のである。あくまでも、「おのれの所有物を、おのれの権利に於いて、譲った」のである。

だから、おむさんの権利は損なわれていない。
実際、この時間は、おむさんが定時巡回に出かける時間なのである。
即ち、ボス猫として、テリトリーのパトロールを開始する時間になったのである。

だからおむさんは、リュックを「奪われた」のではない。「恵んでやった」・「使わせてやった」のである。ボス猫としてのプライドは、保たれた。
しかし、おかか先生としては、それはどちらでもいいことなのだろう。

リュックの上で、ご満悦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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3 コメント

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Unknown (ボブテイル)
2010-12-09 23:08:41
ねばってみるもんですねえ、先生。

しかし、おむさんってあまりボスってイメージないけど
それでもやっぱりボスなんだ?
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Unknown (おるつつ)
2010-12-09 23:36:00
ボス猫といっても、
暴力で君臨する、というタイプとは正反対に、
皆に頼られるリーダー、というところでしょうか。
おかか先生も、おむさんを頼るあまり、
このような行動に出てしまうのではないでしょうか。
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Unknown (おるつつ)
2010-12-10 03:04:18
うん。そうなんだ。
頼れる相手には、甘えたくなるものだよね。
過大な要求をしてしまうものだよね。
うんうん。

と、真夜中にただ一人、納得してみる。

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