土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

防御核という考え方

2013-11-19 19:43:00 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

何事も、定見というものが大切です。
つまり、「こうなればこうする。」「ああなれば、ああする。」ということを、あらかじめ決めておくことです。

「地震が起きたら、ここへ非難する。」と決めていて、あらかじめ準備している人と、全く何も決めていない人では、生き残る確率は相当違うものになるはずです。 

国防も同じです。
ミサイルやレーザーなど、見た時にはもう攻撃が終わっている武器が主流の現代では、
「攻撃されてから判断する。」では、どうしようもなく遅いです。

つまり、現状の自衛隊法は、早急に改善する必要があります。
現行自衛隊法は、すでに時代遅れなのです。

政治家にとって、定見がないこと・・・が、最もいけないことです。
日本は民主主義国家であり、軍備は民主的に選ばれた政府によって動きますから、政治家の定見こそ、実は全てなのです。

日本国民の皆様、今後は防衛への定見なき政治家や、間違った定見を有している政治家を、選挙で選んではなりません。
それは、民主主義国家として当たり前のことです。
なぜなら民主主義国家にとって、政治家の正しい国防定見こそが、国民の生命線だからです。

さて以前の記事で私は、「日本は、核保有するべきだ。」と述べました。

それはなぜかというと、核保有することで、核兵器を現在保有している国との戦争を、事実上防げるからです。

核保有国同士は、戦争できないのです。

日本人というのは、歴史を見る限り、侵略や戦闘行為を嫌う民族であると私は考えています。
逆説的ですが、それゆえに国家間の仲がこじれるところがあります。

他国のように、論理的に戦争や侵略を、ビジネスライクに考える国民であれば、
日清・日露・大東亜戦争等の近代戦争は、むしろ防げたのではないかとも、私は考えております。

日本の平和を愛する、ある意味での美意識が対応の遅さとなり、
それが日本を窮地に追い込んで、がむしゃらな戦争の時代を経験させたと、私は思っています。
近代日本が経験した戦争が、全てキツイ戦いだったのは、それが全て国防戦争だったからです。

侵略戦争ならば、ヤバクなれば、撤退すれば良いからです。

今また、日本にとっての、試練の時代が始まっており、選択を間違えば、

過去の戦争の歴史と同じような、 人々にとっては生き難い時代になる可能性があると、私には強く強く感じてならないのです。

本当に平和を愛するのであれば、平和ボケこそ払拭しないといけないですし、
国防に関してはクールに、ある意味でビジネスライクに考える習慣が必要だと思います。

日本人はその心の本質において、侵略を嫌います。
兵器や戦闘行為を使うのは防衛のため・・・という思考習慣がある国民です。

それを使って、他国の利益を取ってこようとか、
他の民族を屈服させ、言う事を聞かせてすっきりしよう・・・ という、発想そのものがないのです。

どこかの国々のように、他国民を侮辱しないと、自民族の誇りが保てないような、
脆弱で貧弱なな精神をしていないし、とっくにそういう時代は卒業しているのが日本です。

ですから反面では、戦闘行為がなければ決して使用しない兵器などには、
余り予算や経費をかけたがらないのですね。

ですから今後、核保有の議論は避けて通れないのでしょうけど、
防御核、つまり、 戦争をさせない、核兵器を使用させないための核・・・という考えを出し、定着させていく必要があります。

また、その防御核に関しても、持たざるを得ない状況であるからこそ、持ちたくはないけど持つのであって、 脅威が去れば、核放棄するというような、状況を見ての核武装ですね、 それを国際的にも演出する必要もあります。
(ただ、とっかかりは難しいものがありますが。)

しかしそれだけの信頼感は、国際的には日本にはあるのですよ。
何せ、60年以上戦闘行為を経験していない国家など、世界では日本しかありませんのでね。

つまりこれは、日本が戦争や侵略を必要としない国家であり、
戦争や侵略をせずとも、国家は繁栄できるというモデル国家が日本だからです。

この実績が実は世界に、国境という概念を、完全に定着させたのですね。
世界はある意味で、日本化したわけです。

日本は核保有をすることで、更に世界の日本化を推し進める事になるだろうと思うし、
核保有により、中国との戦争が回避できることが理解できれば、日本人は受け入れるだろうと思います。

中国にとっては・・・。
日本が核保有すれば、中国は日本侵略は完全についえますから、
これを阻止するために、あらゆる努力や妨害工作をするだろうと思います。

日本侵略、または属国化ができないことは地理的には、中国は自由に太平洋に出られないことを意味します。
つまりこれは、日本の核保有は、それだけ効果があるという事を意味しております。

確実に言える事は、日本が核保有を決断すれば、50~100年後の日本国の存在は確定します。
これは保障いたします。

それ以外の選択ならば、不確定要素が相当ございます。

日本人は平和を愛する国民ですから、平和ボケしていたいのだろうと思います。

なぜそう思うか?
私が、平和ボケしていたいからです。(笑)

日本が核保有に踏み切れば、日本人は平和ボケしていてもかまわなくなります。
これだけは、確定事実です。

本質論を言えば、核兵器を使用された経験を持つ日本だけが、核武装する権利があるのです。