昔々 ―― 強く美しい王子様がお城に住んでおりました。 その名は、ジークフリート。 |
|
ある日、ジークフリート王子が、湖のほとりに行くと、 (←特別出演、亀) |
|
一羽の美しい白鳥がおりました。 | |
白鳥は実は、オデットというお姫様でした。 悪魔の呪いによって、姿を変えられていたのです。 |
|
でも、王子の愛があれば、呪いは解けるのです。 「オデットよ、明日、お城においで。お前に永遠の愛を誓おう」 |
|
ところがお城にやって来たのは、悪魔の娘、オディールでした。 | |
オディールは魔力によって、王子の心を惹き付けてしまいました。 | |
王子はふらふらと、オディールに愛を誓ってしまいました。 | |
陰で見ていたオデットは、びっくり仰天。 | |
「ひ、ひどいわーーーーっ!」 | |
オデットは、悄然として湖へと戻り、 | |
「悲しみの舞い」を舞うのでした ―― 。 | |
一方、お城では ―― オディールが正体を現しました。 「は~っはっは~! だまされたわね、ジークフリート王子!」 |
|
「しまったあああ!」 | |
王子は再び、湖へと向かいます。 「許してくれ、オデット!」 |
|
「俺は、悪魔にたぶらかされていたんだーっ」 | |
誤解が解けたので、二人はいつまでも幸せに暮しましたとさ。 ―― 幕 ―― |
オデット、私にも哀しみの舞を見せてほしい。
そこはそれ、演出ということで。